剣と魔法と邪道プレイ　第59話

138 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 01:26:43 ID:KXqbMqhw


┌────────────────────────────────┐
│〈蛮王の剣〉の一つ、〈制圧者〉。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│その能力は周囲の敵対する者に重圧をかけることで周囲の時間を鈍らせ、.　│
│相対的に自らは緩んだ時間流の中で気ままに動き回る空間を作り出す。.　 　│
└────────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　＿_　_
　　　　　　　　　　　　　　　￣￣ ｀　ミ.､
　　　　　　　　　　　　　　　 ＞　　 ￣￣　　 ､　　　　　　　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　　　　　　　　 ___ ／　　　　　　　　　　　>ー-.､　　　　 　 ＜　 これは……ッ、魔剣の！　 　＞
　　　　　　　　　／ 　 .}_　　　　/　 　 |　　　_」　　 　 ヽ　　　　 .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　　　　/　　 /.〉」　　　/'　　　 i　i　 ﾍ_! 　　　　i
　　　　 　 　 .{ 　　 ,.'._l　　　./i　　　　 ', .',　　ﾊ_､_　 .,.-ﾄ
　　　　　　　　〉.__ ./　　　　.' .|　　　　　ゝ.､　 ｀!_|､._/!ノ
　　　　　　　 ／,/!　　　/!　!　.!　　　 .、 　 `　　　　ヾト､..、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ
　　　　　 ／"// |　　　.| ',ヘ、.ヽ、 .|',!ヘ ＞､‐　　　　ﾄヽヾ　　　　　　　 　 　 | 　 　 　 　 　　　ｌ 　 　 　　　　ｌ
　　　　　《　 i .'　|　　 i i ﾆ式.=`.-.', |　三=-i-ゞ　　　　!.|:|　゛　　　　　　　　　 | 　 　　　　　!　　ｌ 　 　 　　　　ｌ
ｉ　　　　....`　k.!　{　　 |!|! .弋:ﾘ゛ 　 }.!　代仂　| .!　|　　 }"　　　　　　　　 　 　 | 　 　　　　　!　　| 　 　 　　　　ｌ
ｉ　　　　　|　　.>人　　|i　,,, 　 　 　 　 　 ,,,　　ｊ./　i 　 ハ　　　　..|　　　　　　　|l 　 　 　 　 |!　　| 　 　 　　　　|　　　　　　ｌ
ｉ　　　　　|. ／　　へ　!.!　　　　　　'　　　　 u;/　 '| 　 　 ＼　　　|　　　　　　　|l 　 　 　 　 |!　　| 　 　 　　　　|　　　　　　|
ｉ　　　　..../ .i　　　　 　 >＼　　　＿　　　 ／'　　 ヽ　　,　　 ヽ　 !ｌ　　　ｉi　　　|l　　　l　　　|!　　|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　　　 　 ' /i　　　　 　 　 ＼＞ .`-_ ｀. , ´ /　 　 　.}　 i.　　　 }　!ｌ　　　ｉi　　　|l　　　l　　　|!　　|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　　　　..!/ .| 　 　 　 　 　 　 ',　,!、　.,ﾊ.　i　　　　　i　 |　　　!/　!ｌ　　　ｉi　　　|l　　　l　　　|!　　|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　 　 　 .'　 ゝ.　＿_ヽ　　　 　}/: : :V: : :ﾍ!-{　　　 /　人　.／　　!ｌ　　　ｉi　　　|l　　　l　　　|!　　|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　　　　　|l　　　i´　｀' ＼　.. /: : : : : : : : : }::ヘ__　 ／　 |　 　 　 .!ｌ　　　ｉi　　　|l　　　l　　　|!　　|　　　　　　　!|　　　　　　|
┌───────────────────────────┐
│よっぽど強力な人物―――人類の限界に近い“英雄”ならば　 　 │
│その重圧に抵抗することも出来るが、半分にも満たない私達では│
│３６分の１の幸運に頼るしか耐える術は無かった。　　　　　　　　　│
└───────────────────────────┘

139 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 01:31:33 ID:KXqbMqhw

圭圭圭三≡=-.　　　　　/　;;∥　　　　　 ／,;:/
圭圭圭i}}　　　 　 　 　 /　:;;∥　 　 　 ／ ,;:::/
圭圭ﾋﾇｱ　　　 ﾄ．　　/　:;;:;/ 　. 　 ／　,;::::/　 　 　 　 　 　 　 ,.ｲ
圭彡'＼＼.　 　{ ﾍ.　/　:;;:;/　　 ／　 ,;::::::/ｰ-=:;.,　 　 　 　 ／ /
Ⅶ　　　 ヾへ、 i!　∨　;;:;/.　 ／　　,;:::::::/ヽ､　　》 　 　　／.　/
Ⅴ　　　　 ＼.,＼},,./　::;;;;ヾ／　　..,;::::::::/ヾ 　 ／ 　,,.｡／.　　/
　 　 　 　 　 f~´｡∥　　'''　 　 　,;::::::::::/ゞ、／'´￣,／,　　　∧
　　　 　 　 .,_ｔ＿_ｙ　　　 　 　 ,;:::::::::::/:::;／'::;;.''　　{　　　　/　 }!
　 　 　 　 　 ＼厂　　　　 　,;:::::;;_::::/:;〃::::;;　｡。　 ｀ー=･~　　 i!　　　　《一人も耐えられぬか》
　　　　 　 　 　 ｔ=;;.,＿　 ,;:::::::〃＾ｰ-ム:;;::;;　　　　　　 .　　　　 }
　　　　 　 　 　 {色℡ﾇヾ，;;;;:{{＿＿＿,,..二ﾆ=‐　　　. '　　 _,...;j　　　　 《では一瞬にして屠ってやろう》
ﾆﾆニニ二ヾ､.、ゞ砒●Ⅶ_;;;∥::::/;:::: 　ヽ:;::::', 　 　 　 　 〃⌒ｱ^ヽ、
　　　　　　 　 ヾ､ヾ､”“＾^ヾ《:::::/;:::::　　　 ゝ:;::::...　　　　{{ Y´
　　　　　　　　　 ヾ､.｀~¨¨¨´｀Y;:::::　 　 　 　 ｀ｰ--=r‐・＾゛{
＼　　　　　 　 　 　 ヾ､.、　 　{;:::::.　 　 　 　 　 ;::::::ﾉ　　　{

┌─────────────────┐
│そして、そんな幸運を引き出せた者は 　 │
│パーティ８人の中に 一人もいなかった。...│
└─────────────────┘



　　　　／-''´／　　,.-'~/;;;;;;;;/　　　　／　.／　　　／　//　 　 /|　　　／ .／|　　 /　||　　　|ヽ　 ヽ ∠´
　　　　　　.／　 ,.-''´ /;;;／/　　　　/　／　　 ／／／/　　　/│　 .／　／　|　　/　 ﾊ　　　.| ヽ　 | ＜´
　　　　　／,.-''´　　./;;／ ./　　　　/／´　／　／／//　　　/　l　 ィ　／　　∥　/　 |;;;l　　　|;;λ　ヽ;;;＼
　　　　／　　　　　/／　　l　　 ~~ｼ~〆_／　／~　 //　　　/　 l ／ イ　　　 l　 ./　　|;;;;;|　　 l';;;l ヽ .|┌─｀
　　　　　　　　　 ./　　　　l　　　./ /.／ﾆ｀''-.,　　./ /　　 /　　ﾚ.／/|　　　/|　/|　　.|＿.|　　| !;;;| ﾍ |
　　　　　　　　　 ′　　　.l　　 λ/ .／　ィ≦、　/./　　 /　.／ィ　/|∥　　l l　ﾊ|　　.ト-ヽ|　.│l;;l　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　|　　/l .!　 |　　|/:cヽ ﾉλ　 /　／''´l　/l /|　　/ ///.|　　ﾊ　| ﾊ　.|　 l;l
　　　　　　　　　　　　　 .|　 /　ヽ l　|　　lﾄ::て|/ / .／　／　 / /　ﾘ.|　λ //ﾘ│　|丿ﾉﾉ;;|　.|　 ﾘ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　/　　　ヽl　　、ゝ　ﾉ./／　　　　 /./　丿 .|　/　ﾉ　 　|　/　ノ/ /| .|
　　　　　　　　　　　　　│/　　　　　lミﾐﾐァ　l⌒＼＿___l⌒＼　　　 | /　　　へ | /-'　/ /　| |＼　　　　　　華扇さん！
　　　　　　　　　　　　　 |/　　　　　　＼　　　　　 '丿　 ヽ　ノ　　　丿　　 ／　　ﾘ　 ／/　　ﾘ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　、＿__　　　　　　u 　／　　　　.／／　　　　　＼＼　　　今 援護に……
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ィ＞ 、　ヽ　　┘　　　,,..-''´　　　,,,.-''´,.-''´　　　　　　　 ＼＼,.
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ィ⌒　　　 ｀''-.,,　　　 ,.-''´＼＿,.―''´,.-''´　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ィ⌒＿＿＿＿―＼　~~へ　　 ＞o,.―''´´　｀''-.,　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　 ィ⌒　　　　　　　　￣｀''-.,＞＜￣＜　＼　　　　　　 ｀''-.,　　　　／
┌────────────────────────────────────┐
│具体的な効果は、「効果を受けた者は行動にペナルティを受ける」と共に、　　　　　　　 .│
│「連続した手番に行動出来ない」、つまり２回に１回しか行動が出来なくなってしまう。..　.│
│範囲は魔剣の半径30mと、周囲を取り囲む敵を全て収めるにも十分な間合いがある。. │
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140 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 01:35:52 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _＿　　 　　＿＿＿　斗-､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　 ｀〆´　　　　　/ <⌒)'
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　／　,　´　 ⌒ Y　￣｀X´￣　丶
　　　　　　　　　　 　 　 　 {　　　／　／　　　　　　!　/　　 ヽ　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿ﾑ イ　／　　　　　 ∨　　 /　 ＼　　 !
　　　　　　ｨェ＝＝＝＝＝彳＞辷 ／　　 / 　 /　/　　 /| 　　　＼/
　　　　　　　　　　 　 　 　 /ｲ　　 /　　￣7ヽ /　/　　 /　|ヽ　 ヽ　ヽ
　　　　　　　　　＿＿　_／ / !　　|　　／/／人/　 ／　 /　ｉ　　!　　∨
　　 　 　 　 　 ﾑｲ￣⌒´／　'　　 |　ｲ行示ミ､/_／斗七て丁　 ' 　 　|=＝ﾆ＞､
　　　　　　　　　　　　／__／　　　∨代ﾄ-ｲﾘ ヽ　　 ィ示芹ﾐ.}　/　/ ! |＝=､
　　　　　　　　　　　　∨　　／　／|! 　｀¨´ 　　　　 弋ﾄﾍﾘ / /　/ ∧|　　 》
　　　　　　　　　　 　 / X´　　/　 八 """ 　　　　 '　　｀¨ /イ ／|/　　　　ヾ
　　　　　　　　　　 　 |∧ !　　'　　|　丶　　　/⌒ヽ　　"" ,ｲ∧　 ＼
　　 ＿＿＿＿_ 　 　 i' ﾉ_| 　 |＿_|　├＼ 　ヽ 　ﾉ　　u./　! 　ヽ　　〉　　　　　　　　　ダメっ、
　　　 ｀ヽ:::::::::::::＼　／´ムイ三三ミ､」ミミ＞― ｒｒ―＜　　l　 　＼/　　　 　 　 　 　 .ダメです……ネギさん！
　　　　　　￣￣＼＼ ／三三三三三ﾄ､:::::::::｀Yイ＝＝､ヽ/　　　 /ヽ
　　　　　　　　　　 ヾ〈三三三三三三ヽ三ヽ:::::ノ)⌒｀ヽ三三ﾐ! ノ!ヽ　〉　　　　　　　　こいつは集団戦相手でも
　　　　　＿＿ ィ⌒ヽ 〉}/⌒ヽﾐミヽ三三ｌ三/´ ん⌒)　 〉三i三}ノ　 |/　　　　　　　　 変わらぬ脅威を持ってます！
　　　　／￣ヽ{､ 　　├{!＼　 l}三ﾐ三／三〈　｀! し´ヽ　ヽミ|ミム､　　　　＿＿＿_
　　ｒ‐〈ヽ､ 　　ゝ､ 　ノ人　ヽノ､三∨三三三ヾ､二　 ﾉ ノ｀ヾ.三三〉　／:::::::::::::/´
　　ヽ､ ｀ ―｀r-､￣＿＿ ＼⌒ヽ＜三三三三ゝ―r‐ '三三ミヽ∨／／￣￣
　　　　 ﾞ ―〈＿ -‐＜ ＿＿＿_/＼_＞三三三三ﾐ|ミ三三三ミ|K＜
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│的を散らすために援護へ駆けつけようとしたネギ少年を、　　　　　　　　　　　　　 │
│動かぬ身体の力を振り絞って華扇は押しとどめる。　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│理由は大きく三つ。一つはネギ少年の防御力では、このタロスの　　　　 　 　 　 .│
│攻撃をまともに受けきることは出来ず、倒れかねないこと。　　　　　 　 　 　 　 　 │
│二つ、タロスジャガーノートは《なぎ払い》を持ち、複数相手を　　　　 　 　 　 　 　 │
│同時に攻撃する能力を有し、数が増えればそれだけダメージが増大すること。　│
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141 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 01:39:50 ID:KXqbMqhw


　　　　　　　　　　　 ,　'
　　　　　　　　　　　〆　　 ｎ.____00　　 　 　 　 　 　 ∩
　　　　　　　　　／/　　　 .|┌‐┘ 　 ＿_　　 [][]「l　∪
　　　　　　　　 ﾉ　/　　　　Ｌ.二ｺ　　 コ L　　　くノ　○
　　　　　　　　/　 i　　　　　　　　 　 ￣￣
　　　　　　　 ,i　　|i　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ： ヽ　　,,,.......,,　　；, };,.　〈ζ 　／.　　　 ＼
　　　　　　　,'　　|i　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i!:　゛ ≦=＝=:≧"; i!ヾ、 ゛　,/　　　　　 　 ＼
　　　　　　 i|　　 |i　　　　 　 .､　　　　　　　　　　　:i!　 　v;;:；＝=/　;: |! /ゞ==〈,'''　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　i|　　　.|i　　　､　;　　ﾞ　　　　　　　 　 　 'i!　 　 ｀ー‐~ 　 ;: ｉ!/　　 /　＼　　 　 　 ,;:=＝=；
　　　　　　|　　　　.i.、　　　ヾ　　　` .　　　 .;;　　　 {_}　　　 　 　 　 : ｜　　/ 　　　＼　,... ,,":::::::::Y´
　　　　　　ゝ　　　　 ヾ 　　　;；ヾ.　　..;ゞｰ＝=::;， 　:| :　 　 :　 　 　; . |,;:ｒ＜⌒¨^・､.　＼〃⌒ヾ　}
　　　　　　.i|　　　　　　 ヾ,..:::；三三~¨,.;;::ヾ三:ﾐ:,　　j,，、　 :;　　　 ;　 ﾄtｰ--＝，　　ﾝ^ﾟ゜＾ゞ:;.,ﾉ /
　　　　　　 .i|　　　　　　 .:ヾ.彡圭圭三ﾞ､　 　 ゛..=Y´';,　;; 　,,;=＝=;,　;i! ｊ_,,.s・~´　 　{ 　　 　 _广
　　　　　　　.i|　 . ヾ:. 　,，"圭圭圭圭圭ヾ 　　 》:ヽ,,.i!:_,i 〃三三=ヾ }~　　　　 　 　 ゝ．ｨ'"´
　　　　　　　 .i|　 　 .;：´圭三三圭圭圭圭≧='.'圭=i! '! 　{{三●三=}}＼ 　 　 　 　 　 　 |　　　　《少女、貴様一人で
　　　　　　　　.i|.　：´::;:三圭.;:““ヾ三圭圭圭圭圭;;;///＼}三三三;∥;;:::ヽ、　　　　　　　}　　　　 我を止められるか？》
　　　　　　　　　i|　 :::::;;三圭ヾ　　ヾ,,圭三,;;:::..圭;;;;/////ヾ”“““”ｼ//////ヽ　　 　 　 /
　　　　　　　　　　i| ヾ;:三圭三ﾞ､ 　 ;;圭圭ヾ　　゛:;;///////`ｰ≠´////;;:::::/},...;;;:::..　,/　　　　　《そら、次なる一撃だ》
　　　　　　　　　　　ゝ.''ヾ三圭= ﾞー'三圭圭ヾ.._　;;/////////////////;;::;人__,.＞"
　　 　 　 　 　 　 　 ;;:　　　゛=.:::::...,三圭圭圭圭≦/////////////////／
　　　　　 　 　 　 　 .:::,.　　；圭ヾ　ヾ三圭圭圭彡///////////////／
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ':::::::三圭ﾞ､　;;三;;;;;圭彡' ∨///////////＜
┌────────────────────────┐
│そして三つ目が、タロスはルーンフォークと同じく、　　　 　 │
│魂を持たぬ人造生物であるが故か妖精を視認出来ず、 　 |
│むしろその魔法抵抗を貫きやすい弱点を持つことだ。.　 　 |
└────────────────────────┘

142 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 01:46:15 ID:KXqbMqhw


　　　　　　　　　　　　:,:　　　　　　　　　　 :(::)
　　　　　　　　　　　　/⌒''⌒) :,,゜　　　　　 '　　　　　　　　 ,,,,,,,
　　　　　　　　　　　(:::::::::::::::!'　　　　　　　　　　　　　　　　 (::::::)
　　　　　　　　　　　ヽ::::::::';'''　　　　　　　　　　　　　　　　　''``　　 。
　　　　　　　　　　 τ'::/ .;:
　　　　　　　　　　　 )/
　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　'　　、　　　　　　　;:　。　　　　　　　　　　　　ドグシャァッ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`'''`~''・　　　　' `
　　　　　f''`⌒(　　　　　,,,,　　　　　　　　　　　　　　　!:(',,,,、　　　　　　　　　　　　　　::,,,,,、...
　　　　　,!,,,、(　　　　　/::τ　　　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::)　　　　　　　　 　。 　!::::::::::`!　、
　:.、　　　　　　　　　　!:::(　　　　　ﾉ::`!　 　o　　　(::::::::::::::::::τ　　　　　　　　　　　　(:::,,;,;,、; 。
　　　　　　 ゜　　　　　(/　　　　　　⌒・　.　　 ・、;::::::::::::;;.;`` ''
　　　　　,,、..　　　／/　　　ノ'　　　　　　　　 　/／'''`'`'` `　　　　　　 ..,,.. _,,,.、 ・　　　　　　　　　,, ...:・..
　　π /;::::::::(,.,.(;;;::::(　　 ,,.,　　・っ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;,;;( ):::::;.　　　　c::── '`'''::::::::::;''
　　　):::::::::::::::::::::::::::/　　'''''`　　　`　　　　　　　　'`　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒　` !.:::τ''　``
　τ　!::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,,　γ　　　　　　　　　　　　　　 :'`'``:!
　　　(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'　　　　、,:'::::::`:::,,,,　　　　　　　 !:::::ノ　　　　　　　　　・
　::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''"
┌──────────────────────────────┐
│再び振るわれる魔剣。斬撃は甲冑を貫通すること無く 止まるが、　　　　 │
│金属板をすり抜けて肉の身体を打ち付ける衝撃まではどうしようもない。. |
└──────────────────────────────┘





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ＿
　　　　//,　＼　 |　 　 　 ﾄ､　　　　　 ヽ　　　　　 （
＼_,/_//ｲ　 / ＼!　　 　 .|　ｌ　　　　　　}｀＞　　　 (
/|/ |/ﾞｰ/ｧ<__　 j./lr:､　 / _!-A.ｨ　　　├′　　　￣
　／　しﾍ　　　　" ,j }}ノ"孑ﾚヽ'1､/} / }
｜ ｛::::}　|　　　　ﾉ〃　{ ,j{薔}l､.jｨ'//} 八
弋_ﾟ辷'ン　　　　　´ ゞ､,ト-ｒァ'' //ノ!ﾚ､
　　　　　　　　　 　 　 　　　　<ヽ.{.　　∨　　　華扇ちゃん！
　 :.:.:.:　　　　／ヽ　　 　.:.:.:.::　!　 l　　 ﾊ
　////　　／　　 `､ 　////　 }　 i　　　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザシュッ！＞
　u　　　　＼　　 ／　　 　 　 ﾉ　　!　　 l
＼　　 　　　 ｀-´　　　　 　 イ ,　ノ　　/
┌───────────────────────────┐
│生命の危機を感じるほどの、これだけ致命傷を負ったのは　　　...│
│あのドレイクに殺されかけた時以来のようにも感じる。　　 　 　 　 │
│そういえばあの時に振るわれたのも、同じ〈蛮王の剣〉だったか｡ .│
└───────────────────────────┘

143 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 01:50:58 ID:KXqbMqhw
　　　// |:./: :Yヽ!: : : : : : : : : : :＼ (: : : : : : : : :∨ ヽ: :',: :＼:..
　　 //　|' : : |ｉ N: : : : :　　　　　　 ｀ヽ　　　　: : |<,'/: : !: : : :｀ヽ───. .､
　　,' ′ |: : : |',ヾ!　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 レ'ヽ: :|: : : : : : : ｀ヽ､: : : : :ヽ
＿_LＬｪ⊥: : :|:ヽ_',　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧: : :',: ヽ＜￣￣￣￣｀> ⌒ヽ
　　　　　　＼:|: : 人　　　　　　/ ⌒ヽ　　　　　/: :＼: ヽ: ｀: : : :≧:.､ 　/
　　　　　　　 ヽヽ: : :｀ヽ 　 　　ｖ´ 　 l　　　　 .: : : : : ＼: : :‐: :-: :-:.ヽ/
　思　　殺　　..∨': :';: : ::'.,　　　 ｀¨´　　　／:＼: : : : : : ヽ:≧:､: : : : / 　 　 ・
　い　　し　　　 |: |: :l: : :/;､　　　　　　 イ: :ヽ: : :｀ヽ: : : : : : ＜⌒ヽ,'　　　　・
　ま　　き　　　 |: : /: :/､;;;;::｀　 ‐-　´ /,ゝ : :＼:､: : :｀ヽ￣⌒ヽ　│　　 　 ・
　し　 　れ　 　 .|: /レ'≧┬ｪ≧──≦三ﾄ､: : : 〉:)⌒ヽ:',　　　|!　|　　　　 残
　た　　る　　　 |ム彡三三三三三三三彡､∨://　　/: /　　 /　 |　　　　 念
　か　　と　 　 │≦三三,孑＜⌒>‐､三／三三ミ≧弋(　　　(　　ヽ　　　　 o
　？　　　　　　/三三三斗 ( ⌒ヽ- <ヾﾐ三三三三三三ヽ　 　 　 　 ＼
　　　　 　 　　ﾑ三三三〉　/スん7ヽ// ｉ三三三三三三ﾐ∧　　　　　　　──
､　 　 　 　 ／三三三三 ( ゝ─　' ／ /三三三三三三ﾐﾑミ､
┌──────────────────┐
│だが、今の私はあの時とは違って　 　 　 　 │
│腕は高まり、防御の備えも一級品の万全。 │
└──────────────────┘


　　　　　　　　 　 　 　　＿. . .-―-. .y.x　⌒
　　　　　　　 　 　 _. .-: :_:v／.:-:―: :に{　　　　 ヽ
　　 　 　 　 　 ⌒ヾｧ'':"¨: :　　　‐-: : :　＼　　　　 )
　　　 　　 /　　 ｨﾝ: : : : :　　 　 :.　　　 ､: : :ヾ　 _xﾝ
　 　 　 　 {　ン: : : : : : : :　　 　 ト:　　　　＼: :Yﾝ》≧x，
　　　 　　 ∨ : /: : : : : :{: : :　　　　＼: :. 　 　 ; : : :､　‘》，
　　　　　　 ; : /: :;': : i: 八: : : 　:ﾄ: : |: : : :　 　 |: : : :}　　‘》，
　　 　　　　{i:,': : ; : : |/::::::ﾄﾆﾆﾆ|::::斗-Ⅵ: : : . |: : :人　　 ‘》，
　　　　　　 {ﾊ|: :i: : : ＞ヾ::::､ﾆﾆｘぇチ刈: :ﾘ:从): : :{　 　　 ‘》，
　　　 　 　 　 |: :i: : : 不弐ﾊ::＼{ゝ Vｒり. : :价ﾝ: :i: ﾊ
　　　　　　　 八: :､: {ト Vり::::::::､:::::::::::::::ノｲ: :i|: |: : i| ;　)
　　　　　　　　 |:＼: :､ ji　　 　 　 　 /j 八: |: |: :八{　　　　　　　　今のチャンスで殺しきれなかったのが
　　_　　　　　　|: :.个:込.　 　 r- 、 　ｲ._ﾊﾙ八(　 )　　　　　　　　お前の失敗だと思いなさい。
　　ﾝ¨ス 　 　 ,|: : i|: : : :}:≧..　__　イ /::::::＞..
　/_／,/‐ぅ 　ﾉ{ハ乂{: :厂-…ｆﾆｴィ::::／:::::::::::＞…-ミ　　　　　　勝ちは見えた。
　{ ヾ_んへ,〉__　　(　 ）ﾉ〃:::::::::ｰ}i}=‐:::::::::::::::::〃
　 ＼｛ {yノ　 ﾑ　　／　,{::::::::::::rfてけa:::::::::::::，　　　　　　ﾄ､
　 　 　 ＜　ノ　ﾄY　 　 i{::::::::::に述ぅろ:::::::::::i{ 　 　 　 　 ﾉ　）
　　　 　 　 ﾏ／ ∧　 　 ゞ‐-=x込えン＾:-=:::i{
　　　　　　　　 /　 V ,У::::::::::::ヾ:::Y:::／:::::::::::ヽ　,/
　　　　　　　 V　／ v.:;:::::::::::::::::::::v::=ｰ:::::::::::::::::V　／ ＿ /
┌───────────────┐
│皮一枚、HP２点分の差で　　　　　　..│
│華扇は倒れずに立ち続けていた。.　 |
└───────────────┘

144 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 01:54:48 ID:KXqbMqhw
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||＼
　　　　　　　　　＿　∧　,,-'／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.||　ヽ
　　　　　　　　＼／ |　|｀''､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　 |
　　　　　　　　　 |　 ￣｀　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　|
　　　　　　　　＜ﾆﾆ!　　　(ﾆ＞　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |｀'´　　　|
　　　　　　　　　 ヽ_─ ,,-´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |｀　　　 .|
　　　　　　　　　　　|_/　　　　　iヽ　　　　　　　 　/|　　　　　 　 　 |　|　　　|
　　　　　 　 　 　 　| |　　　　　　| .|　　　　　 　　| ,|　　　　　　　　 |　|　　　|
　　　　　　　　　　_|_|　　　　　　 .|　|　/ﾆﾆﾆﾆヽ|　|.　　 　 　 　 　 |　|　　　!
　　　　　　　　 ///|ヽ＼　　　　　|　 |!二二二 |　 |　　　　／.　　　|　|　　 |
　　　　　　　 　||_|__j　＼＼,　ｰ-,､|　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ|　 |,,-‐‐／/　　　　|　|　　 |
　　　　　　　　 ヽ'!_| ヽ　 /　　　 / | 　｀'''''''''''´　 |ヽ　　　 ヽ　　 　.|　|　　 |　　　　《抜かせ小娘》
　　　　　　　　　（--） ヽ_|_,,,､､　.|　 .|　　　　　　.|　 |　　　　| 　　　|　|　　|
　　　　　　　　　　＼ 　　!j,,-‐jj　|　_ |_ ,----､_.|__ 　|　　　 |　　　 | |　　|　　　　　《もう一撃喰らう余力もなかろう》
　　　　　　　　　　　　─'´｀'-＿|＜__| | |. ○ .| |＿＞|＿,,,‐´　　∠￣'''-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　|｀'''''''''´|　　 ／＼ヽﾑ--‐（/三|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　＜/i｀! | ｀￣￣ | |´ヽ＞ 　||__　 　 >三 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,--　! ヽﾆﾆﾆﾆﾆ／ ||｀'''─,,,,,､''''''''' | | ﾉ　|
　　　　　　　　　　　　　　=ﾆ,,,,,,,,,,,,j　＼｀ｰ-‐´ ／　!!,,,--‐‐ ''''　　|ﾆﾆ,,丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,__　｀|○|´ ,==、 /　　　　　　 |　|

145 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 01:58:02 ID:KXqbMqhw



　　　　　　　　　　　　　 ./ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ
　　　　　　　　　　　　　//ハ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /A
　　　　　　　　　 　 　 ///V　　　　　　　　　　　　　　　　　///ﾊ
　　　　　　 /　　　　ヽVVV厂:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼VVV￣＼
　　　　　 ./　　　　　 }／rｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ .i.　 　＼
_.　---ー匕＿＿　イミｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.ヾ　　　　ヽ
. -‐　￣ ヱ_ア.イ_.ノ:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:ﾊ　　　　 i
　 _.　　二. ィ_　ﾉ:.:i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:. ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.廴　　 .|-==
ｲ＞ '´　　 ７ :.:.:.:. |: /:.:.:.:.:.:.X:.:.:.:.:.:.:／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:.:.:{　　　 {'´￣
　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.|/:.:.:.:.:／__]＞＜ /ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:/;;;;;}:.:.:.:.:.:.:.:|､＿ｒ'´＿_
　　　 イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:イ.穀⌒ﾃ芯、7/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∠_∠＿.ル':.i :.:.:. |:.:Vー---
　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./／:Vﾊ:;;;;;;;;;{:::nゞﾃ/:.:.:.:.:.:.:.＞'´;;z===tミ､;;}: /:.:.:.:.:ﾉ:.:.i
./:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./´:.:.:.:.ヽ}.:;;;;;;;ゝ.::ツ;;}:.:.:.＞'´;;;;;;;;;ﾃ:n::::V;;;;ヾiｲ:.:.:.:.:/:. 八　　　　　　　　私にはね。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._,;:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ...:::;;;;;;;;;;;;;;;|／..::::;:;;;;;;;;;;;;V::.ツ;;;;;;;/:.!:.:.:.:/:.:/:.:.:.＼
:.:.:.:.:.:.:.:＞イ:.:.:.:.:.:.イ:.:.:.:.:ヽ　　　　　　　　　..:::;;;;;¨¨”;;;;;;;;/:.:/:.:.:ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　　　 　 .でも、ここには他に
:.:.:.:.:／ 　 .|:.:> '´￣　ｰr-z＼　　　　　　 '　　　　　　　 /:.:/／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　 .誰がいるのかご存知かしら？
:.:／　　　　V: : : : : : : :.} /:::::::＼　　 r～ ､　　　　　　 ｲ／´:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/　　　　　./: : : : : : : ://::::::::::::::::＞ .{　　ﾉ　　 _. 　イ:.:.:＞　 ７:.:i:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:
!　　　 　 ｲ: : : : : : i: //:::::::::::::::r-＜::＞--＜:／｀'＜／　　／:.:人:.:.:.:.:{＼:.:.:.:.:.
　　　／: :}: : : : : : .}//::::,∠ヱ=-､＿ヽ:::-=≠::::::::::::/　　 ム:／ 　}:.:.:./ 　 ヽ:.:.:.
┌───────────────────────────────┐
│少しでも回復力を高めるために異貌化し、　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│〈異形の面〉の効果で自己再生を行いながらも魔法によって治癒を施す。.　│
│ただ、それだけではまだ安全圏といえないレベルの体力だ。　　　　　　　 　 │
└───────────────────────────────┘

146 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:02:03 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　 ,,,,,＿..
　　　　　　　, :''"´;ｒ;;;;;;;;;;｀`''-､,
　　　　　　/;;;;;;;;;;;,/;;;;;ｙ;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀`'''-､_
　　　　 　/;;;;;;;;;;l/;;;;;;/´;νｌ/'N'ｌ;'ｌ'ｌ
　　　　　//;;;;/;/;;ｌ;;;ｌ'_,,,.　 '　' ,_.N'ｌ
　　　　 //;;;;/;;jｌ;;ｌ::::ｌ＿三　 ニ.ｌ;;;;ｌ
　　　　//;;;;/;;;k'ｌ;;ｌ;;;ｌ.'7９　　ｌ;ｧｌ';;ｲｌ
　　　 //;;;;/;;;;;λl;;l;;l. ｀　　 丶ﾉ;;;;ll
　　　//;;;;/;;;;;/;;;;l'ｌ;;l;ﾄ ､,,_,,‐'＜;;;;ll　　　　　皆、あのタロスはマナ吸収外壁という、
　 　/./;;;;/;;;;/,.-:､ 'ｌl'トl' l;;;;｀ひ'三'l､　　　　妖精魔法以外の魔法を無効化し 体力に変換する装甲を備えておりまして、
　　/;l';;;;;l';;;;;l'　　 ｀丶､l' l｀`-;;;;Ε　ｌ　　　　ドラゴンと違い下手な魔法は逆効果となります！
　 /;;;l';;;;l';;;λ　　　　　 ｀丶「;;;八　 'l
　/;;;l';;;;;l';;;/;'l､ ､　　　 l'l'´｀`'''-､,ｌ,,,_ 'ｌ　　　妖精魔法以外での魔法攻撃、巻き添えは極力抑えてください！
../;;;;ｌ;;;;;;ｌ;;;;ｌ;;;;ｌ￣`':､,　ｌ.ｌ｀`''-､,,_　　 `''-､,,
./;;;;ｌ;;;;;;ｌ;;;;;ｌ;;;;;'ｌ.　　　＼ｌイ;;;;;〉 ｌ＞-､..,,_　 ｀丶､
.ｌ;;;;;ｌ;;;;;;ｌ;;;;ｌ;;;;;;;;;ｌ　　　　　,ｌ　　 ,ｌ;;;;;ｌヽ､ノ｀`'-､ 二⊃三ﾖ
ｌ;;;;;ｌ;;;;;;ｌ;;;;;ｌ;;;;;;;;ｌ;ｌ　　　 　ﾉ,　 　ｌ;;;;;;;;;;;ｌ　　　　`ー＝ﾆヨ
;;;;;;ｌ;;;;;;ｌ;;;;;ｌ;;;;;;;ｌ ﾄ､　　　/ /　　l;;;;;;;;;;;;;l
┌──────────────────────┐
│だが、今の私はドレイク戦の頃と違う。　　　　 　 　 　 │
│一人ではなく仲間がおり、それだけ手数も段違いだ。.│
└──────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿ ＿
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,. -‐=､＝ー- ､　　　　　 ,. -‐ｧ ´,. -― ､　 ｀ﾄj｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ＝-､＼　ヽ、＼　　　 {　({（___レ＝､ノ　 ノ'′/
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,./　 ＿＿＿_＼ヽ.　l!＼ヽ,､＿＞‐'ノ 　 ／　 ／　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 / {　　 ￣_.彡'／￣l!　|ト／o ＼三´―　´　　,.. -＜＿_
　　　　　　　　　　　 　 　 ,.ｲ　{丁 ￣　 ,ｨ:i丁ヽ || ／　,.-‐ ､ﾍーz. ---＜r‐／´￣ ｀
　　　　　　　　 　 　 　 ／ｲ| { N｢≧､｀´ ﾋ'リ ﾉ ／　/lﾉjﾘー,}ィ´￣/ ｀＞､ ｀>ヘ､＿＿
　　　　　　　　　　 　 / /,iハ.ﾄヽ|{以ﾉ,　 ＿　/　o　{ |ノ ／/　　 /　/　　|_/　　 ＼--
　　 　 　 　 　 　 　 / ｲ 廴.ﾊV｀}　 `／,ィｰ＼｀ヽ､/`ｰ/　/　　/　 /　　//　 / ＼. ＼　　　そうか、わかったぞ！
　　　　　　　　 　 　 廴ｰ／//｀人 　`Y ,ィ_ノ^} // ＼{ o | o / o /　　//　 /
　　　　　　 ,∠￣l＼r‐ ´,ノ/,ｲ{ |__＼　ヾ-‐ ´イ/　 |{/´_￣｀丶、|＿_／ ／　　　　　　　　　華扇、遅れたが神の治療を届けよう
　　　　　 / {__ノ-.､┴ ､/ /∧.｢ ７ヽ. ＞､≦ノ/,l i　|! V {r‐ミ ､　ヽ／ ／　　　　　　　　　　 【キュア・ハート】！
　　 　 　 ＼/廴ノ三二ZヽO」.}! {__rくくヽヽ―| l| l　Ⅵ ヽ〉､__j.}／ ／
　　 ﾉ｢{、　{ |_/ /〉ｧ┬ｧz十v､|,l.|=、[｀lzく_＼.l_l|_ﾄ_i_〉__/_/_／_／＿＿_＿＿＿＿
　lﾆ><__｢lTTTTTT｢｀}]__]_]_]_]|亞ニニニ＞￣￣￣￣＿＿￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　`l｣」´￣ヽ｢l弐了ﾌ/７７７７|Y|＝´ ￣￣ヽ￣〉､￣／ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣

147 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:05:16 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ `ー-- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （　` ..,,＿r'}
　　　　　　　　　　　　　　　　　___ ノ,ヘ　　　 　 　 ｀tｰ- ..__ノ　　　／}´}
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　／／/ヽ　　,.. -― {..､//　 　 ノ}´///ｨ
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　／／∨//ィ':´: : : : : : : : : :｀ヽ. j　) ＞く´
　　　　 　 　 　 　 　 　 （＿ノノ＿_,,..ィ´: : : : : : : : : : : : : : : :ヾ　 /　/^ ー-- 　 、
　　　　　　　　　　　　　　　{ミYヽ フ´: :/: : /: :／:／ﾅｰ ､!: :|: :', {　{{　 　 ／　　/
　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ ／:ィ: ://ﾚ{: / /'´　,ィfｫ､ ﾘﾊ!: :.',｀￣｀ У　 　 /
　　　　　　　　　　　　　, -- ､/- /／/: ﾊ ﾚﾏｿ　,　　｀¨　j: : }: :ヾ ／∨
　　　　　 　 　 　 　 　 { 、／　　　} /: :!:.ﾊ　　　,. -- 　　レィ: /: :{:::::::::,　　／
　　　　　　　　　　　 　 ／　 ｀ゝ／: :ヽ:ﾊ/:ヽ 　 ゝ.　 ﾉ　/ｰ': /　/!:::::::::レ′　　　　　　　そーれ【レジスト・ボム】、耐性：炎と。
　　　　　　　　 　 　 ／　ｰ-く___,. --yィ: : : : :＞。. __ .イ: : ／ Y　|:::::::::|　　　　　　　　　 これで自慢の大ダメージも抑えらえたよ？
　　　 　 　 　 　 　.く 　 　／::::/ ／: :_:_:_;,, -彡}　 }　　ﾄ: : }　　} ハ:::::/
　　　　　　　　　　　　＞/:::::::r'': : ／　/　　_}}イ／　, -{ ヽ:.ト-''　　ヾ′ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ｀￣/: ／ 　 ＞ ´､.--''／ ,. -≦-}: :ヽ　　　/: : : :＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／{: :{､__／t=ｰ-≧='=≦　　　}} ﾚi: :}　 ／: : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　 ／: : :レ': : {　 {i{　　　　　　　　　 ﾘ　,j:.ﾉ　{: : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　 　 ／: : : : : : : :.八　 ヾ　　　　　　　　〃　,.　 ∨: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　 　 　 ／: : : : : : /: : /: : ＞..__ 　,,ィ　　 ｀￣}}　´ 　 ∧: : : : : : : : : : : : :
　　　　 　 -- 彡: : : : : : : / : : ;': : : : : : :.} i!　　　　　　||　　　く: :.',＼: : : : : : : : : :.
　　　　　　 : : : : : : : : : ／: : : :': : : : : : : {　|!r-ｫ__r-ｫ._||＿＿ ﾉ: :.',.　＼: : : : : : : :
┌─────────────────────┐
│回復、補助、援護とバックアップが多数飛びかい､ .│
│前衛を張る私をサポートしていく“白き翼”の皆々。.│
└─────────────────────┘

圭圭圭三≡=-.　　　　　/　;;∥　　　　　 ／,;:/
圭圭圭i}}　　　 　 　 　 /　:;;∥　 　 　 ／ ,;:::/
圭圭ﾋﾇｱ　　　 ﾄ．　　/　:;;:;/ 　. 　 ／　,;::::/　 　 　 　 　 　 　 ,.ｲ
圭彡'＼＼.　 　{ ﾍ.　/　:;;:;/　　 ／　 ,;::::::/ｰ-=:;.,　 　 　 　 ／ /
Ⅶ　　　 ヾへ、 i!　∨　;;:;/.　 ／　　,;:::::::/ヽ､　　》 　 　　／.　/
Ⅴ　　　　 ＼.,＼},,./　::;;;;ヾ／　　..,;::::::::/ヾ 　 ／ 　,,.｡／.　　/
　 　 　 　 　 f~´｡∥　　'''　 　 　,;::::::::::/ゞ、／'´￣,／,　　　∧
　　　 　 　 .,_ｔ＿_ｙ　　　 　 　 ,;:::::::::::/:::;／'::;;.''　　{　　　　/　 }!
　 　 　 　 　 ＼厂　　　　 　,;:::::;;_::::/:;〃::::;;　｡。　 ｀ー=･~　　 i!　　　　　《………………》
　　　　 　 　 　 ｔ=;;.,＿　 ,;:::::::〃＾ｰ-ム:;;::;;　　　　　　 .　　　　 }
　　　　 　 　 　 {色℡ﾇヾ，;;;;:{{＿＿＿,,..二ﾆ=‐　　　. '　　 _,...;j
ﾆﾆニニ二ヾ､.、ゞ砒●Ⅶ_;;;∥::::/;:::: 　ヽ:;::::', 　 　 　 　 〃⌒ｱ^ヽ、
　　　　　　 　 ヾ､ヾ､”“＾^ヾ《:::::/;:::::　　　 ゝ:;::::...　　　　{{ Y´
　　　　　　　　　 ヾ､.｀~¨¨¨´｀Y;:::::　 　 　 　 ｀ｰ--=r‐・＾゛{
＼　　　　　 　 　 　 ヾ､.、　 　{;:::::.　 　 　 　 　 ;::::::ﾉ　　　{
┌────────────────────┐
│得意げになっていた顔が思わず無表情になり、..│
│口数も減るタロス。　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────┘

148 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:08:48 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　il ｲi,.-－ｧ
　　　　　　　　　_＿,,,,ﾄ"　　'ー－_-_､
＼　　　　　　 　＞　　i　　　　　　＼
　 ＼　　　　 ／ /　/,イヾ__　ヽ　 　 ＼
　　　＼　　,' ' ^i　/X　|　l ー` i.,　 lﾍ`｀､
　　　　　＼　　 |/K示丶 l ,ィ≦| 　|ヾ､
　　　　　　　＼ !从 `''o ,､o 以,,ﾊi lヾ
　　　 ＿_,..､　 ﾍ　.ﾄ､　r -､ -´/ 人!　　　　　華扇さん！
　　 i´ ＿..} ﾄ､　 ﾍ'延丶_,　イゞ
　　{　 __,,,.ﾄｲ/ヽ　 丶//|/!ﾚヽ　　　　　　　　今から攻撃を始めます、注意して下さい！
　　{　 -－{ }//∧　 ﾍ/∧///|
　　ゞ--－´'//　 |　／//||//.|
///////////　亠/////||//|　　　　　　　　　　　　“我が友よ、妖精、風の妖精よ、
　　　　//　　　　//////||//|　＼　 ／　　　　 　 　 .翠に光る門を通して 力を貸して”
　　　　　　　　 ///////||//|　　 .×　　　　 　 　 ,､-,､
　　　　　　　 ,ｲ///////||//ﾄ､.／　 ＼　 __..´,,r'´,,､'⌒'ヽ,..　.【ウィンドカッター】！
　　　　　　 /　>//////.||//　 ー--,,,　ｲ i.　〃/〃,r'⌒`ヾ
　　　　　　/　 >//////.||//_　　　　　　　 Y.!il! i,l',l'i,　　　　　　,'´",,
　　　　　/,　 ////////||//|　""'ー--<＿ﾐ i　l　i!i 　/'⌒`'　､　∵'`,
　　　　/ /　/／＼//／＼∧＿　　 　 　 　 ,i i　i!i.　,l'〃,､-,､　ヽ,,　ﾋﾞｭｵｯ
　　　/　/ ／/////Yヽ ////////`ー-､　　, i i i!　 .,i!　i'r'~`',ﾐ 　ヽ,
　　/　 / i//////////| //////////////`　'i,i　　 .'i, ,i〃´`　 'i,　',　, '_ ：
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 '：,　　'i,' i,'i, (　)　i　 'i,　,'l),　;
┌───────────────────────┐
│そしてそこに叩き込まれる魔法。　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│それは尤もタロスが天敵とする、妖精の魔法である｡　　│
└───────────────────────┘

149 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:17:10 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 .＼＼.　　　 　 　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. ＼＼从/. 　/ |
　　　　　　　　　　　　　 ._　　　 そ　 　て..ﾐ| ,;|　　　,.,
　　　　　　　　　　　　/ミﾉ i＼,-.ゝ,　 　 そ.| ,;|,--／/
　　　　　　　　　　　　| .:'､　/::::　 "`/'^r 　＼.ヽ:　 ヽ
　　　　　　　　　　　　＼.::;ヽ!ヽ, .:i　 i;,_＿_.＼＼.;;. ,;|
　　　　　　　　　　　　　｀ｰ-＾-:;;;;;<二|| Ｏ ||　＼＼...､_ , 、　　　　《……チッ》
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ゝ;;;;|`- -'|;;;;;.　＼＼.（彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,＞! ヽニニ／||＜_.＼＼ｷﾝｯ　　　《だが、それがどうした。
　　　　　　　　　　　　　　　-=ニ...:::ii::＼ー' ／ !!;::...　 ＼＼　　　　 チンケな魔法ごときでは我に大したダメージを――》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣>┐,;!Oi;,┌ ､'￣　　 .＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　∠ イ_‐┬‐｀ヽ、＿ゝ　　　....＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ<￣ｰ, ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.~ﾞ‐<ノ｝
┌───────────────────────┐
│自慢の対魔装甲も、見えない攻撃には反応してくれず　│
│風の刃がタロスをそのまま傷つける。　　　　　　　　　 　 │
└───────────────────────┘
　　 　.ｘ　　　　　　　　.、
　　　　V＼ 　 　 　　/ﾊ　__
　　　　 ∨/＼ 　 　///ﾊ《⌒　ミ　　　　 　＿＿ -￢
　　　　　 V//／./.-…:込　　　)＿xｧ孑¨￣￣￣
　　　　 /　V; : : /__: : :__`冬sぞこ≦⌒==━ｰ=…=ﾆﾕ
　 　 　 {:､./{: : ｲ: : : : : : : :ﾆ=ｰ: : : :ヽ
　 　 　 ゝ:Ⅵ: : トミ: : :ｰ≦__: : : :ﾆー…‐ミ　　　　　　　　　　　　《嘘をつけ》
　　　 〃 >:＾: : : :ヽ: :∠;;不⌒: : :≧=ｰ: : : : :ﾐ
　　　 {　/: : : ＼: : v'::::ｨ伐入: : ＼: : : : : : : : : : )　　　　　 　 　 .《大層えらく威張っていても、
　　 　 Y: : j{: : ト｀ :ゝ::::::::::.:..从: : : ＞―＜⌒ヽ(　　 　 　 　 　 　 実のところ お前に余力が無いのはバレている》
　　　　ｲ!: j{: : :k 佼､:::...　　　 ｊ:＼:〈_{　　　 ヽ
　　　　 }Ⅳ八:.圦　　 r ‐　　人 /＼v　　　　 ＞､　　　　　＿＿━ｰ==ﾆコ　　　《その魔剣の力、
　　　　　 ){⌒＼:ｊ≧　__　ｧﾍ⌒ﾊ 二ゝ 　 　 　 ＿〉＿　彡冖￣￣　　　　　　　　 加えてタロス自慢の剛力を発揮するのに
　　　　　　　　　)ﾙ:ﾊ: :rf＾ん癶 仁ﾆ||　　　 xf≪¨＜￣￣￢ー…＝　　　　　　　 随分と体力を消費するのだろうが》
　　　　　 　 　 　 　 ｊ:ﾉ乂乏ン二二 ]L_ゝ ji　　 　　ﾆ=-＿
　 　 　 　 　 　 　 　 ,' j二二二二二ニマ/へ 　 　 　 ￣ﾆ=-彡
　　　　　　　　　　　〈 /二二二二二二二マ尖，　　　　　　￣ﾆ=-≫
　　　　　　　　　　　 〈二二ﾆﾆﾆ＝＝==＜ﾆﾆ*≪　　》＿　彡⌒ ＿
　　　　　　 　 　 　 　 `＜ﾆﾆﾆ＝＝========⌒＜:. 《　√　　　＼:. :. :. :. :.ﾆ=
┌──────────────────────────────────┐
│そのダメージだけは大したことないのだが……　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│実のところ、タロスは瞬間火力こそ脅威だが継戦能力は極めて低い。　 　 　 　 　 .│
│剣に業炎を纏わせ、ダメージを上昇させる能力「タロスの業炎」は　 　 　 　 　 　 　 │
│使えば使うだけHPが減っていくため、放っておくだけでも勝手に自壊するのだ。　　│
└──────────────────────────────────┘

150 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:20:53 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　圭圭圭三≡=-.　　　　　/　;;∥　　　　　 ／,;:/
　　　　　　　　　　　　圭圭圭i}}　　　 　 　 　 /　:;;∥　 　 　 ／ ,;:::/
　　　　　　　　　　　　圭圭ﾋﾇｱ　　　 ﾄ．　　/　:;;:;/ 　. 　 ／　,;::::/　 　 　 　 　 　 　 ,.ｲ
　　　　　　　　　　　　圭彡'＼＼.　 　{ ﾍ.　/　:;;:;/　　 ／　 ,;::::::/ｰ-=:;.,　 　 　 　 ／ /
　　　　　　　　　　　　Ⅶ　　　 ヾへ、 i!　∨　;;:;/.　 ／　　,;:::::::/ヽ､　　》 　 　　／.　/
　　　　　　　　　　　　Ⅴ　　　　 ＼.,＼},,./　::;;;;ヾ／　　..,;::::::::/ヾ 　 ／ 　,,.｡／.　　/
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 f~´｡∥　　'''　 　 　,;::::::::::/ゞ、／'´￣,／,　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .,_ｔ＿_ｙ　　　 　 　 ,;:::::::::::/:::;／'::;;.''　　{　　　　/　 }!
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼厂　　　　 　,;:::::;;_::::/:;〃::::;;　｡。　 ｀ー=･~　　 i!　　　　　《……貴様ッ》
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｔ=;;.,＿　 ,;:::::::〃＾ｰ-ム:;;::;;　　　　　　 .　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {ｲ色℡ﾇヾ，;;:{{＿＿＿,,..二ﾆ=‐　　　. '　　 _,...;j　　　　　《よもや我が自ずと
　　　　　　　　　　　　ﾆﾆニニ二ヾ､.、ゞﾆ砒●Ⅶ_;∥::::/;:::: 　ヽ:;::::', 　 　 　 　 〃⌒ｱ^ヽ、　　　自爆するなど言うのか！》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヾ､ヾ､”“＾^ヾ《:::::/;:::::　　　 ゝ:;::::...　　　　{{ Y´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ､.｀~¨¨¨´｀Y;:::::　 　 　 　 ｀ｰ--=r‐・＾゛{
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　 　 　 　 ヾ､.、　 　{;:::::.　 　 　 　 　 ;::::::ﾉ　　　{




　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ： ヽ　　,,,.......,,　　；, };,.　〈ζ 　／.　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i!:　゛ ≦=＝=:≧"; i!ヾ、 ゛　,/　　　　　 　 ＼
　　　　　　.､　　　　　　　　　　　:i!　 　v;;:；＝=/　;: |! /ゞ==〈,'''　　 　 　 　 　 ＼
　 　　､　;　　ﾞ　　　　　　　 　 　 'i!　 　 ｀ー‐~ 　 ;: ｉ!/　　 /　＼　　 　 　 ,;:=＝=；
　、　　　ヾ　　　` .　　　 .;;　　　 {_}　　　 　 　 　 : ｜　　/ 　　　＼　,... ,,":::::::::Y´
　 ヾ 　　　;；ヾ.　　..;ゞｰ＝=::;， 　:| :　 　 :　 　 　; . |,;:ｒ＜⌒¨^・､.　＼〃⌒ヾ　}
　　　.ヾ,..:::；三三~¨,.;;::ヾ三:ﾐ:,　　j,，、　 :;　　　 ;　 ﾄtｰ--＝，　　ﾝ^ﾟ゜＾ゞ:;.,ﾉ /
　　　　:ヾ.彡圭圭三ﾞ､　 　 ゛..=Y´';,　;; 　,,;=＝=;,　;i! ｊ_,,.s・~´　 　{ 　　 　 _广
ヾ:. 　,，"圭圭圭圭圭ヾ 　　 》:ヽ,,.i!:_,i 〃三三=ヾ }~　　　　 　 　 ゝ．ｨ'"´
　 ;：´圭三三圭圭圭圭≧='.'圭=i! '! 　{{三●三=}}＼ 　 　 　 　 　 　 |
：´::;:三圭.;:““ヾ三圭圭圭圭圭;;;///＼}三三三;∥;;:::ヽ、　　　　　　　}　　　　　《そう思い通りにはいかんぞ！》
　:::::;;三圭ヾ　　ヾ,,圭三,;;:::..圭;;;;/////ヾ”“““”ｼ//////ヽ　　 　 　 /
　ヾ;:三圭三ﾞ､ 　 ;;圭圭ヾ　　゛:;;///////`ｰ≠´////;;:::::/},...;;;:::..　,/　　　　　　《ならば矛先を変え、まずは
　　.''ヾ三圭= ﾞー'三圭圭ヾ.._　;;/////////////////;;::;人__,.＞"　　　　　　　　後ろの目障りな連中を先に殺ればいいだけである！》
　;;:　　　゛=.:::::...,三圭圭圭圭≦/////////////////／
　 :::,.　　；圭ヾ　ヾ三圭圭圭彡///////////////／
　　　':::::::三圭ﾞ､　;;三;;;;;圭彡' ∨///////////＜
┌─────────────────────────────────┐
│私の指摘で初めて 自分の窮地に気づいたのか、　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│タロスは己の現状に慌て、私を放って 後衛を狙いに前線を離脱しようとする。 　 |
└─────────────────────────────────┘

151 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:25:06 ID:KXqbMqhw



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.A　　 ＿　　　　　　　,｡ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　//ﾊ　(⌒＞､ 、　　／/V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　 　 　 .　´　　 ＞^^^￣￣　 ＜) ) ／//V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　くゝ‐─ ﾐ. 、 7　　.　´　　 .／　　　　　　　>j　―　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿＿_三{_ ／　　 .／'　　　　　　　　く/　　　　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｊ斗　' ￣　　 　.／　　 ／/　　 　 |　　　　　〈､　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / .,　 //::::.|. 　 ,i -┼-　､. 　　ーi､　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿＿j .'　 /'￣｀|　 /::i /::::＼＼ﾍ　　　 ー;＿ ノﾆ = _
　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　＞ ニ-‐―==― .|i　 /|.＿;;,ﾊ　i::::ﾉ'ｰﾃ卞.､｀　.｀ﾆ=-　 | ヾ.､　　 .）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(.'´　 ＞ ´ 　 　 　 |!　　|"￣;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;;勺力.'i　ﾊ´｀i　　ﾊ. 'ノ　／'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　＞　￣ ' ―　|　　　　, 　 　 　 　 /　i!i ' .!　 ／´i　 "
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　.'　 　／　　 　 　 　 　 !　　　　 　 　 　 ／　./'ﾉ ´　 ((　 .!
　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　ﾊ　 .' ――　.　＿＿ ,　＼　 t-― '　 ./　／."　　　　 ゛ /　　　《馬鹿め、それこそ
　　　　　　　　　スッ 　　　　　　　　 ﾍ .!　　　　　. -― 7　 　 ＞　＿　.Fi.!イ　　 　／ 　 ／　　　　 私も理解した上で話している》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 )!　　　　 /　　 ./ .,　―､＿_!＿_.|=|__| ＿＞´ . ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　-―――　　 　 /　　　 !(.|! .　― .,＿., 7=.'　 i￣￣ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　 -―――　　　 ./　　　.／斗≧＝_タ才'＝三三< つ
　　　　　　　　　　　　　　　　-―――　　 .／　　／　.j仆 廴夭- う'＜　-‐./´＞ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.＞ ´　＞´.iヽ.　.＼＿i＿_ /../|..　─7＞= ＝-　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　　 .′. 　| .|　　　　　　　 | ,|. ＝７　 　 　 　 　 〉　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　|　/ﾆﾆﾆﾆヽ|　|.　　　　　　　　　　　　＜　 《……っ、貴様、　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |!二二二 |　 |　　　　／.　　　　　　 .＜　 　邪魔だ どけ！》　 　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　ｰ-,､|　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ|　 |,,-‐‐／/　　　　　　　 .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　 / | 　|ﾆﾆﾆﾆ|　 |ヽ　　　 ヽ
┌────────────────────┐
│しかし足止めするのは前線の役目とばかりに、...│
│私はタロスの前に立ちはだかり、　　　　　　　 　 .│
└────────────────────┘

152 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:27:46 ID:KXqbMqhw


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　:｀ : .、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／＿　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `＜　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ,,_人､ノヽ　　　　　　　 　 ＼／_｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　)ヽ　　　　（.― ､ /:!、　 　 　 >つﾉ　.l)　　　f´￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-　＜　　　　　　 ＞../ ,'|∧_ 　 ／／＼／　　　 .|　　　ぐっ　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、　　)　　　　　て.　/ ./　　 ｀.く／　　　　　　 　 .乂＿＿＿＿＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ:`／^⌒`Y´^＼　_　|、　 　 .ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼,:’　　.｀:<l_l:::O:::l_!｀ヽ._／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　 :/i｀三´i＿ノ＼ｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 弋,..r==.､.ノ＿,，イ　　:|:|　:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾏ　 ﾍ / 廴 三彡ｲ:'　（　＞
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |_＞- ､／!￣＼_　　弋_ノ　,､.ﾉ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ ／　　　く _.ﾉ∨　∧!_,，-.､_,.ｲ　＼―
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼｀ヽ　　　 　 　 :!￣)ｲ　:',　/　　￣
┌──────────────────────┐
│小突くようにとメイスによる打撃を与えてやる。　　 　 .│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ほら、そうするだけでタロスの勢いは無くなって……　│
└──────────────────────┘　　　 　 　 　 　 .,ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,i'}′
＿＿＿＿ノ!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,i'./
　イ: :／i: : :l: : | ｀ヽ/,_|: : :l:| : |: : : : : :|: : : : : :./|: : : /:ｉ: |: :ヽ_ﾑ＿ﾄ､__ゞ＼../ ./───'
￣￣l: :/: : :|: : !: : /､__ヽ､:|:!: :ﾍ.: : : : :|ヽ: : : :/ .l: : / /: :l: : : : : : |: : : : :　 /　/
　 　 l ﾊ: : : ! 从 : |rfて心从ヽ : ＼: :_|x‐＼7￣l :/:./: : :!.: : : : : :l: : : : :../ . /　,〟　　　ｉ!
　 　 |:| !: : ハ: : ヽ|! {!/:::ハ;;;;;;;＼: :＼!,ｒｆてうミX: :/: : :∧: : :./.: :!: : :../ 　 レ'./. 〉　　 /ｊ
　 　 |:l ヽ: : : ヽ: :ハ ヽ::::ン;;;;;;;;;;;;;;;￣7∨､:::::::/;;;;》|! : /: :ヽ.:.〃.: |ヽ:./ 　　　./.: : :＞＜<
　　ノｲ　　＼: : :＼:l ｀　　　　　....::::;;;;;;;;;;ゞ. 　ン",ｲ: :/ヽ: : :.i!,!. :?礒./ 　　　./.＜⌒ヽ　 ヽ
　　＿＿__　 ヽ: :　ﾊ ""　　　,　　　　　　　 ....::;;;;;;/／i　　./ .! :.　/ 　　 . /.─ ､　　 ｿ　　 !
￣｀ヽ　　　＼　';､ ハ　　　　　　　　　　　"""　　ﾘ: :l斗.' / .,!.: / 　　 ／.: : : : :ヽ　　　　ﾉ　　　　　この程度！
　　　 ',　　　 lヽﾑ:＼::＼　　 ｧ ‐,､　 　 　 　 　,イ| :..、:. / 　|./　　／.. : : '; : : : : :',
　　　　ヽ　　 |/ ハ: :lヽ::::＞′/ヽ＼　_,,.　＜ l八.../l ./ 　　　 .／.￣ﾉｲヽﾉ｀ヽ: : /
　　 ＼　i　　//:三|! |三ミ/　/ 丁＼＼_＿ 　 |　 / .'"　　　　,ゞ　ﾞヽ　　 　 　 !:/
_,､　　 ∨　//:三ｴj;人_ ./　/ィ/　　　⌒￣｀ヾｘ./ 　　　　　./.￣￣￣￣｀ヽ　ｊ'
　/￣７ｰ‐'-'､三彡ｲ＼/　/二二二二二ニィ'./ 　　　 ., 'i /　￣￣￣￣⌒ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　 　/ 　!′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,/　　 .／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / 　 ,／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / . ／
┌─────────────────────────────────┐
│目の前の邪魔な私を振り払うために攻撃する必要がある。　　　　　　 　 　 　 　 .│
│そのせいで、離脱しようと身を固めた体勢が崩れ、先ほどの行動がパーになる。.|
└─────────────────────────────────┘

153 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:31:10 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,,,,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　,,-'''”,-'''”　　 ゛'''-,,,
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　ヽ　 i　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　 / /　　　　"'''-,,_　ヽi　　　.i
　　　　　　　　　　　　　i ,i　,,_　　　　　　ヽ 　 i　　i. i
　　　　　　　　　 　 　 ,i　i'''-ﾆ‐-,,_　　　 　＼ i　　i　i,
　　　　　　　　　　　　/i　i　　"'''-二ﾆ;;;,,＿__. i　　ii　i
　　　　　　　　　　 ／ ハi-,,.,_ 　　　　 _,,-┬、i　 ﾉ'i　i　　　【キュア・ハート】！
　　　　　 _,,,--‐'''"ン ﾉ　'i （.i"ヽ　　彳.i ''. i i　_ム__i　i
　　　 ,-'"　_,,-'" /　,i　ﾊ ヽヾ,ン　　　 ｀~´ﾂ | r<___|ヽヽ　　華扇、しくじるなよ……！
　　／_,,-'"　 ／/　/／// ‘i,"　 ・　　　u./　.i レ--ﾆ''ﾐ≧
　　i /　　 ／／　/／//　,,-->;;,,,___-_,ｒ;;＝ﾗ八__”''-”;;,,__）
　　i i 　 / //　 ル　// （ )　 ハヾﾆiﾆ|.|.iシﾉ　　(　”''-,,_（
┌────────────────────────────────┐
│なんのことはない、昼にドラゴンへしてみせたのと同じく《挑発攻撃》である。　 │
│タロスには戦闘法を理解するだけの頭はあるが、それでも奴には　　　　　 　 .│
│このフェイントと牽制を絡めたヘイト管理の突破法は編み出せない。　　 　 　 .│
└────────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　 　 , . ;'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '　　 ／　/
　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　　/;'　／　 　 'ー―-
　　　　　　　　　　　　　.　 /i　 /:,／ --――-＜、_/l　　,.
　　　　　　　　　　　 　,.|　 | !./; '　' -――-、, -_ _ゝ／//
　　　　　　　　　　　 　i.|　/ /　-―- 、___　_＼- 入///_
　　　　　　　　　　　　 ﾄ`´/　 ,.±,,='　　Yﾏ`、--､ゞ//////＞
　　　　　　　　　　　　 ＞－'´二!玉、ーミ＼i///||///}　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,...... 、
　　　　　　　　　　　　／''i .i　ﾍ ﾄﾞﾔ,; 　　　 ｀`ヽ|＼i＼}、　　　　　　　　　　　　　　　　!;;;;;　|_
　　　　　　　　　　　　　　| .ﾄ、ﾍヽ ~　,,--、　|　／//＼_＿＿＿＿,　　　　　　　　　　「|:::t-　`､
　　　　　　　　　　　　　　ﾍ!　＼<　　i__{　 '　ﾊ//＼//////////＼ﾍ　　　　　　　　　ﾍﾍ_　　　|　　　　【ウィンドカッター】！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼`ー- 、,___>////＼//////// ﾍ |　　　　　　　　　 >　!_/ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／////＼///////＼//////i |　　　　　　　　/　　　./　　　　　まだまだ、風の刃を飛ばします！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/////////＼///////ﾍ/////| ﾄ、　　　　　／　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　／/////////////ﾍ////////ﾍ////ﾍ/ﾍ　　　／　　　,/'
　　　　　　　　　　　　　　　　</////////////////i////////∧////∨ﾞ、／　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 `><//////////////i/////////∧///∧´　　　　　,/
　　　　　　　　　　　　 　　　 ／　　＼////／　　　　＼/////////∧//∧　　　　／
┌─────────────────────────────┐
│所詮 「人間並み」の知能でしかない このタロスは　　　　　　 　 　 　 　 .│
│挑発に翻弄される脳筋でしか無いのだ。　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│人造生物なのが仇を為し、文字通りのワンパターン戦法が通用する。.│
└─────────────────────────────┘

154 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:33:39 ID:KXqbMqhw

　　　　　　ビシッ！

圭圭圭三≡=-.　　　　　/　;;∥　　　　　 ／,;:/
圭圭圭i}}　　　 　 　 　 /　:;;∥　 　 　 ／ ,;:::/　　　　　ビシッ！
圭圭ﾋﾇｱ　　　 ﾄ．　　/　:;;:;/ 　. 　 ／　,;::::/　 　 　 　 　 　 　 |　 /　,
圭彡'＼＼.　 　{ ﾍ.　/　:;;:|　 /　,　　 ,;::::::/ｰ-=:;.,　　　　.＼__ノし/／ ､
Ⅶ　　　 ヾへ、 i!. 　＼__ノし/／ ､　,;:::::::/ヽ､　　》　　＿＿)/⌒ヽ(＿ ',
Ⅴ　　　　 ＼.,＼＿＿)/⌒ヽ(＿ ',.,;::::::::/ヾ 　 ／ 　,,.｡　￣)ヽ__ノ（￣￣￣
　 　 　 　 　 f~´｡　￣)ヽ__ノ（￣￣￣.:/ゞ、／'´￣,／,.　／⌒|「⌒＼
　　　 　 　 .,_ｔ＿_ｙ.／⌒|「⌒＼.:::::::::/:::;／'::;;.''　　{　　　　/　 }!　　　　　　　　　　　　　　ぐっ……！
　 　 　 　 　 ＼厂　　　　 　,;:::::;;_::::/:;〃::::;;　｡。　 ｀ー=･~　　 i!
　　　　 　 　 　 ｔ=;;.,＿　 ,;:::::::〃＾ｰ-ム:;;::;;　　　　　　 .　　|　 /　,
　　　　 　 　 　 {色℡ﾇヾ，;;;;:{{＿＿＿,,..二ﾆ=‐　　 .＼__ノし/／ ､
ﾆﾆニニ二ヾ､.、ゞ砒●Ⅶ_;;;∥:u/;:::: 　ヽ:;::::',　 . ＿＿)/⌒ヽ(＿ ',.、　　　ザッ！
　　　　　　 　 ヾ､ヾ､”“＾^ヾ《:::::/;:::::　　　 ゝ:;::::... 　 ￣)ヽ__ノ（￣￣￣
　　　　　　　　　 ヾ､.｀~¨¨¨´｀Y;:::::　 　 　 　 ｀ｰ--=.／⌒|「⌒＼
＼　　　　　 　 　 　 ヾ､.、　 　{;:::::.　 　 　 　 　 ;::::::ﾉ　　　{
┌───────────────────────────────────┐
│目の前の私を殴り殺そうとしても殺しきれず、逆にHPが減る始末。　　　　　　　　　 　 │
│かといって突破しようにも、単なる私の挑発に翻弄され 何も出来ない有り様で…….　│
│そうやって立ち往生するタロスを、抵抗する上から魔法で削り殺す。　　　　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────┘

155 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで＠アンケート実施中～TOPページにリンクあります。 ： 2014/07/01(火) 02:35:00 ID:IPXyarHw
一　転　攻　勢

156 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:36:30 ID:KXqbMqhw

┌─────────────────────────────┐
│そうして、やがて時間制限が来た。　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│私達もいつまでも戦えるわけではなく、タロスは十分にタフであったが. │
│かかった魔法や特殊能力の持続時間はずっと続くものでもない。　　....│
│それは〈制圧者〉の効果も同様である。　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────┘
　　|　　　　　　|i　　　　　　　|　　i|　　　l　　　l|　　　!ｉ　　　ｌi　　　　　|i　　　|　　　　l　　　　　　　ｉ|i　　　　l　　　　l|　　　　　ｉ
　　|　　　　　　|i　　　　　　　|　　i|　　　l　　　l|　　　!ｉ　　　ｌi　　　　　|i　　　|　　　　l　　　　　　　ｉ|i　　　　l　　　　l|　　　　　ｉ
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　　|　　　　　　|i　　　　　　　|　　i|　　　l　　　l|　　　!ｉ　　　ｌi　　　　　|i　,′　〈二ミ:､　 ｀¨´ヽ.ﾉ＼/ヽ√´　 `" ,ィ三彡　　....ｉ
　　|　　　　　　|i　　　　　　　|　　i|　　　l　　　l|　　　!ｉ　　　ｌi　　　　　|i　　＼　厂　　　　　　　　　　ｨ　　 ﾊ　　/　 |　　　　　ｉ
　　|　　　　　　|　 　 　 　 　 |　　i| 　 　 　 　 l|　　　　　　　|　　　　　|i　　 　 >'　　　　 ､　　　　　　ﾊ　 _ハ__/_..　.|　　　　　ｉ
　　ｌ　　　　　　|　 　 　 　 　 |　　i| 　 　 　 　 l|　　　　　　　|　　　　　|i　　..../　　　　　-辷=- ．..__ﾑ匕´1爪ﾑ-､　|　　　　　ｉ
　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣＼.　i　　　　　 　 |　　　　　　　　　 　 　 |i　　, ′ｧ ﾊ　_」弍≧ﾐ､＼ｰΑ⌒Y｀Y´　/´　 　 　 　 .ｉ
　　　　　 | 　　スゥッ……　　 |　i　　 　 　 　 |　　　　　　　　　 　 　 |l　〃´ { ,.小、/ ,斗孑| 　 `’　ヾ､廴し:ノｘ
　　　　　 ＼＿＿＿＿＿＿／　　　　　　　　 |　　　　　　　　　 　 　 |.　._人_ Ⅵｲ.:ヾ:､ 弋.!ﾉ　　　　　　 `ー　ヘ）
　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |. 　｀Y´　/ ｲ!　jゝ　 ¨　　　　　　 XXX ｰ"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　 　 .//　|　li }i　XXX
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　 // 　 !　i! :.　　　　　　△
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ん……おお、　　　　　　 　 　 //　　 il　l　 丶、　　　　　　　　　. イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　時間がもとにもどった！　 . //　　　j}　:　　 i　＞=- ．. __ .．≦彡': :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈〈　　　 ,′:　_＿| ｀ヽ: :｀ｰ≧く⌒ｰ': : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ　 / 　 /´: :￣¨:ｰゝ: : : ｨく{ヽ､_: : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼∨　 , ′: : : : : : : : :..:..<､ﾞY" {.:_: : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ ..＞〃: : : : : : : : : : : : : ｀ヾ{:..／´: : :
┌───────────────────────────┐
│重圧によって遅くなっていた冒険者たちの時間流が元に戻る。　. │
└───────────────────────────┘

157 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:38:56 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||＼
　　　　　＿　∧　,,-'／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.||　ヽ
　　　　＼／ |　|｀''､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　 |
　　　　　 |　 ￣｀　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　|
　　　　＜ﾆﾆ!　　　(ﾆ＞　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |｀'´　　　|
　　　　　 ヽ_─ ,,-´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |｀　　　 .|
　　　　　　　|_/　　　　　iヽ　　　　　　　 　/|　　　　　 　 　 |　|　　　|
　 　 　 　 　| |　　　　　　| .|　　　　　 　　| ,|　　　　　　　　 |　|　　　|
　　　　　　_|_|　　　　　　 .|　|　/ﾆﾆﾆﾆヽ|　|.　　 　 　 　 　 |　|　　　!
　　　　 ///|ヽ＼　　　　　|　 |!二二二 |　 |　　　　／.　　　|　|##　|
　　　 　||_|__j　＼＼,　ｰ-,､|　 |ﾆﾆﾆﾆﾆ|　 |,,-‐‐／/　　　　|　|　　 |
　　　　 ヽ'!_| ヽ　 /##　　/ |##｀'''''''''''´　 |ヽ　　　 ヽ　　 　.|　|　　 |
　　　　　（--） ヽ_|_,,,､､　.|　 .|　　　　　　.|　 |　　　　| 　　　|　|　　|
　　　　　　＼ 　　!j,,-‐jj　|　_ |_ ,----､_.|__###　　　 |　　　 | |　　|　　　　く、おおおおおぉぉぉ！！
　　　　　　　　─'´｀'-＿|＜__| | |. ○ .| |＿＞|＿,,,‐´　　∠￣'''-､
　　　　　　　　　　　　　　＼　　|｀'''''''''´|　　 ／##ヽﾑ--‐（/三|　 |
　　　　　　　　　　　　　＜/i｀! | ｀￣￣ | |´ヽ＞ 　||__　 　 >三 |　|
　　　　　　　　　　　　_,,,--　!##.ﾆﾆﾆﾆﾆ／ ||｀'''─,,,,,､''''''''' | | ﾉ　|
　　　　　　　　　　=ﾆ,,,,,,,,,,,,j　＼｀ｰ-‐´ ／　!!,,,--‐‐ ''''　　|ﾆﾆ,,丿
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,__　｀|○|´ ,==、 /　　　　　　 |　|
┌─────────────────────────────┐
│それは、タロスジャガーノートの勝ち目が完全に消えた瞬間でもあり、..│
│また奴へのダメージの蓄積も限界近くに達していた。　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────────────┘



＿＿ヽ_／ ./:／: : : :/!: : : : : : : : :＼ヽ : : : : : : : : : :⌒iヽ_|!:....　　　 　 　 　 i
￣￣¨７⌒//: : /: :/: |: : : : : : : : : : :.＼: : : : : : : :ヽ: : :L　l|:::::::::::::..　　　: : :..|
　　　〃Zｲ/: : /: :/: : |: : : :ｉ: : : : : : : : : ＼: : : : : : : ';: :)　 ､::::....... 　 　 / .:::/
＿／´　イ: : :/: :/: : :│ : : | : ｉ: : : : : : : : : ＼ : ｉ: : : ﾍ｀√l`ヾ､　　..::::/斗<
￣　／: /: : /: :/: : : :/!: : :i:| : |: : : : : :i: : : : : : : ! : : : l|: : :つ　7⌒l￣ﾄ､__ム＿＿＿＿ノ!
　イ: :／i: : :l: : | ｀ヽ/,_|: : :l:| : |: : : : : :|: : : : : :./|: : : /:ｉ: |: :ヽ_ﾑ＿ﾄ､__ゞ＼ー────'
￣￣l: :/: : :|: : !: : /､__ヽ､:|:!: :ﾍ.: : : : :|ヽ: : : :/ .l: : / /: :l: : : : : : |: : : : : ＼＼
　 　 l ﾊ: : : ! 从 : |rfて心从ヽ : ＼: :_|x‐＼7￣l :/:./: : :!.: : : : : :l: : : : : : : :＼＼　　 　 ｉ!
　 　 |:| !: : ハ: : ヽ|! {!/:::ハ;;;;;;;＼: :＼!,ｒｆてうミX: :/: : :∧: :. : : : :!: : : : : : : : : :＼〉　　 /ｊ
　 　 |:l ヽ: : : ヽ: :ハ ヽ::::ン;;;;;;;;;;;;;;;￣7∨､:::::::/;;;;》|! : /: :ヽ.: : : : |ヽ: : : : : : : : : : :＞＜<　　　　　チャンス……
　　ノｲ　　＼: : :＼:l ｀　　　　　....::::;;;;;;;;;;ゞ. 　ン",ｲ: :/ヽ: : :..＼ :?礒: ＼──‐＜⌒ヽ　 ヽ
　　＿＿__　 ヽ: :　ﾊ ""　　　,　　　　　　　 ....::;;;;;;/／i　　./ : : ヽ:!: : : : ＞─ ､　　 ｿ　　 !　　　....この機会、貰い受けます！
￣｀ヽ　　　＼　';､ ハ　　　　　　　　　　　"""　　ﾘ: :l斗.' /:＼: : : ＼￣ヽ: : : : :ヽ　　　　ﾉ
　　　 ',　　　 lヽﾑ:＼::＼　　 ｧ ‐,､　 　 　 　 　,イ| : |: :ヾ: : : : ＼ : : ﾍ : : '; : : : : :',
　　　　ヽ　　 |/ ハ: :lヽ::::＞′/ヽ＼　_,,.　＜ l八ヽ: ＼: :｀ヽ: : ＜￣ﾉｲヽﾉ｀ヽ: : /
　　 ＼　i　　//:三|! |三ミ/　/ 丁＼＼_＿ 　 |三/:;ｲ⌒ヽ￣ ¨⌒ﾞヽ　　 　 　 !:/
_,､　　 ∨　//:三ｴj;人_ ./　/ィ/　　　⌒￣｀ヾｘ彡ｒ＝ニ二￣￣￣￣￣｀ヽ　ｊ'
　/￣７ｰ‐'-'､三彡ｲ＼/　/二二二二二ニィ'三ﾐﾉ三}　　　　￣￣￣￣⌒ヾ
,/　//　/　／ ￣ 7‐＜.／ヽ三三三三三／三少´三ミ:､　　　　　　　　　　ﾉ

158 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:41:44 ID:KXqbMqhw
　　　　　　　　　　 　 　 　 {　　　／　／　　　　　　!　/　　 ヽ　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿ﾑ イ　／　　　　　 ∨　　 /　 ＼　　 !
　　　　　　ｨェ＝＝＝＝＝彳＞辷 ／　　 / 　 /　/　　 /| 　　　＼/
　　　　　　　　　　 　 　 　 /ｲ　　 /　　￣7ヽ /　/　　 /;;;;;|ヽ　 ヽ　ヽ
　　　　　　　　　＿＿　_／ / !　　|　　／/／人/　 ／;;;;;;/;;;;;ｉ　　!　　∨
　　 　 　 　 　 ﾑｲ￣⌒´／　'　　 |　ｲ行示ミ､/_／斗七て丁　 ' 　 　|=＝ﾆ＞､
　　　　　　　　　　　　／__／　　　∨代ﾄ-ｲﾘ;;ヽ;;;;;;;;;ィ示芹ﾐ.}　/　/ ! |＝=､
　　..-　　-　　-　　-..∨-.. 　-　／|!.,,;;｀¨´;;,,,,;;;;;;;;;;;;;;弋ﾄﾍﾘ;/ /　/ ∧|　　 》
　　　..-　　-　　-. 　../-..´. -../. -八 """ 　　　　..',,,;;;;;｀¨;;/イ ／|/　　　　ヾ
　　　　..-　　γ ⌒ ヽ.∧ !　　'　　|　丶　　　/⌒ヽ　　"" ,ｲ∧　 ＼
　　 ＿..-.＿.（　(◎)　）.ﾉ⌒.. -　 _.-..├＼ 　ヽ 　ﾉ　　　/　! 　ヽ　　〉
　　　..-　:::.-.::.丶 __ ノ..´. O　三三ミ､」ミミ＞― ｒｒ―＜　　l　 　＼/　　　　　　　　　　《単調で飽きる戦いもこれまでよ！》
　　　　　　￣.-..＼　o.／.｡..三　-.　三ﾄ､:::::::::｀Yイ＝＝､ヽ/　　　 /ヽ
　　　　　..-　　 　 .ヾ〈　｡.. ...　三三三ヽ三ヽ:::::ノ)⌒｀ヽ三三ﾐ! ノ!ヽ　〉　　　　　 　 　 《とどめだ、ポンコツ蛮族！》
　　　　　＿＿..-⌒ヽ 〉}/.｡..ヽ.-..ヽ.-.三ｌ三/´ ん⌒)　 〉三i三}ノ　 |/
　　　　／￣ヽ{､ 　　├{!＼. -l}三ﾐ三／三〈　｀! し´ヽ　ヽミ|ミム､　　　　＿＿＿_
　　ｒ‐〈ヽ､..　.-　､　 -.人　ヽノ､三∨三三三ヾ､二　 ﾉ ノ｀ヾ.三三〉　／:::::::::::::/´　　　　　“水の妖精よ　私に従い
　　ヽ､ ｀ ―｀r-､￣＿＿ ＼⌒ヽ＜三三三三ゝ―r‐ '三三ミヽ∨／／￣￣　　　　　　　　氷を固めよ　矢を放て”
　　　　 ﾞ ―〈＿ -‐＜ ＿＿＿_/＼_＞三三三三ﾐ|ミ三三三ミ|K＜
　　　　　　　|l＼／　 __＞ ´　∧　 ヽ､三三三三／＼三三三/ミ}三＼
　　　　　　　||／|lヽ／　　　 /､ ｉ} ／　￣￣ﾌ-‐';;;;;;;;;::::＞＜ノ三三三ミ＼

159 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:46:40 ID:KXqbMqhw



　　　 　 .l ｜
　　　　　 l | 、　　　　　　　　　　.i
　　 　 　 .!/　＼　　　　i.　 　 　 .;i|
　　 　 　 .!'　 　 ＼　 　.|i:.,　　　.;i |
　　　　　　　　　　 .＼ 　| `i:.　 .;i 　}　　　　　　　　　　　　　 　 ／
　 .＼　　　　　　　　　＼|　`i:.,.;/ 　!　　　 　 i　　　　　　 　 ／/
　 ._ノ＼ 　 　 　 　 　 　 |　　　_,,.ノ　　 　 .､/}　　　 ／＾~^´　/
　 .___,／＼　　　　 　 　 !/⌒~､　 　 ､　 　} /　　 ,. /／~7　 ﾉ　　　　　　　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　 　 .＼　　　　　　　　 　 ＼　 |;ヽ...|,'　　./ |　　／ ／　　　　　　 　 　 　 .＜　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　＞
　　　　 　 　 .＼　　　　　　　　 　 ヽ..|;, |..! 三ﾐ| ,;|..／,／, 　 　 ,/　　 　 　 　 　 ＜　 　【アイスボルト】ッ　！！　 　＞
　　　　　　　　　＼ .... 　 　 　 　　　 }.|;, |三三| ,／／　/`二ﾆﾝ　　　　 　 　 　 .＜　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　＞
　　 　 .､__＿. .. ., ,,,;;;;;;;;;,.=-　　　 　 ,!..l;, ｀'''''''../／　 ／'´　　　　　　　　　 　 　 ／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　 ￣＼_　　　／､ 　 　 　 ノ.:i　 i;,_　／´　,..!;;. ,;|
　　　　　　　　　`‐-｀=ｰ　`ｰ-‐ ´.:;;;;;<二||.ノ'　 　 i｝;;;;イ､_ , 、
　　 　 　 　 　 　 ,.＿____　　 　 ,.　￣ゝ;;.／　 　 ,/´. ＼;;;;;（彡
　　　　　　　　／ｰ´￣　　_,／/　　 ／/　　 　,ﾉ..||..,＿._.　　　　_　 ＿　　　　　　　　　　　 ｎ
　　　　　　　　　　＜￣￣ _／　,／　｛　　 ,.〆.. ヽノ　（:.　　....〈-'i∧/|　　　　　 　 　 　 ,⊆ ⊇､　_,ノﾌ　_,ノﾌ　　[][]「l
　　　　　 　 .、　　......l　 ／　,._ノ 　_ノ'　_ノ~!Oi;,.ノ　　ﾉ~　　　　V／＜　　　 　 　 　 　 .￣U￣　 ﾚＬ!　 ﾚＬ!　　　 くノ
　　　　　..／ﾍ: ＼,　 }　|　／ 　 ／.　 イ_‐┬‐｀.i,､,;^~`＼　　　|i.￣´..|　　　　,／
　　　　...〈｀_､/´_｀ >..! /／　_／　　　　...ヽ<￣...′　　 　 ＼ //　　,|}　　 ,／ﾉ
　　　　 　 .'､ ;'´'／.　} ´,／~　　　　　　 　 　 .~ﾞ‐<ノ｝　　....,ノ'′　/ﾉ　_,/~　i'
　　　　　　 　 　 　 /／＾　 　, -,--,--,--,--,--,--λ｝.　.'′　　,ノ'_,)~ .:｝ ／
　　　　 　 　 　 　 /　　　 .,.へ、.　'─'─'─'. ,へ　 ＿　　......li,／　,ﾉ　 ;;;! {
　　　　　　 　 　 　 　 ＿　!Υ/ _　　　　　　　iY´|/i/_|　　　..~　　/　 ::!,ノ'
　　　　 　 　 　 　 　 |_ , ﾍ| i./i＿l　　　　　　 .i.i //／,-┐　　....../,:-‐'~
　f´￣￣￣￣￣ ヽ. ＞＼∨/／　　　　 　 　 !/／≦＞'　　　 ./´
　|　パリンッ！. 　|　　 ｀￣￣　　　　 　 　 　 ￣￣´
　乂＿＿＿＿＿ノ

┌───────────────────────────┐
│その最大に達する直前に、タロスが尤も苦手とする弱点の　　　....│
│水・氷属性である妖精攻撃魔法、【アイスボルト】を打ち込んだ。　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│ダメ押しに〈知性の指輪〉を割って抵抗を抜くおまけつきで。 　 　 .│
└───────────────────────────┘

160 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:48:55 ID:KXqbMqhw
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´.　　　　　　　　　　　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,,:::========:::,,__　　　　　　 　 .＜　 《GISYAAaaaァァアッッ！！》 　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ...‐''ﾞ .　　｀　´　´､ ゝ 　 ''‐...　　　　　　／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..‐´　　　　　　ﾞ 　　　　　　　　 ｀‐..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　＼
　　　　　　　　.................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
　　　.......;;;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ　　 　 　 .'　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　 ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;;;......
　 ;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞ　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ:　　　 　 　 　 　 　 　 ﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;
　　ﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;............　 　　　　　 ;ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 　　ﾞ;　　　　　　　.............;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞ
　　　　　　ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................　　　　　　　　　　　　　 ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ
　　　　　　　　 　 　 　 　ﾞﾞﾞﾞi;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;lﾞﾞﾞﾞﾞ
　　　　　　　　　　　　　　ﾉi|lli;　i　. .;,　､ 　　 .,,　　　　　　　　　　　　` ;　､　　.;　´ ;,il||iγ
　　　　　　 　 　 　 　 　 /ﾞ||lii|li||,;,.il|i;,　; . ., ,li　　　'　;　　 .`　.;　　　　il,.;;.:||i　.i| :;il|l||;(ﾞ
　　　　　 　　　　　　　 　　｀;;i|l|li||lｌｌ|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,..　.il　｀,　　,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|liiﾞゝ
　　　　　　　　　　　 　　　　 ﾞﾞ´`´ﾞ-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lliﾞ/｀ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　´ﾞ｀ﾞ⌒ゞ;iill|||lli|llii:;ﾞ|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_ﾞι´ﾟﾞ´｀ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´ﾞﾞ´｀ﾞ｀｀´ﾞ｀ﾞ´｀｀´ﾞ｀ﾞﾞ´´
┌────────────────────────────────┐
│特撮の怪人よろしく、盛大に自らの爆炎を撒き散らしながら派手に倒れた。 　 |
│死者も無しの、文句無き完全勝利。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
└────────────────────────────────┘

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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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￣￣￣￣￣￣
￣￣

161 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 02:58:53 ID:KXqbMqhw
|　 !　 |ｉ|i! ! _三三三三三三三三三|ｉ|i!　　　　　./
"　||ｉｉ|三三三三三三三三三三三三|ｉ|i!　.´　　　　／゛ﾞ'‐
l||||三三三三三三三三三三三三三三|ｉ|i!　 _,,　ｰ-、
||||三三三三三三三三三三三三三三三|ｉ _,,　　　　　ｰ-、
.三三三三三三三三三三三三三三三|ｉ　 ,i',i　 ﾉ　　ヾ
三三三三三三三三三三三三三三;;/"　　　! 　ｉ 　l　 |￣
三三三三; il 三三三三三三三三;;/ 　　.　 / 　 ﾞ　.!　 ヽ　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
三三三三|.!三三三三三三三三 ｉ|　 / 　...ﾞ　 　 i　 　 　 　 　 　 　 |　あー、強敵だった！
三三三三! !三三三三三三三三!　　 　 ! 　 ,i',i　 ﾉ　　ヾ　　　　　　|　ドラゴン以上に身の危険を感じたよ！.
三三三三 ﾉ　!三三三三三三三;/　　　 / 　　　　　.,i　　　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
二二二二二二二二二二　∩二″　　　　　ｌ .'"　　　　　　/
二二二二二二二二二　 ,!│二二　l　 　　　　　　　　./
二二二二二二二二二　　!　l　二二"　.,／　　　.ｒ'"
　二二二　二二　二 　 　 　 ＿,,, ._..-'"　　　　　ﾞ.r
　　　　　　　　　　 　 ‐'''"´゛ . ″　..／　　　　　 ._,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゛
‐　　　　　　　　　　　　　　　　　, ｰゞ　　,..-￢ｰ--._
┌────────────────────────────┐
│すっかり終わったような気分だが、これはあくまで偶然の遭遇であり､|
│本来の依頼目的はドラゴン討伐とその巣窟探しである。　　　　　 　 .│
└────────────────────────────┘







　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　|　ううむ、ドラゴンの財宝というと　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　|　もっとこう山積みになってるものと思っていたのだが。　|　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ　　　　　　.|　どこかからやってきた野良のドラゴンが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　そう多くの宝を持ち運べることも無いでしょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー--、　|　　　ヽヽ　 / 　 . -┼-　 .|　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 　 　 . |　　　　 　 ./ ,-,　 -┼-　 .し　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿　 ヽ＿/　　 ι'　 し'α^ヽ　　　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,==､───---,,,,,__
　　　　　　　　　　　 ,,-''''''ヽ-､＿＿＿　　　　　　_,,--'''''''''''＜　　　　　　　　　　　　,,,,,‐- ､　　　　　　　i‐-｀_'''''''''''‐----‐‐''''i
　　　　　　　　　　／　　　　j .j───'''''i　　 ／´,,,-‐''''￣ﾞヽヽ- ､　　　　　　　　 .i 〈　　　｀ ヽ､　　　　i‐-,,,_ ''''''''''''''''''''''''''''''i''
　　　　　　　　　./　　　　 ./ ./￣￣￣￣i　/　／　　　　　 // 'ヽ､＼ﾆﾆﾆﾆﾆi‐‐-ヽ ヽ　　　　　ヽ　　　￣i＿￣￣￣￣￣''''''''''i
　　　　　　　　 .i'　　　　 /　/￣￣￣￣jj　ヽ〈＿　　　,,,-''‐-ji. i　 ﾞヽﾞヽ──j　j二 ＞-ヽ-‐‐‐‐‐ﾞ─､　　　i二二二ﾆフ￣ﾆフヽ
　　　　　　/二＞-‐'''''￣二二ヽ￣ヽ二二二'''''＜二二-===========-i二二二二i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i,,　　 i二＜-‐‐''''''''´ ,,,-'''
　　　　　..-‐‐i'´,,-''''´￣￣￣ ヽi￣‐､ ｀ ヽ ､｀''''ヽ､i二j､＿＿＿＿,,,,,,,,,,j-､-‐‐‐‐‐‐i‐------------i=ﾆﾆi─ゝ---‐＜ﾆii-‐‐
　　　　　‐-‐ﾞﾞi´　　　　 i￣￣￣￣￣二二i‐-ヽ∠-‐‐i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐''ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi‐-------‐‐.i‐''‐--------------i二
┌────────────────────────────┐
│ドラゴンの財宝と皆ワクワクしていたのだが、　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│残念なことに思ったよりも ドラゴンは財貨を蓄えてなかったようだ｡ ..│
└────────────────────────────┘

162 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:02:57 ID:KXqbMqhw


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≫‐f:!t　´ ￣　　 ｀ﾏ:!ｦ≦
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≦才7　　　　　　　 ゞｲﾆ≫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /∧/　　　　　　　　 ∨ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 // |　　　　 　 　 　 　 　 } ＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　// 八　从从　 从从ﾘ ﾘ /　　 ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　//　 l　N 辷ﾘ Vﾊ:f薇}Иｲ|　　 　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{7､　 |　| |､::::　__　ゞ=ｲ' /八　　　　　}_ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾﾊ　.!　! !==へr～{~/ /､　:!ヽ　　　//　　　　少ない……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　j　 N: : : :{泌}: / /:.:.廴|:|:|　　.//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 //　/　ム_:_:_:_;人;_:レ':_:_:_;ﾉ|:|:|　　{ {　　　　　けどこんなものなのかな？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ {　/　　 /: : }: ヽﾉ: : :7!: : :∨:|:|　　ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 {　ヽ′　 /: : /: : :{: : : ( |: : : :∨:|　　　＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ }　 〆rイ: : : : :）: : : `ー:ｧ: ∨　　　　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 //イ: :く_,ﾑ-､;_;人;_: : :_;rく{: : :ヽ、 　 　 　 }　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//／: : : }: : : :(: : : : :￣ : : :ヽ: : : :`ー‐ｧ ／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 { ヽ: : : : :j: : : : :｀ー:､ : : : : : : }: : : : : :./　{ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ ヾ=ﾐ/: : : : : : : :}ﾉ : : : : : : 廴辷彡’　〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／〈¨: : :l: : : : : : (: : j: : : :ヽ: : : :/ 　　　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 { /　　 }～ｲ: : :V⌒´`く: : : : : r～くヽ　　　|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 ﾚｲ 　 /￣7: : :_:}イ⌒V廴;_;_ノ.;　　 ヽ＼　.l!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 レｲ: : :/⌒1´:l: |　　 ヽ: :ﾔ∨　, ｲハ: :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ: :.:∧ 　 !: :!:.!　　　ﾊ: :ﾔ:}: /　!　 {: :!
　　　　　　　　　　　　 　 ／.壱／／万:／|　　　　　 　 ／: : : :ﾉ　}ﾉヽ|: :|:.|人　　 ﾍ: ';:V }从　 ゞ:ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 .|≡≡|__|≡≡|彡|＿＿＿＿..{: : :r‐'’　　 　 |: :|:.!　 ヽ从ハ: ';V　 　 /: : :j
　　　　　　　 .／￣／／|≡≡|__|≡≡|／.壱／／万:／|.: ￣｀ヽ＿,　|: :| !　　　　　 }: l:|　＿_}: : : |
　　　　　 　 .|≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡|..＼: : : : /　.|:@:{　　 　 　 ﾑ@}　廴_: : ;ノ

　　　　　　　　【金銀貨幣の山……のイメージ】
┌───────────────────────────┐
│それでもまあ、見たところ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│８人で割っても十分な額になる量だったので よしとするべきだ。.　 |
│それにマジックアイテムも、冒険に有用ではないが　　　　　　　 　 │
│高く売れるものが混じっていたので、収入は期待できる。　　　 　 .│
└───────────────────────────┘

163 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:05:00 ID:KXqbMqhw
┌────────────────────────────┐
│だが、それよりもっと貴重な収入であると言えるものが手に入った。.│
│それは……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Λ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | l|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | l|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | l|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | l|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | l|
　　　　　　　　　　　　　＿　＿　　　　　　 　 　 .| l|
　　　　　　　　　　 ,　´　　　　　｀　､　　　　　　 .| l|
　　　　　　　ｒ､i‐i´ ,　　,　＿　　　-‐‐ヽ　　..〔二二二〕　　　←〈制圧者〉
　　　　　　　〉‐o'） !　　ｌ´,､=-｀ﾞヾYTゝ　ゝ　　....}:::{
　　　　 -=＝〉L>､l　　 ',(ｲc;;ﾀ 　 ヾ=ｼ ヽ　　　_.}:::{
　　　　　　 ｲ/ ! ! {　　 l'_　｀ ´　　　　　　） ノ´ r∨　　　ねーねー、
　　　　　 //;　　　 ',､ ,,入｀i　　　 ｒ,　　 ノ７, ´　　　　　 かせんちゃん　これ
　　　　 // ,'　　　　　丶_ 〉{　,,　＿_,,　´　 ｌ!ｌ　　　　　　 いつまで　もってればいいのかな？
　　　 / '-' 、　　　　　l/ { ｲ　 !　ｌ　 　　　i /
　　　 ｀７ヽ　ヽ　　　 ! 　 ! l|=/／,　　　　　ﾉ
　　　　/／　ノ　　　ｌ　　 '' ｌ　ｌヽ　l　　　　 ｌ
　 ＜´,, - ´　　　　i　　　　ｌ　 ｌ|l　 ｌ　　　 ｌ
　　　｀l> ＞　　　,'　　　　 ｊ　　!l!　 ｌ　　 ｌ
　　 ／ /ｌ　　　 ,'　　　　　/　　　　　ｌ　ｌ
　 /　,ｲ　!　ィ　i　　　　　/　　　　　　ｌ´
　 !　ハ　∨ l ,'　　　　　!　　　　　　　 ｌ
　{　 i　',　　 ',l　　　　　/　　　　　　　　i'‐ ､

164 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:07:34 ID:KXqbMqhw
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈::〈　＿ __　　/´￣ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . -‐‐' ´: : : : : : :｀　、　　　　.
　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 /´ ￣ ｀Y´. : : : : : : : : : : : : :＼: ＼ 　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ 　 　 ／. : : : : :{ : : : : : : : : : : :.＼: ＼__ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 /. : : : : : :/:!: : : ＼: : : : _: : : :.＼. ＼≦≠ ニ二フ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ゝ.__/: /: /: :.ィ.升ﾄ: : : : ヽ:´＼: : : : : :)＞:＼　＼ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ: ﾉ!: ｌ: : :|:ｌ:|:.|:ﾉ＼: : : .!: ,ｨ≦k: : : ＼: :}: :＼　＼/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／／/ｌ: :!: : :!:l:|人　 )＼: :}´ i以ﾘハ ＼ )ﾒ、}ﾉ:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 く／〈./人:j: :从八x==彡　)ﾉ　""".|:i: : : : ＼:＼:ﾉ: :〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:＼: :.Ⅵﾊ""　　'　　　　 ﾘ:i: :＼: : :.＼ :ヌ´　　　帰るまでは薔薇水晶さんが
　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　 　 /: : : /)ハY入.u　　/ }　 ／く: : : :l＼: : : )　　　　　ずっと持っててください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :/:.//: :.:i:|: l }≧= i　|＜.┐ :): : :ﾉ ハイ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 レ〈:.∧!: : :リ人!:Ｆ干| .j´ニ.|イ⊥く ⌒＼　　　　　それは魂を持つ種族が持つと
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 )／＼:.(｀Y r┤厂　∨::::::::// 　 　 　 ヽ　　　 “穢れ”に侵されるので、下手に触るだけでも
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　ヽ) | j::ﾊ厂 　 |}｀ヽ:j/　　　 　 　 i　　　　大層 危険なんです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ 　 　 　 Ⅵ::::{〈し'⌒ ﾘ }:〉/　　 　 　 　 .ﾄ、




　　　　　　　　　_,,,-‐‐'''''''''‐‐-,,,,、
　　　　　　　／"　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /"　　　　　　ヽ　　　　　　　ヽ
　　　 　 .i'ヽ、　、　　　　ヾ, , 　/　　　　i
　　　　 ,i　　 ＼ ＼.　　　　i::i,,i' 　 : i　　 i
　　　　 |”ヽ　　　ヽ,,_ヽ　　　Ｖ　　i::i　　　i
　　　　 irヽ　　 ''''‐-,,,,_ヽ、 .ﾉ　　.i:ﾉ .ﾉ 　 i
　　　　i'i |i|　　　,-‐;;_　　ソ　　 ン .ﾉ　　 |　　　　〈蛮王の剣〉、か。
　　　　,i ~’　　 ’f’:，''ｊ /　　　ｲ　/i　　 i.i
　　　 /'i、’　　　ゝ.-;;'' ,/　　／ i/:::::i　　/::i　　　そのような呪いの魔剣があるとは
　　　i:::::::＼ 、　 　　 ／　 ／"~~）::::i 　 ヾ:::i.　　 初耳だが、実際 華扇が言ったとおりの効果を
　　 .i:::::::::/ ≧┬─‐┐／<;;;-＜:::::::i　　　ヾ　　　この身に受けたのだから、強力な魔剣には違いないな。
　　.i::::::::/ <~ノ~￣''＜i　'''-　 ヽ ヾヾ:i　　　　＼
　 .i:::::::/　 .> ,ｒ''~~゛'iiii ''ヽ　 i　ヾ==ヽヾ、 ヾ、　ヾヽ　　恐ろしいものだ。

.

165 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:12:57 ID:KXqbMqhw
　　　　　　　　　　,,,,,,＿、＿,,,
　　　　　　　_.ィ'´::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　 , ''", '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　／　./::::::/:/::／ｿ/ﾞl::ﾞ,＼::ﾞ,:::::::::::ﾞ,
　　　　　/l:::::/l/l:/　 l/　ヽﾞ,丶ﾞ,:ﾞ,:::::::::lﾞl,
　　　　 ,';:l:::::;,'rﾅ´￣　 　''´￣゛y:::::::::;l:;ﾞl
　　　　.,';;l::::::;;lγ-＝　　　＝─Y:::::::;;l::;;ﾞl
　　　　,';;;ﾞl,::::;;;ﾞ,└┘　　　└┘ l:::::;;;l:::;;;ﾞl
　　　　l;;;;;;ﾞl;;;;;;ﾞl　　　　′　　 .丿;;;;;;l;;;;;;;;;ﾞl　　　　私の方は どこでその知識を得たのか、
　　　 ,l;;;;;;;;ﾞl;;;;;;;;ﾞlヽ,　 ⌒'　,.／l;;;;;;丿;;;;;;;;;ﾞl　　　　学者として極めて気になるところですが
　　　,l;;;;;;;;;;ﾞl;;;;;;;;;;ﾞl;个''ｰ''´ﾞl;;;;［;;;;;;;］;;;;;;;;;;;;;ﾞl　　　 まあ冒険者学校にそういう本があったのでしょう。
　　　,';;;;;;;;;;;;ﾞl;;;;;;;;;;］. ＼.／　［;;;;;;;］;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞl
　　./;;;;;;;;;;;;／［;;;;;;;;］イ;;;;l＼［;;;;;;;;］＼;;;;;;;;;;;;ﾞl　　　私はあちらの学生では無いので
　　,';;;;;;;／　　［;;;;;;;］　l;;;;l　［;;;;;;;;］　　＼;;;;;;;;;l　　　目を通したことも少ないですし。
　　l;;;;;l´＼　　　◯○.l;;;;;l /○;;丿 　 ／ﾞl;;;;;;l
┌────────────────────────────┐
│あのタロスが遺した〈蛮王の剣〉については、　　　　　　　　　 　 　 　 │
│その凶悪さ、また由来ゆえに滅多に使うことも出来ず、かといって 　 |
│捨てることも売ることも出来ず持て余すことになるだろう。　　　 　 　 │
└────────────────────────────┘

　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　|　薔薇水晶、大丈夫だろうな？　　　　　　 　 　 |
　　|　呪いの魔剣だし、何か変なことが起きたら. 　|
　　|　すぐに言うのだぞ。　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ


　　 　 　 　 ト　　　　　　　　　　　　　　　　　／/ ／/
　　　　　　　＼＼　　-=ﾆ二￣￣二ﾆ=- ＜ 　／ , '
　　　 ＜ ￣ 不／　　　　　　　　　　　 　 　 「　＜
　　　　　＞　 /　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 lll|∧⌒＼
　　 ＜　 ィ'∨　！　 |　 |　　| 　 　 |　　|　 ll| ∧　＼＼
　　　　 　 |　|　　「￣ﾍ　|ト､」￣＼?睚　 |　 ll|　∧ 　 ＼＼
　　　　 　 |　|　　刀`ヽⅥ {　Υ仄ﾊj　 ∧　ｌ|　 ∧　　　＼＼
　　　　 　 |「.|　　| 　)ﾘ　 人　辷z少／| ∧ i|　　∧　　　　＼＼　　　 だいじょうぶ、ししょー。
　　　 　 　|] |/∧| Vﾂ　　　 ^ー一ﾍ　 ﾙ ∧|　　 ∧　　　　　＼＼　　いまんとこ　へいき。
　　　　 　 | 「 i　人　　　－ γY　　 」L_　　.|　 　 ∧　　　　　　＼＼
　 　 　 ／:/　|　　 　 ＞‐─」 ├ミ　　　＞从　　　∧　　　　　　　＼＼
　 　 ／　/　 .|　 　 / 　 (￣　　`'「￣￣　/　　　　　,ﾍ　　 　 　 　 　 ＼＼
　　/ 　 〈　　 |　　　ゝ. _（　　　　 |　　/／＼　　　　 　 ＼　　　　　　　　　-　　 －-
.　　＼ 　 〉　 |　　　　　　｀ヽ人 ノ、／ 　 　 ＼-ｪ､　　　　＼　　 　 　 　 　 　 ￣　＼＼
　 　 /　/　　 |　　　　　　　　ぇそｒ'　　　　　　　 r'⌒`ヽ　　　丶　　　　　　　　 　 　 / /
　　/　/ 　 　 |　　　　　　　 　 `^´＼ir～'⌒　 j |　 　 　 :. 　 　 !　　　　 　 　 　 　 / /
┌──────────────────────────────────────┐
│私の覚えでは、〈蛮王の剣〉は揃って意志を持ち、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│自らを使うように囁きかけるような設定があったと思うのだが　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│ずっと持ったままの薔薇水晶が言う限り、そういう働きかけは今のところ起きてないそうな。...│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│彼女が魂を持たず“穢れ”を受けないルーンフォークだからか、　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│あるいは魔剣自身に何かしら問題があるのかはわからない。　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└──────────────────────────────────────┘

166 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:16:05 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.-zz--､　　 　　　　 r-zzzz-､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ／_／∧ 　 ＿___　 |　　　　 {
　　　　　　　　　　　　　 ／ ／ ／///∧´: :.＿: : ｀|__　0　__|
　　　　　　　　　　　　／ ／ ／ ,.∨//＞―――-:|　|　　|　!
　　　　　　　　　　　 /ｰ'　／,.-ｨｧ_: : : : : : : : : : : :.:.|　|＿_j　|:ヽ
　　　　　　　　　　　 ｀二´'　,.´ィア: : :,: :.|: : |: : :.|: :乂＿＿_ﾉ-､}＿
　　　　　　　　　　／´　　 　 , ＜ : : /: :∧: {: :|: |: ∨: : : rミ_--､　　｀丶､
　　　　　　　 ＿_､_　　　 ,..ィ: : ,: : : /: :/ |: : :.∧:!ﾏ:.∨: ∨}:＞､　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 /　 '　　￣7　 /: :.∧:_:/_|:_!ノ{: : :|　|ﾄ､ﾏ:.∨: ',: : : | : T ー､ 　 　 }＿_
　　　　　 /　 /　　　 /　　': ,: !: Ⅵrtｫ=ﾐ ＼:｣　'＿ {:_｣＼|: : : |: : |:＼ r===イ-r--=l
　　　　　 ---､＿＿/　　 {/:/|: : :|弋)ソ　　　 ´必オヽ/: : :/: |､: :,:.､: :|　 　 　 |　[ﾆ!
　　　　　　　 /　　 ,　　／:{/_从:八　　　 , 　 　 ｀ ¨　/: : :∧:_|: ＼: .　!　　　　 }-- '
　　　　　 　 ,　　　,　 /:,／　 〈l ＼}:.　 　 　 　 　 　 /ｲ: :/:/||l〉｀ヽ: : 　 T¨¨´｢､　　　　　うーん、勿体無いなぁ。
　　　 　 　 /　　　}'´￣　　　〈l ||',: :ム、　__　　　　,.ムイ:./ ||l〉 　 ＼:_:､| 　　 ＼:.
　　　　　 ,:　　　　|/｀ヽ　　　〈l ||∨: :| ＞｀ ｀ 　 イ | |: : /__/'l〉 　 　 　 l|　 　 | ﾏﾑ　　　それだけ強い魔剣なら
　　　　　/　　　　八//∧ 　 〈l ｰ=l : |　|ヽ｀¨　r― | |: /＿_/ﾌ　 　 　 ,ｨ|　　　:.　ﾏ :.　　使ってみたいもんだけど……
　　　 　 {　　 　 /　∨//}　　　＞ |: , 　|　　　　　　| l: {ー　r'　　　 ／/{| 　 　 {＼ , : .
　　　 　 |　　　 '　　 }// |　 _,.' 　 〈: {／　　l::/　 　 ｀|: 〉 　 ﾏ　　 //// |　　　 ﾏ//､: :..　　仕方ないっか。
　　　 　 |　　　　 ,..ィ--'､__/ {￣＼|: :〉　　　'　　 　 /{:.ﾊ　＿}.　　|///　:　　　　|///＼}　　でもそれよりさ、華扇ちゃんは
.　　　 　乂＿,.イ: :///////∧ { { 乂}＼＿.:l:...＿／-乂:}||　 ; ＼Ⅳ{l＼　､　　　}/////＼　その 『宝石』 を欲しがってどうすんの？
　　　　　　　 /: ／∨//// ／＼l|{: :ﾉ　 　 ,￣､　　　 {: ﾉ||　/､　　　 　 ＼　 　 ,/////// ＼
┌─────────────────────────────┐
│まあ　そういうわけで、この魔剣は使うわけにもいかず　　　　　　 　 　 .│
│売るわけにもいかないので収入だとか戦利品とは除外して換算する。.│
└─────────────────────────────┘

167 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:16:34 ID:KXqbMqhw


┌──────────────────────┐
│話を戻して、ドラゴンの財宝には金貨銀貨、宝石と. 　│
│いくつかのマジックアイテムが小積みにされており、　│
│その中には見覚えのあるものも混じっていた。　　　....│
└──────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿__＿＿＿__＿
　　　　　　　　　　　　 ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
　　　　　　　　　 　 　 ∨:.:.:.:.:.:.:..;;;;;;;;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.:.::.:/
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　 　 　 　 ∨:.:.:.:.:.:.:..;;;;;;.:.:.:.:.:.:.::.:/
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨:.:.:.:.:.:.;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∨:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:/
　　　　 　　　　　　　　　　　　∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　∨:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀ー――´
┌─────────────────┐
│この宝石だが、覚えているだろうか？　　. |
└─────────────────┘

168 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:21:49 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　 　　_,,..,,_　,,,..　--- ...,,_
　　　　　　　　 ., '´ 　 　｀ヾ　　　　　　｀'　 、
　　　　　　　　 {　　　 r／]／　　　　　　　　＼- ､
　　　　　　　　ｒゝ-='"￣, '　 .／´　　　ﾊ　　　 ヽﾊ
　　　　 　 　 く/ 　　　|/ 　 /_」- ／|　　|　　　　∨、
　　　　　 　 /'/ 　 　 .;'　 ./fてl!｀ヽ |　 /　|　　　 |/
　　　　　 　,|／　　　r|　　{弋_ﾘ　　 |／ト./　 |　 ﾊ＼
　　　　　／ ,　　　　.八　 |x｀　　　　　ｧr'| 　,ﾊ /l」ヽ/
　　　　/ 　;'　　　 , 　　＼| 　 　 　　, lﾘﾊ!／|イ、
　　 　 {　/| 　 .／|　 ./|　l　　　 _　　　x/　八､ ＼　　　……私の知る限りでは、
　　　　∨ｿ 、/　人 ,ﾊ ﾚ |＼　　　　　ノイ　　）＼ ﾊ　　『どんな魔剣、いやどんなアイテムにもなる宝石』
　　　　 　 　}／こ ヽ|/-､ /　＞=ァl斤/　|　イ　 ﾘﾚ'　　だそうです。
　　　　　　 /─- ､ｒ }-r‐|7〒ア´／::/7´￣｀ヽイ
　　　　　 ./　 ‐-､ｿJ:::ｒん）ヽrイ:::::://　　　 　 ＼　　　 詳しくは話せませんが、少なくとも
　　　　 .r'　-､ ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{　 　 　　 　 .}　　　第三世代の魔剣になるのは確認したことがあります。
　　　　/＼--//:::::::::::::l/:::::::::::::::::::::|ﾄ、 　　、__」_/
　　　./ ─ヽﾑ{::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::八∨､rﾍ_/|/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　うへ、マジで？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂_
┌─────────────────────────────┐
│以前、ナイムハイラの学長先生が『賢者の石』と呼んでいた宝石だ。.　│
│これを見るのは三度目だが、何にでもなる宝石という割に　　　　　　　 │
│こんなとこで手に入るとは、意外と落ちているものなのだろうか。 　 　 .│
└─────────────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿人　　　 　 　 　 ./! ／"＿＿＿＿,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　　　　　　　　! :|ﾄ''': : : : : : : ;／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒Y　　　　 ., . ; :゜ : | :i^: : : : : : :丶丶
　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ　　　　 　 .-=:':゜:／ : : : : :ヾ: : : : : : : :丶ヽ`: ､
　　|　さあ、そこまでは……　|　　 　 　 　 　 ./: /: : ／／ﾐiヾﾐ : : :ヽ: : :ヽ:ヽｰ`
　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ　　　　　 　 ./: ;イ: : /x'　　 |: :|∧ﾆ=-; : : i : :ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ '//|: :/　≧ミ ﾍ :| ィ≦ミﾍ: : |ヾ; ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:从　　● 　ﾍ| 　●　.i : :.|//ヾl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/{iﾍ　 　○,-○　　 　ii}| :.|丶|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ ﾍ　　　f--､　　u ﾉソ| |　　　何にでも……、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /丶　ゝ､ノ　 ／∧　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_￣/个 -　イ//￣.＿　　 〈星の魔剣〉にもですか！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!ヽ､::::::::Γ|l￣￣|:::::::::::／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,イ|　 .ヽ:::┘.l|///.└::::／　.ト、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.'　　ヽ　　ヽ./|l/////／　　　　`､

169 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:26:06 ID:KXqbMqhw




　　　　　　　　　　　　　　 　 .　 -―: .　 .
　　　 　 　 　 　 　 , -‐くｽ´ . . . .: .: .: .: .: .｀: .、
　　　　　　　　 　 / 　 　 Y〉.:.:.:.:/.:.:.:.:.:._;.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　 　 　 _|　　　 /〉.:.:.:./. :.:.:／.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.
.　　 　 　 　 　 〈入＿rくｿ.:.:.:./＼>'　//.:.:.:l、.:.:.:.:ト､
　　 　 　 　 　 く／// ﾊ_〉_:_;':／｀ヽ |:l:.:.:.:.ハ/|.:.:|　l
　　　　　　　　,く／/ /.:/|ハ/ ＼､　 Ｗｌﾙ'‐〈/l.:.ｉ|　|　　　　……仕方ないですね。
. 　 　 　 　 ／.:/.:〈_/.:人|.:ｌ:i^てﾘ　　　_＿ ∧;'.:.|レ′　　　ではネギくん、試してみますか？
　　　 　 　 ￣/／/.:.:.:.:.:.|.:|:|'''　　　　 〈い/ﾉ.://.:廴〉
.　 　 　 　 　 ´　/.:/.:.:.:.:.|.:|:|　 　 　 '　,,, /.://.:/lヽ＞　　　 私も聞いたことのない
　　　　　　　 　 '／７.:r,=|.:N＼__´’　　イ.://.:/l |　　　　　　第三世代の魔剣には、興味がありますもの。
　　　　　　 　 , -‐くr‐|ｌ.:ﾍ:|/,三三]__,⊥!//.:/八|






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/;　　　　,,;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 //　　 ／:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､_　 ﾍﾍ .／: :/＿＿＿,,,....--,-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ￣ﾍY: : ￣: : : ー--＜´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, . :':´: : : :ヾ､: : : : : : : : : : ヽ丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. : :': ; /: : : : : /ﾐl:`=､ヽ_:_: ヽ: : :ヽヽ: `: ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／/: /: : : /　 ﾍ: : l￣〒ｰ|: : : :i: ﾍ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／"/:,ｲ: :,.-/‐‐- .ﾍ: |ヾ代ｰﾍ-: : :| : ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /"l/l: : /,んう`　ﾍ:l　,..-ｰ､ﾍ: : : ﾄ､: ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |/| 从`弋;ij　　 ﾍ　し;;ヽ` ﾄ､: :|ﾍヽﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l |:/ ﾍ　　 .○‐,‐○｀”'　/､ﾍ: :|ﾍ　丶　　　　はい！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/ヽ_ﾍ　　 t=＝=ァ　　/_／ﾍ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　 ／丶、 ヽ　 .ノ　.／　　　　　　　　　　　えっと、念じるだけで
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ￣´//i丶　_　.／/ゝ、　　　　　 　 　 　 いい、んですか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ .::::￣ﾍ::ﾍ丶、　.i//i￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i .:::::::::::::::::::ﾍ::ﾍ　` ｖ'`,.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | .::::::::::::::::::::::ﾍ::ﾍイ;;`ﾄl .:...、
┌─────────────────────────┐
│また使ってみたい、欲しいものがなくもないのだが、　　　　　 │
│ここは団に世話になった手前、譲ってやるところだろう。　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│おとなしく（相手はこちらより年上だが）素直に引き下がって...│
│ネギ少年に使わせた。　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────┘

170 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで＠アンケート実施中～TOPページにリンクあります。 ： 2014/07/01(火) 03:26:21 ID:Gfo206Zw
これって話していい情報なのか

171 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:29:02 ID:KXqbMqhw

┌─────────────────────────────┐
│だが、結果から言えば宝石は『星の魔剣』に変化することはなかった｡　|
└─────────────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿__＿＿＿__＿
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　　　　　　 　 　 　 　 {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;;;;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
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　　　　　　　　　　　　　　　　　∨:.:.:.:.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀ー――´
┌─────────────────────────┐
│彼がいくら念じても 宝石はあの時のように泡立つこともなく　│
│その宝石の見た目通りに硬い表面を保ったままだった。　　..│
└─────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　,
　　　　　　　　　　　／'
　　　　　　　　/! ／"＿＿＿＿,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,,,,,,＿、＿,,,
　　　　　　　 .! :|ﾄ''': : : : : : : ;／　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _.ィ'´::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　, . ; :゜ : | :i^: : : : : : :丶丶　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , ''", '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　-=:':゜:／ : : : : :ヾ: : : : : : : :丶ヽ`: ､　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　./::::::/:/::／ｿ/ﾞl::ﾞ,＼::ﾞ,:::::::::::ﾞ,
　 　 ./: /: : ／／ﾐiヾﾐ : : :ヽ: : :ヽ:ヽｰ`　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /l:::::/l/l:/　 l/　ヽﾞ,丶ﾞ,:ﾞ,:::::::::lﾞl,
　 ./: ;イ: : /x'　u. |: :|∧ﾆ=-; : : i : :ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,';:l:::::;,'rﾅ´￣　 　''´￣゛y:::::::::;l:;ﾞl
　/ '//|: :/ ,,≧ミ ﾍ :| ィ≦ミﾍ: : |ヾ; ﾍ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,';;l::::::;;lγ-＝　　　＝─Y:::::::;;l::;;ﾞl
　　　 .|:从 ((　　)) ﾍ| ((　　))i : :.|//ヾl　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,';;;ﾞl,::::;;;ﾞ,└┘　　　└┘ l:::::;;;l:::;;;ﾞl
　　　 |/{iﾍ　ﾞ　○,-○ ﾞ　 " ii}| :.|丶|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l;;;;;;ﾞl;;;;;;ﾞl　　　　′　　 .丿;;;;;;l;;;;;;;;;ﾞl
　　　　 ゝ ﾍ　　　r―t　　 u.ﾉソ| |　　え、え、ええー……？　　 　 　 .,l;;;;;;;;ﾞl;;;;;;;;ﾞlヽ,　 ⌒'　,.／l;;;;;;丿;;;;;;;;;ﾞl
　　　　　　 ./丶 .,'＿__ゝ　／∧　|　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,l;;;;;;;;;;ﾞl;;;;;;;;;;ﾞl;个''ｰ''´ﾞl;;;;［;;;;;;;］;;;;;;;;;;;;;ﾞl　　　それ、偽物か
　　　　　＿_￣/个 -　イ//￣.＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,';;;;;;;;;;;;ﾞl;;;;;;;;;;］. ＼.／　［;;;;;;;］;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞl　　　あるいは嘘なんじゃないですか？
　　　　　!ヽ､::::::::Γ|l￣￣|:::::::::::／|　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /;;;;;;;;;;;;／［;;;;;;;;］イ;;;;l＼［;;;;;;;;］＼;;;;;;;;;;;;ﾞl
　　　 ,イ|　 .ヽ:::┘.l|///.└::::／　.ト、　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,';;;;;;;／　　［;;;;;;;］　l;;;;l　［;;;;;;;;］　　＼;;;;;;;;;l　　　あまり仲間を疑いたくは
　　 ,.'　　ヽ　　ヽ./|l/////／　　　　`､　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l;;;;;l´＼　　　◯○.l;;;;;l /○;;丿 　 ／ﾞl;;;;;;l　　　ないんですけど。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l;;;;;l 　 ヽ　　.「;;;;;;;;ll;;;;;l/ ［;;○　／　　ﾞl;;;;;l

172 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:33:57 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-- ､
　　　　　 　 　　,.　--　､　　　 __,,.. -──-＜、　　　 ヽ
　　　　　 　　 /　　　　､＞''"´　　　　　　　　　｀''く　　　}
　　　　　 　　 、　.ｒ､／　 　 　 　 /｀　　　　　　　　＼k'ヽ
　　　　　　　　 `ｙ'ｱ 　　　　　 　 '　　　 |　｀ヽ.　 　　 ∨＼、
　　　　　　 　.／, '　 　 　 ／ 　 |　　　,ハ_,,.. ﾊ　　　　||　|:::|>
　　　　　　　/:::/ 　/　 　/___,　 l| 　 |/　 |　/　!　 l　　ﾊ./::/
　　　　　　./::::; 　 ,　　　;　/|　 八　 |　._,,. ='" | 　;　 /く／
　　　　　 ./__/!　 .!　 　 |/　|／_　＼|　　 xwx..|　/／　.|
　　　　　　　　|　 .|　　　| -='"´　　 .　 　　 　 .ﾚ' 　|　　'、
　　　　　　　　 、 ﾍ、 　 ! xwx　　　 　 　 　 　 |　　| 　　 ＼　　　そんなことは無いのですが……
　　　　　　 　　 ＼|　､_,,.ゝ、　　　　「 ｀ヽ　ι ;　 　| 　 ';　　 ':,
　　　　　　　　　　 /; 　　ﾊﾍ、　　　 　　　　,.ｲ|. 　 ﾊ　　l　　　!　（何か、別に条件があるのでしょうか？）
　　　　　　 　 　／/　／　 /|,＞-　..,,__,.. イ / ! 　/ l|　./　　 /
　　　　　　　　,' 　;　/､　／_」__　_,r|＿＿_,|、 .ﾚ' 　 /／ 　／　　（学長先生は確か「この世に存在するもの」に
　　　　　　　　ﾚ'´∨ .）´　/:::::::::{ト----‐'´/}￣｀7ｰ- ､ ∨　　　　変化するとか言ってたけど、それでは
　　　　　　　　　　 　/　､/::::-=rｱ´こ｀ヽｧ､::::::::::;　　　　＼　　　　「今この世に現存しなければならない」とかかしら？）
　　　　　　　　　　.r/ .／:::::::::l7 （　r)　） ∨::::::::||　　　　　 ';



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _ ,. -＝─‐--:.､_ , ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.ィ'´::::::::::::::::::::::::::::'::´::丶￣｀丶、
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 , ':, '.:::::::,:::::,:::::_,:::;:::::::::::::::::::::丶　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 '.:/::::i::::/ｨ, ‐'´ '" ﾚベ::'､:ﾄ:ヾ､:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '.:ｉｌ:::::|:::i７　　　　　　　｀ ｀ヾ ﾄ!::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,':::ｉｌ:::::|:::,」. -─- 、　 　 __ 　 |:::::::ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,'.::::!| :::|:::|| ＿,_ ､　 　 　´　｀ヽ!:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,':::::ﾑi::::|!::Ｋ ヒ'㍉`　　　ィ=ｭ､ ,|::::::;i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.:::::ゝﾔ::!:::|　 ｰ '′　　　 ヒﾂ ｿ|:::::;'|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'.:::::/.:∧:|:::i　　　　 　_,　　 　 /,ｲ:::,'ｉ||　　　では、そう言う華扇さんが
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,'.:::::,':::,'::∧i:ﾄ丶、　　'´ '　　 ,.ｨ:';::!:/::|||　　　使ってみせるのが何よりの証明になりますかね。
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,.::::::;::::;:::,'ｲﾊi::::〉､丶.　__, ィi:'|:::lｲ::;∧::!|i
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,.::::::,':::,:::,::｀i∨く.　＼　 ア,:|:l::!:::ﾊ:/:;ｨ'::!l|　　　ネギ先生、その宝石は
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'::::::;'::::,::,':::〈:::{:::ｿ、　∧く. i::!|::!〈:::,':::;ﾘ:::!l|　　　ドラゴンの財宝から華扇さんの取り分に
　　　　　　　　　　　　　　　　　,'.:::::,:::::;'.,ｨ､´ﾄヾiリ:ヽ/.ｲﾄ ヾヽ::i;ｲ:,':::,!|::::|||　　　するのが妥当ではないでしょうか。
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'.::::::;::::／　ヽ≧ゞ≦､,〈 !|ｉ i､ﾑそ!:;∠:::! ::!l|

173 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:37:31 ID:KXqbMqhw
　　　　　　　　　 　 　 　 　　/ .,.'.r-､
　　　　　 　 　　 　　 　　 　 i　{　!　 ｀ｰ‐--､＿_
　　　　　　　　　　　　　 　, ﾍ　「i!　　　　i、　　　￣ヽ
　　　　　　　　　 　　　,. ',´　 ヽﾘヾ=ト _　 ヽ 丶、　　ヾ ‐､
　　　　　　　 　　　 , ' ., '　　/ , !　｀ﾄ-ｭ二 ‐'--丶_　　',',　丶　　　 　つ
　　　　　　　　　 ,.'　 /　　.//テｌ　　!　ヽ　￣i iー ┬`　ｌ i　ヽヽ
.　　　　　　　 　/　〃　　// 〃.! 　 ﾄ､ヽﾍ　　i,ヽ　 ｌ　　 i !　　i ヽ　　　つ
　　　 　 　　　,.' .//　　/ﾒ‐ ﾅ　 !　│ ヾ￢─トヾ.､ i　　 i ﾄ　　!　ヽ
　 　 　 　 　 /.,ｨ,.,'　　〃　 _　 　',　 !　 ｀､ `､　! ',丶!.　　i ｌ !　 |　 `,
.　　　 　 　 ,'./ i7!　　,´ ,ｲ外ﾐ　　',　!　´,ﾁ┬ヽ　 '.,　i　　| | ｌ　 ﾄ､ 　',
　　　　　　 i,'　|!.| 　 ,' i/ !´ !　　　 i |　　,!ｰ'　 ﾄ､　 ', ｌ　　ｌ !. i　|　!. 　!
　　　　　　　　 i|.l　 ,' .i　|!　ｌ_　　　 ',i　　i　 　 j　i　　'i| 　 ﾘi　! ｌi　ﾄ､　i
　　　　　　 　　 !|　ﾊ ,!　ヽr' ヽ‐-､,r‐ ､, !、　/　 i!　　ｌ!.　ｌ--､ｉ |i.i |　ヽ!　　　　ええっ、でもそれじゃ
　　 　　 　 　 　 | ,'　i　　丶.ノ　　 ゝ ノ　　ｰ'　　　　　 i. ,!、i　} |　i!　　!　　　　華扇さんの取り分はたったの
　　　　　　　　　 iｌ　 i､　　　　　　　　　　　　　　　 　　 !,'丿' /| !──‐ｭ　　　　宝石１個じゃありませんか！　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　 　　 !　　＼ 　　マ' ￢､　　　　　　Ｕ　　 '´! _,.ｲ　　　　二三. _　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　問題ありませんよ、
　　　　　 　 　　　　 　 　丶　　 　 丿　　　 　 　　,ィ´:ア／　　　　　､-─ '´　　それは不平等すぎますよ！　　..|　本当であれば金貨の山よりも
　　 　 　　　 　 　 　 　 　 　＼　　　　　　　 ,　‐'´　ﾚ'Ｔ´　　　　　ヾ‐ ､　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　よっぽど高くつく道具なのですから。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶 ＿,.. - '´ 　　　　ﾋ─-､ 　　r､　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／´　　　 7　　 ｀丶､　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　/　　　/　 　｀ヾ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / 　 　 　　　ｉ　 　　iｲ/ヽﾄ､ﾄヾ ､　＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　 　 　　|l.　 　/ '　　　 ヾﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　 ||　　│　 　　 　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　/ i||　　│　　- -　ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 /rュ!　　 | 　ヾ￢ﾃ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ,　　　　 ﾊ! ゞｌ　　 |　　 　!」 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　　,/　∧_」　　 ! 　　　　　〉　　　変化しない偽物だったなら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　 ,/　/　　ﾍ　　l　　 rァ／　　　 その時はその時で改めて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　 i　/ ⌒ヽ ヽｨ.」＿_,.イ　　　　　分配すればよろしいのですよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　 ｌ/＿　　　/　　ヽ 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　 j　　 ￣｀`ヾ _／　　　ﾍ　　　　どうせ華扇さんが言い出さなければ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |　　ム　　　　　く　__>　　　 '､　　　たかが一宝石と思い過ごした物でしょうし。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ﾍ 　ｉ　　　　　　　ゞ　ヽ　 　 　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 〉〈 　　　　　　 i　ヾノi　　 　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　７　〉 　　　　　　と=＜ヽ　　　　 ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 〉〈　　　　　　　 iO Oﾄ､ ヽ　　　　 ヽ

174 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:43:49 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　 　 　 　　＿. . .-―-. .y.x　⌒　　　　　　　　　　　　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　 　 　 _. .-: :_:v／.:-:―: :に{　　　　 ヽ　　　 　 　 　 　 |　見つけた分は差し上げる、
　　 　 　 　 　 ⌒ヾｧ'':"¨: :　　　‐-: : :　＼　　　　 )　　　　　 　 　 .|　ということで良いのでは？
　　　 　　 /　　 ｨﾝ: : : : :　　 　 :.　　　 ､: : :ヾ　 _xﾝ　　 　 　 　 　 .ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　 　 　 　 {　ン: : : : : : : :　　 　 ト:　　　　＼: :Yﾝ》≧x，
　　　 　　 ∨ : /: : : : : :{: : :　　　　＼: :. 　 　 ; : : :､　‘》，
　　　　　　 ; : /: :;': : i: 八: : : 　:ﾄ: : |: : : :　 　 |: : : :}　　‘》，
　　 　　　　{i:,': : ; : : |/　 ﾄ: : :　|　斗-Ⅵ: : : . |: : :人　　 ‘》，
　　　　　　 {ﾊ|: :i: : : ⌒ヾ{　､: : :ｘぇチ刈: :ﾘ:从): : :{　 　　 ‘》，
　　　 　 　 　 |: :i: : : 不弐ﾊ ＼{ゝ Vｒり. : :价ﾝ: :i: ﾊ
　　　　　　　 八: :､: {ト Vり　 ､　　　 ノｲ: :i|: |: : i| ;　)　　　……ありがとうございます。
　　　　　　　　 |:＼: :､　""　　 　 　"" 八: |: |: :八{
　　_　　　　　　|: :.个:込.　 　 r- 、 　ｲ._ﾊﾙ八(　 )　　　　 私はそれで構いませんよ、
　　ﾝ¨ス 　 　 ,|: : i|: : : :}:≧..　__　イ /::::::＞..　　　　　　　 他の方々に比べ 装備も整っておりますから
　/_／,/‐ぅ 　ﾉ{ハ乂{: :厂-…ｆﾆｴィ::::／:::::::::::＞…-ミ　　 金銭にはあまり困りませんので。
　{ ヾ_んへ,〉__　　(　 ）ﾉ〃:::::::::ｰ}i}=‐:::::::::::::::::〃
　 ＼｛ {yノ　 ﾑ　　／　,{::::::::::::rfてけa:::::::::::::，　　　　　　ﾄ､
　 　 　 ＜　ノ　ﾄY　 　 i{::::::::::に述ぅろ:::::::::::i{ 　 　 　 　 ﾉ　）
　　　 　 　 ﾏ／ ∧　 　 ゞ‐-=x込えン＾:-=:::i{
　　　　　　　　 /　 V ,У::::::::::::ヾ:::Y:::／:::::::::::ヽ　,/
　　　　　　　 V　／ v.:;:::::::::::::::::::::v::=ｰ:::::::::::::::::V　／ ＿ /
　　　　　　　　V　　 У:::::`:::::ｰ=ﾆ:::::::::::::::::::::::::::::Y¨¨￣仄
┌─────────────────────────────┐
│……と、いうユエの提案で　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│結局　賢者の石は使われることなく 私の手に渡ってきた。　 　 　 　 　 │
│単純にお金を得るよりも これ以上ありがたいものは中々ないだろう｡　│
└─────────────────────────────┘
┌────────────────────────────────────┐
│……ただ、「見つけたものは見つけた者の取り分」というと　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│斥候が財宝を総取りしてしまうことがあるので、多用してはいけない言葉である。注意。. |
└────────────────────────────────────┘

175 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:47:55 ID:KXqbMqhw

┌───────────────────────────────────┐
│ちなみに、入り口でタロスが転がしたドラゴネットの首の　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│つながっていた先っぽ（胴体）も見つかったので、これで２体討伐されたことになる。　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│明日、周辺にまだ飛んでいるドラゴンの姿が無いか捜索し　　　　　　　　　　　　　　　　│
│もう１体仕留めたところで依頼は果たしたろうと撤収した。　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└───────────────────────────────────┘




: ＼／´: : : :＼: : : : : : : : :.｀Y´: : : : : : :;/ : : : :＼/: :.ヽ; : : : : : : |: : : : : :/ : : :∨: : : : : /
: : /: : :-‐ : : ∠二＞､: : : : :;} : -､: : : 八: : -‐' :１: : : : ＼ー-､/: : : :;／: : : : : ;〉: :-―|
-┴‐- ､_;_;_/: : : : : ;_;_ゝ- く: : : : : :.;ｧー'-- ､: ;〈: : : -=: :{: : : :|-‐ ''"＼ : r‐ '"＼ｰ: : :|
: : : : :;/:〉: :.ヽr――|:_;;..．-┴-‐ ''":::::::::::::::::└‐'-､_;_;_;_;_;〉: ;ノ: : : : : : :〉┤: :､: :;/＼r勹　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
: :_; -:.V: : : /:.:.:.:.;／´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀￣＼: : : :;／: : :＼_／|_;_;｣-〈_　　　|　《……どういうことよ！》.　|
;_;_;_;_; ' -‐　''"7´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ｀ｰ┴-､_; : /: :./|: : : : : :.ヽ. 　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
: : : : ＼: : :､:.:.:{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｝': : /:.:|_;_; : : : : :｝
: : :_; : :ﾉ: := :Y´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::rｧ'､: :〈:;rｲ: : ｀ー‐く
―‐-く : : : :/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/: : : :ヽﾉ∨: : ‐-: : :_;〉
: : : : : :.＼:《::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈: : : : : :.／　// .__|／／　/二二＞､＿
: : : -､ : :|:.:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r１: : : ;　/!,..イ/／_＿ムイ/､＞､＼＼＿
＼: : : : :/:.:.:.:;〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, イ : :＼:.l∨::::::::,.イ´　.i／￣/　! 　 |/　 .| .
. : ;〉-‐ ' '"∨ｰ- ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,,.. ．-‐'".:/. : : :../::::::::,.ｨ....ノ　　.|＿.ノ￣＞､/＿_/ ./
レ'.: : : : : :〈: : : : ､;〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r-―＜´: : : : : : ;／. : -:..|::::,イ＿＿_,. _,/＼二三二ミ＞､＼|
ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞ".∨从>イ/: :l_ﾉ　　|￣〉〉ミ∨／∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ///_／!　／￣ l/!/!./!,／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l,' ∨_ノ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼／

┌──────────────────────────────────────┐
│依頼が終わる頃には、今更 ドラゴネットなんて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│あのタロスに比べれば大したこと無い脅威だと皆 思っていたくらいサックリと帰路についた｡ │
└──────────────────────────────────────┘

176 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:51:06 ID:KXqbMqhw
:..:..:..:..:..:..:..:..:..(ik;;:;;:;::;;:;:;;::;:;:::;:;;l:;:;::;:j!:|ゞv'.:..:..:..:..:..,,‐ゞy;;'ゞ<.:..:..:..:..:..:..ゞ>:..､..:..:..:..|:;:;:;;:;:;::;:;;:::;:;:;;:;
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|;;:;;:;;;:;k!:;;:;:;::;;:;:;:;:j!;:;:;;:;|:;ゝ､7-ｰ<ヾ:'(ﾞ':ヾ:.:.:.:.:.:..:..:..:..:..:.〆､,,;"＞-､|:;:;:;;:;:;::;:;;::f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|;:;:;;:;:;:;;:;:;::;:;;:::;:;;::;i:;:k;;:;|‐>､;ヽ､:;;:y':／;;-'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊﾞ:.:.:.:.:.:.`‐|:;:;:;;:;:;::;:;;::.|　《あのタロス……　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|;;:;;;:;;:;:;;:::;:;:::;:;:;!::;:;:;;:;:;;;|:.:.:.:.ヽ:::;:;:::/:;;/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾞ:.~^:.:>ｰ|:;:;:;;:;:;::;:;;::|　　ジャガーノートは、剣の一振りを与えられて. 　|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|;:;;::;:;:;:;;:::;:;:::;:;;:i!;:;:;:;:;;:;:|.:.:.:.:.:.,!i!;;:;:;y':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:;:;:;;:;:;::;:;;::|　　もはや無敵のはずだったのに！》　　 　 　 　 .|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(;!:;:;:;:;;:;j!;:;;:::;:;:::;:;;:;l::;;::;:|:.:.:.:.:.:.l;;:;;;:;:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:;:;:;;:;:;::;:;;::乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;;;:;:;:;:;:;:!:::;:;::;:;:;j:;;:;:|;:;:;:;):;:;:;:;:;:|;;i:;:;;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;;:;:;::;:;;:::;:;:;;::
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;;:;:;:;;;:;:j:;;::;:;:;:;;::;:;:;i:li:;;::|;:;:;:;:;:;:|;;::;!i!;|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;;:;:;::;:;;:::;:;:;:;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;;:;;;:;;;:;:k:;;:;:;::;;:;;::;:;:j:;:;;::l:;:;:;:;:;（i!;:;:;;:;|::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::|:;:;:;;:;:;::;:;;:::;:;:;;::
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:i!:;:;;:;:;;;:;:(;:!;;::;:;:;::;:;:;:;:|:;:;ik/;;:;:;:;;:;;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;;:;:;::;:;;:::;:;;:;:;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;;;:i!:;:;;;:;:;;:;:;;:::;:;::;:;;:y::;;:;:ヽﾉ;;;:;ﾊ､;vvヾﾍw:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;;:;:;;;:;:;;:;;:;:;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;;:;:;:;:;;:;:;;;:;:;:ヾ:;:::;:;:;:ヾ;:;:;:;:;;`ｰ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿,ノ;;:;;:;:;;:::;:;:::;;:;;:;:;;:;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;;:;:;:;:;;､:;:;:;:;;:;:;;::ヽ:;::;:;:;;:;:;;:;::;:;;:;:;:;:;｀ー-､＿__~"''"^'"''ﾞ｀_,-‐'´;;:;;:;:;;:::;:;ノ:::;;:;::;:;:ヽ;;:;:;;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:_ノ;;:;;;:;;;:;:;:;ヽ､;:;;;:;:;;:::;`ｰ-､;:ζ:;｀ー-､;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:｀ｰ-､;;＿＿＿＿___,-‐'´;;:;:;;:;;:;:;;:;::;ヾ;:;;
;;;;;;,,-‐'´;;:;;;ノ;:;:／:;;:;;^ｰ-､:;:;:;:;:;:;:;:;:`ｰ-､:;:;;:;:;:;~:^";:;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;;:;:;:;:;;｀ﾞ';;:;==;;;;:;;‐､__,,''~"'~
!ｿ;ﾊj|W "" Vv,w,.vw,.v"ji,,Iw,,MW w,,Mv,w,.vw,.vW "" V"ji,,Iw,,MW "" w,,Mv,w,.vw　,,,,,.., ,vv
┌─────────────────────────────┐
│だが、その前の夜、洞窟入り口での戦闘を見届ける人影があった。　..│
└─────────────────────────────┘

177 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:52:30 ID:KXqbMqhw

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀／｀　　　　_,,.　― - ｲ＼／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i／|　　 ／:.: : : : : : .∨＼＼／ﾍ-―､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |／|　 /: : : : : : : : : : :∨　ヽ|　/二二 >
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |／|　,: : : : : : : : : :|: : : ’＜/Y二二 >＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |／ﾍi: : : : : : : : : : ﾄ.,: i、: : :刈二.／ヽ : ｀.
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨ /i!: : : ヽ. : : : |､|≠x ; : : : : : : : ＼|: : : i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ ﾍ: : : : ﾄ ､: :|　たoﾉ ｝ : :|: : : : : j{: : : .
　　　　　《なんでああも　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／匕ﾍ : : :!斗ミ'　 　 　 | : :j{ : : : :_j{ : : : |
　　　　　　簡単に倒されてるのよ！》　　　　 　 　 <二二¨≧。:＼炒､　 ,-,　ヽ:.:/ヽ／ﾆ/ : : /＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 `'/--イ　|≧_＞｡_　｀__/: :/ﾆ/ﾆ.／ :_,,/-、 : .
　　　　　　　　《馬鹿じゃないの！　　　　　　　　　 　 /: :/: :|　.|: : : : : : : : iヽi: :.|〃ﾆ/イ　 　 　 '. : : ＼
　　　　　　　　　まるでゴブリンじゃない！？》　　...../: :/: .ノ　/: : : : : : : : i/ ; :/.二/　　 　 　 　 '.: : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／￣￣｀ヽ: : : : : : : :/　 Y.二/　　 /'´　　　　'.: : : :i￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｛/7:.7:.7 ､ ´ i,. : : : : : ,.＿_/二/　　 ,ﾆ∧　　　　i : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ´`ト､i: :| /:. /__）: : : :/ 　　　＼＼　,∨ﾆ∧ﾉ　　 |Y￣￣｀`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　　　＼'_／　　＼|: ;　 　/　　/ー＼ ∨ﾆ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　∨ 　 ′　 　　　　>∨ﾆ∧　　　　　【ドレイク】
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　 　　　 　 ＼　　　∨ 　 　 /　　 ／二≧ 二＼_|　　 華扇には見覚えのある個体。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /i,　　 　 　 /＼　 　 　 　 ＼　 / 　　　 ,－　"二二二j{＼.ﾆ.|
┌───────────────────────┐
│彼女は、華扇たちが洞窟の中に入ったのを見届けて､　│
│タロスへの意見を口に出して毒づいた。　　　 　 　 　 　 .│
└───────────────────────┘

178 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:54:41 ID:KXqbMqhw


　　　　　　　　　　　　〃´⌒ヽ
.　　　　 ,　-――　　ﾒ／_´⌒ヽ
　　　／　　　／￣　　´ヽ ヽ
.　　/　　,　 /// ﾄ. !　　､ 丶ヽ
　　l　　/　/（(（リ从　　ﾘﾉ）） '
　　|　　i　 l　（●）　ヽﾉ（●）V l
　　l　,=!　 l　 　　　　　　 　l l　　　いやあ、正直 我も
　　l　ヾ! ', l　　　ﾄｪｪｪｪｲ　 l l　　　思わなかった。
　　|　　ヽヽヽ.u　＼ｪｪ／　//
　　l　　　 ヾ≧　, ＿_ ,　イ〃　　　あそこまで見事にやられるとは、
　　li 　 （´｀)l {ﾆ0ﾆ}､ |　　　　　　　見事なり、然り然り。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼　　　　　　　　　　　　/{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ/＼　　　　　　　　　 .//!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨∧　 　 　 　 　 　 {/∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i//ﾊ　　　　　　　　 ﾏ/ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }///!　　 　＿＿　　 ∨/＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ////} ／　　　　　　｀ソ///ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ////／　　　　 ヽ　　ヾ////ソ__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i///　.　,'　　　 ',　',　　 ∨イ:::::::{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {//　 |　i　i　　 } }ハ　　　V:::ヽ::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 V! 　 i　|　{　 /j/ィ zx.　　 ',:::Ｘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 { 　 |从ーヽ{.　" 沁ｿ ! |　i/　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ　 |ヾ ﾏｯ　／／／　| |　}　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ {＼／／_,　⌒ヽ .|/　ﾊ　　ヽ　＼　　　《だからこそ、よ！》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　＼u. ､ 　 ノ／|　/-― ...､＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,　 }　≧=- ＜ー| /-― ､::::::',　ト､. ',　《あのタロスが強かったし、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/　　ノ_ノ/{:.＜j/ .　　　}::::::}　}　ヽ{　　特に失敗も無かったはずなのに
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　/　／/::::}Ｙ{.ﾍ::::::＼}　　 |::::::;　,　 ./　　 あそこまでけちょんけちょんに
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　 /　/ j/:::::个:　 ＼::::::|　　 ,::::/j/　　　　　ノされるなんて！》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　{ /::／|:::::|　　　ヽ::!　　 :::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　 八 | {:/　 |:::::!　　　　 }　　〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | /　.ﾊ　',　　|:::::|　　　　,:　　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j/　　∧. ',　 |:::::|　 r --|　　 ﾑ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ﾊ　ソ}.个＜乙__j　　.ﾊ　メ

179 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:58:42 ID:KXqbMqhw


　　　　　　　　　　　　〃´⌒ヽ
.　　　　 ,　-――　　ﾒ／_´⌒ヽ
　　　／　　　／￣　　´ヽ ヽ
.　　/　　,　 /// ﾄ. !　　､ 丶ヽ
　　l　　/　/（(（リ从　　ﾘﾉ）） '
　　|　　i　 l　（○）　ヽﾉ（○）V l
　　l　,=!　 l　 　 　　　　　　　 l l　　　　だが、その分 いいものを見れたろう。
　　l　ヾ! ', l　　　ﾄｪｪｪｪｲ　　　l l
　　|　　ヽヽヽ　　＼ｪｪ／　　 //　　　　個々が強い蛮族では見られない、
　　l　　　 ヾ≧　, ＿_ ,　イ〃　　　　　　人族ならではの行動と意志を一つに合わせた
　　/　　　　　 ∩ノ ⊃　 ヽ　　　　　　　戦略的な、協調性。
　　(　　＼　／ ＿ノ　　| 　|
　　 ＼　　“　／ ＿＿_| 　|
　　　,/＼ ／　＿＿＿ ／


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ////＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ///////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ///////　__
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /////// .///＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/////// .//////〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　,斗/////ｼ　 { /////
　　　　　　　　　　　 　 　 r≦////＞''＿　　Ⅵ//ハ
　　　　　　　　　　　　　　 Ⅵ/////Y:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ≧＜/∧
　　　　　　　　　　　　　　_ Ⅹ///}/,}:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:＼:}
　　　　　　　　　 　 r≦ﾆﾆﾆ7彡'//ﾘ:ｉ:ｉ:i/{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:Ⅵハ
　　　　　　　　　　　 >ﾆﾆﾆ/ﾆﾆ∧':ｉ:ｉ:ｉ７¨笊::｢:i:i:i:}:ｉ:ｉ:i∧__､
　　　　　　　　　　／＼ﾆﾆ{ﾆﾆﾆ.∧:i-=ｆ示ヾ:Ⅳ:ｉ/ミ:i:ｉ:i:}ﾆﾆ>
　　　　　　　　 ／:ｉ:ｉ:ｉ／⌒}＞:＜ヽへ:i{￣　 ｀ ヽ斥}:ｉ:ｉ:ｉ| 弐
　　　　　　　 ,.:ｉ:ｉ:ｉ:／　　 _.} _.＞::ヽ__.ﾊ　　　　　 } /:ｉ:ｉ从:ｉ:ｉ＼　　　　《タロスの半分の力量がせいぜいの
.　　　 　 　 /:ｉ:ｉ:i:/　.-=ｧ:／:::＜ヽ/_^　',　 r ⌒　 八:{. }∧:ｉ:ｉ:i:＼　　　 大して強くも無い連中だった癖のに……》
　　　　 　 /:ｉ:ｉ:ｉ:/　￣/ｨ/ ＜__＞ソ ＼.ﾊu ､　/ /:ｉ:i:i{　　 Ⅵ:ｉ:i:i:i＼
.　　　 　 /:ｉ:ｉ:ｉ:/　　　´ .}へ ___＞=-ｧ-=↓┐.イ:ｉ:ｉ/:i:|　　　Ⅵ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:＼　　《ええ、『使徒』さん。
　　　　 ,.:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:{　 　 　 /:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:|:ｉ:ｉ:ｉ}ﾆﾆ }ﾆ |:i:i:}:ｉ:/:i:八. 　 　Ⅵ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉr‐ヽ　確かに認めるわ、人族の強さって奴を。
　 　 　 {:ｉ:ｉ:ｉ:ﾍ{. 　 　 /:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:i|:ｉ:ｉ:ｉ}== .l彡=-ﾉｼ￣}=ﾐx､ 　　Ⅵ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ}　　　あれが蛮族には無い協調性って恐ろしさな訳ね》
.　　　　乂/　 ｀　　 , :ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:从:i:i| 　 .|､／ ''　　/ﾆﾆ:}∧　　}:i:i:∧ﾉ
　　　　　　　　　 ／: イ:ｉ:ｉ:／ /'}:ｉ:ｉ:,　　 .|Y:/　_/./ﾆﾆﾆ八:i＼..}／
　　　 　 　 ＿／''　 /:ｉ:ｉ:{{'　　 .}:ノ,　　　|ゝ- ⌒ヽﾆ.／ｲ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i＼　　　　　【ドレイクLv6……】
　　　　 　 ⌒´　　　{:ｉ:ｉ:i:{{　 ／ﾆv 　 　 { /　　　 }〃:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ＼　　　　見覚えのある……
.　　　　　　 　 　 　 {:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ∨ﾆﾆ /　　 　 }　 　 ／ー､:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ≧=ー―
.　　　　　　 　 　 　 ゝ＜:/ﾆﾆ / {　　 　 }　.／　　　 }:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ}

180 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 03:59:48 ID:KXqbMqhw
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨ﾞ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |_＿ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |_＿_｝|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／⌒ア/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　.　-=ﾆ ￣~_,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　__　　 //　⌒7７ﾞ´
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /二-_ ／二-　 |｛￣　厶{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |二二二-_二-_ ,〉斗匕⌒＼　　　　　　　 　 　 ／￣〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|二二二二＼／　)／　二二〕___　 　 　 　 　 // ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｌ 二二.,,__／　 ／／. : : : : : : : : ｀. .　　　　 / ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|二二二,⌒7　. : : / : : : : : : : : : : : .Ｖ⌒ヽ|/ ハ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／:／|二 ,／//Ｖ´/. : :/. :Χ:/. : :/ : : : : : ∨/ |,〉'}__,}
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／:／ 　乂./＼|?礒.∨. : ∧: トミ＼ / . : : /. : : :〈 ∧.ﾉｱ′
　　　　　　　　　　　　 　 . :／　　　 　 　 ∧| （,| : /. :Ν　/斥:｀:/: :/|: / : : ∨ |/
　　　　　　　　　　　　　 |: ′　　　　　　/: 八 ,ﾘ: : : |/ 　└''　|∧:/_//| : : |＼ﾘ
　　　　　　　　　　　　　 |: :　　　　　　 /. ⌒ﾞ个|: : : |　　'''　　 　 (ｘ=ミﾘ : : し'ﾞ二二‐ __
　　　　　　　　　　　 　　∨　 　 　 　. : ／|: :?礒|: : 八　　　　　　 仏ジ : ∧|ﾆ,＼二二ア
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／／　 : : : : | ｉ : 「｀ 　 ‐┐ 　 '''ﾉ )／,＞ﾆ|二＼／ﾆ〉
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／／　　/. :/ : :| i : :|＼　　　　　イ∩:|--二.人 二 〉／　　　《でも、だからって
　　　　　　　　　　　　　ー＝彡 ´　 　 /. :/. : : | i : :|ﾆ{ 「￣: ｉ 「| | | l |i⌒ﾞ'┘　＼:＼　　　　　我らまで人族と同じまでに
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 __厶斗‐ｧ'八: :.！,ＶＬ : : i :| ?礒; |八　 　 　 　｀､: .　　　　 身にやつすつもりは無いわ》
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／二二,／　／＼ ‘（（__｛,(＼l　 ﾉ！: .＼　　　 　　: :|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 二.//⌒ﾞ　／〈〉／:＼〉⌒ ∧ ﾞY´　ﾉ:jI斗‐┐ 　 　 |: ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |二|｛　 }／二／|｛〈〉｝|∨二八,｛／二∧ﾆﾆ|　、 　 |/　　　　【ドレイク……Lv...】
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |二|｛ :/〈〉ｱ^ 　:|｛二｝|: ∨二‐〈二二.∨ﾆﾆ|　 ＼,丿
　 　 　 　 　 　 　 　　_ -‐…━|〈〉|｛ |二/　 　 :|｛〈〉｝|　 ∨〈〉‐∨/二‐ ￣__)‐┐｀　‐-

181 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 04:01:02 ID:KXqbMqhw

　　　　　 　 ⌒ヽ〉
　 .　　　　　-―‐-　 .
　　　 ／　　 　 　 　 　 ＼
　 　 ./　　 ﾊVＶ∨ＶＶｌﾊ.　｀､
　　 ,′　/　(●)　 (●)　', 　 i
　　 {　i　i　　 ﾄｪｪｪｪイ　　　　i　　　　というと？
　 　 Ｖl　ヽ　＼ェェ／　 　, rｩ.
　　　 /＼__>　 　 　 　 ,.ｲ// l
　 　 /,　 ..:::::＞‐--‐＜〆/　 ヽ
　　ノｲ ..:::〈￣{二口二}.／::::.. 　 ＼





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:ｉ:/　　　　　　　 　 　 　　 　 {:ｉ:ｉ:ｉ:i∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:ｉ:/｡ｒ≦:≧.､----------､　　Y:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ⅵ:{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:＼: : : : : : : : : : <:.＼:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　∧:ｉ:ｒ≦三７:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉY: : : : : : : : : :＼: Y:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ﾆﾆ≧Ⅵ∨ﾆ./:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i}: : : : : : : : : : : :.ヽ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ{.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三辷彡Ⅵ.ゝｲ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i/: : : : : : : : : : : : : : V:ｉ:ｉ:ｉ:i∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆ／ﾆ／三{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ/: : : : : : : : : : : : : : : : V:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆﾆ／ニ.}ﾆ{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i:i／: : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:Ⅵ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞへ彡イﾆ.{:ｉ:ｉ:ｉ:イ: :/: ＼:}: : : : : : : : :/: : : : : :Ⅷ:ｉ:ｉ:ｉ√三）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡ﾍ､彡}三{ｒ' : : |:./{从: 木: {: : : : : :/: : : : : : :.}:ｉ:ｉ:ｉ:/:＜´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‘，　 ＼l: : : :|'　　　ヾ{:./{: : : : :, :/斗--: : :}彡ｲ: : : : ≧s｡ ＿　 イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ‘， ヽ l: : : :{ゞx.､＿_ ´ ヾ'{:／ノ　/:'イ: : :八ﾆ≧s｡_: : : : : : : 彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 }: ､　l: : : :|.　 ｀冖'　 　 　 　 　 　 ﾉ:从'ﾆ入z彡'　　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: :.:ゝl: : : :|　　　　 　　　{　ヾ=彡ｲ:ｉ/ ア
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : :.l: : : :|　　　､　　　　　　　/: :{:./´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: : : : : :.l: : : :|＼　　　　－　 　 ｲ: : :{:.{　　　　　《そんなの、決まってるわ》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : ＿: : :.|:l: :从⌒＞　__　　 ＜{: : : :.:|:.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 '／　　　　.{从: : r<,,≧='-._） rヲ|: : :./:Ⅳ　　　　　《人族は確かに集団だと強い。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　　　　 {　 Ⅵ{ 込＿）＜＞つ{ : : {: |　､:､　　　　でも、だからこそそれを正面から
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∧:.V丁丁丁-<∧Ⅳ: :{: l.　 ＼:.､　　 叩き潰すだけの力を身につける》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /∨　 .{　{　{　l.　寸lⅣ {Y:. 　　 ＼:.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,,　 　 　 　 /∨.{　 .{　{　{　}　　ヾ. Ⅵ.{: :､　　　 ＼:.､

182 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 04:05:16 ID:KXqbMqhw



　　　　　　　　　　 {//人 -／:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ':ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ/7/ﾊ'//∧　　　　　　　　　　　 {　　 ／ ､¨　¨¨つ
　　　　　　　 　 　 乂{＞:ｉ:i:i:i{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ{///{////,}　　　　　　　　　　　へ ／　　　Ｙ {≧つ
　　　　　　　　　 r≦／:ｲ:ｉ{:ｉ:|:ｉ:ｉ:ｉⅥ:ｉ:ｉ＼:ｉ:ﾊ///＼彡'､　　　　　　　　 <／ﾆ∧　_ =- （__}_つ
.　　　　　　　　　 ゞ/:ｉ:/:i:从:i{Ⅵ:ｉ:.ヾ:斗:ｉ≧:ｉⅥ/ソﾆﾆﾆ>＿　　　　_ ／ ＼ﾆ ∧＿＿彡ｨ
　　　　　　　　 　 ／Ⅵ:ｉ/Ⅵ:{ヽヾ:ﾑ ,斗示ミ:iY　}ﾆﾆﾆヽ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ＞ ´　　　_ 　 - ''　　-=　ノ　,斗*≦≧* ､
　　　　　　　 　 /:ｉ:ｉ:/ヾ从爪沁　　/　らし}:ｉ:i:|.ノーｲ⌒＞＜　　　　＜　　　　　　　　　／=---=ミﾆﾆﾆ
.　　　　　 　 　/:ｉ:ｉ:/　/:ｉ:ｉ:ｉ:i} ゞ'} 　 　 ｀¨´}:ｉ:i:|:ｉ∧:{. ﾍ　 ／＼_ ∠ :ｉ:ｉ:ｉ＼　　　　　　　´　　　　 　 ＼ﾆ
　　　　　　 　/:ｉ:ｉ:/　/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ人　 ､---　ｿ .八: |:i／　　 ゝ＼/| {　　　 ￣￣　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　 　 　 　 　 {:ｉ:ｉ:ｉ{..ｲ:ｉ:ｉ:ｉ／}:i个　.ー‐ 　 /:ｉ:ｉ:ｉ:/　　 　 ゝへ _{__）.　　 ィ
　　　　　　　 ゞ:从:ｉ:ｉ:ｉ/　 八:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:≧≦ｲ:ｉ:ｉ:ｉ:/　　　　 ノ≧=----=彡'　　　＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　 ､　　　　　　　{:ｉ:i:i从 ./:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ／Ｙ≦/:ｉ:i／　 ,　 ィ:ｉ:ｉ:ｉハ¨¨¨¨¨´　　　 　 ＜　 　　　　　　　　　　　　　 ﾊﾞﾙﾊﾞﾛｽ 　 　 　 　 　＞
　　 ＼　　 　 　.}込:（..ｲ:ｉ:ｉ:ｉ/≦ｧﾆ∧ﾆﾆ{　　　/ イ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:.　　　　 　 　 　 ＜　 《そう、それこそが我ら　蛮族　の花！》　 　＞
　　　＼≧===≦:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:i/' /ﾆﾆ/　 '/ﾆ＼.　 /:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ}　　 　 　 　 　 .／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　 　 　 ＜:ｉ:ｉ:i＞イ:ｉ:ｉ/:ｉ:i}=イへ{　　　'/ﾆﾆ. /:/:ｉ:ｉ:/}:ｉ:ｉ:ｉ:iﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　....＼∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧／
　　　　　　 　 　 ./:イ/:ｉ:ｉ:ｉ} ◆ﾆﾆ≧-　_.'/ﾆ/ｲ_彡'_ﾉ:ｉ:彡'.【ドレイクLv6】　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＜　 《全ての種族を下におき、　　　　　　 　 　 　 　＞
　　　　　　　　　 {'　´¨¨´/vﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆ≧={￣　　￣　 　 　 .↓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　 　絶対なる王者として君臨することこそが 　 　＞
　　　　　　　　　　 _　　./　 '/ﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆ, 　 　 　 ＿.┏━━━━━━━━━━━━━━━┓.＜　 　我らバルバロスの祖 ダルクレムから　　　　＞
　　　　　　　　 }≧} ≧'　､ ∧ﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆ彡'≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ┃【ドレイクバロンLv10】　　　　　　　　 .┃.＜　 　受け継ぐ　絶対なる使命なのよ！》　 　 　 　＞
　　　　　　　　 }　 | ﾆﾆﾆﾆ=={ﾆﾆﾆヽﾆ／≧ <ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ┃ドレイクの男爵位。　　　　　　　　　.....┃.／∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨＼
　　　　　　r―‐,＿{ﾆ/＼ﾆﾆ Ⅹ辷彡'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-＜ﾆ. ┃以前よりランクアップした模様。　 　 ┃
　　　　へ_{　　 ）＿二=-ヽ=/ﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

183 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 04:10:13 ID:KXqbMqhw




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　貴方の言うことはもっともで、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　おそらく人族の戦術を我々が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　融和して用いることを狙っていたのだろう。.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　〃⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　|　だが、それではダメだ。
　　 .,　-――　　ﾒメ⌒ヽl　　　　　 　 　 　 　 　 |　それは我ら蛮族の根本的思想からかけ離れ、
　／　　　,　－　　 ヽ ヽ　　　　　　 　 　 　 　 　 |　個々の強さが衰え 惰弱と化す原因となるのみよ。
./　　,　 /// ﾄ. !　 ､ 丶 ヽ　　　　　　　　　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
l　　,　 ,'（(（リ从ノﾘﾉ））ﾉ
ｌ　　ｌ　 l（●）ヽﾉ(●)l/
l　,=ｌ　 ｌ　　　　,　　l l　　　　力を以ってねじ伏せる思想を、
l　ヾ! ', l　　 ﾄｪｚｲ ,从　　　 折れることなく 更に突き通す、素晴らしい。
l　　　 ヾ｀　ー‐ｒ''__乂
li 　 （´｀)l {ﾆ0ﾆ}､　ヽ　　　 予想と反するが、それもまた一興。





　　　　　 　 ⌒ヽ〉
　　　　　　　-―‐-　.
　　 　 ／　　　　　　　 ＼
.　 　 /　　 ､　, ､　,　,　,　｀､
　　 ,′　 ハVV　　ﾊ／',　 i
　　 {　i　 i　(●)ヽ/(●）l　 ｌ
　 　 Ｖl　 ､　　ﾄｪｪｪｲ　 ｌ　 l　　　　　それでこそ我が与えた
　　　 /＼__>､ ヽｪノ　ノ　 <　　　　　魔剣を用いるにふさわしいものよ。
　 　 /,.　　,－≧〆/ヽ－､　＼
　　ノｲ...:::〈　 {二口二}　　)::::　＼　 更なる向上を期待しているぞ。
.

184 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 04:15:35 ID:KXqbMqhw

┌──────────────────────────────┐
│……なんてことを、洞窟から離れた場所で　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│彼彼女らは話したりしていたが、そこで話題に関係のない呟きが混じる。│
└──────────────────────────────┘


　 , -―‐ ､　 ＿＿
　　 　　, -―‐ｧ＝メﾝー―｀､ヽ
　 　 ／　　／　//´　ヽ､ヾ　　ヽヽ
　　　　　 /　 ,/从　　 !ﾉノﾘヽ　 ﾍ',
　　　　　 l　,/（○）ﾘノ（○）　 ', 　 !l
　　 　 　 li　!`'''　　　　`'''　　 ﾘ　 !l
　　 　 　 li　!　　　　　　　　 /'　 ﾊl　　　……しかし〈蛮王の剣〉か。
　　 　 　 ヾﾊ; ; .ﾄｴｴｴｲ; 　ｲ　〃 .l　　　間違いではないが、しかし
　　　　　　 ヾ｀ゞ　,＿ ; ; ≦ ｲ〃 ｜　　どこでそんな情報を得たものかな、あの彼女は？
　　　　　　 　 トゝ{ﾆＯﾆ(ノﾊ |　!　il
　　　　　　 　 |i　ｉく_ハ,,/ rｲ !　l　il
　　　　　　　 _ﾘ _!ﾉ ...../ /::::lﾘ　l　ﾊ､






　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　｀ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　iい
　　　　　　　　,ィ7 -￣-｀ヽ　} :}
　　　　　　　/／　　　　　) )ﾉノ＿
　　　　　　 ./　 .　＜´｀　 ｰ　　　　≧ 、
　　　　　　　 ／　　　　　　　 ｀ヽ 　　　 ヽ
　　　　　　,ｲ ／／　 /　　ヽ 、　':,　 　　ハ
　　　　　/ /./ /, /　,'　　　ﾘ iﾊ　 !　　 　　',
　 　 　 .i'/./ ,ｲ !┼i !　 !　/i | :| | |　　　　 :i
　　 　 ｜'ｨ./ | ｉ,ｨl.ﾙ!､ {.ﾚ'i┼ ｲ | ﾄ、　　　 |
　　　　 {:い{ 从ﾄ{ｔ'ﾘ　ゞ!,ｨ芹ﾄ､! | i＾ヽ　　　|
　　　　　｀ ゞ､い ｰ'　　　 {!,リ"|｜|' ﾘ　　　:!　　　　 やはりあの少女は気になるな。
　　　　　　　Ⅵ八　' 　 　｀¨　/ :| レ'　　　｜
　　　　　　　　 |:|ﾑゝｪrzｧ　ｰ.ｲ / l !　　　　|　　　　 我が顔を知っていたことといい、
　　　　　　　　 |从个ｰ≦＿_.ﾉ'i　从　|　　｜　　　　念入りに調べてみるべきか。
　　　　　　　　　　.｀!⊥lT 　 ´／　 ゝ_ﾄ_、　!
　　　　　　　,-ィ:´「≧､↓,ィ≦￣ ７　　 77⌒ヽ、
　　　　　　/ 　||　 〉 ＞(†.)＜　　〈_　　//　　　　＼
　　　　　./　　y'´ i _／ﾉ7ﾄ^ヽ、　i　＼〈　　　　　 ）.ﾊ
　　　　　y　 /　　‘ー' /：:|＼_.＞'　　　',　　　　ー'　ﾘ

185 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 04:18:23 ID:KXqbMqhw
　　　　　　　　　　　　　　 ,′　　　′　 　 |?礒　　　　ｌ　l　 ｉ　i　　 　 .| 　 .| 　 　 | 　 . |
　　　　　　　　　　　　 　 .′　　　.　 　: 　 |│　　 　 ; 八　|. :|　　 　 .| 　 .| 　 　 | 　 . |
　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 j　 　 ｉ　　 i 　 ｌ |　　 　 / / -‐‐┼=ミｉ　 | 　 .|　　　 　 　 |
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 |　 　|-‐=弋　　 / /　　　　| : j八:} |　　.|　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　 　 /: ,′　！ 　 | { ﾄ､八 　　/ 　 　, j斗-=弍ﾐ| 　 .ｌ 　 　 | 　 .│
　　　　　　　　　　 　 　 ,′{　',　 ‘,　　|　_j斗=ﾐ　/　　 〃　ﾄ_,ﾉ;;;;;;;} }　/　　　,’八　 .|
　　　　 　 　 　 　 　 　 { 　{　 〉,　 ’, : | ;《　ﾄ,ﾉ;;;;}　　 　　　弋;;;;;;;;;ﾉﾞ//　 　 /／　 　.|
　　　　　　　　　　　　　　　{　/∧　 ＾八　　乂;;;;ﾉ 　 　 　 　　　　　／　　　.′ 　 　 .?礒　 　 ……それにもしやすれば、
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 乂　;込、　　＼　　　　　　　　　　　　／　 ／.: :′ 　 　 　 |　　　 我が期待するに値する人かもしれん。
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　|　≧=‐-‐　　　　tv----v7.∠ﾆ=イ　 ./　 　 ./.　　 |
　　　　　　　　　　　　 ／　 　 　 .|　 　 |　个: .._　　　　 　 　 . :｡oSﾟ/　 /　 　 ./ 　 　 |
　　　 　 　 　 　 　 . '"　　 　 ／八　　│ 人　　 〕io｡...__　r＜ {r'＾厶イ ./　 　 ..′ ｉ .|
　　　　　　　　_..　　　　 　 ／　 ./.:＼　|'´　　　 　 　 　 「 ｌ_{._.:{___{..二∨　 　 /　　 l .|
　　　　__..　　　　__...二ﾆイ　 .／　　　＼　　　 　 　 　 ｒ=ﾆ二: . .　. .　/ 　 　/　 　 .| .|
_..　-‐==＝ﾆ¨~　　　　　 _.．'´　　 　 　 　 　 　 ／ﾝ´/　 　 　 }　 . . /　 　 ∧　 　 .|.！










　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f´￣￣￣￣￣￣￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　ククク……　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　フ、フフフッ…….　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂_

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　　ﾟ　　o　　　.　　。　　　.　　. ヽ　　,　　.　,　ｏ　。ﾟ.　,ﾟ　。　＋　。　。,ﾟ.。
　ﾟ　,　　　,　。　.　　　＋　　ﾟ　　ヽ　。　　。ﾟ　.　ﾟ。,　☆　*　。ﾟ.　o.ﾟ　　。　.　。
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186 ： ◆iWAc./ZK.6 ： 2014/07/01(火) 04:19:05 ID:KXqbMqhw
要するにまたちょっかいかけるのを目論む

今夜はここまで
次はどのレアアイテム使わせようかな

187 ： 小さな名無しさん＠この板は300レスまで＠アンケート実施中～TOPページにリンクあります。 ： 2014/07/01(火) 04:26:24 ID:Gfo206Zw
乙
次のレアアイテムが楽しみだわ

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