剣と魔法と邪道プレイ 第135話
剣と魔法と邪道プレイ 剣と魔法と邪道プレイ
2024年12月21日
88 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:19:00 ID:9Y9G/O.M / ̄ヾス-―‐-、r' ⌒ヽ ,. '’  ̄ `‐ 、 { ,/´:::::::::::::::::::`ヽ、 l ァ `ヽ ヾ_ィr'::::/::::,:iヽ/i::::,::::::、:ス / li ヽ ', //::::l::l::,ハl l/l/i l .| l li i il l l', ', l /∧::::|::レ -‐‐ ‐- l .ハ/ l l', ',l ', ヽ l⌒i ,ヘ !`ヽ 〈/l::::トi::::{" r┐ }/\> ',!', ヽ イ´ ヽ、l )ノ ',. ',\ \ ∨iイヘ|ゝ、__ _.,イレ かくかく ヽヽr 〃 l lヽ._ノ ヽ ヽ ` ‐ 、 /`,:`ir‐':.`ヽ、 ヽ、_ lノ/ ̄\ヽ \ 〈ヘ/ 〉/::@:::)、〉 しかじか /⌒`ヽ ヽ \\ 辷|〉}::{|:::_ム__| /::::::::::::::\ \ ヽ 、 ムミ|/辷::::::::::.} |ゝ /::::::::::::::::::::::\ ヽ /::::::::::::::/::::::::::::ヽイ /::::::::::::;イ:::::::::::::::::::::l ┌───────────────────────────────────┐ │さて、テンプレ展開というか見立てのとおり、この少女――三千院ナギというらしい、...│ │彼女は「家出少女」である。市井の文化に興味をそそられていたが、 │ │実家ではお目付け役なしに歩かせてもらえず、今まで不満を抱いていたそうだ。 │ └───────────────────────────────────┘
89 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:20:18 ID:9Y9G/O.M l l/ ', -──┘ 領 私 l ', よ い .地 は l l. く. い 一 .を . 百 .l / l 聞 か 人 .持 .k㎡ l / 〈 け 娘 .つ の l / / / ,' l !! ` ....三 (※) .7 / / ,' i ', l ナ .....千 .l ,イ ,ィ / l ',l ギ .....院 .__」 /l /l ,イ l li il___ __ 様 .家 l i .,' / レ l/ l l l l l ', lヽ l/i l l だ .....の l l i .,' 「Tー.、 li l l ',l ', l ',', l l l ! .」 l l イl l::..イ`l ';!、_,.r=ニ二_', li l ゝ l /ト.lヽ'、:」 l l::::: 「', l lノ´ヽ , -‐'"´\', ̄ ̄ ̄ ヽl',l il  ̄ , l:::::::;プ l ! l .ク l ヽ、 l l\ ト、__.ノヽ´ ̄ ノl l l / (※ いわく彼女の主張です) l l \l ', / l l l- '´ ┌──────────────────────────────────┐ │しかしここしばらく、家が慌ただしくなり(恐らく独立宣言の影響だろう) │ │娘の監視が緩み始めたと見るや、隙を突いて 家を抜け出す作戦に出たという。 │ │ │ │実際は 作戦というほどのものでもないが、貯まったお小遣いで │ │外泊しようという目論見だ。可愛いものである。 │ └──────────────────────────────────┘
90 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:20:41 ID:9Y9G/O.M / _ ミi彡 || | .:.::| ミi彡 rュュ ....____. ||二二二二 //L.:.:.:::|_|::.:... || | .:.::| .:.:.::|_|:.:n_n(゚ロ゚,,) ´ \..――― /∠、/」__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .:.::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ) Y´../ ヽ. 二二 | ̄ ̄ / '───────┤ ミ.:.::|:─────/ V.∠/ /│/| | \ 丶 \!..―― .: |__| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ミキ彡| ̄ ̄ ̄ ̄ 〈| |_/_/| l | l\| ∧\}ヾ>ト、|.  ̄ ̄ .:.::::└┘ |_________ rミミヾl〃彡_____(,lO l_|::|:::.N八 {rテ心、 V匕ヵ八∧.  ̄ ̄ .:.:::::::::::::::::└┘::::::::::::::::::::::::::::::::::::|l l l ヾ|彡 l l|::::::::::::::::::::::::| | | |::|:::l|.|│iハ Vリ Vソ /|/\丶 .:.:::::{こ{: ̄ ̄´}こ}::::.:. | | |(_,./人|ハ人 r ァ イ |' \\ .:.:: ̄|:.. 厂::.:. (_(_// ∨r≧=‐≦z.|/ \\ ` ̄ ̄´ xく∠、 /´ ̄ `{:::/´  ̄`丶、 \\ /{ iJ / Y ∨ ハ \\ / ∧ `〈 く二\l j/ ヽ \\ / / ム彡ヽノ_:.\| ム二ノ \\ / / { :.:.:.:´\:.:/ | 丶 ,′:.:.} \\ / / \:.:.:.:.:. / | ハ:.:.:-ヘ \\ / / \/ r' 〈 {/.:.:.:.: \ \\ / / / 〉 \.:.:./>と) ヽ ヽ { { 厶--、 \. `{_{ r'T「ノ } } ┌──────────────────────────┐ │とはいえ、家を抜け出した上で スリや人攫いに会うこともなく. .│ │ここまで無事に来れたのだから、それなりの幸運の持ち主か、.│ │あるいは危険には敏感で 目の利く少女であるようだ。 │ │ │ │多分、前者じゃないかとは思う。 │ └──────────────────────────┘
91 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:21:22 ID:9Y9G/O.M // | \ 〈::〈 _ __ /´ ̄ `ヽ .| _ i / \ . -‐‐' ´: : : : : : :` 、 . .V /' _ `ヽ, //-ヒ´ /// //// / Ⅵ`i . /´  ̄ `Y´. : : : : : : : : : : : : :\: \ } .iV /⌒ヘ Y イ /_/ `㌦、//// / / / .i l i Ⅵ i l /. : : : : :{ : : : : : : : : : : :.\: \__ノ i| i ィへ v\\幵干㍽㍻弌≠= メ、 / /// i. i Ⅵ | i i | /. : : : : : :/:!: : : \: : : : _: : : :.\. \≦≠ ニ二フ .....'ヘ Y / \|| i:Yii ) \㍉ / / ∠__斗/ i i i i i ゝ.__/: /: /: :.ィ.升ト: : : : ヽ:´\: : : : : :)>:\ \ \ ヘ \ゝ, ||\弋 ソ \ト/ .z壬㍻㍽≠ナメ i i i i ノ: ノ!: l: : :|:l:|:.|:ノ\: : : .!: ,ィ≦k: : : \: :}: :\ \/ ..\ \i | ~く__ ,/_,.ム-<ッr⌒i ,ナ| 入\/ / i / / ///l: :!: : :!:l:|人 )\: :}´ i以リハ \ )メ、}ノ:.ヽ ,ィ≧ヘ 丶,  ̄〃 ゙ じ ノ // `レ' / / / / く/〈./人:j: :从八x==彡 )ノ """.|:i: : : : \:\:ノ: :〉 .i \|丶 r-、`丶、__ , - '´ ゝ'// / / ./ / /:\: :.Ⅵハ"" ' リ:i: :\: : :.\ :ヌ´ / \ヽ、i `ハ _ ,ヽ,/ __, イ/ /' . /: : : /)ハY入 / } /く: : : :l\: : : ) _ / \|´ i _, --、 `'' /´ ̄ /: :/:.//: :.:i:|: l }≧= i |<.┐ :): : :ノ ハイ .ー ´丶 | .| `',ニ'´-―ー´-, レ〈:.∧!: : :リ人!:F干| .j´ニ.|イ⊥く ⌒\ 丶 i|. >イ ̄ 'i _丿 )/\:.(`Y r┤厂 ∨::::::::// ヽ ヽ、 ,{ !/´ \ / | ) ┌──────────────────────────────────┐ │しかし このホテルまでやって来たところで、一人で外にいることに怖気ついたか.. .│ │つい先ほどまで 人見知りのようにガタガタ震えていたようである。 │ │私とこの横の男の子と話しているうちに、その気持ちも薄っすらと和らいだようだ。.│ │やはり 幼い少女が持つべきものは……、いや。友ではないだろ。 │ └──────────────────────────────────┘
92 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:21:39 ID:9Y9G/O.M x '´  ̄ ̄ `ヽ. ー='' / | i ヘ /// /{ !x‐- ! i '. 礼を言うぞ! ,'/ i斗zヽirテゥi. i } {ハ i iヒソ 弋ソハ K i\ さあ、恐るる事なかれ、保護者同伴ならずとも }ハ '、-ヘ /--Ⅵソ\\ 金さえあれば店は客だと認めてくれるのだ! ノノー`ト.イリ__.x==、 \\ . -‐=ニ イf厂 ̄7//}ヘ ヽ '. '. / /´ 〆__ヌ/'′{:::!⌒ヽ.ノ } '. '. / / '⌒`ヽ′ __ー、:.:.:.:.:.\ '. '. ./ ムイ⌒Vヘ/.:.:.:.:) '. '. / // /_/.:.:.:.:/ } ! .イr‐‐‐<.:.:.:.:.:.:/ / / ┌─────────────────────────────┐ │改めて、気を取り直したことで いざチェックイン と一人 .│ │腕を振り上げ 勇む彼女を視界に捉えながら、横の少年をじっと睨む。.│ │別に、彼女はよくある世間知らずのお嬢様だが、この子は少し違う。. │ └─────────────────────────────┘ _ \:::`ヽ ∠ ̄ ̄`ヽ::::::ヽ /:_,. -:::::::::::::::'-.、 /::/::∠∠:::::::::::::::::` 、 V/V´ィ=ミ |::i::::::::::::::::::::::ヽ ハ/冫\'} }}:::|::::::::::::::::::::::::∧ /! / rク'`〃乂::::::::::::::::::::::::::::}/::::::| 〈 >:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! \ 〈_,. -- 、:::::::::::::::::::::<´ / rく ノ ノ::::::::::::::厂 ̄ 〈 r―'/::::::::::::/ あ、ちょっと待ってよ! \ ヽ__ -=ニ彡:::::::::::/ \ ,. 〉 {_\「 ここに泊まるのは \ /{:.{_,. -=≦_\ヽ やめた方がいいんじゃないかな、って \|:.:.:ヽ_,. -=≦:.:.:.:.:.:.:.\ ボク 思うんだ! \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:ヽ \:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、 \:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:\ ┌───────────────────────────────┐ │描写中には無かったが、この少年は既に『江戸川コナン』と名乗っている。 │ │……別に(メタ視点を含め)偽名ということは無い(と思う)のだが │ │私を話に混ざるよう誘ったあたり、不自然な行動が見受けられる。 | └───────────────────────────────┘
93 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:22:28 ID:9Y9G/O.M _ ∠_ ̄ ̄ ̄ .../:::\ヽ _ 二ニ=::::: ./:::::;へ:::\ヽ , ´  ̄ ̄ ` 丶 、 /::::::::::::::::::: \:::::〉〉.〉::/ / ./ `丶、 ./ イ:::::::::::::::::人  ̄ /::/./ ,.' `丶、 ´ |/|ィ升v':::::: ヽ| | ,' ヽ ̄ .._レT7<|:::::::::::::| |::::i:::!:::::::::::::::::: fフフ i _/_ .,.イ / i i ', {::/ニ{=芹ミヽ::::::::::! ナ┼ト、::::::::::::::: . ̄ rj ,' ,.イ /ヽ/! ./!-+ 、l ! .Ⅵ | N V}}ヽ:::>‐<:| |ヽ::::i::::::: /f:j | /r===ミ// //| | ! | | j/り 《 ̄ Vメ>=ミ、\:::|::::i / f:j i|/,ィ { んイiヽ/ .彡テモxハ .′ ,′ | /し' 厂V 心 ヽ\ヽ!:::/ , ' / ヾl「 | マzノ んイi 》.|/ /|/ .\_j ! レ'》 〉》ヽj/ だってー、普通の宿なら ./ ,.' | .| W マzノ | / |ヽ ヽ し' 〃ノ= ...金さえ払えばそれでいい、って / / ', | W |イ/ .八 \___/'´ .思うかもしれないけど、ここは / / '| > ._ _ , イ l.| | r―,--- 、 ̄ .いかにも高級そうなホテルだよ? / / __ 「ゝ.二t¨´ レ' | | V 〉 / / /::::::::::`ー-‐'丶、 .| | `、 ヽ / / 金をかけてるのは家具や料理だけじゃなくて、 ./ / /:::/::::::::::::::::::::::::::/ .| | ヽ___,. -=≦ ̄ / .お客さまへのサービスにも力をかけるのが普通だから、 _,. -=≦:.:.\:.:\___/ 信頼とか信用ってのは絶対失わないよう /:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\____/ 気をつけてるものだってば。 /:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ┌──────────────────────────────────┐ │先ほど、私のことを冒険者とこの少年は呼んだが、 │ │今の私は冒険者を示す証となるものを着けていない。 │ │せいぜいが携帯用のダガーに〈アラミドコート〉、 幾つかのマジックアイテムくらいで.│ │目利きの出来る斥候か学者でも無ければ 一発で見破れることは無いはずだ。 │ └──────────────────────────────────┘ (あるいは全く同じものを所有しているか、あるいは見慣れている可能性もあるが それこそ 彼の庶民的格好と一致しないため、考慮から除外しておく。 マジックアイテムに日常的に触れられる子どもなど、冒険者と貴族・商人の家系を除けば そうそういない) .
94 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:31:25 ID:9Y9G/O.M ,.:'.:i 、'.:.:.:i ,. - ─ - 、 ヾ、.:i/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ ゝ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\___ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,____.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ー、≡ゞ ,r.:.:.:.:.:.:.:, =ロ/ ヽフ/.:.:ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ , ' ,、ヽ.:.:.:i´ / 衍圦 `、 ̄l/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ i l ゝヽ´ { i弋ノ ,〉,丿∠_.:.:.:.:.:.lヽ、.:l ヽ ゝ、l ゝ `ー-- ' 〉_ヘ.,、.:.:,、.:.:ゝ リ ヽ,、 `i ` ‐ - ‐ ' /刃/ゞリヽ.:.:ゝ =‐l、 liノノ ===} // _,,-‐''"´ヽ :、 〆、/ / よーするに、多分 / ゝ、\ ヽ `_-、 , ‐'` '" 泊まった後で 実家に通達が向かうと思うよ。 / ヽ、ヽl\ヽ , -‐''"´ l /_() ̄/、 もしくは、神殿か街の衛兵さんに ゝ ゞ ヽ' ヽ 引き渡すかだねー。 ┌───────────────────────────────┐ │確かに長袖のコートを羽織る子どもの姿は、ただの子どもではないと .│ │違和感を覚えさせるだろうが それだけで冒険者だと断定できるだろうか。 .│ └───────────────────────────────┘ i ム: : : : : : :',: : : : :ヽ 丶 _ム /〉 : : : : : : : l: : : : : :ト、 } ヽ人 ィ 、∧: : i: : : : : :|: : : : : :|: ', / f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ ィ辷リ斗イ厂てイ :/ ':,: :|: : : : :∧: : : : : |: :l ム | な、なるほどー! ///: : ': : : : l: : : : :/丶 ヽ|: : : : :|: !: : : : : |: :|" rx′ ヽ________乂_ /ミ//: : :/: /: : :リ: : :/ _ ヽ、j|: : : : :|: |: : : : : |: :ト<│!ヽ /三/イ: : :イ 7 : /: :,イてアト、 ヽ : : : :|∧: : : : :∨: :|//}!| ヾ⌒ !: /: lト|<ニイ | !:::::::::∧ \: : :| ヽ: : : : :\匕ィ/ !/: :从ゝ: : : :リ代辷>´ j!` \j _⌒` ┬─< /: : :/: : : 〉.: : : :| ゛ー ィ:て>r、/∧: : : : \ /: : :/: : : イ : : : : | , 辷´ "//: : : 、: : : : :\ /: : : ://: :/: :|: : : : / ゙ /´\:_:.\:_:_: :\ : : : : :リ: /: : : 人: : : l 丶 _ 人: : : : :\  ̄  ̄ ……………… : : : : :ヾ{三三辷\: ト、 \ ___ <:\ \: : : : :Y : : : : : :∧三三三≧、 \//>'弋辷⌒ヽ \: :/ ┌─────────────────────────┐ │二人が会話に集中してる隙に、少年を観察する。 .│ │その手先、仕草、服の裏や身体に何か隠してないか等…… │ └─────────────────────────┘
95 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:35:26 ID:9Y9G/O.M 、 ,. -─- 、 ∠ \/ \  ̄7 ヽ i `⌒ヽ. 【江戸川コナン】 │ __, ,.ィ , 、 ヽ 1レベルのスカウト、 v‐ 、 ,ィ(∠__,ィ'ノ} /リ_ ト、 i } フェンサー、セージ技能持ち? { ,ゝ V`''v'¬ぅァ∠ィtチ;j/l } ル' (華扇見立て) _,ゝ.て、 | ` ̄ _ノ ヾニ _ノ jノ `,>‐、 ` ̄ _''"/ , < `i. l` l^L -‐っく / ヽ L__「ソ ′ ア_」lヽ ┌───────────────────────┐ │それで分かったことが二つ。 │ │彼は怪しい所持品を装備していないだろうという一点、. │ │もう一つは彼が数点の技能を持っていることだ。 │ └───────────────────────┘
96 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:43:14 ID:9Y9G/O.M ,: , , / '. : / / , , | ' : | / .' | | | ,: | { | |:. l | l| | lト、 ' , | | |_|_/l l从 | { 、|ム斗 | , } l : /| | { {/`lヽ、{ 从 ,ムイl_/∧ ; | / ,:| | ' ! :| |ィ´≧zx、∨ l| ,ィ≦、ヽ}/ | / | l '.| | l| lY _ノ:刈 :. | _ノ:刈 }' / ,| / : . { ∧ l| 从 込zリ Ⅵ 込zリ / ,: /'}' | .l な、なるへそ…… / 、 |∧ | , \ / イ , .| / ,\ 八 | . u / イ i し、しかし ならば / / { /\}込、 vっ イ' / j .i i どうすればいいのだ? , , 从 |\ >, .. ...,< イ / . / / \} /⌒ ,:| `¨´ |,. - 、j / i i そのへんの宿では ,' / /⌒\_,イ /_ノ 乂 Y/イ\ , l .子どもなど門前払いされるか、 / , {ィ^\ \ ∨--- 、 ,. ---} / `¨/⌒ヽ | | あるいは身代ごと攫われるか ,: / /: : : : : :>-- イ| |イ< ´ / : `ヽ| .| するのではないか? ┌───────────────────────────────────────┐ │子どもの分際で、失礼。 │ │私程度の子どもでありながら技能を持っているというのは極めて稀……ではないが、 │ │少なくとも簡単に身につけられるものではない。ナイムハイラ冒険者学校でも、 .│ │基礎から鍛えるからやや冗長ではあるが、冒険者のスタートラインに立てるまで3年かかる。. │ └───────────────────────────────────────┘ /ゝ _ _,,_ _ / ゝ /´ ^'' .、 ,、 \ `´ ヽ// ー=ヾ 、ヽ、\ / // ゝ、`i | /从リ リ .| /rl /`i | ,,.-'=i=l ヽ / / ! ノ ヽ /ilゝヽ /ー' ヽvvvvvv.' `' / そうだね。でも、やっぱり ノ二冖-、_ / 子ども一人で信用なしに外泊ってのは / " ー,,`rー 、./ 難しいと思うよー。 /l `ヽ / l /⌒ヽ あ、でもそうだね、「泣き落とし」たりする 演技に自信があるのなら、それでいけるんじゃないかな ┌───────────────────────────────────────┐ │それを、比較して 合計経験点では半分でしかないとはいえ │ │この少年はこの年齢で習得しているのだ。私みたいな例外的なインチキラーニングではなく、 │ │恐らくラクシア現住の住民であろうこの少年だが。 │ └───────────────────────────────────────┘
97 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:50:48 ID:9Y9G/O.M , -─ - 、 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ / | そっか、じゃあこの案は取り下げるね。| イ 、 | なら次の作戦はね、保護者を .|. / li ヽ\ ヽ ', | どこかから連れてきたらいいんだよ。. | l i l lヽ \ヽ、 ', 、l 乂________________ノ l l i l',l ! イて「アヽ.i ,イ、 む、無理だ…… l l !.lri Lユソ トl/ ヽ\ ',lヽ ',!L! , -、 uイi l \\ 私は冗談は言えても、 ', /ヽヽ、._く_ / l l l ヽ、\ 嘘をつくのは得意でないのだ。 / / 入ー-:::::::::ヽ Lリ ヽ `` ‐- 、 / / l:::::::::::::::::::::::/二l /`ヽ ヽ \ / / l::::::::::::::::::::〈l l i::::::::::l \ ヽ / / l:::::::; ーヽ、ゝ l 〉:::::/ ヽ. ', ┌────────────────────────────────────┐ │……一瞬、私と同じ、あるいはあのネギ少年とかと同じような │ │不思議能力持ちなのではないかと思うが、断定できる材料が出るまでは保留しておく。..│ │とにかく、それら技能をこの少年はごく自然と身につけた天才であるか、 .│ │あるいは身につけるまで明らかに何らかの経緯があるに違いない。 │ └────────────────────────────────────┘ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ,.:'.:i | 保護者?しかし 、'.:.:.:i ,. - ─ - 、 | 私の両親を連れてくるわけには…… ヾ、.:i/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ ヽ________________乂_ ゝ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\___ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,____.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ー、≡ゞ ,r.:.:.:.:.:.:.:, =ロ/ ヽフ/.:.:ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ , ' ,、ヽ.:.:.:i´ / 衍圦 `、 ̄l/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ i l ゝヽ´ { i弋ノ ,〉,丿∠_.:.:.:.:.:.lヽ、.:l ヽ ゝ、l ゝ `ー-- ' 〉_ヘ.,、.:.:,、.:.:ゝ リ ヽ,、 `i ` ‐ - ‐ ' /刃/ゞリヽ.:.:ゝ =‐l、 liノノ ===} // 別に、信頼できる人であるなら _,,-‐''"´ヽ 〆、/ / 家族じゃなくても……ううん、 / ゝ、\ ヽ ´` , ‐'` '" / ヽ、ヽl\ヽ , -‐''"´ そもそも大人である必要すら無いんだよ。 l /_() ̄/、 ゝ ゞ ヽ' ヽ ┌──────────────────────────────────┐ │特にスカウト+フェンサーという軽戦士的な構成は いつかも述べた気がするが . | │一般的なファンタジーでいう「シーフ」、盗賊の技能構成と一致する。 │ │であるから、もしかするとこの少年は盗賊ギルドの構成員なのではないだろうか、. │ │と華扇は推理している。 │ └──────────────────────────────────┘
98 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 02:58:40 ID:9Y9G/O.M ∠_ ̄ ̄ ̄ _ 二ニ=::::: /::::::::::::::::::: / イ:::::::::::::::::人 ´ |/|ィ升v':::::: _レT7<|:::::::::::::| |::::i:::!::::::::::::::::: {::/ニ{=芹ミヽ::::::::::! ナ┼ト、::::::::::::::: Ⅵ | N V}}ヽ:::>‐<:| |ヽ::::i::::::: | j/り 《 ̄ Vメ>=ミ、\:::|::::i ねぇ、そうでしょう華扇さん? | /し' 厂V 心 ヽ\ヽ!:::/ \_j ! レ'》 〉》ヽj/ 未成年でも、冒険者なら |ヽ ヽ し' 〃ノ= .一人で外に泊まっても安心だよね。 八 \___/'´ r―,--- 、 ̄ V 〉 `、 ヽ / / ヽ___,. -=≦ ̄ / _,. -=≦:.:.\:.:\___/ /:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\____/ /:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ┌────────────────────────────────┐ │正解かどうかは分からないが、もしそうであったならと、次の考えがある。 .│ │ │ │「この少年が盗賊ギルドの使いならば、どこのギルドに所属する手下か?」 . │ └────────────────────────────────┘ / ̄ヾス-―‐-、r' ⌒ヽ { ,/´:::::::::::::::::::`ヽ、 l ヾ_ィr'::::/::::,:iヽ/i::::,::::::、:ス //::::l::l::,ハl l/l/i l .| /∧::::|::レ -‐‐ ‐- l .ハ/ 〈/l::::トi::::{" r┐ }/\> ……つまる話、私を ∨iイヘ|ゝ、__ _.,イレ =3 責任者にして代わりに宿を取ってくださいと? f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ /`,:`ir‐':.`ヽ、 | うん!市民の英雄、 〈ヘ/ 〉/::@:::)、〉 | 冒険者のおねーちゃんなら 辷|〉}::{|:::_ム__| | 困ってる子どもを助けてよ! ムミ|/辷::::::::::.} |ゝ ヽ_____________乂_ ┌────────────────────────────┐ │この少年が、ジンルーの盗賊ギルド……ルパンの使いであるなら │ │納得は行くが、隠す必要なんてない。この少女がいなくなった時に. │ │適当なタイミングで向こうから打ち明けてくれれば それで良い。 . │ └────────────────────────────┘
99 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 03:09:29 ID:9Y9G/O.M / `ヽ / lア─- 、 <从 、_〃: : : : : : :ヽ、 < __,イてゞ〈斗': : j! : : /: : ヾ ̄`ヽ __/イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ト、 i ∠斗七フ⌒//: :_/ i: ! : //`ヽ∨: : : : :i :ハ / //: ://.:〃 Y: :|: :i/心ミ、/: : : : 〃 : Y / ,イ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i /: : / l 〈/: : : :| l: :|: : :i ヽ ヽ/ |人: : : ', . /: : / ヽ : : : /:〉 ヾj : : l ,心゛ハ\: :ヽ、_ノ i: :〃 │: : /: ト、\ 〉: ;イ マイ: : : l  ̄ ̄ ヽ! 人: :l: :/彡:、/X リ,、 ノ: |: : i/ ……私も一応、子どもなんですけど。 i! X::<´ ̄ヽ\ヽr-‐< : : : i: : l! ヾ、__, / `\ |三>!_ `ヽ 人: : ヽ まあ 子ども連れで泊まることも l |>⌒Y`ヽ )'  ̄`ヽ 私の世代なら珍しくはありませんが。 ゞ___ l|〉<て⌒) ´ ソ ∠二ニ=≠K二_ ヽ._/::辷/7ゞ┤ト、 イ/ ヾ/.:::::::::ゝ、ー /_ムY . /// / ∨:::__;ィ千r'/丁 ┌────────────────────────────────┐ │しかし、結果から先に言ってしまえば そのような「ぶっちゃけ」は無かった。. │ │つまりこの少年は味方ではない。ならば何者だ? │ │ │ │家出少女という厄介者の保護責任を取らされることよりも、 │ │私はこの少年の方の得体のしれなさに警戒し 気を払っていた。 │ └────────────────────────────────┘ `ゞ´ ゝ、 ,- ' " ゞヽ、 、__、ゝ i / /, / ,、 ゝヽヽ 、-、ゞゞヾ‐‐、 \ l /ン// / ,, l l 、. \ ,ヾ‐''",r'三"~`、ゝ,-―ゝ'`、lヽ !/./i´/i ll i_,,--ゝ \ '/ トイi:iハ 丿`i ソ∥| | !ノ l/ リ‐'"ィテ芥、`─ - `ヽ乂zノr'' / /~~ ] / リ │ゝ〈弋:::r i `、 _ノ’ ~i/ン/ `i"l"l '‐- './ ^¬―‐'"´ ノ^_ノ' ねえ、ダメ? f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ヘゝヽ,,,ノ弋 ィ辷 | …………. | ^゙゙ゞi、 `― ' .ノ^h ノ^`ーi, 乂____ノ '''‐、, ' `、 , r '゙.:.:.:.:ノ'´ ィl l rゞ‐' '~.:.:.:.:.:.:/ ,r ' \ ┌────────────────────────────────────────────┐ │一方は真顔、一方は子どもらしい笑顔を貼り付けたままで一時的に会話が止まったが、 │ │この瞬間 まるでポーカーフェイスの駆け引きのようである。はたしてこの笑顔は本物なのか、偽物なのか。.│ │私の『直感』――嘘か真かを見ぬく「真意看破」能力の判定は 本物と訴えているようだが、 │ │実際 そうではないんじゃないかと 心の内では疑いを取ることができない。 │ └────────────────────────────────────────────┘
100 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 03:13:22 ID:9Y9G/O.M ト.、 _ _,,.. --──- 、,_ノ } ., '´ `Y´ `' 、_ .,.' |‐ァ / \}- 、 .| ,ハ_} // | ヽ '; ,ゝ、.,_,,. イ ┘ ' ‐|- /| | '; '; | r‐''"´/, イ__r' | / ,ム、_./ ; ,ハ | レ'}  ̄く/Y _| |! ,イ___lヽ / / / ト | |/ / { r | lレ' ´ ̄` |/ ァム-z,ハ ;| ./ /ヽ._| 八 wxv L_}/ | /;| ; / レ' | ヽ、 ' `xv|/レ' ∧ | / ' 、| ; _ ,ム、く/\] / ' 、 ;' /、 ,、 , イ ハ ……分かりました。 / _,.イ /\/ /、 > 、.,,/ ,ハ/)/ ノ {r'"| ,、 |>ー<\::::\. / /、/、/)ハ いいですが、滞在中の料金の支払いと ∨ / `' \::::`r/ ´ -く/' ; それから面倒を見切ることは出来ませんよ。 / \ }:::/ ̄` 、// {、 何かあれば、最悪 責任を放り投げて | / \`∨ ̄`ヽ / { ヽ} 逃げ出すとも思っててください。 '/ `'|\ イアゝ、__'; ; | ヽ |/´り}{:::::::::::_| ┌─────────────────────────────────────────┐ │結局、魔法でも使わなければ これ以上は読み取れない。 │ │(そしてその魔法は今の華扇には使えない。妖精魔法の一属性、一分野にしか無い魔法だからだ).│ │仕方ないという風に子どもたちの頼みを承って、しかるのち相手の様子を伺う。 │ └─────────────────────────────────────────┘
101 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/27(土) 03:20:37 ID:9Y9G/O.M | _/:::::/:| ナ や |'´ ̄ ̄::::::::::::'´ ̄! 泊 宿 ギ っ :|:::::::::::::::::::::::::::::::::::| .ま . に ち た :|:::::::::::::::::::::::::::::::::::| .れ ゃ ね :|::::/:::,.イ:::/!:::::::::∧ る ん 「//j八「ヽ|::::::::::レヘ ..よ ! :「 ̄/ ̄!ミ、/::::::::/´j/∧__ ..! /,. ィ芹ミ乂イjノ《j/芹ミV jヘ ,〃 {__爪! 《ィ=ミ》 ト、} ∧=v-、 爪 弋_ソ 〃 ヽ. し' {〈 | | :l l ://i :li li ', ', :i ', / ヽ / ,.イ V / j,.へ __ / l :l \./'', l ', l i> i :l :l > ` ー― ´ 〈/` ┬‐'  ̄. ノヽ. i.i i l }卞.フi ', 卞___フi7i :l / _/ r──‐、┐ / ヽ/ ',', i :i:} i:.しj ' i :.:.: ノ .l lヽ / 人_}_ | V / {`>、',l l:{Zz ´ `Zz j :i }j丿', / ̄ ̄ ̄\____\ ヽ / / {_/ l l:l \ .ィ´i/ノ i ヽ _/ /::::/__} > .,_ / \. ゝl ./:.:l`7‐‐ ´/:.:li/ヽ ', ヽ ///:.:.:.\ ≧=-_.-< / :/\ l:.:.:.l/{c|\/l:.:.:l \丶 丶 /:.:.: ̄\:.:.:.`ー-----':.:\ / :/ )l: : :  ̄ ̄ ̄: : : :l. / ヽ ', /--、:.:.:.:.:.:.\______/:.\ / :/ ヽ: : : : : : : : : : : : :,}__./ ヽ. ', ┌─────────────────────────────────┐ │了承を得て、喜ぶその姿はしかしやはりまるで子どものようで .│ │勘違いだったか、と思い過ごしたくもなる。が、やはりまだ少年の技能のことが. | │気にかかって仕方がなく、疑いを拭うことはできなかった。 │ └─────────────────────────────────┘ . :. .:.:... / ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`| ̄冫シ;';;;';';;;';';;'爻;';;;';' : . : .. ..... .. ..:.:.:.. . /──/──────|─,x'ミ;;;';';;;';;;ノ;';';;;;';;;;' / / | |x㍉;';';';;;';';'〃;'';';' ──────────/ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ""`ー '⌒ー- 7777777777777777777/ / | | |「「「「「「「「「「 7777777777777/ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|ΓΓΓΓΓ / / | | |:.:. __x 7 / ̄/ ̄/7 / ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|:.:. | | /_/_// / / | | |:.:. | |  ̄ ̄ ̄´ / ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|:.:. 二二二 / ̄/ ̄/7 / , -────────-、 | | |:.:. | | _/_// / ̄ ̄ ̄ / / HOTEL INSPIRE | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「| | |  ̄ ̄ ̄ /____/,. -────────- 、|_____|」  ̄ ̄ ̄ ┌───────────────────────────────────┐ │向こうから話すつもりがないのであれば、直接 少年に聞き出す必要があるだろう。. │ │とりあえず表向きは折角 知り合った関係なのでということで │ │改めて お互い自己紹介をし、彼の住所やらを聞き出した。 │ │その住まいは、エミニムの職人・工房街らしい。盗賊ギルドとの関連性は、不明。 .│ └───────────────────────────────────┘
113 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:02:13 ID:kMBUeXJw ┌──────────────────────────┐ │つい先刻まで、4日目は次のターゲットの下見に向かうはずが..│ │思わぬイベントに巻き込まれ、潰される形になった。 ..│ └──────────────────────────┘ | | |: | | ;: :; i ;: ::; || :| ::/ | | |: | | ;: :; ! ;: ::; || :| ::/ ,___, |_|__|: | | ;: :; i ;: ; i"`i || 0 | / ヽ. ,, -‐=‐ 、, | | ;: :; ! ;: :; __,||_|| :|  ̄ ̄ ̄〒~〒 ∧/ ヽ.. | | ;: :;; .i ;;: :;;i\__|| :| {-=ニ ====ゝ ,/``ヽ∨_____ _;;:____:;;_ ;! ;;; :;; | l─‐ ||,,,_ | {ニ=- }: :: :{l | | ,/、′ノ( : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ., -── - 、. :;;;;| | .:::|| `ヽ_| {-=ニ {: :: :}l |/,(⌒ヽ/ ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,. -'´ \._:;| | .:::|ト、 _ :| {ニ=- }:.:.:.:{| |ニニニニ { : : : : : : : : : : ──── -‐ 'ァ ヽ| | .:::|| \ :| {-=ニ 匕___,,ゝ ̄/| ,,): : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./ / ,' i l ', ',. |__.!||\ :| {ニ=- ≧、=‐、_/ | { : : : : : : : : : : : :.キ ,'/ ,' i / /イ li l ', i i ||\.\| {-=ニ ヽ、ヽ-= ≦ ̄ ̄ ̄i゙i、⌒ ⌒ ⌒ ⌒⌒ ⌒ il i l__l //l l ', ', -ー l l ゙|_| ̄ ̄ ̄i!{ニ=- ヾ __!.! } ラ ll l l !`ヽ,' li '/ ヽ ', l l {-=ニ \_ _,.゙=-=ニ二´ i゙i } ll l l「弋プ ', 弋三プフi 「ヽ,イ ところで無事 泊めてもらえて `-=ニニ二"´ ,,,|.|,! l _!_ ', ', l ヽ二 、 _ノ ト、lノヘ ` 非常に助かるのだが、その後について ,|.| .| ヽ /',l Zz イZ ,イ l ヽ 少し話があってな…… ン / ,イ`i ‐ 、 ー , イ l ,' / / l l `T ´__ilノ つまる話、これから先は / / ', ! /:::::::::::::::ヽ 自由行動を取らせて頂いても構わんかな? ┌──────────────────────────────────┐ │とりあえず追加料金を支払い、(部屋に置いたままの書類を隠すの含め) ..│ │一人貸し切りだからと散乱させていた荷物を整理した後にお嬢を連れ込む。 ......│ │着の身着のままの彼女が一人増えたところで、値段相応に広いスイートルームが..│ │窮屈に狭まることはないが、ダブルベッドを一人で占領することはできなくなった。 │ └──────────────────────────────────┘
114 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:02:28 ID:kMBUeXJw / `ヽ / lア─- 、 <从 、_〃: : : : : : :ヽ、 < __,イてゞ〈斗': : j! : : /: : ヾ ̄`ヽ __/イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ト、 i ∠斗七フ⌒//: :_/ i: ! : //`ヽ∨: : : : :i :ハ / //: ://.:〃 Y: :|: :i/心ミ、/: : : : 〃 : Y / ,イ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i /: : / l 〈/: : : :| l: :|: : :i ヽ ヽ/ |人: : : ', . /: : / ヽ : : : /:〉 ヾj : : l ,心゛ハ\: :ヽ、_ノ i: :〃 │: : /: ト、\ 〉: ;イ マイ: : : l  ̄ ̄ ヽ! 人: :l: :/彡:、/X リ,、 ノ: |: : i/ 保護者面はしますが、 i! X::<´ ̄ヽ\ヽr-‐< : : : i: : l! 面倒見まで保護者になる気はありませんよ。 ヾ、__, / `\ |三>!_ `ヽ 人: : ヽ l |>⌒Y`ヽ )'  ̄`ヽ 好き勝手行動しても構いませんが、 ゞ___ l|〉<て⌒) ´ ソ 何が起ころうとも責任は取れませんからね。 ∠二ニ=≠K二_ ヽ._/::辷/7ゞ┤ト、 イ/ ヾ/.:::::::::ゝ、ー /_ムY ┌────────────────────────────────────┐ │と、それはどうでもいい話。ところで口では責任を負わないと言っているが、 .│ │適当に見逃して痛い目を見た経験が前に一度ある。 │ │マルフォイの邸宅でリャナンシーをほっぽらかしたら指名手配されていた時のことだ。 | └────────────────────────────────────┘ . -─ - __ /⌒ / .:::::::::::::::::::::::::厂/´ ` 、 / . ' .:::::::::::::::::::::::::::::::( { Y l / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ト、 } | .' .::: ::::::: l .::::::::i:::_::_\ :::: Y⌒ヽ._ メ 人 |.::::::l:: __:l\:::´ト、 .:::::::ヽ.:: l⌒ /∧Ⅴ rァ从::::!´::: | \j \_::::ハリ::: 〈/∧ハ 〈/ 从ルハ:j _ ´「r'!:「Ⅴ:::::::::::Li」::ハ /::::::::::::ノx=. j以リ/.::::::::::::::リ:::::::::} それから、夜は部屋の鍵も閉めるので |::::/::: 入 i:::::/::::::::/:::i: :: リ それまでに帰ってきてください。 レ'i!::::::::/ > -- 号 <!::/:::: イ::::ルイ でないと…… (\人ル( ル 厂 /⌒ヾ:/7⌒\! EヲY}___r ュ 入苞メ::/i } ゴソ `ー┴┴1 }ヒ/ :::::::: || l| ,ィヘ ゴソ レ'r/ :::::::::: ||/⌒ヌ´ 卯 )) //::::::::::::::::||只< X´ ┌─────────────────────────┐ │ここで彼女を放置した結果、人攫いに攫われた挙句 │ │彼女の親がこの宿に泊まってることを突き止め、その責任を│ │無理に負わされるなんてことがありえそうで困る。 .│ └─────────────────────────┘ ┌──────────────────────────────┐ │人攫いからナナリーを救出した時は盗賊ギルドから情報を入手したが、 │ │あの時と同じく 後手に回って すんなり奪還出来るとは限らない。 ...│ │というか、身内でもないのに 手間をかけさせられたくないし。 │ └──────────────────────────────┘
115 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:06:08 ID:kMBUeXJw l、 ビクッ __| V -―──―- \ / `丶 < \ / ./ \ '一 7 / \ ハ \ /}} / :/ / j } | } ̄ / /{ / / :/ / , / :/ :| i i | f´ ̄ ̄ ̄ ヽ / / ∨| / / X/:// / ∧/l /| i│| j | | トンッ / (| i. /斥=≧ミ/// :/_厶≦「 j/ :/i ,′ ヽ___乂_ / /.-ァ .N /| 《. r(__,`ー//l/r(__,〃/:/ /// __ -./ /.ノ.(⌒(´>匕|,/八 ヒ.:ン ヒ:ン //:/ ∧/ ,.-‐ ニ . / /.'´. /⌒´ : : : : ゙て⌒>、\\\\\\//i/ ∧,ハ ほわあっ!? / '' 、`./ / { : : : : : : : : : : `:ー:(⌒ヽ cっ__... イ:/厶イ | | / ヽ./ / {: : : : : : : : : : : : : : :(⌒厂/ ∠∧ │ | _ュ-ォ‐ァ ア'´ , ヽ/. ......{ : : : : : : : : : : : : : : :て⌒〉 / '; | | __,. -― ´ / / / /`l 人 : : : : : : : : : : : : : : :{⌒}/ '; │ | . ´ ̄ | | | _/` ̄.| | / >ー- _\: :ノ: : :〉⌒〉 -―― 〉 | | | | |-┬ ¨ | l / 了 ̄∨⌒レ' / | | '、 '、 '、_j ┌───────────────────────────────┐ │なのでまあ、彼女がしめしめと後ろを向いて油断してる隙に │ │無断で保険をかけておく。メイに掛けてあるのと同じ、【ブラッドマーカー】、 . | │対象の場所が分かるようになる召異魔法だ。 │ └───────────────────────────────┘
116 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:08:02 ID:kMBUeXJw ( ⌒⌒ ) | | | ( ⌒ 、 .., -─ - 、 ( ノ / ┛┗  ̄\ヽ , イ ┓┏ / li ヽ\ ヽ ', l i l lヽ \ヽ、 ', 、l な、なにをするきさまー! l l i l',l ! イて「アヽ.i ,イ、 l l !.lri Lユソ トl/ ヽ\ ……保険? ',lヽ ',!L! , -、 u,イi l \\ この私様を信用してないなー! ', /ヽヽ、._く_ / l l l ヽ、\ 別に保護者なんていなくても / / 入ー-:::::::::ヽ Lリ ヽ `` ‐- 、 一人で街を歩きまわるくらい出来るわ! / / l:::::::::::::::::::::::/二l /`ヽ ヽ \ / / l::::::::::::::::::::〈l l i::::::::::l \ ヽ / / l:::::::; ーヽ、ゝ l 〉:::::/ ヽ. ', ┌──────────────────────────────────┐ │と、事後ながら説明してやると子どもじゃないと 激おこプンプン丸、 .│ │6日は効果が続くのでその間にいなくなっても夜には探しに行ける。 │ │当の彼女は5日も滞在したら後は帰ると言ってるし、そのくらいかければ十分だ。 . | └──────────────────────────────────┘
117 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:10:34 ID:kMBUeXJw .ヽ .ヾ:::ヽ-‐ '´ ̄`ヽ、 .、_ く, .,-‐ヾ:::::::::::::::::::::::::::::ヽ /ゝ .{_,ヘ } ∠:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く .ヽ ゝ . ~/: : !!/!/リ\!\!、::::::::! .ハ ` ...!: /ノ 、 `ヽ_ ヽ::::! . ''" V`ー、_ ..!/{_>_r‐r'´< j. /~) l⊃ 、_,、_, ⊂⊃_ノ アレレー /⌒ヽヘ ゝ._) ./⌒i \ / :`| ̄\ / ̄|/. / . ヽ: ::| く| ̄|つ |___/ ヽ|_/ ̄\_|彡' ┌───────────────────────┐ │機嫌を損ねて怒り出した彼女を諌めるのに │ │少年にも手伝ってもらい……、次の問題は彼に移る。. | └───────────────────────┘ | | ├―┼―┼―┼―┤ | | | | ├―┼―┼―┼―┤ | |二二二二二二 | | ├―┼―┼―┼―┤ | | | . ,. '" ̄`ヽ. | ├―┼―┼―┼―┤ | | , '" ̄`ヽ _r‐<´ ̄`Y ', | ├―┼―┼―┼―┤ | | ./ r>'"/ ヽ┐ ノ、 | └―┴―┴―┴―┘ | | { r/ ' }`ヽ `ヽl>-rヘ_」 .| ┌――─────┐ | | r'7 .;' /| ./_ ̄ハ ハ 八\ー─┐ .| l_________,| | | |/ |/'´_」 /ァf´てハ | 、 \\  ̄ .  ̄ ̄|___________|_|ニニニニニニニ .;' | | ィ'f'ハ、 ' ト _ン 八 \ !\」 /{ .| 八| j_り \| |/,リ「  ̄`| く/|八レ' | ' / ´ | .人 ヽ /、 r 、 // /| ,' ヽ. そういえば、貴方は /イ へ、 / /| _/_ / ; } なぜ ここに? f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ / / / >-rァ'|/|:ァ'"::::::`ヽ. /レ' | うちの博士がねー、 ,:' /| /|、 ./ f斤:::/::::::::::::::::::ハ' } | 得意客に出来上がった品を レ'´ ∨ レ∨_」ーイ/::::::::::::::::::::::::| / | お届け物してって頼まれたの! r'アrヽ:::/::::::::::::::::::::::::::レ' ヽ_____________乂_ /{八ンノ}:{::::_;:-===-、/ /`ヽ、-ァ::'::ヽ/::::::::::::::::∧\ /ヽ _ンノ::::::::::::/::::::::::::::::/|__|\| ┌──────────────────────────────────┐ │少女が気を収めた後に少々許しをもらって、 │ │少年とともに席を外し 話しをして先述の内容を聞く。 │ │その際に盗賊ギルドの件を語ることもなかったし、住まいは職人街で .│ │彼も発明家の弟子と名乗っており、特に怪しさはない庶民の子どもにも思えるが │ │華扇は内心 警戒を緩めない。 │ └──────────────────────────────────┘
118 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:12:31 ID:kMBUeXJw ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ┃ ,. -――‐- 、 .┃ | 発明家の弟子ですか。 | ┃ ∠--_、__,. , ---\ ....┃ | へえ、ではこれこれこういった.. .| ┃ /:∠二、 ´_二二_'ヽ ....┃ | 加工品を作ったりは…… ..| ┃ __/ / ,. ― ミヽ /,. ―-、ヾ,マ、_ ......┃ 乂_____________ノ ┃ __/,、匸:| { ● }}={{ ● } |::] ,、ヽ__ ┃ ┃ r―/: :|├/ヘヽゝ--彡'―ヾミ ---'ノノヾ┤|: :├: 、 .┃ f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ┃ /: : : : :ハ Y `三三{_ _}三三´_ Yノ : ノ: : :} ..┃ | うん、それなら ┃ V: : : : : :`| ({{ : : : : : : ≧≦: : : : : : : }}) |: : : : : ノ、 ┃ | 博士が作ってたのを見たよ! ┃ ` ヾ: :_ -ヽ  ̄マ ̄ ̄  ̄ ̄タ ̄ /‐- :_: : : :} .┃ ヽ_____________乂_ ┃_ -‐'" /\ ` ー---‐ ´ /ヽ ` ー- _ ┃ ┃ / | ` ー .____, - '" | ヽ .....┃ ┃ / | 、 : : : : : : : : : : : : : : ; :| ヽ .....┃ 【アガサ博士】 ┃ / | : ` : ―――――: :´: :| ヽ ...┃ 少年の師匠であり、「発明家」。 ┃ / |: : : : : : : : : : : : : : : : : : | 〉 .┃ 発明家といっても いわゆる研究者を示す職業ではなく、 ┃ > /|: : : : : : : : : : : : : : : : : : |ヽ_ / ┃ 魔動機の部品や素材を組み合わせて ┃ __ > |: : : : : : : : : : : : : : : : : : | > 、_ ┃ マジックアイテムを作成する、職人の一種である。 ┃ | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : | | ..┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 現代世界で発明家といえば胡散臭い印象も浮かぶが、 ラクシアの発明家はしっかりと人のためになる職業である。 ┌──────────────────────────────────────┐ │試しにサプリ掲載の「発明家」一般技能で作成可能なマジックアイテムを、 │ │幾つかそうでない引っ掛けを交えながら尋ねてみるが、答えた中に嘘偽りは見えなかった。 │ └──────────────────────────────────────┘
119 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:23:19 ID:kMBUeXJw ´ |/|ィ升v':::::: ._レT7<|:::::::::::::| |::::i:::!::j/:::::::::::: {::/ニ{=芹ミヽ::::::::::! ナ┼ト、::::::::::::::: Ⅵ | N V}}ヽ:::>‐<:| |ヽ::::i::::::: | j/り 《 ̄ Vメ>=ミ、\:::|::::i | /し' 厂V 心 ヽ\ヽ!:::/ \_j ! レ'》 〉》ヽj/ |ヽ ヽ し' 〃ノ= . 八 \___/'´ 質問はもう終わり? r―,--- 、 ̄ V 〉 じゃあ、今度はおねーちゃんのこと `、 ヽ / / 聞かせてもらってもいいかな? ヽ___,. -=≦ ̄ / ボク、冒険者の人と話したことって滅多にないんだ! _,. -=≦:.:.\:.:\___/ /:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\____/ /:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ┌───────────────────────────────┐ │弟子というだけあって全てを知るわけでもないのは当然だし、 │ │答えられない、知らないものがあっても仕方ないだろう。 .│ │他に幾つか思いつく問いを投げかけ、分かる範囲で彼の詮索は終了した。. | └───────────────────────────────┘ _. . .-―-. .y.x ⌒ _. .-: :_:v/.:-:―: :に{ ヽ ⌒ヾァ'':"¨: : ‐-: : : \ ) / ィン: : : : : :. 、: : :ヾ _xン { ン: : : : : : : : ト: \: :Yン》≧x, ∨ : /: : : : : :{: : : \: :. ; : : :、 ‘》, ; : /: :;': : i: 八: : : :ト: : |: : : : |: : : :} ‘》, {i:,': : ; : : |/ ト: : : | 斗-Ⅵ: : : . |: : :人 ‘》, {ハ|: :i: : : L_,{ 、: : :xぇチ刈: :リ:从): : :{ ‘》, |: :i: : : 不弐ハ \{ゝ Vrり. : :价ン: :i: ハ 八: :、: {ト Vり 、 ノイ: :i|: |: : i| ; ) |:\: :、 八: |: |: :八{ ええ、そうですね…… _ |: :.个:込. , - 、 イ._ハル八( ) ン¨ス ,|: : i|: : : :}:≧.. __ イ /::::::>.. でも次は彼女、ナギも入れて /_/,/‐ぅ ノ{ハ乂{: :厂-…fニエィ::::/:::::::::::>…-ミ 話しましょう。一人だけ仲間はずれにすると { ヾ_んへ,〉__ ( )ノ〃:::::::::ー}i}=‐:::::::::::::::::〃 また気を悪くするでしょうし。 \{ {yノ ム / ,{::::::::::::rfてけa:::::::::::::, ト、 ┌───────────────────────────────────┐ │背丈からして私より小さな子どもにしてはややハキハキと答えるあたり、 │ │精神年齢が高いようにも見えるが、若いながらに弟子を始めた子どもならば .│ │自我意識が早熟していることもありえる、のだろう。 │ │ようするにここまで詮索していながら、結局 よく分かんなかったというのが本音だ。 │ └───────────────────────────────────┘
120 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:31:35 ID:kMBUeXJw _ ___ _ , ´ `丶、 ,. ´ \ / `丶、 _, / / . : : : : : : : : : : : : . `ヽ ̄ / / . : : : :.l: : : l: : : : : : ::l: : : : : ヽ ノ「|`V . : : : : :.l l: :.|: : : l: : : :.i: i: l: : : :.l: : :', /Vノノ l.l: :i:.:l: : / l l: :.|: : /l: :.ハ l|イT: : :.:.l: : N / /``V l.:l: :l: l:ィ:TTナメ、 / l:./ リlハハ: :.:.:.l: : l.l ´ / V: l: :l:.l: /l///_/ / l/ イ.:.ハ }:l :.:.l: : j:l , '´ Vハ i l/ `〒:.T1 }` ′ }りノ ハ:l : :l.:.// おう、戻ったか! ,rく\ノⅥ ヽりノ_ノ ¨´ ハj: /l/ / \\ ト、 '''''' ′゙゙゙/: l/∧ヽ それより私は今すぐ ./ \i '、.:ヽ、 「 ̄ ノ ..ィ´: /l/ \\ 街に繰り出したいのだが、構わんな!? ハ ヽ}.:.:.:.:.:` ー <.:./ l/} ′ \\ ´\__ノハ ` 、 i ヽ.:.:.:::::::::::::./ // \\ / / ハ ヽl ``ヽ.:::ィ´ / \\ . / / / ! '. oノ/ / \\ ┌──────────────────────────────┐ │警戒をしたところで何か分かるわけでもなし。 │ │まあ、実力はさほどでもないから 不意を撃たれても脅威はなかろうて。..│ │と、華扇は少年に対する警戒は無駄なものとして緩めることにした。 │ └──────────────────────────────┘ _ \:::`ヽ ∠ ̄ ̄`ヽ::::::ヽ /:_,. -:::::::::::::::'-.、 /::/::∠∠:::::::::::::::::` 、 V/V´ィ=ミ |::i::::::::::::::::::::::ヽ ハ/冫\'} }}:::|::::::::::::::::::::::::∧ /! / rク'`〃乂::::::::::::::::::::::::::::}/::::::| 〈 >:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ! \ 〈_,. -- 、:::::::::::::::::::::<´ / rく ノ ノ::::::::::::::厂 ̄ 〈 r―'/::::::::::::/ あ、待ってよ! \ ヽ__ -=ニ彡:::::::::::/ \ ,. 〉 {_\「 街に不慣れなら \ /{:.{_,. -=≦_\ヽ .路地に迷うこともあるし、 \|:.:.:ヽ_,. -=≦:.:.:.:.:.:.:.\ .折角だから案内してあげるよ! \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:ヽ \:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、 \:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:\ ┌──────────────────────────────────┐ │少年と少女はこれから街へ共に繰り出す話をしているが、 │ │私はまだまだ仕事があるからして 彼らと共に行くことが出来ない。 .│ │というか、これからの予定を考えるはずが、彼らの相手で随分と時間を潰された。 │ │一日、行動がズレて遅れることになりそうだ。 │ └──────────────────────────────────┘
121 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:38:59 ID:kMBUeXJw // 〈::〈 _ __ /´ ̄ `ヽ . -‐‐' ´: : : : : : :` 、 . . /´  ̄ `Y´. : : : : : : : : : : : : :\: \ } l /. : : : : :{ : : : : : : : : : : :.\: \__ノ | /. : : : : : :/:!: : : \: : : : _: : : :.\. \≦≠ ニ二フ ゝ.__/: /: /: :.ィ.升ト: : : : ヽ:´\: : : : : :)>:\ \ \ ノ: ノ!: l: : :|:l:|:.|:ノ\: : : .!: ,ィ≦k: : : \: :}: :\ \/ ///l: :!: : :!:l:|人 )\: :}´ i以リハ \ )メ、}ノ:.ヽ く/〈./人:j: :从八x==彡 )ノ """.|:i: : : : \:\:ノ: :〉 /:\: :.Ⅵハ"" ' リ:i: :\: : :.\ :ヌ´ . /: : : /)ハY入 / } /く: : : :l\: : : ) ふう……。 /: :/:.//: :.:i:|: l }≧= i |<.┐ :): : :ノ ハイ レ〈:.∧!: : :リ人!:F干| .j´ニ.|イ⊥く ⌒\ )/\:.(`Y r┤厂 ∨::::::::// ヽ / ヽ) | j::ハ厂 |}`ヽ:j/ i / Ⅵ::::{〈し'⌒ リ }:〉/ .ト、 i /::::::入\___メ.メ∧ 「j_ ノ 〉 ┌─────────────────────────────────┐ │今の依頼に期日は決められてないが、華扇はそう長くもないと考えている。 │ │独立宣言を出した以上、何かしら裏で動きがあっても おかしくはないはずだ、 │ │今だって独立派と反対派が政治の場やその裏で小競り合っているのだろうし。 | └─────────────────────────────────┘ /\ / / _,,..,,_ ,,,.. --- ...,,_ \/ /> ., '´ `ヾ `' 、 </ { r/]/ \- 、 ┌─┐ rゝ-='" ̄, ' ./´ ハ ヽハ └─┘ く/ |/ /_」- /| | ∨、 /'/ .;' ./fてl!`ヽ | / | |/ ,|/ r| {弋_リ |/ト./ | ハ\ / , .八 |x` ァr'| ,ハ /l」ヽ/ / ;' , \| , lリハ!/|イ、 あれ…… { /| ./| ./| l _ x/ 八、 \ ∨ソ 、/ 人 ,ハ レ |\ ノイ )\ ハ (そういえば、政治上では }/こ ヽ|/-、 / >=ァl斤/ | イ リレ' _ 独立派と反対派は /─- 、r }-r‐|7〒ア´/::/7´ ̄`ヽイ _r/´/ヽ. どのように動いてるのでしょうか) ./ ‐-、ソJ:::rん)ヽrイ::::::// \ / `ヽ{_/r} .r' -、 ,イ:::::::{ゝ_ンノ:::::::::::::|{ .}/::`ヽ、__,,.ン /\--//:::::::::::::l/:::::::::::::::::::::|ト、 、__」_/\::::::7 ./ ─ヽム{::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::八∨、rヘ_/|/ `/
122 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:43:03 ID:kMBUeXJw __ _  ̄ ̄ ` ミ.、 >  ̄ ̄ 、 ___ / >ー-.、 / .}_ / | _」 ヽ / /.〉」 /' i i ヘ_! i . { ,.'._l ./i ', .', ハ_、_ .,.-ト 〉.__ ./ .' .| ゝ.、 `!_|、._/!ノ /,/! /! ! .! .、 ` ヾト、..、 /"// | .| ',ヘ、.ヽ、 .|',!ヘ >、‐ トヽヾ 《 i .' | i i ニ式.=`.-.', | 三=-i-ゞ !.|:| ゛ (敵対する派閥同士で話し合いがあるのなら、 ` k.! { |!|! .弋:リ゛ }.! 代仂 | .! | }" 自然と代表格の人が話に混じるはずですよね) >人 |i ,,, ,,, j./ i ハ / へ !.! ' u;/ '| \ (その代表格の者が有能ならば、 / .i >\ _ /' ヽ , ヽ 既に策を練ってないこともないはず) .' /i \> . _ `. , .´ / .} i. } !/ .| ', ,!、 .,ハ. i i | !/ ' ゝ. __ヽ }/: : :V: : :ヘ!-{ / 人 ./ i´ `' \ .. /: : : : : : : : : }::ヘ__ / | | | |: | | ;: :; i ;: ::; || :| ::/ | | |: | | ;: :; ! ;: ::; || :| ::/ ,___, |_|__|: | | ;: :; i ;: ; i"`i || 0 | / ヽ. ,, -‐=‐ 、, | | ;: :; ! ;: :; __,||_|| :|  ̄ ̄ ̄〒~〒 ∧/ ヽ.. | | ;: :;;.,~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒~'⌒ヽ. {-=ニ ====ゝ ,/``ヽ∨_____ _;;:___.( (一度、表面上の動きを見てから ) {ニ=- }: :: :{l | | ,/、′ノ( : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.( 張り付く相手を決めてみるかしら) ) {-=ニ {: :: :}l |/,(⌒ヽ/ ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. ` ~ー ~ー ~ー ~ー ~ー ~ー ~ー ~ー '. .{ニ=- }:.:.:.:{| |ニニニニ { : : : : : : : : : : ──────"、: :( | | .:::|| \ :| {-=ニ 匕___,,ゝ ̄/| ,,): : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ _ノ \|__.!||\ :| {ニ=- ≧、=‐、_/ | { : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;ゝ ||\.\| {-=ニ ヽ、ヽ-= ≦ ̄ ̄ ̄i゙i、⌒ ⌒ ⌒ ⌒⌒ ⌒ ⌒ " ゙|_| ̄ ̄ ̄i!{ニ=- ヾ __!.! } {-=ニ \_ _,.゙=-=ニ二´ i゙i } {ニ=- `-=ニニ二"´ ,,,|.|,! {-=ニ ,|.| {ニ=- ┌────────────────────────┐ │少年少女の立ち去った後の自室で、今後の動きを改めて.│ │考えなおすことでその日の午後を費やした。 │ └────────────────────────┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
123 : ◆iWAc./ZK.6 : 2014/12/28(日) 03:43:18 ID:kMBUeXJw 短くて。
124 : 小さな名無しさん@この板は300レスまで : 2014/12/28(日) 04:18:38 ID:u0AMK2zk 乙
125 : 小さな名無しさん@この板は300レスまで : 2014/12/28(日) 06:05:06 ID:ExflrU/o おつ
126 : 小さな名無しさん@この板は300レスまで : 2014/12/28(日) 07:28:01 ID:yXmdzH0c おつでしたー
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