剣と魔法と邪道プレイ 第109話

50◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 03:04:58 ID:0paS1ZIo
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┌─────────────────────────────────────┐
│某ミストキャッスルを参考にして、私がこのレジスタンス内でやるべきことは3つ。       .│
│『人員の育成』、『蛮族領内での活動』、および『人族社会との連携構築』あたりだろうか。 │
└─────────────────────────────────────┘


                                  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
                                  | レジスタンスの他メンバーに.
                                  | 戦闘技能を教えt
    / ̄ヽ-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、´ ̄ヽ                   ヽ____________乂_
.   ヽ__/:::::::::::::::::::::::::::::::::\ノ
    //::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::ヽ
   〃::从::从::从::从::从:l::|::: i|
.   レ!小l( ●) (●)从:::|;::i|
.     レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃::ノノ
.      ヽ、  ゝ._) u j:://   すいません、それ無理
.       /⌒l,、 __, イシ丿
       ,/  /ー|:ヽy/:1ー::ヽ、
      /:|  l==:::::::::::::/::::1
┌───────────────────────────────┐
│だが残念なことに、そのどれもが私には不可能、あるいは不向きである。 │
│まず『人員の育成』、これは特殊な成長で経験を積んできた私が        │
│他者にも施せるかというと、そんなことはないだろう。              │
└───────────────────────────────┘

51◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 03:09:56 ID:0paS1ZIo
┌──────────────────────────┐
│その昔、やる夫にちょっとだけ試してみたこともあったのだが   |
│システマチックに成長できるのはあくまで私だけのようだし。  │
└──────────────────────────┘

     / ̄ヽ-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、´ ̄ヽ
      ヽ__/:::::::::::::::::::::::::::::::::\ノ
     //::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::ヽ
     〃::从::从::从::从::从:l::|::: i|
     |i | |  ( ●)  (●从!」
     |i`从⊂⊃ 、_,、_,  ⊂iヽ」
       ヽi从    ヽ_/  /ノil
         レヘ, 、 __, イ
          ノゝヽ、_ノヽ.   γ⊃
          iヽ ヽ \ハ//ヽ (_ノ
          | |'    ゚|    | / ノ
┌────────────────────────────┐
│では、『領内での活動』が可能かと言われると、              │
│出来ないことはないが 後が続かない。                  │
│今の時点で“頑張れば” この魔城ガッデムに蔓延る蛮族を       │
│支配者含め、粗方駆逐出来ないこともないだろうが、そうした後に. │
│残る数々の蛮族を片付けられるかというと、そんなわけはなく。    │
└────────────────────────────┘


   /\ \.|| \/|[]  []  []|二二二二二二. / |\/\
   \/   :||   . |       :|二二二二二二/.  |\\/
/\      :||   ||        ||           |\\\/\
\/      :||   || []   [] ||            \\\\//
      <\. .||    ||      ||              |\\\\
\    \> ||.    \__:[]:__/               | : ̄| ̄ ̄
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――――\      _|||_
  ||三三|| \    _| | |_                   __
  ||三三|| /   |   |   |                 . |   \----,
――――/|   <二二二>_____/7__/7_ | | ̄\ 、/\
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   ̄  |:::;;:::;;|    / ̄ ̄ ̄\  |,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,| |/ +<><>
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―――|:::;;:::;;|  |   (十)   |  |            |.|/\.\
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│ボスを倒したところで、その雑魚どもが                  │
│この城から全て出て行くわけもあるまい。まして、             │
│残った人族の多くが浮民であり 戦闘力も持たない人間ばかりでは  |
│周辺の凶悪な害獣、魔物を退けられるわけもないだろう。        .│
│要するに、奪い返した後で管理しきれないのだ。                │
└────────────────────────────┘

52◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 03:15:25 ID:0paS1ZIo



┌──────────────────────────────┐
│格を下げても、そのへんの7レベル前後の蛮族を                   │
│ちまちま片付けたところで、連中 ゴブリンかとでも思いたくなるくらいに. .│
│数がいるみたいだし、やらないよりはマシだが影響はごくわずかだろう。..│
└──────────────────────────────┘
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        / ̄ヽ-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、´ ̄ヽ             |\      \...|l______l|
      .ヽ__/:::::::::::::::::::::::::::::::::\ノ             |  |二二二二二|.|l______l|
        //::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::ヽ...____(-_-) .|二二二二二|.|l____(\ ̄ ̄ゝ
        〃::从::从::从::从::从:l::|::: |       .(∩∩)'.、|二二二二二|.|l____(\\__ゝ
        レ!小‐=・=‐::::‐=・=‐从:|::::|                          .(\.\)   ゝ
         レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃:::|ノ:/                            .(\|\ ̄ ̄ \
            ヽ、  ゝ._)   j:://                                 \|\\___\
           ヘ,、 __, イシ丿                                   \.\|___|
       ,::ヽ::::::::ー|:ヽy/::1ー::ヽ、                                .\|___|
       /:::::V:::_==:::::::::::::/::1
      |:::::::/= ̄:::::::::::::::::::r:::::::i
       |~ {:::::::::::::::::::::::::::::::::y~|~
┌──────────────────────────┐
│というか、やりすぎて人族、浮民狩りが起きると            .│
│私一人じゃ全ての人族を守りきれるわけないし           .│
│やっぱレジスタンスの戦力が必要だろう。数と力が足りない。. │
└──────────────────────────┘

53◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 03:18:30 ID:0paS1ZIo

┌─────────────────────┐
│じゃあ結局 何するんだかといえば、         │
│残った3つ目 外部の『人族社会との連携構築』。. │
└─────────────────────┘
                斥 : : : : : |.: :. :. :. :.|..|
              z匕三チ.: : :. :. :. :.|.: :. :. :. :.|..ト、_
       __,r三}二}二二二二二二 |.: :. :. :. :.|..|  ||
       / : :: :| |i┌|| |i┌|| |i┌|| |||.: :. :. :. :.|..|  ||
        } :: : : | |i└|| |i└|| |i└|| |||.: :. :. :. :.|..|  ||
.        {:: : : :; ;| ┌三三三三三三 |;';';';';' ;'; |..|  }}
.         };: ;; : ;;| |   __li       |.: : : : : :.|..|.  {{
      { ;; : ; ;:| |  /匕三`ヽ...... |.: : : : : :.|..|  }}
7′_/ イ´..j ;,; ;.;; | |  | |/::::::::::| |: : : :|:.:.:.:.:.:. : |..|  ||
..... '⌒ヾ. {;; : ;; :;;| |  | |::::::::::. | |: : : :|;';';';';' ;'; |..|  ||
_/`ヾニ二/j;; : : ; ;:| |  | |::::::::::. | |   |.: : : : : :.|..|  ||
-=ミく7,У.};;: ; ; ;:;| |二二三三三三三;: : : : : : :|..|  ||__
⌒}/7'/ イ;:; ; :; ;:;| |───il───┐;';';';';';';';'|..|二二二)ヽ/ ̄ヾ_ _
--==≦乞; ;:: ; ;;:;..| |;; :: . : ;;; : ;: ; :; ;;;;;;|:.:.:.:.;';';';';'| ;; : : ; ;: ; :: :::\    ヽ7 ヾ/ {'⌒y´}
; :: ; ;;:;. ;:: j ;:: ; ;;:;. | | ;:: ; ;;:;. ;:: ; ;;:;   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ;:: ; ;;:;. ;:: ; ;;:;.  `ヽ_ ,,〈, r〈,r'}¨i/{/´}
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;: : ; ;;:;. ;:: ; ;;:;. ;::. | | ;:: ; ;;:;. ;:: ; ;;:;. ;: . |;';';';';';' ;'; | ;:: ; ;;:;. ;:: ; ;;:;. ;:: ; ;;:;. ;: ;:斧、 .}ィ/ _)/r'-=、了
 ̄ ̄ ̄  ̄  ̄≧::| |-、 ;:; ;;: ;;;:;..:..:;;.::::::|;';';';';';' ;'; || ;:: ; ;;:;. ;:: ; ;;:;. ;:: ; ;;:;. ;: ;:;:;:;:ト、..´ヾ} ⌒´ヽイ/ハこ
,/!_〃}//ニ{/l/i/` ̄`\; ;;:;. ;:: ; ;;; ;; . |.: : : : : : :.i!: ; ;;:;. ;:: ;:;. ;<´ / く`<}/,-‐ミイヽ 》、ー、人ヽ、〉.....}
ヽレ'  ,イ⌒{ .′>‐彳/ }く`≧ニニ==、: |.: : : : : :. :.| ; ;;:;. ;:: ;:;. ;::../ / ,ィv⌒ ´Y´≠く/´ \ー/、ヾ'...../》 i 「´/ ヽ
 i}   /,イ´ ア´ ,rミ//}ィ´¨ヽ}く ̄ヾ.く` ───'.         }//     ィ´      ヽ ̄ヽ.....}´ヽ/ ヽ ,へ  }/,へ
┌────────────────────────────────┐
│蛮族領内に十分な人族戦力がないのなら外部から持ってこよう、という    │
│意味だが、指名手配中の私が国家に接触出来るわけもない、論外だ。     |
│よって今上げた3つのどれも、私は決定的な効力を及ぼせないことになる。  │
└────────────────────────────────┘

54◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 03:28:22 ID:0paS1ZIo


     パシュ
            ο   O     / 。
           ヽ。 O     /      ο
        ο   ヽ  。  //  O_,  。
               iヽ:''"゙゙'':.,/
     -―==ニ二 ;:     :; 二ニ=―‐‐
        。  'O   :、,. ..,::'、‐-   。
         O   //`v:: 、j  。 O_,
            //。  |   ヽ
           /    ο    O
          /

┌──────────────────────────────┐
│どれもダメじゃん。そもそも、このレジスタンス“黄色の節制”の       .│
│戦力が弱すぎるのが問題だ。あまり効率的ではないが、            │
│少しでも戦えるようにと 一先ずメンバー分の装備を調達することにした。. |
└──────────────────────────────┘

 I/l⌒l\I  I/l⌒l\I  I/l⌒l\I  |  ||  ||  ||  ||  ||  ||  ||  ||  ||  |   |(○)|      |(○)|
 |==|==|==|  |==|==|==|  |==|==|==|  |  ||  ||  ||  ||  ||  ||  ||  ||  ||  |   |(●)|======|(●)|
 |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |二二二|  |二二二|  |二二二|  |   l[―]l      l[―]l
 |_|_|_|  |_|_|_|  |_|_|_|  |___________________________|
  ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄  |ニ二二二二二|二二二二二|二二二二二|
三三三三三三三三三三三三三三三三三≧          | |l二l || l二l| |          |
    ||      | |l,.-‐'''``''´ ̄``‐、_r─-、  ...|         | |l二l || l二l| |          |
====||./ ̄ フ'´  .:::::::::::::::::::::::::::::::::\  ヽ.==|         | |l二l || l二l| |          |
    |.l  /  :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  l.. .|         | |l二l || l二l| |          |
   ヽ /:::::/::::/:::::::::i::::::::::::::::::::ヽ::::U::::ヽ,く  |         | |l二l || l二l| |          |
    ||.ン;l:::::.l::.,イ::::i|::::|:::::::::::::||::.|l::::l::l:::::::ll!;;;;j、二二二二二二|三三三三三|二二二二二|
_../;;ィ!:::::.|::.|::|::.::ハ,::ト:::::u::::|!.l::ヽ.|i::l!::::|.|i;;;lヘ.ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\
二..`vイ;r|:::::.|::l::.l.ィ-‐!.|!、:::::::ノl!:::::::メ、|! .||!l;;;;i⊿.                           \
ニニニ.|;;;l .l:::::::il'´!ナ\ヽ!ヽ::/ !_/l! .lj-、:l;;;;lニニ]\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄|;;;l |、::::ヽ  __ _   i _ __ !::/ )|レ! ̄ ̄
   └'   l ト、_ヽ. ̄ ̄    ̄ ̄ .!,イ 丿
       ヽ、ヽ⊂⊃ r-―v ⊂⊃‐'´  それじゃ売買
          ``丶、_ ソ´|`lノ /     よろしくお願いします。
               「|.i´|`i|イ、
           __,ァ'´i .| | .l.|ノ|lヽ、__    ホントは私が出来ればいいんですけど、
          ノ  ll: : |   |  |: _j: 、ll ヽ 訳あって長居出来ないので。
       ./  /: : j  |  .|: : : ヽr   ヽ
┌────────────────────────────────┐
│私の手の内と実力を知られるのは好みではないが、               │
│仕方なく【テレポート】にてレジスタンスメンバーの何人かを街に送り出し  ......│
│買い出しを依頼する。 金はなんとか戦利品の換金で都合を立てる予定だ。...│
└────────────────────────────────┘

55◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 03:34:29 ID:0paS1ZIo


       l`ヽ       / ヽ
       |   >-―/ /   |
       | /        ' `ヽ |
      /              `l
      |              |
      |‐-    -―     .|    はいモナー
      |   __        |
        ヽ  V:::丿       /
        ` -ァ _   -<_
        /         \
┌───────────────────────────────┐
│彼らは冒険者ではないので冒険者の宿を通しての                  │
│換金は受け付けてもらえないし、何より 浮民生活が長く                │
│街に不慣れな彼らではあるが、数日もかければお使いはこなせるだろう。  |
└───────────────────────────────┘


            ___
       ,r-‐-y´: : : : :`ヾ⌒ヽ
       {  f´/: : : : 、: : : : :ヽ }
         l∫,.'i: : i : l: :l :l l : : :.i/
       ヾl: 从卅从ノ卅レ': : l
        |: : :イヌi  、__,|/: :/
        ヾ: ミ`‐' __ ノ: :/    では、私は戻ります。
          ヾハ>r-f彡´
          / 「`:x´:  ̄|`ヽ   預けた使い魔を通して見ておりますけど、
         / /‐x´: : : : :ヽ  \  何かあればそちらを介して連絡をお願いします。
.         ヽ {: : : : : : : : : }   ノ
         |` ヾ;r―v―-< i´
         | /|  |  | ヽ ヽ
.          /´  .|  |  |   、
┌────────────────────────────┐
│連絡、および帰還の合図に関しては使い魔を預けている。       .│
│……このためだけに使い魔を蛙から猫に変える必要が出来たが、. │
│特に戦闘に巻き込まれることがなければ心配もないだろう。    ...│
└────────────────────────────┘

56◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 03:40:28 ID:0paS1ZIo

           ο         / バシュッ!
             O     /      ο
       ο         //  O.==ミ    __,.ィ'ノ__   ..-=ミ
              ,;:''"゙゙'':.,/  ..' /////,心.'´:::ィ'-‐‐-:::::::::`::::寸//ハ
    -―==ニ二 ;:     :; 二.{///////,]《::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\//}
          O   :、,. ..,::'、‐-. 八'//////ノリ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ≧
        O   //`v:: 、     ` ァ主彡'^:::::::::::::::::::::?睚:::::::::',::::::::::`ヽ、
           //   |   ヽ   .′:::::::::::::::: l::/::/ !:l |: |:::::::::l :::!:::l:::ヘヽ.
          /    ο    O. .|:::::::::::::::::::::::l/::/ l / l:::|:::.イ:l l::::i:::::ハ '
         /                 |::::::::::::?睚 ::::|:/‐‐リ- |::::/ ::i-‐l:::::l:::::l
                        八::::. .: :| :l::i__二ニ,.. !:/ ::l,=ォ|:::/:ハl
                         \ヽ::r'f゙rl:::l弋゚リ l/  ノトソl:::イ:::i !
                          ヽ`{ヘソ⊂⊃    ,  ⊂⊃イ:./
                           ハj:::|::i:ト、    .、_,、_, /l/リレ
                            ハルノ!‐'介o。, _   /|/ /      ただいま。
                               /////「`く//! i|:´
                        ,.-‐く /////:|'/∧小 ㏍          お金と、これまでの戦利品を預けて
                           /     V,小刈//ハ|/`|i|'/           送り飛ばしてきました。時間はかかりますが、
                        ′     W//リ/> '゙//|∧ `ヽ       一週間あれば用意してくるんじゃないでしょうか。
                          {    ?睚}// ///////リ'∧   :.
                          レ////////////// \|
┌────────────────────────────────┐
│一応、送り先は 蛮族領に近いハインラト王国にしたので                │
│私がいなくても、レジスタンス側で頑張れば自力で辿りつけるだろう        │
│……と思う。一応、この人族社会の経験も今後の糧にしてくれるといいなぁ。  | 責任は見ないけど
└────────────────────────────────┘

57◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 03:47:56 ID:0paS1ZIo
    |: : : : : : 八 , -------、: : : : : }     /: : : : :
    | : : : : : : :/ニニニニミ⌒⌒ヽ: : ::{   / : : : : :/
    | : : : : : :ノニ/        ∨::|   ./ : : : : /: : :
    | : : : : : :{ニ{ /´\      }: :|  / : : : : /: : : : :
    | : : : : : :}ニ{ y==fュ\} jノ/リ: :| ./ : : : : /: : : : : :
    | : : : : /\j   ̄ ̄   {f夕|_ : }/ : : : : /: : : : /
    | : : : : { {ハ      r=ァ'   | } / : : : : / : : : : /
    |: : : : ::\_{  ャ=======ァ //: : : : : :/: : : : :/
    |: : : : ::/ニ|ト、.  ヽ二二ノ /イ: : : : : :/: : : : :/ /: :    自腹切って
    }: : /´ニニ} \   ー一 / ト、: : : : : : : : : :{/: : : :    装備を強化してくれるなんて、
     } : : {ニニニ|   \----/  :|ノイ: : : : : :/ : :}: : : : /    ほんっと~~に感謝してるぜぇ お嬢ちゃん!
    /: : (ニニニ|         /: : : : : : : :{: : : \/                           f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
____/: : ::弋ニニ}        /: : : : : : : : : : ): : : : :}\                             | 別に、私では暫く
: : : : : : : __\ニノ      /: : : : : : : : : / ̄ ̄` ー─                           | 使いようもなかった戦利品ですし。
: : : : :/       {  イ´: : : : : : :, <´                                    ヽ_______________乂_
: : :/⌒) / ̄ ̄イ´: : : : : : : : : /                                                 (売りにいけないし)
┌───────────────────────────────────┐
│援助といいながら 割りと面倒な手間をぶん投げているところは申し訳ないと思うが、..│
│その代わり こちらも戦利品とか提供したので相殺して許して頂きたい。           │
└───────────────────────────────────┘

                      _/:::::::::/::::::::::::::::::ヽ::::\:.\rヤ     }
               _     / /:::::::::::/::::::l::::::ヽ:.:.: . ヽヽ:.:.ヽ::::ゝト    ノ
                 / \     {,/: . : . /.:. : .|!: . : ヽ:.:.::::::::::゙、::::ヽ::`L>-イヘ
                  /:.:.:.:.: ヽ  /: . : . :l|: .|:.:.:.'!:.:,r''": ̄`l::::::l!::::::::',::::`ー| ハ. ヽ
             /:.:./ヘ、:.:.'、 ;::::::::l::::::|::;、r‐::、ヽ::::::::,ィォr、::::|:::::::::|:::::〉ィ l |  ',
              //ヘー'ノ:.:.:.:.i|::::::::|::::::|゙:ヽ,_、〉ー ' {tじ;;リ´|::::::::/}::::| | |  l|
               /:.:._コ ロ〕_:.:.:.|:::::::::l:::::::l:::l,{{イハY   ゞ-‐'ソ// レノ::::l| ∨_ん!
           /:.:.:.: `´`_フ/:.:.|::l:::::::|::::::;〉ム ヾジ     こつ /゙l::|:::l|:`Y \
           f´_ヽ;.:.:.==_二´,r‐、 |:l|:::::::ソ|: /∧つ '   _    イ::://:::|:::::|   >
         / /::`´:.:./´ \´ /∧ハイ |:::/:::::ゝ、   ´   _  __|:://:::::l::::::|  /    それより、先日聞いた
        ./ -、 ̄\(コ ─  l:.:.:.:.:ト、/ /:::;r‐、ノ:川:仁77´===//:::::::|!:::::| ̄     他のレジスタンスの件なんですけど……
        | ._ \ー-ヽ_//、ヽ:.:.| _/´////` ̄` ̄ソノ __,. /::/ーァ=、|
       /  _、ヽ、ヽ,(○)lフ,. '"´ ̄ ̄ `ヾ、ニ,.==⊆'´_  /::::;///  cヾ!      連絡網はないのですか?
       {  ノ\ ̄:.:.:.:.ム/ 、_ ノ    /    )    {::::::{//     }
         ',   ヽ \:.:.、Z::!. : . : . : .   /    ̄    . . . |::::lY      |
         ゙,  ヽ  \:.:.:{: . : . : . : ..  !    . . : . : . : . : ..!:::|l        ,'
         ',   ヽ    Xハ: : : : : : : : : . l. : . : . : . : : : : : : : : ;|::::|     /
          ',   ヽ/::::/' \:::_: : : : . : ^ :、::::: : : : : : : . ::::ノノ::/      /

58◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 03:55:03 ID:0paS1ZIo

            _  --  __
           '´::::::::::::::::::::::::::::...
         '´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      ,':::::/`^~゙^~゙^~゙^~゙㍉:::::::::::::::
       |::::,'ヘ     /`ヽ  }::::::::::::::
      ゚。:!__ハ  イ二二.__ }::__:::::::::
      { 杙:ア   `¨弋ツラ ´ハ }:::::::
      _ !`¨   `¨¨¨¨´  __/:::::::/     ああ、悪いが他の連中も
      } ヽ ` __     }:::::::::::::::\    ここに来てから暫く顔を合わせてなくて
     /  |゚。 Vー-ア u. イ _:::::::::::::::    俺っちには さっぱりでよぉ~
     ,'   , ゝ   -=≦/     ヽ:::::::::
    __/  ,.'  ヽ{从,イニ!        ‘,::::    ついでに、先日話した古参の行方も
 -、'ヽ,  〈      /ニ ハ         !     どこに連れてかれたか、あるいは
   } }   `ー-、,'二ニ/      ,ィ      殺されたかって話も全然                f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
  、!,/    r‐‐,.'二二/      //       聞いたこともありゃしねえや。               | ……そうですか。
       / /ニニ ,'      /,.'                                       ヽ________乂_
       ,' /ニニ /      ,'/




          ,.---- ,,          ,, --- 、
        /    _ヘ´v______v`ヘ_   \
       Y    ,.`,、-'''~´      `~'''-、,`.、   ヽ
       !     (Y ゙   ::::::::  ::::::::   ゙ Y)    !i^rj、
       ゙i  !⌒7 :::::::::::::::   :::::::::::::::   X>! j┴'、(ヽ
       ,r'ン,ン.´:::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::::::::::::::`.く,ン__
          / ‐/ /:/ : : / /:イ: :!: : : : :ト、: :. :    :}.  ` リ
       ′ / /:/ : : / // !i: :| : : : :ハl! :l : : :. :.iハ   ,′
      ノ  ム:/:イl: : /|: ム斗|:|: : :/ー!i: ト i: : |i l!: {    {       言ってはなんですが、
     / /´ i:小| : i/|/ { _ |i:|: :/ム |ハハl: : ||:|`ヽ.__, }       やはりこのレジスタンスは弱すぎます。
     } Y ⌒`|ハハ: : |r〒テミ、:ト:从 ィテ:〒ォ: }:リ:j  ヽ  !
     / |     |∧小. 辷:ツ 乂   辷:ツノ'} :/:{/   } |     先日 相手して頂いたスキュラが
     / /}.    |: i ト{⊂⊃   ,   ⊂⊃/イ:i |   ノ  l       決して弱い蛮族とは言いませんけど、それでも
.    / /:.ハ  \ l: {、lト.、    __,、__    イ} : l|  ,イ|  l     この蛮族領内では所詮 「中の下」でしかありません。
   / /: :{ ,l    ミヽハ:ヽ. >       . イ /′:|リ  /l!:.|   .
  .′,: : l/∧ /⌒¨ー― ―≧zz≦.∠ノイl: :/' /ハ:l: |   '.
  ;  ハ: |{ {:::V                 ̄ ̄  <:l:_|__  |
  | i: :/´ ̄⌒` ー ―-<__._____ ...z 、     `i、  ヽ|
  | /}′  /        } : l}|´         `¨¨ヽ. } | }ノ  }|
  { {    {       |: :j|| /            } } | }ノ'ハ ノ |

59◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 04:03:07 ID:0paS1ZIo

                              _,,.、_  ,-─‐-、
                        ,.  ´.:: ::.::.,r´       `、
         _, -- 、      /:: ::'::.:' `::: ::.,i         i
         _/ /  __⊥.__    , ' :: , '::::;ノ!::: :::: `ゝ、    ノ、
       f|| |      |  /,ハ:/./i/  i::::::. :::: ::. ` ─‐,´ヽ ` ~,
      人 \\|   / |  !/ i;'./    ヽ.:::::. :::::: ::::: :::: :::::`:,~´
.        ヽ 丁 ̄ ̄ ヽ  |  ′ヽi 、__   i: ハ,--、:::: ::::.:.:ノ::..,'   それに一太刀も入れられないというのは
        丁         「      ! ィ┬‐''  i::{,r´ } :::::.:: ::::.::/    抵抗する以前の問題かと。
         `了     |     /  ̄ ⊂⊃!:::i  ノ:::: :::::::;/
           廴__,r‐一,┘     i、__,     .j/  リ:: :::: ::ハ)      装備はこちらで何とかご用意しますけど、
                |   |       \      ノ j:::ハ::从       着けられる人間がいなければ豚に真珠です。
               |   L -‐| ̄|! リi/仁二iZ一┐    ̄ヾ     戦い方を指導できる古参の方が
             |   |   \. ∨ く/  |`トイ      |     どうしても必要そうですね。
               \ __  -‐  ∨       レ’       \
                     /         ヘ.   ,.イ    私はあくまで魔術師、
                       /              ハイ   |    本来 戦士は 専門外ですから。
                 /           |  |   |
┌───────────────────────────┐
│他のレジスタンスに渡りをつけるきっかけにもならなそうだし、   .│
│一先ずはこの『黄色の節制』を強化することに専念すべきだろう。│
└───────────────────────────┘




     f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
     | では、またちょっとお外に     |
     | 用があるので少し失礼します。. |
     乂_____________ノ



┌───────────────────────────┐
│本来接触した吸血鬼の捜索がおざなりになるのは仕方ないが、 │
│でもまあ リーダー、ラバー・ソウルの話を聞いて             .│
│気になった点があるので、一度 城に戻ることにする。        .│
└───────────────────────────┘


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60◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 04:05:27 ID:0paS1ZIo
   ';:;'; ; '::::,':,: :  . : ::::||:;:;';';:::.:. . . :;::;';':';'.';':';':;';:.:.:. . . :;:'::'.:. . . :;::;';':';';:;';:;';';::.:.:. .
   ';:;'; ; '::::,':,: :  . : ::::||;:;';';:::.:.     . . :;::;';':';'.';':';':;'     .`':.:.:. . . :;::;';':';';:;';:
   ';:;'; ; '::::,':,: :  . : ::::|lト――、      . :;::;';::  ,----、. . . :;:'::':::. . . :;::;';':';';
   ;'; ; '::::,':,:.:: ::. .::::;:;'';|l|::   |  .:.':;:;';:;';:;';:;.:: :.  |i::::  i|.:.::';';';':':';':':: : .:.:.:;';';
   ;';'; ; '::::,':,:::. . .:.::::::';|l|';':':: |     . :';:.':'.';';  :ヽ;;;;;ノ ;';:';':' :.: : . ∧ ;';';';:
   ';:;'; ; '::::,':,: :  . : ::::|l|;';';:::.:.|    . . :;::;';':';'.';':';':;';:.:.:. . . :;:'::':.:.:. . . 〈::|:〉:;f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
   '; '::::,':, : .:. :. :.:. :. :::|l|:::... ...l '.: .: .: .:.:';.;';:;';':';';';';';:;::'::  {iⅩi}  . :;::) (、.:| 一つ尋ねたいのですが、
   ';:;'; ; ':::: :,:    .:.:.|l|:::: :,: l|  . :;. : ';:;';:;';';:;';:;';:;';';':';'  {i ̄`i}   l;l` | ここ一、二ヶ月以内に人族のレジスタンスを
   ;'; ; '::::,':,::.. .   . :|l|:,::.. . l|:   . . :;.:':';:;';:;';.;';';';':';';' 7ijlilililiT  ::||.  | 取り締まった事実はありますか?
   ';:;'; ; '::::,':,:.: : : : : :.;|l|:,::.. . l|    '... '::::,':,:.: :;:;: ;::';':  ,〉!i!i!i〈   || ';.ヽ___________________乂_
   ';:;'; ; '::::,':,::::.:. . .:.:;';|lト、:,::..:;|.    .:.: : : : ;';';::';':';';';': [li,j,j,j、]   |""""""|
   ';:;::'; ; '::::,':,':,':,':,;/二 .\::l|         :ニニニニニ   l|::::....:ニニ|:.:.:.:.:.:.:::;|
   '; .';'::::,':,':,':,':,;/三三三 Υ          三三三⊆⊇::::::::...三三
   ':::::,':,':,':,':,;/二二二二二/二        二二二l二二二i;二二二i二
   .;':,:',:;',::/二二二/二二二二/二二  !二二二i;二二二l二二二l二二
   ':::,::'/-―/――-――/―--/-―――-――ヽ―-―――-
   .;/-―――-/-―-―/-―――-l-―――――-ヽ

61◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 04:09:49 ID:0paS1ZIo

                                          ,. '" ̄`ヽ.
                             , '" ̄`ヽ _r‐<´ ̄`Y      ',
                            ./  r>'"/        ヽ┐   ノ、
  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ                { r/   '     }`ヽ `ヽl>-rヘ_」
  | なんでまた        |             r'7  .;' /|   ./_ ̄ハ  ハ  八\`ー─┐
  | そのようなことを? |             |/   |/'´_」   /ァfてハト  | 、  \\  ̄
  乂________ノ             .;' |   | ィ'f'ハ、  '  j__,ン  八 \ !\」
                            /{ .|  八| j_り \|     |/,リ「  ̄`|
                          く/|八レ'  |    '       / ´  |  .人    人族の方に接触がついたのですが、
                               ヽ /、   r 、   //   /|  ,'   ヽ   どうも気になる話を聞いて。
                              /イ へ、    / /| _/_  /   ; }
                            / /  / >-rァ'|/|:ァ'"::::::`ヽ. /レ'   その際に、人族の中でも
                           ,:' /| /|、 ./ f斤:::/::::::::::::::::::ハ' }     特に古参かあるいは実力者の人物だけが
                            レ'´  ∨  レ∨_」ーイ/::::::::::::::::::::::::| /     死亡、行方不明になったそうです。
                                  r'アrヽ:::/::::::::::::::::::::::::::レ'
                                  /{八ンノ}:{::::_;:-===-、/
                               /`ヽ、-ァ::'::ヽ/::::::::::::::::∧\
                              /ヽ _ンノ::::::::::::/::::::::::::::::/|__|\|



                             f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
                             | 誰一人逃げられぬほどの凄惨な殺しだったのなら
                             | 納得もいきますが、そうでなければ
  ヽ- ,r, ミミ Y' ,、i 、ヽ. 、└ヽ              | リーダー格の人物が逃げられぬとは思えませんし……
  三 { l`ヾ ゙ "! ノ リ `ヽ\ ヽ          ヽ_______________________乂_
  ´,. ト ヽ    レ'/^}ヾ, } ミシ
  ノ //`ヽミ:、 _,.ノ  ,l::::( ( (
  _-ニ -‐ ''´ ,r ^ー' |:::::::ヽ ヽ l
   i` ‐ r-- '  _,〉 |:::::::::ハ  l
  、._i  l      ;:=ュ |:::::::i' /' /   ふむ、どうだったか。
  ヽ.`、 l    /ニ、l |::::;r'彡-'
 ::::::::::\. `   l、__,)゙i |::'":::i、     領内の取り締まりについては
 ::::::/\::::`ヽ、 ` ー ' |::::::/::ヽ     トロール派の領分なので、向こうに訪ねてみなければ
 ::::〈   〉::::::::::`ヽ-‐':::::/:::::::i'     分からない内容であるな。
 ::::::::\/:::::::::::::::/::::::::::/::_. -ミ 、
 ::::::::::::::::--─O::::::::::/^    ヽ

62◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 04:14:20 ID:0paS1ZIo
    l`ーニ三== 三ヽ ヽ  , ヽ\ヽ┐ ,. ‐- 、
   rヘヽ'´   /二ニ \il f/ //| / ̄\ \ \
   Eミミヽ `ー-==三二  \////,-、 ヽ‐、  l /
   ∨ミヽ ‐- ..,,_  、 __ヽ\////  l  i、   /__
   lミミ  \    /  `丶、 ./  /l l ハ .l l  /
  . lミ==ニ二 _,,,..l  F-丶--'´‐l  /,ノヽ!  i ヽ、
  . /==ニ二-‐_,,..  l  l      /// f\ ヽ  \ l
  . >'゙丶ヲフ-‐ノ__ノ\,!      //ノ  └‐-、  ノ ヽ
  /,l ^iヽヽ\/"====_=_==--‐''¨|      ヽ  l ノ }
 ///.l レ ト \l ¨¨:: ̄ ̄:::::::::::::/¨ヽノ       'ー、/f
/// /∧ヽ-、  ̄¨'''‐- ..,,__,,.ノ .i l .l        ノ  ハ
 // // ヽ--!     l.   ! ヽ ,. - ァ        it‐'´  だがその時期に
 /// ノ/¨\  !      ` ̄ l                大規模な人狩りがあったのは事実だ。
  / ( )\ 、\\  .. -‐''" ̄/
 /   ¨   \`丶 \   " ̄ i                  その際に生け捕りされた人族の話は、
-‐、    / \  `丶、\\   /               あまり聞かないが……
  \  /   }     ヽ l ¨¨                 吸血鬼の調査に必要なのか?  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
    \\  /     /  ̄、                                      | ……直接 関係あると
                                                         | 決まったわけではありませんが。
                                                         ヽ______________乂_
                                                       少し、思うところがありまして。






                __,,r─ミミミヽ ̄\|::ヽ))
             _,,=三:::::::::\::::::::::::ミ::ヽ:::::::::川ヽ、,,,、
           ∠::_ノ ̄:::::::ミミ:::ヽ::::::::|:l::::::::|ll::::::::::ミミ|}::ト、
          ,,-‐''´:::::::::::::::::::〉:::トヽ|ll,,-、_:::::::‐、::::::::::::ミ:::ノ:j
         /:::::::::::::::::::::r‐-、:| /''´ /  /'`/|:::|::::::::ミ:::::::::レ|
        (:::::::::::::::::::::{   |/_/ /''_/ .|/|::::::ヾ::::::::::::/
         `つ::::::::::::/   j:: ̄ヲ ´| ̄ ̄` ̄|ミ::::::::::::::r'
          `}:::::::::::::i   .|ヽ/   },,-┬-‐''|ミ-.,,-、::ノ
           |::::::::::::/   j |ヽヲ /   |   .Y' ,イ] |ノ
   __  __     |/:::::::〈    | __二_   /   /__<ノイ|    ……分かった。
  /-イ /._)-、   |:::::::::/    ,| ,,_. ̄ヽ/  // | j:::::::|
 .ト .|/_ /-イ   V::::|    / | 〈::/`  / // .//:::::::.|    ではその場に立ち会ったトロールと
 | / /ヽ /)    Vミ   ○ .|-─-、__,-‐イ::/ ○|:::::::::/    面会が取れるよう手続きをしておく。    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
 |/_ ./  / /           `「|─────-⊥::|/    それでいいな?                      | はい、それで構いません。
 | /` ./_./   ,,-------、   |ロ|:::::[二二]::O:::::::::Y                                 | ありがとうございます。
                                                               ヽ___________乂_

63◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 04:19:51 ID:0paS1ZIo


            , ィi_ノ⌒YYYY!
         ,イ(/iミ三彡    しn
           }  ミ三 ヾ//⌒-----、つ-、
         {  } ⌒ヾヽ.   -、  -、 }  {
          〈ノ/  {⌒_ww== }//// ミヽ}
         }//ノノ人{    }/勿jY川| }ハ
        r'、}|{≧ト、__}_,j_ ィf:::/))ノ{ノリ}
        ト、ヘ}\::::}!::::::/ーへ:}レ/ >ヘYY
        |i川ハ `i¨¨´   }  ∧(ヾヽリ
         ○|∧ { ___マ__ ./ ○)川{    ところで一つ、
        /}人/\´  ┬  ./{  /ムイ    ドレイクということで話を通していいか?
       j::::::::::::::\ \  ) //l /´                                  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
      /::::::::::::::: | >r≧f´f |┐                                    | ……?
-、---<::::::::::::::::::::::::\ l|:::::||:::レ':∧                                     ヽ____乂_
:::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ}:::::||:::::::::::::::\
:::::::::::∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::((__):::::::::::::::::::>-----、





                                             .    -─ -     __
                                        /⌒ / .:::::::::::::::::::::::::厂/´   ` 、
  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ                 /  . ' .:::::::::::::::::::::::::::::::(  {      Y
  | 人族のまま紹介すると        .|                    l  / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ト、     }
  | 不都合があるに決まっている。 |                    |  .' .::: ::::::: l .::::::::i:::_::_\ :::: Y⌒ヽ._ メ
  乂_____________ノ                   人 |.::::::l:: __:l\:::´ト、 .:::::::ヽ.:: l⌒ /∧Ⅴ
                                       rァ从::::!´::: |  \j \_;;::ハリ::: 〈/∧ハ
                                       〈/ 从ルハ:j _     _ _~「Ⅴ:::::::::::Li」::ハ
                                        /::::::::::::ノx=    x=x/.::::::::::::::リ:::::::::}  あ、はい。
                                         |::::/::: 入""     ""i:::::/::::::::/:::i: :: リ  そゆことですか、ええはい、
                                        レ'i!::::::::/ > -- 号 <!::/:::: イ::::ルイ.   ドレイクで構いませんです。
                                       (\人ル( ル 厂 /⌒ヾ:/7⌒\!
                                        EヲY}___r ュ 入苞メ::/i    }
                                         `ー┴┴1 }ヒ/ :::::::: || l|   ,ィヘ
                                             レ'r/ :::::::::: ||/⌒ヌ´ 卯
┌──────────────────────────┐
│ここしばらく、バジリスクやら人族の前では             │
│人族の姿を曝けていたため、そのことを一瞬忘れていた。   .│
│てへ。                                       │
└──────────────────────────┘

64◆iWAc./ZK.62014/09/12(金) 04:24:04 ID:0paS1ZIo

   .....;::|. `  .  .   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.   |l|i.
   ..::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.:.:::    |l|i....
   .....;/|   `;   ` ;   .|   i              |l|i.          f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
   .....:l i.     .,  ;.. . ._|   |  ノ     ` 、   |l|i: .:. : :.: ..      .| 手続きには2日ほどかかる。
   .....;:lノ. ; '  _,,..-ー.'"_..|::::___..レ'        ヽ  |i;.....            | 面会は3日後ぐらいになるだろう、
   .....;::| _, ,..-‐T__,,..l-ー '"_l.|       .: .: .: .: . :.:. : \l|;; : . . :.:. :. :. :_  ......| それまでにも他の調査は進めてくれ。
   .....;::|"__,|..-‐'"|_..-ー'l"_ -┤.       .:.:.      . :. :. :. :        ヽ________________乂_
   .....;::|__,l,..-‐T"_,,.トー '"|_..-` .       ::::        .:.:::  .
   .....;::|__,,..-ー'"l.,,..-ー '"::::::::::::       :.:.:.       :..:.::..:.:.:.
   .....;::|__,l..-ー'"_,,,/__ ___         .          ` 、
   '"    _ ___ __,,/  |__ _____ノ,   .            ヽ
   ______/______...../_____ノ  / |_____/_          ::: ::::::::
    :.: ./ ̄ /   |  `Y,_/  / __l  ヽ__    ヽ__`___-
    /_____,/______/__/  /____l, ̄/ ___  \  \/ ̄\  ヽ \
┌────────────────────┐
│トロールとの面会の日時までは、            │
│レジスタンスに提供して失った分の戦利品やら │
│金銭やらを補充して過ごす。             │
└────────────────────┘
                    .|
                    .|
                   ||     .|
               |   _| |__..  .||
               .|;|  /。 。ヽ  |,;|
               |.;;|  ヾi||i;;,,,ノ ,-'。'-,
               ノ ヽ  .|,l.|iii|/。。。。ヽ
         ||   <。。。`)イ。ヽ|ヾiiii;;;''""ノ.
      ..|;;|    |ii;;;"''(。。。。);;|ii;; ;:|
       .| ;;,|  /'~~~';;; ヾii;;:iノ  |;; ;|.
      ノ ;;ヽ_ ヾミlli;;∧;|i;;;i.|   ||;∧.||     .||                     , -'"""~~゛゛゛'゛'- ,
    /。。。。\|ミ,-' '-,i;;;| ll  いノヽ   |.|            _,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ゛''' - .,_
__,,.. /o o o o o o .Y。。。。ヽ,, ll  .|i; |。。\,-'-',_  :::::::::::::._,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;  ; ; ; ; ``‐
; ; ; ;..ヾミi;U;;o""''∧'~ヾii;;;;:''/ii ll ..|i; .|;;;;:::::''ノ______ヽ:::::::...-'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
; ; ; ; ; ;.|iii;;;:∧::ヾ(,,,,,,,,,)ii|.ii;;'' |ii  ll  |ii; |;;;丿iii;;;/   ;;;;;;;;. ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
. : . : . :..|iii;;;| |::ヾ`|ii..|´ ii|. ヾ|ii  _,ノii;; ヽ_ii;;::/.. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
. : ../'~'\ノ::ヽ  .|i;.|  iiii .ヾii,-'~。。。。。。 `\: : : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
┌─────────────────────┐
│ちょっと離れた付近を見て回れば            │
│高レベルの幻獣やら動物やらがすぐ見つかるし、...│
│私なりの散歩コースにあってホント素敵な環境だ。.│
└─────────────────────┘

71◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 05:48:19 ID:E7izmvSI


               __,,.. -‐¬ニ三 ̄l__
           _,,.-‐=ニ´‐¬⌒´ ̄l    |、ハ
      __,,.イ´-‐'i"´ ! __,,..!-‐_ニ"l´ ̄┘! }Λ
      }ニイ´! __, -rァi´   ! l__| |    | ヽΛ
.   /レ' ,.イ丁  | ゙┘|  _|__,,,,...斗--ー‐j‐┴┴┐
   /ヲ1 l´ |└' _,,.l-‐''T二斗ェェァ7圷己己己己刊
.  ∨! |」レ‐'',.斗ァ'T圷下己f不己Τヲ<¨フ=ミ | |、
   }j/イ下匕f弌「ハ. l⌒l.l l´ ゙!.! !  | |   | | |ハ
   j.イn'゙ハ、Π.| 「゙|::||  |.| |   |.| |____」 |__|_|_|ハ______ ┌r‐--=....,,,__
   〈1「!:|'|::| |::| L..!└┘_二_j_`二] !_二二j_二二エニニニニ辷^┴‐┐lコ : : : ̄`>、
    |j」l‐'_¨ 三ェ七托己下己!下己'斤己己下二工二二下r┐ーー‐|: : Π┬i: n: :_:|
   必斥f斤Π i'゙`l l⌒l f⌒l」 l⌒゙l」 l´:::`l l.「:::`l | 「:::::`l|Ⅵ/⌒! Ⅵ┘Lj└' '='」|
.  'l|「lΠ|::| |::| | :::| |:::::| | : :|.| | :::::|.l |::::::::| |」::::: | | |::::::: || Ⅵ::::::| Ⅵ} l^lΠn┐!|
   jj」,!L!'=' '-'└‐'_'ニ´_二´i_`二].j_¨二´_l,,¨二工¨二¨T二二刀ー亠‐┐|_||_!_!_||   ┏━━━━━━━━━━━━┓
  幺赱赱赱赱云冗己子己l子己冗己己刀二.工二二工二二Ⅵ〔ニニニ}.ニ ニ゙ニ`!    ┃▼トロール派閥の集会場  .┃
  `「「ll^l´l l´゙l.l´`Ll⌒l f⌒l.i l⌒゙i l l´:::`l l.f⌒゙l l l/⌒',.」_/⌒l_||Ⅵl⌒l 〈!Π「!「!「|   ┗━━━━━━━━━━━━┛
  r比ll_」l:j | ::|.| :::| |:::::| | : :|.l | : ::| l |::::::::| |.|::::: | l |::::::: | | |::::: | || Ⅵ::: | |.|:j !j.lЦ!
   `¨¨`¬'ー'='ニ゙,,辷,j_辷_|」_!::::::| l |::::::::| |」::::: | l |::::::: | | |::::: | llーヘ二l一'¨¨ ̄
┌───────────────────────┐
│花京院の言う通り、手続きはすんなりと通ったようだが. │
│トロール派閥に話を尋ねるのは三日後になった。   ...│
└───────────────────────┘

72◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 05:48:29 ID:E7izmvSI

                          ∧
                         / ゝ          ∧
                         / ! /∨        /.∨!
                        ム !/`/',     ∧ ,'   "''ゝ     /',       ∧
`ヽ、                      ! / ///\   / iゝ/ ゝ ///`!   / ',',      //`、
////}                     /  ////!、イ-/     !  ///ゝ ./  ',',     /  /ヽ、
////.}     /`ヽ             ,'   ////        !  ///`!/    \、_/  //// !    /
/////',    /  \           ,'    /_l          !            }     ///',   /
///////',   !    >、    /"''ゝ   {    ./           !    ┌''""""!   ゝ、_   ///',  /
///////}  リ    /    _!///`ヽ /  /             !     ',/////""''! ///∧  //{ ゝ、
ゝ、  ,-‐‐‐''`ヽ、   {  //////\!  ,'   ,'          /             ///∧ ///}   }
///"''"‐-、    }   ゝ´/////////γ ,'   /          /              ///∧ /ゝ、/
////////\_   ',  ///////////////{ !  ,'      ,'    !     _、''''""⌒ '!     ///ヘ-‐‐‐-、
///////////\  } ///////////////.{ ゞ/       l    !     !/////// ',      ///ゝ   "''‐
////////////∧γ///////////////{ /       ,′   |            ',      ///',
`ヽ、///////////i|///////////_、-‐''"i/        ,′    ',            ',      ///',
   `ヽ_ __、   i|///////_、-‐''"   {         /     ',                   ///',
       ""''‐--、__、-‐''"      λ    _、、、  リ ,/',  !                   /// )
┌───────────────────────────┐
│それまでの間は付近で辻狩りを行いながらも                │
│戦利品等をかき集めておく。金が手に入るのはずっと後になるが. |
│あとは指名手配が解けるまでの辛抱だ。                  │
└───────────────────────────┘

 \                    /
   \  丶       i.   |      /     ./       /
    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \          【ここにいる】
                  ↓               -‐
  ー
 __                                --
     二                       = 二
   ̄                                 ̄
    -‐                            ‐-

    /
            /               ヽ      \
    /                    丶     \
   /   /    /      |   i,      丶     \
 /    /    /       |    i,      丶     \
┌─────────────────────────────────────────┐
│なお狩りに関しては、妖精魔法のレベルが向上したことにより                           │
│以前よりも更に永続透明化からの奇襲などで手際が改善されたことを述べておく。              │
│【☆インビジビリティ】は透明化魔法の中で唯一 攻撃等を行っても解除されないが、           .│
│持続時間が非常に短い欠点を持つ魔法である。尤もその点は例の半永続化によって解決される。..│
└─────────────────────────────────────────┘

73◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 05:49:55 ID:E7izmvSI


             ○

             ○

             ○

                /\                   〈\
              , -'"   "'- 、              ∨゙\
         _,..-'''"          "'''- .._.        .|__ハ                    /\
         l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l         .|___}|             , -'"   "'- 、
          l                      l       ./⌒ア/        ._,..-'''"          "'''- .._
╋╋╋╋╋╋l            ,、     l ╋..-=ニ  ̄~_,/ ╋╋╋╋╋l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l ╋╋╋
┃┃┃┃┃┃l               八  __   l.// ⌒77゙´..┃┃┃┃┃┃┃l                      l.┃┃┃
          .l           ./二-_ /二-  |{ ̄ 厶{                l       ,、          l
         l             |二二二-_二-_ ,〉斗匕⌒\            / ̄〉    .八            l
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. |二二二二\/ )/ 二二〕___          // /    ...| |            l
                   L 二二.,,__/  //. : : : : : : : : `. .     / ∨      .| |            l
                  /|二二二,⌒7 . : : / : : : : : : : : : : : .V⌒ヽ|/ ハ. ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                   /:/|二 ,///V´/. : :/. :Χ:/. : :/ : : : : : ∨/ |,〉'}__,}
                  /:/  乂./\|?礒.∨. : ∧: トミ\ / . : : /. : : :〈 ∧.ノア′
                   :/        ∧| (,| : /. :Ν /斥:`:/: :/|: / : : ∨ |/
              |: ′      /: 八 ,リ: : : |/  └'' |∧:/_//| : : |\リ
              |: :       /. ⌒゙个|: : : |  '''     (x=ミリ : : し'゙二二‐ __
              ∨       . : /|: :?礒|: : 八       仏ジ : ∧|ニ,\二二ア
          (´ (..,,___     .//  : : : : | i : 「`   ‐┐   '''ノ )/,>ニ|二\/ニ〉
          ` ー--    .//  /. :/ : :| i : :|\     イ∩:|--二.人 二 〉/
             ー=彡 ´    /. :/. : : | i : :|ニ{ 「 ̄: i 「| | | l |i⌒゙'┘ \:\
                       __厶斗‐ァ'八: :.!,VL : : i :| ?礒; |八       `、: .
                       /二二,/ /\ ‘((__{,(\l  ノ!: .\      : :|
                     二.//⌒゙ /〈〉/:\〉⌒ ∧ ゙Y´ ノ:jI斗‐┐     |: ;
                  |二|{  }/二/|{〈〉}|∨二八,{/二∧ニニ| 、   |/  ←華扇
                       |二|{ :/〈〉ア^  :|{二}|: ∨二‐〈二二.∨ニニ|  \,丿
┌───────────────────────┐
│で、三日後。私は例によって、 ドレイクバロンの姿をとり.│
│トロールの集会所にて、数月前の人狩りの件について  |
│話を伺うためにとやってきた。                │
└───────────────────────┘

74◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 05:52:49 ID:E7izmvSI

┌───────────────────────────┐
│過去は闘技場か何らかのスタジアムのようなものだったのか、.  │
│楕円形のだだっぴろい敷地を有した施設内に敷かれた天幕内で.│
│件のトロールらと会見する。                            │
└───────────────────────────┘
   │           l                    |             |
    l゙              |                 !                ',
    !              |                    |             !
   .!              !                     !                ',
   !              l                   l             !
   l゙  【】           !                     ',        【】      ',
  . l  囚        ,'   ._/ ̄ ̄ ̄ ̄. ̄ ̄\____ .l.  __         p_P__P
  /   ||_,,,.. -―'''__ ̄ ̄ 「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「|   ` ///7n     ,ィ|\´roミ`> 、P p
 彡‐'" ||    /  /|                    |..//// /     / y=ミ_, ,二 、  -ミヽ,
/    ̄   /  /                        \  `ヽ    / `二´ {__r‐ }_fリノ}_}      《ようこそ、我らトロール部族の場へ》
          | ̄ ̄|                          /}_ノ___r‐{_ ィ77{三 ト、    \
                                     /  /   〉 /  / / `T_ノ }─く⌒ ゚。   《勿論 話は聞いているが、
                                 { -/ <´ ̄O ̄ ̄`> , \_ノ        ',   バジリスクからドレイクを
                                     ><´            \人       } .|   紹介するなど聞いて凄く驚いたよ》
                                    /           /⌒⌒ヽ  \\__ノ  }
                                  /            | i |i | }    ∨     .|
                              / /           ({l  | //)    V      |
                                 ' /             \_ry7{_      }      |
                                ノ||             /ヽ}ノ `ヽ   |     /
                                ̄ノ |.n           /⌒ヽ(__)  ノ   ト、    /
                               ⌒∨ U        ィコ /V  }   |/|   / .\ イ
                                 /  ()     iフ/  ∨ |  / } iフ/    }ノ

75◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:00:04 ID:E7izmvSI

                          ,、   _. r┐ (⌒)
                     | \-‘ー‐'::‘ニ>'⌒ヽ‐-<)_(⌒) .r‐、
                      r‐ |   ヽ‐一'´ r',ニ..,_\\─、 `:く ノ __ノ
                      レ'{!  ヽ. 〉、  /:_::r。、`ソ   \:::'ー< __r‐、
                    ノ ,、ヽ-‐_'   /´  ̄ ̄`ヽ    ヽ::::::::\)_ノ
                     /  / j_,.、 \ '           }     \::::::(ノ     《私はポルポ》
               /   r‐く__r─ヽ_i_           /        \/⌒!
                 , '    ト、  __   ,             ____/{ l}    《このトロール派閥内では
               {       ̄   ̄      _,x-┬ T¨ ̄       ̄ ̄    上から五番目くらいの立ち位置にいる者だ。
  .             八             __ ,.イ/r一' ( ノ                   くれぐれも舐めること無きよう》
              /  \         /   弋 二フ´
          / ̄\  >  ..,___,. イl   /                     【ブラッドトロールLv13】
       __r‐┴ 、〈__ノ) (二)=  //  ノ                      ダークトロールの更に黒い奴。魔法も高い。
      // l  , -‐l.ーく__  _/ / /                         《強化魔力撃》による近接攻撃は
  .  _///\i rー|  {   ,ノ  /  ̄/ー=ニ二:::::─--......                    此のレベル帯で凶悪な命中力と打撃力を誇る。
  /  | l ハ  ノヽ‐'_/ ̄   /   〈        ̄ ‐-::::::_:: ̄::::‐-......
     l / \ ノ)_,ノ(二)=  └‐--、\           ̄ ‐-:::::::: ̄
      l \_ノ_`フ/          \\






.              /  //              | 人
            / //              ∨〉`、
              /⌒7′                   ∨〉`、
          //'゙⌒ヽ,/⌒>、  -――- ミ __r‐ . )\`、
          |{ / /_//. : : : / : : : : : .\\\⌒V|
          ┌‐人乂//___,/ /. : : /. : ′: : : : : : : .∨〉^V ,/|┐
       ___|二二ヽ,/___,/ /. : : / . : : : : : : : : : : : .∨〉. ∨/‐‐┐
      〈二二二二|{___,} |: | : : : : : :|: : : : : :|: l: :|: :∨〉 「´ 二 |
      ∨ /二/,乂_} |: |‐-iL: : :| :| : : __| 」L| : :|{ ^|\二/
.        ∨ /二..厶⌒V|: l: :八: :`:| :ト、´: リ: :| :| : :L〉┘ニ∨〉
       ∠二二/  〈`7∧:仁 \∧| 从/:∨:厶イ〉  ∨ニ\
        / :/       /. :/ ⌒^^    斗=ミ´リ:|./   Vニ/
        |: ′    ./. :/ハ      ′     /:八    |∧|    《はい、ポルポ殿》
          八(      /. :/. :人   -ー-    . : : : : .      丿
          \  . : : : :/⌒>      イ: |: : |: : : .         《この度は 私めのような者に
             /. : :/〉:/: : : :「\,爪二||: :|: : |\: : .ヽ       お会い頂き、誠に……f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
.          /. : :/ /:/: :∧丿ニ}|{二〉'゙:|: : l`ヽ\: . \                     | よいよい。舐めるなとはいったが
        __,∠: :  ´  /:厶斗く.二/ |{/ 八: :|⌒ヽ, `⌒`\                    | かといって敬えと言うわけでもない。
        ___       /, / ̄>二.〉Y〈二`、 ∨,   ノ^二'.                        ヽ_______________乂_
      〈 ⌒^トミ /_,// )/ニア゙〈/∧,〉、二\ { .n|// |''゙⌒〉
    ┌‐\__   |ニ|{ .//〈〉/  |{二}|. \〈〉\  |└し'^!/
     \ `⌒ `\|{//二/   :|{二}|    V二.〉, ゝ  _,/(

76◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:05:23 ID:E7izmvSI




                             f´ ̄ ̄ ) ィニニニニ ヽ-} r' > r' ___f⌒)
                          r─一' ノ  イ≦ ト、   } } ∨`> (  ノ /f⌒)      《出来れば 力による「格比べ」を
                    , ─ァ´ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ     Vハ  | |    / /´>/ /       してみたいところだが、そう暇もあるまい》
               ̄ ̄ ̄ / / >─ァ-----、    `ト、 ヽ}  l| {     くノ  /_ィヽノ⌒)
                   / / ム     l \   {:OY {_ .∧∨        r=く`´
                 >ァイ   シ ー─<__ 人_  `ヽ}   ∧\    ⊂ニニ___ノ_f⌒)
                f  }   ム ャ      ーr‐'  /      `> ニ..ー<     ー一'
              . ,r/   ノ   シ    -<`ー一'(::{__L__     __\zx   \\ r──‐ 、    《なんでも二月前の
              / l|   _)   ャ     `了(_. ヽ=i::} `¨´    }:OV \ヽ   \\ ̄人_ノ     人狩りについて
              つ|!   )         斗f千  i!:{_,      >-\ \   ハ ∨           尋ねたいそうではないか》
              /{    ̄}         ̄}!了)  i!i| ム              } }ニ⌒)
              /Oヽ  ノ!__...ィ⌒ ー─'´   ム シ               | |_) `´   《“花京院”からは
              O  O))  ⌒!ノ       !    シ ャ               |__}_      吸血鬼の捜索に関する話とは
              ト、_/O>一'} \           ャ             / ィ77 |      .聞いているが、一体どういうことだ?》




    /:i:/                 {:i:i:i:i∧
.   /:i:/。r≦:≧.、----------、  Y:i:i:i:i:i\
   Ⅵ:{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\: : : : : : : : : : <:.\:i:i:i:i:i:∧
_ ∧:i:r≦三7:i:i:i:i:iY: : : : : : : : : :\: Y:i:i:i:i:i:}
_ニニ≧Ⅵ∨ニ./:i:i:i:i:i:i:i}: : : : : : : : : : : :.ヽ:i:i:i:i:i:i{.
三辷彡Ⅵ.ゝイ:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : : : : : : : : : : V:i:i:i:i∧
ニ/ニ/三{:i:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : : : : : : : : : : : : V:i:i:i:i∧
ニニ/ニ.}ニ{:i:i:i:i:i:i/: : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:Ⅵ:i:i:i:i}
ゞへ彡イニ.{:i:i:i:イ: :/: \:}: : : : : : : : :/: : : : : :Ⅷ:i:i:i√三)
彡ヘ、彡}三{r' : : |:./{从: 木: {: : : : : :/: : : : : : :.}:i:i:i:/:<´
  ‘,  \l: : : :|'   ヾ{:./{: : : : :, :/斗--: : :}彡イ: : : : ≧s。 _  イ
    ‘, ヽ l: : : :{ゞx.、__ ´ ヾ'{:/ノ /:'イ: : :八ニ≧s。_: : : : : : : 彡'
     }: 、 l: : : :|.  `冖'            ノ:从'ニ入z彡'   ̄ ̄
.   /: :.:ゝl: : : :|        { ヾ=彡イ:i/ ア
   /: : : : :.l: : : :|           ./: :{:./´
.  /: : : : : :.l: : : :|\    -    イ: : :{:.{       《はい、その件なのですが
 /: : _: : :.|:l: :从⌒> __   <{: : : :.:|:.{        実は――――》
. '/    .{从: : r<,,≧='-._) rヲ|: : :./:Ⅳ.
'       {  Ⅵ{ 込_)<>つ{ : : {: | 、:、
          ∧:.V丁丁丁-<∧Ⅳ: :{: l.  \:.、
         /∨  .{ { { l. 寸lⅣ {Y:.    \:.、
┌──────────────────────────┐
│と、前置きはさておいて早速 本題に入る。              │
│人族レジスタンスの主要メンバーやリーダーが            │
│前回の大規模な人狩り以来、消息を絶っていることに関して。. │
└──────────────────────────┘

77◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:10:07 ID:E7izmvSI

               (__)   (__) __
              n「斗<三`> 、) __
          (__) . ィ|\=彡 ´ ̄ \ \ュ)
            __}/___|  \ <_tゥァ  \ \__
        (/ノヒヲ| ヽ / ̄     \__}ュ)
       __/     __ノ ̄           :|'⌒}      《ふむう、なるほど》
      〈 /\    ' __    /´ ̄ ̄`ヽ } ト(
       /  /           {_____ノ⌒}   __)      《確かに前回の蛮族軍を動員した
.   /⌒\_/_             ∨:::::::::::::::/   ∨       人狩りでは、特に人族の強力な戦士と
   / /⌒}ヽ\ .}         / \__ ィ≦三三三}      .戦い、捕らえ、あるいは殺した事実はある》
.  /{/ ̄ ̄}}  } }\__ イ== (___(__ノ},   \ \
  {  ヒ.....ノ} /}ノ rロュ  /    (____ }\   \
 ∧ \ー }/ ノ rfヲニ /     {__ ,ノ}  }
   \_ノ-----(三)-- /---<   \___ノ
  ==彡              \   { __/
                    \ ∧
                     \ \___ イ






                        ,、   _. r┐ (⌒)
                   | \-‘ー‐'::‘ニ>'⌒ヽ‐-<)_(⌒) .r‐、
                    r‐ |   ヽ‐一'´ r',ニ..,_\\─、 `:く ノ __ノ
                    レ'{!  ヽ. 〉、  /:_::r。、`ソ   \:::'ー< __r‐、
                  ノ ,、ヽ-‐_'   /´  ̄ ̄`ヽ    ヽ::::::::\)_ノ
                   /  / j_,.、 \ '           }     \::::::(ノ       《しかしその人族の「れじすたんす」のアジトと思しき場所、
             /   r‐く__r─ヽ_i_           /        \/⌒!       二箇所において 計五人の戦士と戦ったが、
               , '    ト、  __   ,             ____/{ l}        その全てを捕らえたわけではない》
             {       ̄   ̄      _,x-┬ T¨ ̄       ̄ ̄
.             八             __ ,.イ/r一' ( ノ                     《我々が殺したのはうち一人、
            /  \         /   弋 二フ´                 捕らえて檻に収監したのが一人だ。
        / ̄\  >  ..,___,. イl   /                           残りは全て我らが仕留めるよりも先に逃げてしまったと、
     __r‐┴ 、〈__ノ) (二)=  //  ノ                          交戦した戦士より報告が届いていた》
    // l  , -‐l.ーく__  _/ / /
.  _///\i rー|  {   ,ノ  /  ̄/ー=ニ二:::::─--......
/  | l ハ  ノヽ‐'_/ ̄   /   〈        ̄ ‐-::::::_:: ̄::::‐-......
   l / \ ノ)_,ノ(二)=  └‐--、\           ̄ ‐-:::::::: ̄
    l \_ノ_`フ/          \\

78◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:12:30 ID:E7izmvSI
                    . -=ニ  ̄~_,/
                  __   // ⌒77゙´
          ./二-_ /二-  |{ ̄ 厶{
          |二二二-_二-_ ,〉斗匕⌒\            / ̄〉
          |二二二二\/ )/ 二二〕___          // /
          L 二二.,,__/  //. : : : : : : : : `. .     / ∨
         /|二二二,⌒7 . : : / : : : : : : : : : : : .V⌒ヽ|/ ハ
          /:/|二 ,///V´/. : :/. :Χ:/. : :/ : : : : : ∨/ |,〉'}__,}
      ./:/  乂./\|?礒.∨. : ∧: トミ\ / . : : /. : : :〈 ∧.ノア′
      . :/        ∧| (,| : /. :Ν /斥:`:/: :/|: / : : ∨ |/
     |: ′      /: 八 ,リ: : : |/  └'' |∧:/_//| : : |\リ
     |: :       /. ⌒゙个|: : : |  '''     (x=ミリ : : し'゙二二‐ __
     ∨       . : /|: :?礒|: : 八       仏ジ : ∧|ニ,\二二ア   《ですか》
             //  : : : : | i : 「`   ‐┐   '''ノ )/,>ニ|二\/ニ〉
         .//  /. :/ : :| i : :|\     イ∩:|--二.人 二 〉/   《では、その消息を絶った人族の戦士は
    ー=彡 ´    /. :/. : : | i : :|ニ{ 「 ̄: i 「| | | l |i⌒゙'┘ \:\     まだ浮民として領内に潜んでいる可能性は
              __厶斗‐ァ'八: :.!,VL : : i :| ?礒; |八       `、: .     十分あるはずだと》
          ./二二,/ /\ ‘((__{,(\l  ノ!: .\      : :|
            二.//⌒゙ /〈〉/:\〉⌒ ∧ ゙Y´ ノ:jI斗‐┐     |: ;       f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
         |二|{  }/二/|{〈〉}|∨二八,{/二∧ニニ| 、   |/          | 《うむ。が、そちが集めた調べによると
                                               |  それら強き戦士たちは皆 行方不明に
                                               |  なってしまったということだな》
                                               ヽ_________________乂_

.

79◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:19:59 ID:E7izmvSI

         __         p_P__P
        ///7n     ,ィ|\´roミ`> 、P p
.       //// /     / y=ミ_, ,二 、  -ミヽ,
         \  `ヽ    / `二´ {__r‐ }_fリノ}_}
       /}_ノ___r‐{_ ィ77{三 ト、    \    《そちの言い分、それが真実であるのなら
      /  /   〉 /  / / `T_ノ }─く⌒ ゚。    取り逃がした戦士たちに、吸血鬼が接触した可能性は
.     { -/ <´ ̄O ̄ ̄`> , \_ノ        ',   十分にありえる話だ》
      ><´            \人       } .|
     /           /⌒⌒ヽ  \\__ノ  }   《しかし吸血鬼め、我らが取り逃した者どもを
   /            | i |i | }    ∨     .|    横からかっさらうとは、薄汚いハイエナのような真似をする》
.  / /           ({l  | //)    V      |
  ' /             \_ry7{_      }      |    《誇りの欠片もない奴め》
 ノ||             /ヽ}ノ `ヽ   |     /
 ̄ノ |.n           /⌒ヽ(__)  ノ   ト、    /
┌────────────────────────────────┐
│やはり話を聞くに、前回の人狩りで戦士たちの全てを仕留めたわけではなく、. |
│逃げた戦士たちが その途中どこかで消息不明になった疑いが強いようだ。.  |
└────────────────────────────────┘

         /:::: |       ,斗*≦:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧*Ⅵ:::::::Ⅵ{ {:/{
        ':::::::::{       /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,:==Ⅵ:::::::Ⅵ/ニ
       {::::::::::::. へ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:::::〃}:::::::::::}ニニニ>イ{
       {:::::::::::/::::::/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{:::::::::::ソ:::::::::: } <ニニニ/
      Ⅵ::::/::::::/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ:i:i:i:i.:::::::::::乂>ニニニニニニ.{、
       Ⅵ::{:::::/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iⅥ:i:i:、::::::::::::\ニニニニニニ {:i:.、
     _ ヽ::{::::':i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i}:i:i:iⅥ:i:i:i\:::::::::::/lr-==ニニ{:i:i:\
      \>={:::::i:i{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:Ⅵ:i:i:i:i:\/  ||   \`:i:i:i:i∧
     /ニニニⅥ:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i斗f笊芋「:i:i:i:i:i:il ノ/:|    \:i:i:i:∧
    -====r===从:i|:i:i:i斗-十Ⅵ:i:i:i:Ⅳx斗≦气:i:i:i:i:i:| /:i:|i.      ヽ:i:i:i:i:\
.       }:i:i:i:i:iⅥ:i:i:i:iⅣ斗ミ ヾ彡' {' V 辷リ}:i:i:i:i:i|ノ:i:i:八      Y:i:i|ニ=-     《たった今まで仮説でしたが、
.       }:i:i:i:i:i∧:i:i:i:i:i:ヾ 沁        `¨´ |:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:∧       l:Ⅳニニ=-_     十分 裏付けになりました》
       从:i:i:/ ヾ:iⅣ:i:i:iヽゞ' 、       |:i:i:i:i:i|\:i:i:i:i∧.     }:/ニニニニ=-
        Y:{   ヾⅥ:i:i:{ハ     _       |:i:i:i:i:i|ニ≧<:i:∧    .ノ' |ニニニニニ=_   《ようやく吸血鬼の足取りがつかめた気がします、
         ヾ.      Ⅵ:i:{.¨ゝ .. ゝ ヽ   ィ|:i:i:i:i:i|ニニニニニ≧\     |ニニニニニニ=_   ご助力感謝します》
                {Ⅵ:i{    > _ ィアイ}:i:i:i:i:il=ミxニニニニ=ヽ\   .|ニニニニニニ=-
                | Ⅵ:i!  /=/__,ノ{(ニ 从:i:i:从  \ニニニ ∧:i:\..|ニニニニニニニ=
             _、 Ⅵ:i. ./ニ ./ ̄}ニ{ ゝ/' )'/'     Ⅵニニ.∧:i:i:i\ニニニニニニニ
┌────────────────────────┐
│それが具体的にどこか、というところまでは         │
│流石にわからないけれども、少なからず             │
│この領内に潜む吸血鬼の捜索に一歩前進と思われよう。 │
└────────────────────────┘

80◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:24:40 ID:E7izmvSI

┌──────────────────────────┐
│しかし、仮説が本説に変わったところで                 │
│それだけじゃ進展はない。だからこそ、 次の段階に進むために|
│そのレジスタンスの生き残りから情報を得たいのだが…….    |
└──────────────────────────┘

                                    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
                                    | 《つきましては、浅ましい願いでありますが         |
                                    |  捕らえたという人族から情報を得たいのですが……》  |
                                    乂_______________________ノ


f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
| 《むぅ。それだがなぁ、
|  貴重な情報源であるが故に
|  簡単に尋問を許すわけにもいかず》
ヽ________________乂_

                        /;;  |^7
        /`ヽ、         /   } | /      ',,、
        /    ,ゝ     ,.:ィ /  / !  |/       ` \
        /   /    r''" l,/ / '!         ,.:ィ''7   ゙''、
       /   /     |   |''´    !    ,.:ィ'7/  /,r‐=''"フ |
      /   /       |   |    |    / // //   /  |
      /   /      |   |   ,ノ     / / レ'Z'′ /     |
     /   /      |   |  /    /,/ /  /      |
     /   /       |   |  .|       /,.:r'"´        |
    ``ヽ、,,/       |   |  .|      ''"´           |
                |,. ='   三三ニニニニ=========--------------
               /        i′               三三ニニニニ==========--------------
               !      /                      ヽ     ',
           '"゛ 、    .l゙    三三ニニニニ==========--------------ヽ     ゙''、
                l゙     !                        \     ゛
               /    /三三ニニニニ=========--------------
           _/   .i′                           ヽ  ',
         r'"    /          三三ニニニニ=========--------------
            /    .,''"                                  ! ./
        ,./    ./                                 | `
      r'"    ./      三三ニニニニ=========--------------  、

┌─────────────────┐
│なんとか取り次ぎを、と            │
│おし願っているところに 天幕の入り口を.│
│勢い良く突き破り、闖入者が現れる。   │
└─────────────────┘

81◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:30:13 ID:E7izmvSI




                          ____
                    ,  ´      `ヽ..、
                    /                \
              /  __                 ヽ
            /ハ/__ノ_´  `ヽ            :.      ヽ
    , '      /イノ´___    {                :.
.   / , '      {ハ!f'´ ̄ヾ;;> ;  }、               i        !
  / /      }ノ 、-ー、i{' i ! / ゙ヽ.. __... -'´ ヽ.    }    |   i
            /  ヾ 、 }}!.!.i !    /´´  .:.:::::::::ヽ /          |
  |.       /{{   ´ゝミ从j しノ     ,r.、.:.::::::::i:::ノ /     |
  i     , '.::::人     `リ!_ノrfし'イ _ノ;;ノ`ヽ.:::::Y /、     ! i
       /  .::!`)}    _  人≧圭≦、ニ¨ヽ. ハ  }/イ}    ノ
.      /  .:ハ'' j!  ,( ノ /_.:::::`ヽ ゝニ=-< ノ.::/ハり′
     /  , ;、 ∨ __r‐、}:.__)::::::).:.:     . . : :::ノr/   \∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧/
-‐ニ´/ ,,;,;''‐ .::}, )`こ)_}_ノj! '   . . : : _:_:ノ{{ノ´     <  《義父上ェ!ここに生意気そうな、       >
  .::'  ,''゙´ .:::i´ `ーヾ`ヽr . . : : :r‐⌒)__>''|        .<   ピンクのドレイクが来たと聞いたぞォ!》   >
 .:.:::   / .::{!   .::::∨__ノ: :‐ノ`¨゙゙:::::::::::::j       ./∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\
 .:::::  /   .:::iヽ...:.:.::::ノ::::ノ´7´.:.:.::::::::::::::::::人`ヽ      【オーガウォーロードLv13】
┌────────────────────┐  ..オーガの魔法戦士。真語魔法を高い水準で操り、
│現れたのは 今まで話していたダークトロールを. │  ..同時に肉弾戦もかなりの能力を誇る。
│義父上と呼ぶ、オーガの戦士だ。          │
└────────────────────┘

82◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:37:40 ID:E7izmvSI
                            /::::::::ノ Ⅵニ.|_    ハ
                            /::::::::::ィ   ?瞼ニニ}.  {:::{
                          /::::::::/{=! _. Y彡ゝ.  |::::ヽ
                      /:::::イヽ,斗*≦:i:i:≧=┴、 ゞ:::::ハ
                       {:::/:::}:::::}:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ_.)::::::}
                   ____ 入::ノ::::,/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ⅥV:,
                  {rニ /ニ{_::::::/:i:i:≧xィ:i:i/:i:i:i:i/:i:i:i:i:Ⅵ〈
                   Yニニ.∧ ヾ:i:i=ミメx }メ{:i:i:i:/,斗-:i:ilニニ\
                      人ニニニ N:i:i:i:i{.示心. !:iィ/´ノ'从:i:i八ニ_/
                  /:i:i:iア'√:i:{:i:i:i:{ 辷ソ` ´ r示ぅ7イ:/ニニミx
   _             /:i:彡'゚´ /:i:i:i:i|:i:i:i:⊂⊃   ゞ.ソ/===ミ:i:i:\\    《は、誰ですか貴方?》
    \ヽ         (:(´   /:i小:i:i|:i:i:i:|\ r- 、⊂イ:i:/三/ ヽ:i:i:.i=i
      Ⅵ::.         ヾ  /:iイ:i:i|:i:i:从:i从 .≧≦=-{ |:i:{:/.八.  Ⅵ.}=|    《恨みを買ったような覚えは
      Ⅵハ          ('' .r-v-/ニ=ハ{ミ二人ノへ¨ヾ-=:|ニニゝ__ .)/ニ'_\   ……そこまではありませんが》
       Ⅵ:i:,        _  /ゝ-〈ニ / _ /≦Y{=≧x _Y_.ノ =彡} l ./ニ//
       }:i:i:}  ,斗*≦> ⌒./  人' __.イ /ニニ.イニニ{\_}( ̄.{Ⅵニ.| .イ=イ'
       }:i:i:| /:i:i>''     ノ   / ノ_.)ノ.Ⅵニ/ |ニニ:{_ {´ } 从=/=/ノ
       }:i:/:i:i/     (  ---r'∩:i:i:i:i}=// ニo ニ≧ / ./=/ ̄
┌──────────────────────────────┐
│彼は突如、私を指さしてしきりに怒りを申立てるが、はて何のことやら。  │
│確かに以前、通りがけにトロールアデプトやら蛮族を狩ったりもしたが   │
│オーガの対象には心当たりない。あるいは知人の仇でも取りに来たか?│
└──────────────────────────────┘
           /__       /     | \
          / ̄ \__/ ̄      \  |、
        //     \      /   /^\ \|、
        | |     |      /  / /ヽー \ |       \∧∧∧∧∧∧∧/
        | > _   \ \|// / /-、_   | | __      <  チガウ!!  >
        | / /  `--、_\ ////=====- \|/ \  ....../∨∨∨∨∨∨∨\
        | | |/フ ̄ヽ―″|   \`――-″  | /`|
         |`l  // ̄フ / `l   `\_      ||、  |
          ∥ lll ヽ―″/   |     \    | | /|
        / ̄`l lll    /    / 人       /`l`l/
        | /\\   /    |ヽ-/      | |||//    忘れたと言うか、
          | l′| |  |      、-、_/ヽ、_   ?礒| .||/|   つい先日 高原での戦にて
        ヽ \ `|\ ヾ   /`--、_/ ̄\  > /`l    敵方に与しておきながら……
         \_\」 \   /、_、―-″′   | /  |
           | llll  |      / ̄`―、_/ /    |
           | .lll\ `l ヽ―-′       /     |            f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
           |    `ヽ、       _  //     |              .| 高原での……戦?
           |      \_   _、-ゝ-″|      ト、            .ヽ________乂_
           |      `l `―-′    /       | .`ヽ
          /7      `l         |       |   `
┌─────────────────┐
│そう正直に尋ねるが、彼は異なると言い..│
│全く心当たりのないことを述べ始める。  │
└─────────────────┘

83◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:47:03 ID:E7izmvSI

     ,/ 〆-‐‐─:; ::^~ ::::ヽ\    ヽ
    /  ,ノ      ゝヽ  :::)( L    \
   ./⌒゙゙~  )└ ,.-─-=、、、_.ノ人  ゙ヽ、   ヽ     \∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧/
  / ノノ .、  ((_ // ̄⌒^゙゙ヾ):::....)) //ヽ   .|      <  《吸血鬼軍 ダ!!》  >
  .| ,、└.、| ノ///  ,,.===‐,、  .:::::ノ (  !   |    /∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\
  .|/,ミヽ、ヽ /,!′:::|  ○ノ゙     ⌒  !-y⌒、
  .|′,==、、丶 ..:::::ヽ-‐^::      :::::   //》 )
  ヽ、(  ○】i    :::....         :::::  // < .|     《義父上、コイツは
   》 ゙─イノ=   .:::........::‐__     彡イ<| (ノ ノ       .「南」の蛮族軍、吸血鬼の中で
   |   /=、_ヽ、.. ...... ̄_,,二、ヽ)イフ ノヽYノヽ      .見かけたドレイクだゾ!》
   \..::人_.ノっノ    ::::../^))/  |/  .)ミソ  \
    > _  丿,ィ─-、._.,,/ .:: /  彡.-‐=二 ̄二\
   . ヽヽ=「~ニ---─ラ~/  .:: /  _∠-‐::. ̄      ヽ
     ヽヽ~ヽ-─‐彡.′  :>‐ニ   .::          \
      \ ゙‐--イ::..   /   ....::::    __,,---─彡三
       ヽ   ⌒  /ヽミ___mr‐--、___////////////
        ヽ_==-─イ//////////////////////////
        ////////////////////////////////////
┌─────────────────┐
│南?はて、私はこの蛮族領から     ..│
│南に訪れたことはないが、と言おうとして │
│ふと“花京院”の言葉を思い出す。   ....│
└─────────────────┘
    キ   / /   rォ
キ     ョ / / fレfオ ̄fオ---¶-く
 ョ     ロ ∠...._/¶  ¶  ¶ ¶、`ヽヽ
 ロ    ___/f> _/ ¶  ¶       ∨ } }
      `¨ァ  }j⌒}      ¶ ¶ ¶∨        《なに、本当かジャック?》
         )  }' ヘ、¶  ¶__,ィ´ ̄/´lノn__
      rュ {  ノl{ fa `¨二ィ   } ノ} {| ハ     《疑い難い話だが……いや、
    fヲー{ /{ ∧.  | , ィgュ   l_ノ rノ-}__ _)⌒ヽ  花京院がその事情も含めて
   . (_ノT)/ /     \レく  __ノ  / /^ヽヽ.   }  》
   /ミ三彡}ト-------≧千´/     |/ハ  }ノル_ノ
   人___ノ≧一'_j ̄O ̄`ヽ{     ,ィ  ̄ ̄  ハ
     //´ ̄       --`¨¨¨¨¨´⌒_.............._`ヽ}
      /               `¨¨´三{三    `ヽ
    '                    三       ',
               ⌒¨¨¨´
┌──────────────────────────┐
│確かこの「魔城ガッデム」の他にも、もう一つだか二つだか   .│
│蛮族が収める拠城があるとの話を聞いた覚えがある。     │
│確か、ドレイクとバジリスクを除いた種族からなる都市で、    .│
│主要蛮族は吸血鬼からなる蛮族領という話だったはずだが。  │
└──────────────────────────┘

84小さな名無しさん@この板は300レスまで2014/09/13(土) 06:49:38 ID:PLnK0KaU
本人を見てしまったのか

85◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:49:51 ID:E7izmvSI


┌────────────────────────────┐
│完璧主義のドレイクと気まぐれのバジリスクのように、蛮族同士は. │
│決して反りが合うわけではない。彼は、そちらの蛮族軍との戦で   │
│私を見たということなのだろう。                           │
└────────────────────────────┘
.              /xixi/    -‐‐‐‐‐‐‐-     \xixix\
            /xixix/   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\____  }xixixix{
             |xixix人/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.///`ノxixixix {
             |xixi///:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧[///xixixixix人
             人xi [[[:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ:.:.:.:.ゝ:.:.:.:.:.:.:.:∧[[[xixixix/,
              /\[[[:.:.:.:.:-‐<:.:.:.:.:.:.::. >‐-:.:.:.:.|[[[xix/!i:\
          Χi:i:i:i:i:i|: :|l |/从∧:.:.:.::/从∧ヘ:.:.: |ゝ-彡i:i|i:\〉
          /:くi:i:i:i:i:i|:l l:l:| TニT \/ TニT フ:.:.:.| :.: /i!i:i:|/
            /: /:ゝ --从ハリi 廴」    廴」 |:.:.:.|:.:./i:i|‐┘    《いえ、心当たりはありませんね。
        ムイ:/     /:.:.:.|   '         |:.:.:.|:.:.: ̄|       そも私は東からの出自ですので》
          /: /    |:.l:.:.乂   -==-      |:.:./:.:.:.:.:.:|
           レ     l∧:|l:.:.:>―号―‐< ムイ:.:.:.:.:.: |\
                     /从厂 /) (\ ̄ ̄|:.:∧:.:.:.:.:.|、:.:ヽ    《人違いなのでは?》
                 /:.:.∧//|*|\\ ./ノ  ∨:.:.: \{
             ,ヘ   ./:.:./ {/  |*|  \\\  V:.:|
          /^ヽ┐/: l^爻 l  /i:i:i:i:\  \\ Y爻フ   /`/{
           [三 | |―┘/爻/i:i:i:i*i:i:i:i>‐-ゝ爻ヽ └―‐┤!/フ
         /[/ l,」――‐爻i:i:i:i:i:i:*i:i:i:i:i:i:i:i:/‐-爻―――‐L|、Y\
┌─────────────────┐
│いや、正確には『今の私の姿』か。    │
│ああ、最近 気配がしないと思えば    .│
│いつからか監視は途切れていたのか?...│
└─────────────────┘

    .:/ 〆-‐‐」し--i(::ヽヽ\  ノ |  ヽ・ ..
   : /  ,ノ ((   f r‐'^^゙) ):::)) ヽ'´-‐、`ニ \:.
 : ・/⌒゙゙~  )└ ,.-─-=、、、_.ノ人  ゙ヽ、ヽヽ , ヽ .
  / ノノ」 し-- // ̄⌒^゙゙ヾ):::....)) //ヽ' `ー ノ |・
 :| ,(.(. l r'^^ //(( ,,.===‐, __」し-ノ (_  !f ̄  | :
  .|/,ミヽ、ヽ /,!′:::|~`y.○ノ゙r‐'^^゙).)⌒l し!-y⌒、 |::
・: |′,==、、丶 )ゝ:ヽ-‐^:: `ー //::ノ (  //》 ).    《黙レィ!》
  ヽ、(vξ.○】i `ー  ノ | i('⌒ )ゝ-⌒:  // < .| :
・:.. 》 ゙─イノ= '⌒'‐、`ニ ヽL_ l,f~´`彡イ<| (ノ ノ:     《その得物といい姿といい、
  : | ) ) /=、_ヽ、..((......ノノ'''''`)ノノフ__   ノヽYノ\..    それだけ似てて人違いなんてことが
   :\.:((人_.ノっノ )) (( ../^))/r''''`/  .)ミソ  \: .     アリエルカ!》
   ::> )) 丿,ィ─-、._.,,/ .::((/  / 彡.-‐=二 ̄二\ :゛
   :. ヽヽ=「~ニ---─ラ~/(V/::/ / _∠-‐::. ̄       ヽ ・:
    ・・ヽヽ~ヽ-─‐彡.′ノノ :/‐ニ二 .::             \
     : \/゙‐--イ:: . ノ//   ....::::     ,,---─彡三
      : ヽ 」し-⌒ ノノ/ヽ____r‐--、___////////////
       : ヽ_==-─ ///////////////////////////
       ・ ////////////////////////////////////
┌────────────────────────┐
│まあ、それはいい。                          │
│とにかく私自身には心当たりのない話だし、          .│
│人違いということにして丸く収めたいのだが         │
│相手ははそうもいかないそうで。                │
│向こうの戦で随分と苦い思いでもさせられたんだろうか?..│
└────────────────────────┘

86◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:52:07 ID:E7izmvSI
┌─────────────────────────────┐
│                                              │
│                                              │
│       /⌒ヽ                                   │
│    ⊂[(_ ^ω^) <決闘を申し込む!                  │
│     \/ (⌒マ´       n   (_                       │
│     (⌒ヽrヘJつ  ―_ [}_三} (                      │
│                                              │
│                                              │
│                                              │
│                                              │
│                                              │
│祖先から受け継ぐ鉄球ッ!                             │
│⌒~)_)、                          ノ□ヽ    _      │
│Л/ヽ\                     ┣¨/../~\\ r..、_\    |
│<^ω^)::))   /⌒ヽ ┣¨            (.(^ω^)> / /  ヽ::)、...│
│7 ⌒ぃィ    _( ^ω^)   . 人   /⌒ヽ Г:::::`"´:::┣¨ <^ω^)::::>>..│
│┣¨. | l   /フ ̄⌒ヽ n  ○○ (  (^ω^ )_. :ψ§ψ /_、  ヽ    |
│::: \ \ (/l、__\__ソ  ⌒Y⌒  (^Vヽ  ̄ 、 \ ..T   || |:::::,  |.    |
│:::::: \ /っ / ,(_\         ー' 人 ̄ )(つ 士   |∪:::::::::┣¨  │
│::::::::::::::│/_/  /__ノ          〈__r‐\ \ |           │   ※AAはイメージです
│___)─'   └--'         └-┘  (フ .|           │
││:::|:::│          それが流儀ィィッ                     │
│                                              │
└─────────────────────────────┘

87◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 06:53:22 ID:E7izmvSI

┌──────────────┐
│あれよあれよと言う前に、    ...│
│試合、否 死合を申し込まれた。. │
└──────────────┘
          /      |                                              |     \
        /        |                                              |      \
      /          |                                              |           \
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  ./             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\             \
. /            /          _____________________           \               \
            /              /                                \           \               \
           /              /                                \        \
          /              /                                     .\        \
        /          /                                         \        \
      /            /                                              \          \
   /             / ___________∩._____.∩_____________ \        \
  /           | ̄___________ |├─────┤|____________ ̄|            \
/             |  |i i iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii | |_______| | iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii |  |              \
               |  | i iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii |├──────┤| iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii |  |
               |  |                   | |_________| |                   |  |
                               |├───────┤|
                                 ~~            ~~

┌───────────────────────┐
│まあ 相手は中々の実力者だし、                │
│技能持ちだしと 『こちらにも好都合な相手』なのだが。..│
└───────────────────────┘

88小さな名無しさん@この板は300レスまで2014/09/13(土) 07:03:30 ID:Rh/lxIqU
急に吸血鬼の動きが(キル穂絡みで)きな臭くなってきたw

89◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 07:04:19 ID:E7izmvSI

                    〉   ̄` ‐ 、`                 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
           ,r ,rヽ,.-‐-v`  _,.r‐‐‐ミ 、                     |《死合う前にお一つだけ。》
            / /:::{ヽ.:.:'; ヾ‐-‐'/.:.:,/:::::i ヽ               ヽ___________乂_
           / ,!.:::::.:.:.'、ヽ、:::: i.:.,/..:.:.:.j:::ゝ、 ヽ
         i ,r': :.:;:.-┐``ー..:.:..レ/.:.:r‐ 、.: :ヽ i
        ._| ! /. ̄ヾ、、u.:.|.:./ .:/ ' ̄`ヽ, |.!
      ´ ̄ ,.」| ! ノ,.二ヾヽミ).:|.:.{彡r,.二ミ 、.:/.||_
       ..../r、.i.:.:‐<_ ◎,):...ヽi:/u...i'_◎ ,ノニ、.:|'rヽ__
      .:.:.:V.r|:|.{⌒ヽニフ (´):i.:.i::r 、ゝ二ノu.:ノ |んリ  `  、  《ふん!
      :.:.:.:ヽ{ !、ヽ--‐ニフ}/;::|__|;:ミ 、,)r‐'',r'''ラノノノ:::::....  \  何を言う、貴様には
      :.::::ノ|.~!.ヽ /´ ,r'¨ヽゝ(__)‐'__,,.ニ、u/イ{./j::::::::::::::.:.    あの戦場で十分に辱められたわ!》
      '´.: :ゝk~'¨´イ{YY`v=,=v v'Y!」>ー'ラヲ`.´_∧:.:.::.:.:.:..
      、__,ノ. :ゝミ从.'v,ュ`┴┴┴',ス ュノ)/.:. 〉   ヽ、_ ::.:.:..:               f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
        `ヽ、: .:.:ィ ゙iリヽゝ「[ [丁] ]、ノ'´/i/.:.::/.     (__ __;:::               | 《人違いで私に恥をかかせるのですから、
      ───-`ヽ,.`ヾミ`ー‐-‐-‐‐'´メリ'、.:.: ̄ヽ    //´                  | この結果もし貴方が負けた場合、その死体を
             `ヾ、ヾ从人メ .メ,ノ’.:.:`ヽ、.ノ   ./ イ:... ..              | どれだけ辱められても文句は言いませんね?》
      ::::.:.....       `ヽ`‐-‐‐''´_人 ;. -‐''´  Y .:.::、:.:.::::                .ヽ____________________乂_
      :.::::::::::::::::.:..:.:.:.:.::::.:.:.. ヽ:::::,r )   \ ̄¨` :.:.:.::::::::::ヽ、
┌──────────────────────────────────────┐
│オーガウォーロードは13レベルの魔物で、                              │
│魔法技能は10レベル未満で宣言特技を2つ以上使用出来る「複数宣言」の能力持ち…… │
│言い換えると《バトルマスター》を有するファイター相当の技能レベルを有する魔物である。. │
└──────────────────────────────────────┘

                               r‐j|{ア⌒> ‐‐‐- ミ   \ノ⌒:,
                             ┌┴=;〉 /. : : : : :/: :〉: : .____)/ |
                                   |ニニ/^/. :/. : : : :/: :/. : /⌒7^Yノ
                             _,ア 厶.,| 二ト: / /: :厶 : ′ 厶ノ.-‐┐
                             \ニ〈 リ⌒沙 ∨-=云 : :|i: |/ニニニ|
                              |{∨〉: :|      └‐/:,八__|ニ\ニニ7
                              人 /. :込、r- 、  /: /⌒__,.>ア⌒):′
                                /. :/⌒ ___,,.. /: /「 ̄: :| ∨⌒´\'.
                           ー=彡  ´     |: : )/: /ニ| : : 八       \
                                (  ___,.|://(/ニ‐: : : .  ___    r‐‐‐/
                                    ` ー=≦7V⌒, /ニ 〉,: . /ニヽ,/ニニニ
 f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ    / }/ニ,|〈〉| |ニ ′|: :\ /ニニ / ニ
 | 《……合意と見ていいですね。             r‐く⌒〈|:ニj|〈〉| |ニ|{ ,∧:\___,ノ ニ/ ニニ
 |  分かりました、では勝負を挑みますが……》     |  /⌒Y|jI斗j∧|{/ニ\(≧=一 -ニ/
 ヽ___________________乂_.  \f^Y rく⌒´ l∨|{⌒\ニニニニ/ニニ

90◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 07:10:01 ID:E7izmvSI

               f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
               | 《ではご両人!》 |
               乂_______ノ

                           \∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧/
                           <  《戦神、ダルクレムの名の下に  >
                        /i     .<   ふさわしき戦い、いざ!!》   >
                        /} }/!   .../∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\
                 ,ィfニィ_ /,ハ
                    〃´: : :r ''//
                    __,リ: : :/: }彡イ:i
             ∠/: : /: /イ {: /         《ああ、でも お一つだけ言っておきます》
             /: : /: : :/ _ノ:{
          ー=彡: : : : ::>イ////≧、
       <: : : : : : :>''i´/´ ̄ ̄ ̄リ }
        {三三≧ー ┴- r'' .' / /_ ノ
         `  ̄ ̄ マ 二 へ、_ ..ィ{三≧=- <\
                 乂 }////∧/ ̄ ̄\__\
                ___ノ///////≧=--------,
          マ三三三ア三/三三三三>、三三三/
           }三> ´ ⌒/三三三三 彡へ __ `ヽ
          ∠j//   ,.ィ''"~ 7ーtttt. /
               ノ_/ ./   /  }//| く
                ′  /  |//|  ヽ
                j   /   .!//! 、 __} ',

91◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 07:11:24 ID:E7izmvSI
           ///////}     ∨///// ≧=- 、
.          ///////,/.       乂//////////ハ
         ///////シ          ̄ __  ̄}/}/∧
.        ///////   ,.斗-----=ミ/ヽ//ヽ.}/} //}
.         /////,/ ,..*:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\///,{/∨///
       //////{/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\/ ∨///
       ∨/// /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:Ⅵ:i:i:i:i:Ⅵ:iハ/込イ{ xへ
.         ∨//,:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iⅥ:i:i:i:i:}:i:i:i:i:Ⅵ /ニニニニ\
         {/,:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{:i:i:i:i:i:i}:i:i:i:i:i:}Ⅵ:i:i:iゞ'ニニニニニニ \
         { ,:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{:i:i:i:i:i:ィ≦:i:iフ .}:i:i:i:i/ニニニニニニニニ=>
       / }:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:_Ⅵ:i:i:i/}:i从' _}__;;:i:ゞ}彡イニニニ }ヘ     《いくらなんでも、
      /ニニ:|:i:i:i:i斗f笊:i:i{Ⅵ:i/.ノ'' xイ辷リ:i:i:i:i:i|≧=r=彡、:i:i:i\    話し相手を見間違えるなんて
.      〈ニニニニ|:i:i:i:i:i:l:i:i{ ,斗 `ヽ    `¨´ }:i:i:i:i:|:i:i:i:|   Ⅵ:i:i:iヽ   人違いにもほどがありますよ?》
.      7ニニ=|:i:i:i:i从:イ {z少 {       }:i:i:i:i:|:i:i:i:|.     Ⅵ:i:i:iハ
.      /:i:i:i:iハ:i:i:i:i{:i:iヾ:.      _  ィ   }:i:i:i:i:|:i:i:i:|.     Ⅵ:i:i:i:∧
     /:i:i:i:i/ }:i∧乂:i:i圦.     < _/   }:i:i:i:i:|:i:i:i:|       Ⅵ:i:i:i:∧  ..‐-=ニヽ.
.    /:i:i:i:i/  .}/ }:ヽ:i:i:i:i:i\    ー   /}:i:i:i:i:|:i:i:i:|       Ⅵ:i:i:i:i∧  ..._,,..-'.'
   /:i:i:i:i/  / .}:i:/ニニ }:i:ミ:i:≧s。 _ /rァ.}:i:i:i:i:|:i:i:i:|         .___,,..-‐''"_,,..-‐''..-=ニヽ
.  /:i:i:i:i/     ,:i:i{ニニニ}ハ- ''<:i:i:i:>.}:l..―――――‐===ニ-―‐ ‐''"´.     .._,,..-'
.. /:i:i:i:i/     /:i:i:{ニニニ廴:ヽ. __ヽ:i:i:i:i:i\_):i:i:i:iヽ∧.       }:i:i:ハ:i:i:i}...___,,..-‐''"_,,..-‐''
  {:i:i:i:i:{.    /:i:i:八ニニニニヽ=---ァ:\:i:i:i:i:}::r\:i:i:.―――――‐===ニ-―‐ ‐''"´




                _ノヽ、_       __ノ  ヽ、
                 } l '´) {__    __ノ  え  (
               < !! 〉   ̄` ‐ 、`ヽ !!?  ヽ_
             ,r ,rヽ,.-‐-v`  _,.r‐‐‐ミ 、 L、 __r'´
      、       / /:::{ヽ.:.:'; ヾ‐-‐'/.:.:,/:::::i ヽ V´
       .      / ,!.:::::.:.:.'、ヽ、:::: i.:.,/..:.:.:.j:::ゝ、 ヽ
            i ,r': :.:;:.-┐``ー..:.:..レ/.:.:r‐ 、.: :ヽ i
          ._| ! /. ̄ヾ、、u.:.|.:./ .:/ ' ̄`ヽ, |.!
       '´ ̄ ,.」| ! ノ,.二ヾヽミ).:|.:.{彡r,.二ミ 、.:/.||_
        . ..../r、.i.:.:‐<_ ◎,):...ヽi:/u...i'_◎ ,ノニ、.:|'rヽ__
       .:.:.:.:.:V.r|:|.{⌒ヽニフ (´):i.:.i::r 、ゝ二ノu.:ノ |んリ  `  、      《なに?》
        .:.:.:.:.:ヽ{ !、ヽ--‐ニフ}/;::|__|;:ミ 、,)r‐'',r'''ラノノノ:::::....  \
        .:.:.::::ノ|.~!.ヽ /´ ,r'¨ヽゝ(__)‐'__,,.ニ、u/イ{./j::::::::::::::.:.
        ─'´.: :ゝk~'¨´イ{YY`v=,=v v'Y!」>ー'ラヲ`.´_∧:.:.::.:.:.:..
        、__,ノ. :ゝミ从.'v,ュ`┴┴┴',ス ュノ)/.:. 〉   ヽ、_ ::.:.:..:
          `ヽ、: .:.:ィ ゙iリヽゝ「[ [丁] ]、ノ'´/i/.:.::/. l '´) (__ __;:::
       ‐───-`ヽ,.`ヾミ`ー‐-‐-‐‐'´メリ'、.:.: ̄ヽ!! //´
               `ヾ、ヾ从人メ .メ,ノ’.:.:`ヽ、.ノ_ ./ イ:... ..
        ::::::.:.....       `ヽ`‐-‐‐''´_人 ;. -‐''´  Y .:.::、:.:.::::
        :.:.::::::::::::::::.:..:.:.:.:.::::.:.:.. ヽ:::::,r )   \ ̄¨` :.:.:.::::::::::ヽ、

92◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 07:14:19 ID:E7izmvSI

┌─────────────────────────┐
│トロールらの審判の元に   オーガバーサーカー             │
│死合の始まりが伝えられるが、 お馬鹿  の目の前の私は.│
│そう言い残して、目の前から「消え去った」。              │
└─────────────────────────┘



             │ /
     ____      ′/
    /∵∴∵∴\
   /∵∴∵∴∵∴\                                  ο         / バシュッ!
  /∵∴/     \|  \∧∧∧∧∧∧∧/                      O     /      ο
  |∴∵| ー 、  , ― ).  <  !!??   >                  ο         //  O
  |∵//二_ヾ ツ 二ヽ|.. ./∨∨∨∨∨∨∨\                       ,;:''"゙゙'':.,/
  (6  `ー^-´〉ヽー^-´、                          -―==ニ二 ;:     :; 二ニ=―‐‐
   \_    ノヽ,,)、_ ノ                                   O   :、,. ..,::'、‐-  _  ,、.
    |⌒ヽ ´ __)|                                  O   //`v:: 、
    \ | /   / /                                   //   |   ヽ
      ` \ ̄ ̄ ノ                                      /    ο    O
         `ー ´                                /

93◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 07:21:39 ID:E7izmvSI

      ∧
/ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|                                                          |
|             \\          ___              //           |
|                        , ‐',⌒⌒ヽ:.、                           |
|                        ノ,,,ノノノλ),),,)   こだまですよー              |
|        〓                ((rパ ヮ゚ノ,) ||                         |
|   ━╋━                   /^i :lY/}つ||             ━━         |
|   ━╋━         ━━━━   .`/_:l,|_l_', ,.iト、━━━━━  ━━━━   ┃   |
|     ┃   ━╋┓           、`.i._ラi_ラ''/li|iハ            ┃   ━      |
|            ┃          :::::: :::: :: :::::: :::::: :::: :: ::::::        ━     ┃    |
|                                                          |
|             //                         \\            |
|                                                          |
\____________________________________/

┌──────────────────────────────────┐
│というのも、たった今まで彼の目の前にいた「私」、                       │
│いやドレイクバロンは実は姿だけ変えた妖精エコー。                      │
│ドレイクバロンへ化ける【ポリモルフ】を能力でコピーして化けた身代わりである。. │
└──────────────────────────────────┘

  。    :::::            *          *
      ::::;;::::  。       o   。       o  ゚  ゚
      :::::        。           。           。
   ゚       .   ゚    ::    .   ゚    ::       +
 *           *    ::;;::  ゚   *    ::;;::  ゚  ;   ;
   :::   。    ゚     ::;;;::    ゚     ::;;;::   ` : ` ::  :::;
           *    ::;;;:      o     + :: :::::
 ::  ,    ;    ;  ::::; :::::        。           .   ゚    ::  ノ⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ
. 。       o  ゚       .   ゚    ::        ┏━━━┓  ::;.(  (ふふ、まあ普通に相手するには      )
      。       .       *    ::;;::  ゚    。  ┃      ┃.  ::; )  流石にちょっと分が悪いですからね)   (
 .   ゚    ::     . 。    ゚     ::;;;::          ┃      ┃ 。o Oヽ~~~~~~~~~~~~~~~~~~'
   *    ::;;::  ゚  ;       *    ::;;;:          ┃      ┃
  ゚     ::;;;::   ` :.  ;    ;  ::::;             ┃      ┃←このへんにいる
o     + ::  ,    ;    o  ゚            . 。. ┗━━━┛
     ____
    /∵∴∵∴\
   /∵∴∵∴∵∴\
  /∵∴/     \|
┌────────────────────────────────────┐
│本物の私は、実はその闘技場の少し上空にて                         │
│透明化した状態で待ち伏せており、ちょいとした風の妖精魔法               │
│【ウィンドボイス】でいかにも目の前の「私」がしゃべっているように見せかけてたのだ。 │
└────────────────────────────────────┘

94◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 07:27:15 ID:E7izmvSI
>>92
 ×オーガバーサーカー → ○オーガウォーロード
間違えた

95◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 07:29:44 ID:E7izmvSI

                            r‐ .          __
                          } ハ      /(
                          / ,} |        ∨\
                            ///     __人⌒ハ         (【ポリモルフ】中の
                        〈⌒^'Y⌒'. -‐‐- ミ^゙\,ノ             先制値は魔物形態時のものを
                         ┌‐‐ ∨〉,厶ノ ,〉 : : : : : .\ハ__,,.. ┐      用いるから、先手が取れなくってねぇ)
                       〉ニニニ〉'゙/./ . : : : : | : : :∨ニニニ,/
                        \ニニ乂,/:メ| : : : : ∧:ト、: |ニニニニ〉     f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
                         /7^´| /Τ^下:∧:/,x≦ 八ア__/      .| 《私はここよ、       |
                      __,/〈ア込. 乂ノ    (_ノ ∨ \ \\   ....|  目がフシアナさん!》.  |
           バッ        ∧ /: /个   「 ァ___,..イ\: : .  `⌒  ....乂__________ノ
                   |_____|: ∠,./ /:/: : : :/^Y乂斗┐  `、: :\
                 \、ノし ’ . 人 __彡': 「'⌒Y^゙<⌒ア´‐┐  `⌒ヽ
             ___)(⌒    .\ニ=--=ゞ.,辷辷辷辷ノ(⌒´
                 ̄ ̄^\      . ̄ ̄ ̄ ´ 〈,/ L/\r‐‐

                             ー'⌒ー'⌒ー'
                          `ー'⌒ー'⌒ー'
┌────────────────────────────────┐
│流石にドレイクバロンの姿のままでは格上を真正面から相手するには     │
│実力が足りぬため、衆目の目を誤魔化す苦肉の策ではあるが          │
│言い訳は後々 「人違いで死合を挑んだ相手の節穴目を証明するため」とでも.│
│死んだこやつに言ってやればいいだろう。                       │
└────────────────────────────────┘





       {{ /ノr_   /   Vく  r―‐--   )⌒i厂{{ \
       j,ィf:「   |     }:::レ'´ ̄ ̄ア____   (し'⌒ヽ ヽ
      ノ ,ィ⌒i:{  i {\___;川i{ 込ソ´/=-――---      i
    l / ,r==ミー{   マ彡'^∨ ノ ...,__         _」
     { _j__込厂廴f`ア7ァ'⌒ ̄   _   `゙ヽ _/
      ヽu'⌒ヽ_r}ノ /// __,ノ'⌒ヽ___/__,ノ       \∧∧∧∧∧∧/
        }/ ̄ _,ノ____,ノ ̄ ̄   \  ̄ i´ ̄ ̄           .<  ガッ!?  >
    l | {___,ノ_,f⌒ヽ'⌒Y      \   \f'⌒ヽ            /∨∨∨∨∨∨\
     l | {「 lj{人__,ノ⌒  -―― =ミ、\   V
.    \`ヽ_レ'⌒ ー'__/厂 } ̄ } ̄}\ l  \___{_,ノ
       ;} { r┬rく__廴ノ--ヘ_,ノーく__,人{    ヽ /
         ヾ \ ∨⌒ーく_ノノ)      └ヘ      i/     \、ノしィ ’
         \\    \   / ̄ ̄ }   l |、__  ___ つ て
.             }\    i  /   / ̄|    | l  ヽ   ̄ ̄`Y^\
            \\ \   ノ_]  l   j    l  |
.            __ \\ )  厂{   {   /{   |  |  /
.        ,;´/ ̄ ̄/|  {⌒{\ l  / /  / ノ/
       ,; /     /│  「_{__}__/ / /{ {'⌒ ̄
      _,; /       l,ノ|\人__{___lフ   /// ノ\_
┌─────────────────────┐
│あとは、驚きを見せるオーガウォーロードに対して . |
│時間拡大した【デストラクション】で魔法を封じ、   │
│【ライトニング・バインド】で近づくことも許さない。.   |
└─────────────────────┘

96小さな名無しさん@この板は300レスまで2014/09/13(土) 07:31:24 ID:Rh/lxIqU
ひっでぇw

97◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 07:35:27 ID:E7izmvSI
                          } : : }          {: :{
                          /: : /  . . . ---. .、_  Ⅵ:.、
                         ノ: :  /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:>≧=-Y:ヽ
                            /:.:.≦/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧: : : : ノ: :.}
                        {: : : :/:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i∧: : : : :.:ノ==.ア
                        >ィ:i:i/:i:i:i:i:i:i:i}:i:i:iY:i:i{: : :.イニニニ( ___
                       /ニニ{:i:{:i:Ⅵ:i{斗≦:i:i:}:i:i}--ァ:{ニニニニ):i:i:i≧=---''
                       ヽニニ:从:i:示:i:{ “v刋 }:i:i|_./:i:|、ニニ. へ:i:i:i:i:i:\
                          ゞニ):i圦.V}´   `¨ !:i:i|:i:i:i:i{ ゞ''   ´⌒ヽ:i:iヽ
                        /:i:i}从ヽ '  __   ノ:i:i|:i:i:i:i\       Y:i:i}
                         r- 、    )}:i≧=-彡.7:i:i!ニニ \≧=-     .ノ彡'
                        (   =‐'./:i/ ァ=ゞソ彡:i/ ⌒ヽニ.\     ̄
                         ゝ-'  /" r-}彡Ⅹハ/   .\\彡-==ミ
                         ー    .y クニ {ニニ\  /:i/   ノ ノ
                             /= {ニニ! '/ニ.\':i:i廴 >入,ノ
                             Y {ニニ!_  '/ニ/:i:i:i:iノ''    )、
                              }彡ニニニニ≧Y:i:i/   _ -=(:i:i:i≧==--
                              }_◆ニニニニニ /ニ≧=≦ア  `¨¨¨¨¨¨´
                          f≧==.八}。ニニニニニ/丁 ̄\≧ア     _
                            }ニソニニ}ニニニニニ {.八 \_Yニ≧===≦ニニ/
┌───────────────────┐
│しかもここまで決まれば、後は          │
│バインドに付随するダメージで何もせずとも.   |
│自動で倒れるし、一切手を下す必要もない。 │
└───────────────────┘
          _
          \ヽ, ,、
            `''|/ノ
             .|
        _    |
        \`ヽ、|
          \, V
             `L,,_
             |ヽ、)
            .|
           /    ,、  ,
           /    ヽYノ
          .|   r''ヽ、.|
          |    `ー-ヽ|ヮ
           |       `|
          ヽ,  __,|
          / ̄ ̄ ̄ ̄\_
        _/        / ̄ ̄`-、
      /__       /     | \
     / ̄ \__/ ̄      \  |、
   //     \      /   /^\ \|、       ┼ヽ  -|r‐、. レ |
   | |     |      /  / /ヽー \ |         d⌒) ./| _ノ  __ノ
   | > _   \ \|// / /-、_   | | __
   | / /  `--、_\ ////=====- \|/ \
┌───────────────────────────┐
│一生懸命 自らにかけられた魔法を解呪しようと            .│
│努力しているが、自らの強靱な精神抵抗力を抜くほどの       .│
│魔力を上回るすら出来ず その自信過剰のオーガは倒された。 │
└───────────────────────────┘

98◆iWAc./ZK.62014/09/13(土) 07:38:36 ID:E7izmvSI
おはようございます、今朝はここまで

【ポリモルフ】中は、固定値に変身している場合
魔物の「先制値」を用いるので、ドレイクバロンのまま戦おうとすると
普通に先制取られて殴り殺されかねん強い相手でした

99小さな名無しさん@この板は300レスまで2014/09/13(土) 07:42:51 ID:Rh/lxIqU
お疲れさまでした、ウォーロード

100小さな名無しさん@この板は300レスまで2014/09/13(土) 07:46:09 ID:PLnK0KaU

やはり速さこそ力だったか

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