剣と魔法と邪道プレイ 第110話

116◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 03:54:38 ID:/RSziz36


          f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
          | 《不意打ちだと!》 |             f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
          乂_______ノ                .| 《不意打ちが卑怯とは言わぬ、が
                                        |  決闘の場に偽者を出すとは恥を知れ!》
            /    |                          ヽ__________________乂_
          /      |                                              |     \
        /        |                                              |      \
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  ./             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\             \
. /            /          _____________________           \               \
            /              /                                \           \               \
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          /              /                                     .\        \
        /          /                                         \        \
      /            /                                              \          \
   /             / ___________∩._____.∩_____________ \        \
  /           | ̄___________ |├─────┤|____________ ̄|            \
/             |  |i i iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii | |_______| | iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii |  |              \
               |  | i iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii |├──────┤| iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii |  |
               |  |                   | |_________| |                   |  |
                               |├───────┤|
                                 ~~            ~~
┌───────────────────────┐
│さて挑まれた決闘を難なく退けて、情報も得たし     .│
│死体を引きずって万事解決……とはいかなんだようで。│
└───────────────────────┘

117◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 03:58:02 ID:/RSziz36

                                           f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
                                           | 《よもや奇襲が失敗すれば、
                                           |  そのまま偽者を用いて逃げるつもり..
                             . -=ニ  ̄~_,/       .|  だったのではないか!》         .
                           __   // ⌒77゙´          .ヽ________________乂_
                        /二-_ /二-  |{ ̄ 厶{
                   |二二二-_二-_ ,〉斗匕⌒\            / ̄〉
                   |二二二二\/ )/ 二二〕___          // /
                   L 二二.,,__/  //. : : : : : : : : `. .     / ∨
                  /|二二二,⌒7 . : : / : : : : : : : : : : : .V⌒ヽ|/ ハ
                   /:/|二 ,///V´/. : :/. :Χ:/. : :/ : : : : : ∨/ |,〉'}__,}
                  /:/  乂./\|?礒.∨. : ∧: トミ\ / . : : /. : : :〈 ∧.ノア′
               . :/        ∧| (,| : /. :Ν /斥:`:/: :/|: / : : ∨ |/
              |: ′      /: 八 ,リ: : : |/  └'' |∧:/_//| : : |\リ         《何よ、文句!?
              |: :       /. ⌒゙个|: : : |  '''     (x=ミリ : : し'゙二二‐ __      うるさいですね》
              ∨       . : /|: :?礒|: : 八       仏ジ : ∧|ニ,\二二ア
                      //  : : : : | i : 「`   ‐┐   '''ノ )/,>ニ|二\/ニ〉
                     //  /. :/ : :| i : :|\     イ∩:|--二.人 二 〉/    《そんなに難癖があるというのなら
             ー=彡 ´    /. :/. : : | i : :|ニ{ 「 ̄: i 「| | | l |i⌒゙'┘ \:\       .受けて立ちますよ!》
                       __厶斗‐ァ'八: :.!,VL : : i :| ?礒; |八       `、: .
                       /二二,/ /\ ‘((__{,(\l  ノ!: .\      : :|   《第一、逃げるつもりなら
                     二.//⌒゙ /〈〉/:\〉⌒ ∧ ゙Y´ ノ:jI斗‐┐     |: ;      この場に臨まず最初からそうしてましたし……》
                  |二|{  }/二/|{〈〉}|∨二八,{/二∧ニニ| 、   |/
                  |二|{ :/〈〉ア^  :|{二}|: ∨二‐〈二二.∨ニニ|  \,丿
                _ -‐…━|〈〉|{ |二/    :|{〈〉}|  ∨〈〉‐∨/二‐  ̄__)‐┐` ‐-
              「⌒\  八ニ|{ |ニ7    ,|{二}|  |{二}l|,〈   〈'⌒^  |__
          〈 ̄ ̄\ ∨^ ∨〉, ∨__,,... 斗--- ミ.、 |{二/  ̄:    V /  | \

118◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 04:01:01 ID:/RSziz36


                        、
                          }ハ     r,
                           //,}      {ハ
                        ///リ      {/ヽ
                          //シ.         \/\
                      //,{    .....--.....、_\/ヽ  (高水準の神聖魔法持ちが1、2……3人はいますね。
                      {/ 廴/:i:i:i:i:i:i:i:i:i{////V   殺して死体を持ち帰れば技能も得られるか)
                        V//:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:V/// 、
                          >{:i:i:i:i:i{:i:i:i:i斗十:}///ニ.\
                       /ニ.{:i 笊代:i:i},斗㍉:r ァ}.ニ√
                    7=- ヾ:爪苡`“ ゞシ}:i:iイ:{ `ヘ:i:\               _   --
                    /:i:i/  }:iハ  '__,  }:i:}:i:i{   ヽ:i:i.、            ////,/
                       /:i:i/  /}:i:}≧。._ ィ:i }:i八:{     \:\        _。*゚/// ィ´
                    /:i:i/  .ノr从{ニ≧ )(ゝ.从:i:小      ヾ(      ,。・//>'゚´//
                      {从'  /:// }' /≧v≦=ミV:irァ,_      ` ,.*=ミ彡・'゚    .//
                   _rzァ /、 / ./ ゚/ }o{ヾ  x)ノ).|≧=-----{'////    ,≠'
                       { { /⌒/.):l/ニ/ .}ニ} }=}>、 ',l !ヾ 〕イ'//,√ ̄    _,,彡'゚
                       { {,  ./ /){ニ/   }ニ}. V!=ミ.、 {///><二====- ¨´
                    }.! ./.イ:i'.辷{---べ_.人:i:/⌒ )´
                  ノ  /r-=彡'/ニニ.。゚'=/rへ  , ・゚ヾ
                 / _ /7{ニニ/ニニo ニr'' )辷>_
              _  -=≦ニニニ入' ニニ/={ニ )// |ニニニニニヽ
          _ -=≦ニニニニニニ /ニ/ヽイニニ/ニ ゝ从.{)ニニニニニ廴 、
         < ニニニニニニニニニ./ニ/ニニニ:}ニニ{ニニニ\≦ 、ニニニニニニ.}
.        _  ―<ニニニニニ /ニ/ニニニニ=:}ニニ{ニニニニ=\ニ\ニニニ/-┐
┌────────────────────────┐
│別に、それは良いのだが。                      │
│ドレイクの姿のままで戦うには不都合はあるが、       │
│戦うと分かっていれば やりようもあるし。             .│
│喧嘩腰で難癖をつける相手に、挑発してその動向を伺う。 |
└────────────────────────┘

119◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 04:08:31 ID:/RSziz36
       (⌒)  (¨)
    (´)  iT (`) II r¨ヽ O r‐、
  O  Vi.-‐.L!´.Vi:.:.:ヽ i.:.:-.、〕i'  O
 、 ,.V''´:.Vi.:.:.:.:.:.:.:.Vi:.:.:l l.:.:.:.:〈ノ:(¨)/ ( )
 \、.:.:.:,. -‐- 、..:.:¨.:.:l_l.:.:.:.:.:.:.//.:ヽ///
 ヽ-‐'"ィ''´ ̄`ヽ \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈/:.:.:.:.:.:ヽ/
  `¨´  /__,,.. -、\.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ノ
      (ヾ-‐,ニヽ\.丶、`ー-- ‐<__
      ゙ミ_、、,,.ニ、\  ` ー─,,..ニ、 `ヽ       《まあ、待て 皆》
        ヽ;;::Oィ゙ヽ.`'  /_''"¨ヽ_,,.ヽ‐-、.._,
          ̄  .r' i ヽヾr,、‐iニ,.ニ ニヲくヘ   《別に不意打ち、騙し討ちは
    ,. -ァ=‐-、_   -‐゙ヽ.,.-‐' r〈li_iノl i,、V、ヽ\ニi    偉大なダルクレム神も許している戦法の一つだ。
  // '´` -‐' ̄T)エヽ-、`i .゙ーレィi.Y iノ .ト、ヽフ!    それに、このドレイク殿は偽者を決闘の場に立たせたとはいえ、
 ⌒i、   /  ,.イ´ヽ二ニニヽー ,}ヾ i | ,ゝト、ヘ    偽物の存在そのものが一切戦闘に影響したわけでもない》
 ー-、゙┐   イ `'  ´  __,,.. ノ . ー、_ / /::::::iヽY)
   i  ) ,_,.ノ   、,. '゙´  ヽ    `-'イ:/::::>イハ、
   ハ ¨ワ                ノ/:::::::::ヽニ.ハ
   i \<               /:/::::::::::::::::::::::l:::ヽ,
 入   i.              ,:'´::::`ヽ::::::::::::::::::::::l::::::l
   `了'"               f:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::l:::::;'
 、.._ノ'´ \             ,i、::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::/
   |\  ヽ          ./ lヽ\:::::::::l:::::::::::::::::::::/i
  /   ヽ、 丶、.._  _,,..ィ''´   iヽ::::::::::::::i:::::::::::::::::/::/
┌─────────────────────────┐
│だがしかし、残念なことに……あるいは幸いなことにも   ...│
│決闘の場に立ち会わせたポルポから仲裁が入る。        │
│残念だ、理由をつけて死体から技能獲得の機会を失った。  |
└─────────────────────────┘


               (__)   (__) __
              n「斗<三`> 、) __
          (__) . ィ|\=彡 ´ ̄ \ \ュ)
            __}/___|  \ <_tゥァ  \ \__
        (/ノヒヲ| ヽ / ̄     \__}ュ)
       __/     __ノ ̄           :|'⌒}     《それに目の前の偽物を
      〈 /\    ' __    /´ ̄ ̄`ヽ } ト(      見抜けなかったジャックにも否がある》
       /  /           {_____ノ⌒}   __)
.   /⌒\_/_             ∨:::::::::::::::/   ∨     《何より、今のこの場において
   / /⌒}ヽ\ .}         / \__ ィ≦三三三}     勝者こそが正しく、敗者は死をもって
.  /{/ ̄ ̄}}  } }\__ イ== (___(__ノ},   \ \.   負けを認めざるを得ないだろう》
  {  ヒ.....ノ} /}ノ rロュ  /    (____ }\   \
 ∧ \ー }/ ノ rfヲニ /     {__ ,ノ}  }      《ジャックの敗北は
   \_ノ-----(三)-- /---<   \___ノ         確かな彼女の力による勝利によって
  ==彡              \   { __/        下された結果だ》
                    \ ∧
                     \ \___ イ

120◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 04:11:06 ID:/RSziz36

                         `/`    _,,. ― - イ\/\
                        i/|   /:.: : : : : : .∨\\/ヘ-―、
                         |/|  /: : : : : : : : : : :∨ ヽ| /二二 >
                         |/| ,: : : : : : : : : :|: : : ’</Y二二 >\
                         |/ヘi: : : : : : : : : : ト.,: i、: : :刈二./ヽ : `.
                          ∨ /i!: : : ヽ. : : : |、|≠x ; : : : : : : : \|: : : i
                      \ ヘ: : : : ト 、: :| たoノ } : :|: : : : : j{: : : .     《どうも、ポルポ殿》
                        /匕ヘ : : :!斗ミ'      | : :j{ : : : :_j{ : : : |
                         <二二¨≧。:\炒、  ,-, ヽ:.:/ヽ/ニ/ : : /\    《……ああ、それと一つ
                        `'/--イ |≧_>。_ `__/: :/ニ/ニ./ :_,,/-、 : .    勝者の権利として、この死した
                      /: :/: :| .|: : : : : : : : iヽi: :.|〃ニ/イ      '. : : \  敗者の財産全てを、死体ごと頂いてゆきます》
                        /: :/: .ノ /: : : : : : : : i/ ; :/.二/         '.: : : : \
                    // ̄ ̄`ヽ: : : : : : : :/  Y.二/   /'´    '.: : : :i ̄   《構いませんね?》
                     {/7:.7:.7 、 ´ i,. : : : : : ,.__/二/   ,ニ∧    i : : : :\
                     ´`ト、i: :| /:. /__): : : :/    \\ ,∨ニ∧ノ   |Y ̄ ̄``       f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
                 '     \'_/  \|: ;   /  /ー\ ∨ニ∧               | 《うむ、良いだろう。敗者からは
                        \    ∨   ′      >∨ニ∧               |     全てを奪うことが許される》
                    /            \   ∨     /   /二≧ 二\_|              .ヽ______________乂_
                 /i,       /\        \  /     ,- "二二二j{\.ニ.|
              /| |    /  / ,         ∨   / ∨二二二二j{ニニ/

121◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 04:15:55 ID:/RSziz36
  。    :::::            *          *
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o     + ::  ,    ;    o  ゚           . 。
┌─────────────────────────────────────┐
│そんなわけでトロールの天幕を、お馬鹿の死体と共に【テレポート】で後にし、        .│
│借り受けたバジリスクの居城、その室内でもくもくと脳みそを喰らい散らした。        .│
│オーガウォーロードから《バトルマスター》を、ひいてはファイター13レベルを得るに至る。 │
└─────────────────────────────────────┘

122◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 04:19:50 ID:/RSziz36
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             ィf::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧x、. ,,..-ー.'"_..|::::___..レ'        ヽ  |i;.....
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            /::「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ト}:::::::::::ヘ..'l"_ -┤.       .:.:.      . :. :. :. :
           .i:::::|________」ハ::::::::::ム'"|_..-` .       ::::        .:.:::  .
           .|:::/ / ___{_  i 斗匕、} i  i:::::::::::::i!.::::::::::::       :.:.:.       :..:.::..:.:.:.
           .|:::j/ .{  ./{i.  l、 .i斗=ミ|  |::::::::::::::!. ___         .          ` 、
            |:::i i{ .,゙斥、  i V {:::i:::} 〉 「-ア:::::i!.  |__ _____ノ,   .            ヽ
          .|:::| iレ! {::i::}\|i  ゞ '' |   |イ:::::::::|                      ::: ::::::::
          .|:/  | .i u \\\\\/  j |::::::::::|   ビクビク…….      _    ヽ__`___-
          .ノ  .i人   , 、   u 厶 / i!:::::::::|                  \/ ̄\  ヽ \
            |´i トi 个 。._    __,.ィi / ∧|:::::::::|   (呪い怖い呪い怖い)
            |:人_{ \{从r≦〕抓-≦レ'レ'::`ヽ:::::」
          ̄{:::::::::::';::::;::}  i     {:::::::::::::::}    ) ) )
       r'⌒ヽ  ヽ::::::::::}// r'⌒ヽ  V::::::::ィ             〃
        ゝ.,, ノヽ. }::::::У' , v'"´,ゝ.., }:::::::{ /___      ズルズル ./::ハ
        ヽ,,..ィV::::::{:::{_i__`_ヘ::::::':::::::|//:::/:ヽ______ _ _/::/ヲ
┌────────────────────────┐
│さて、吸血鬼もしくは何らかが潜伏している可能性のある. │
│裏付けは取れたが、これからどう動くか。              │
└────────────────────────┘

123◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 04:23:27 ID:/RSziz36
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   '; '::::,':, : .:. :. :.:. :. :::|l|:::... ...l '.: .: .: .:.:';.;';:;';':';';';';';:;::'::  {iⅩi}  . :;::) (、.::.;';:.'
   ';:;'; ; ':::: :,:    .:.:.|l|:::: :,: l|  . :;. : ';:;';:;';';:;';:;';:;';';':';'  {i ̄`i}   l;l`ーz_:;             ノ⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ
   ;'; ; '::::,':,::.. .   . :|l|:,::.. . l|:   . . :;.:':';:;';:;';.;';';';':';';' 7ijlilililiT  ::||  ';';';        ト.、  ...(  (あ、捉えたレジスタンス捕虜から        )
   ';:;'; ; '::::,':,:.: : : : : :.;|l|:,::.. . l|    '... '::::,':,:.: :;:;: ;::';':  ,〉!i!i!i.._  _,,.. --──- 、,_ノ }      )  情報を得たい件、決闘のいざこざで    (
   ';:;'; ; '::::,':,::::.:. . .:.:;';|lト、:,::..:;|.    .:.: : : : ;';';::';':';';';': [li, '´   `Y´           `' 、_ (   許可を得損ねてました)              )
   ';:;::'; ; '::::,':,':,':,':,;/二 .\::l|         :ニニニニニ ,.'       |‐ァ   /       \}- 、.ヽ~~~~~~~~~~~~~~~~~~'
   '; .';'::::,':,':,':,':,;/三三三 Υ          三三..|      ,ハ_} //     |      ヽ  ';    ○
   ':::::,':,':,':,':,;/二二二二二/二        二二二,ゝ、.,_,,. イ ┘ ' ‐|-    /|   | ';   '; |
   .;':,:',:;',::/二二二/二二二二/二二  !二...r‐''"´/, イ__r'  |  /  ,ム、_./ ;   ,ハ |   レ'}  O
   ':::,::'/-―/――-――/―--/-――.  ̄く/Y   _|  |! ,イhノ 「lヽ / / /ト |   |/ o
   .;/-―――-/-―-―/-―――-l-― /    { r |  lレ' ゝ--'  |/ ァlト、 ,ハ   ;|
                               /     /ヽ._| 八 wxv      {h! }/ | /;|
                                  ;    /   レ' | ヽ、       ' `xv|/レ' ∧
                                  | /  '    、|   ;     _     ,ム、く/\]
                                  /  '   、  ;'  /、     ,、 , イ ハ
                                 /  _,.イ   /\/ /、 > 、.,,/ ,ハ/)/ ノ
                                 {r'"| ,、   |>ー<\::::\.   / /、/、/)ハ
                                   ∨  /     `' \::::`r/ ´ -く/' ;
                                     /        \ }:::/ ̄` 、//  {、
                                     | /      \`∨ ̄`ヽ / {   ヽ}
┌───────────────────────────────┐
│潜伏している吸血鬼の居場所、手がかりに関しては               │
│まだ一切何もつかめていないのだ。特に目撃者もなく、              .│
│ひっそりと人族たちを引き込んでいると思われる連中をどう見つけ出すか。 |
└───────────────────────────────┘

124◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 04:28:43 ID:/RSziz36
                ̄ ̄ ` ミ.、
                >    ̄ ̄   、
            ___ /           >ー-.、
         /   .}_    /    |   _」     ヽ
        /   /.〉」   /'    i i  ヘ_!     i
.         {    ,.'._l   ./i     ', .',  ハ_、_  .,.-ト
        〉.__ ./    .' .|     ゝ.、  `!_|、._/!ノ
        /,/!   /! ! .!    .、   `    ヾト、..、
      /"// |   .| ',ヘ、.ヽ、 .|',!ヘ >、‐    トヽヾ     (いやでも、言いかけたあの態度から
     《  i .' |   i i ニ式.=`.-.', | 三=-i-ゞ    !.|:| ゛     尋問させてくれる気はなさそうでしたし……)
      ` k.! {   |!|! .弋:リ゛   }.! 代仂 | .! |   }"
        >人  |i ,,,           ,,,  j./ i   ハ          スティールメモリー
       /  へ !.!      '     u;/  '|     \       (【記憶を奪う魔法】も、まだレベルが足りないわ
      / .i       >\   _    /'   ヽ  ,   ヽ       記憶を得る時間帯を指定する必要があるわ、
     .' /i         \> . _ `. , .´ /     .}  i.    }     ..曖昧な情報を得るにしても不向きですからねぇ)
      !/ .|             ', ,!、 .,ハ. i     i  |   !/
     '  ゝ. __ヽ     }/: : :V: : :ヘ!-{    / 人 ./
         i´ `' \ .. /: : : : : : : : : }::ヘ__  /  |
         |       i.ン:  >-, ― 、: : :i    / !




                /   `ヽ
               /       lア─- 、
               <从     、_〃: : : : : : :ヽ、
            < __,イてゞ〈斗': : j! : : /: : ヾ ̄`ヽ
         __/イ〃⌒ー':: :i: :ハ: : !: : : : ト、  i
      ∠斗七フ⌒//: :_/ i: ! : //`ヽ∨: : : : :i :ハ /
         //: ://.:〃 Y: :|: :i/__」/: : : : 〃 : Y           (トロール族の許可を得て
        / ,イ: ://.:∧ゞ〉!: l: 从辷ンj!: : ,イ: : : : :i              .尋問するからには、人族の姿を現して
       /: : / l 〈/: : : :|  l: :|: : :i ヽ  ヽ/ |人: : : ',               友好的になるわけにもいかず……)
.      /: : /  ヽ : : : /:〉 ヾj : : l      zx゛ハ\: :ヽ、_ノ
      i: :〃  │: : /: ト、\ 〉: ;イ      マイ: : : l  ̄ ̄
      ヽ!    人: :l: :/彡:、/X リ,、    ノ: |: : i/          (リャナンシーの牙で魅了するのは……悪くないけど
        i!     X::<´ ̄ヽ\ヽr-‐< : : : i: : l!              .実力ある相手なら抵抗される可能性が高いし、
       ヾ、__, /  `\  |三>!_  `ヽ 人: : ヽ           人族圏では違法行為でタブーだから避けたいしなぁ)
          l          |>⌒Y`ヽ  )'   ̄`ヽ
          ゞ___    l|〉<て⌒) ´      ソ
   ∠二ニ=≠K二_ ヽ._/::辷/7ゞ┤ト、
         イ/     ヾ/.:::::::::ゝ、ー /_ムY
.        ///    / ∨:::__;ィ千r'/丁

125◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 04:33:12 ID:/RSziz36

┌────────────────────────────┐
│はて、なるべくタブーを犯さずに                        │
│どうやって情報を得るか、と試行錯誤していたところでふと気づく。.  |
└────────────────────────────┘

                               /\
                             /  /
                              \/ />
                                 </
                          ト.、     .┌─┐
          _  _,,.. --──- 、,_ノ }      .└─┘
       ., '´   `Y´           `' 、_
      .,.'       |‐ァ   /       \}- 、
        .|      ,ハ_} //     |      ヽ  ';
      ,ゝ、.,_,,. イ ┘ ' ‐|-    /|   | ';   '; |
   r‐''"´/, イ__r'  |  /  ,ム、_./ ;   ,ハ |   レ'}
     ̄く/Y   _|  |! ,イhノ 「lヽ / / /ト |   |/
       /    { r |  lレ' ゝ--'  |/ ァlト、 ,ハ   ;|
     ./     /ヽ._| 八 wxv      {h! }/ | /;|
     ;    /   レ' | ヽ、       ' `xv|/レ' ∧
     | /  '    、|   ;     _     ,ム、く/\]
     /  '   、  ;'  /、     ,、 , イ ハ       ……あ、そだ。
    /  _,.イ   /\/ /、 > 、.,,/ ,ハ/)/ ノ
    {r'"| ,、   |>ー<\::::\.   / /、/、/)ハ        別に許可得る必要ないんじゃないの?
      ∨  /     `' \::::`r/ ´ -く/' ;
        /        \ }:::/ ̄` 、//  {、      捕虜の捕まってるとこは、今のオーガの記憶から
        | /      \`∨ ̄`ヽ / {   ヽ}      引き出せるし、そのへん探せばすぐに分かるでしょ。
         '/          `'|\  イアゝ、__';
┌───────────────────────────────────────┐
│発想を替えて、「別に人族として接触しちゃってもいいんじゃないか」、                   │
│むしろ場合によっては今いるレジスタンスのグループに合流させた方が               │
│何かと好都合なのではないだろうか。わざわざそこまで蛮族に都合を合わせる必要もないし。. │
└───────────────────────────────────────┘

126◆iWAc./ZK.62014/09/14(日) 04:37:07 ID:/RSziz36
   ..::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....:.:.:::    |l|i....
   .....;/|   `;   ` ;   .|   i              |l|i.
   .....:l i.     .,  ;.. . ._|   |  ノ     ` 、   |l|i: .:. : :.: ..
   .....;:lノ. ; '  _,,..-ー.'"_..|::::___..レ'        ヽ  |i;.....
   .....;::| _, ,..-‐T__,,..l-ー '"_l.|       .: .: .: .: . :.:. : \l|;; : . . :.:. :. :. :_
   .....;::|"__,|..-‐'"|_..-ー'l"_ -┤.       .:.:.      . :. :. :. :
   .....;::|__,l,..-‐T"_,,.トー '"|_..-` .       ::::        .:.:::  .  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
   .....;::|__,,..-ー'"l.,,..-ー '"::::::::::::       :.:.:.       :..:.::..:.:.:.  | ふふ、そうだそうだ、蛮族相手に
   .....;::|__,l..-.._____.__  |ヽ/|_.  .          ` 、...| 遠慮することなんてありませんよね……
   '"  ..../::::;::::::::::::::::::::::、::::.、    \   /...            ヽ. ヽ_________________乂_
   _____./::::/::::::::::::::::::::::::::',::::ヽ   |__>. _          ::: ::::::::
    :.: ...{:::::{_二二二二二_}:::::::',.          ヽ__    ヽ__`___-          ふふ、うふふふふ >
    //::/j从ハ   ト.ト、 ',、::::ヽ         \  \/ ̄\  ヽ \
      ./_ノ ィ=ミ ヽ  ィf=ミ、{ |\::::.、
      i::/ |  | { i } \{.{ i } ! |ア {::::::i
    .|/ィ |  { \\\\\} !  乂::|  ビクッ
    .|:::j从 !ヽ.u (  `^) .ィ / ハ {´::!
      |::/ j/ヽトヘ> __ イ| ./!/:::ヽ::::|
      |:::::::::::::::}从ノーr 一',j/_::::::::::::::::!
      |:::::::::> f´   }     {ニ≧ 、:|
     |/ニニリ,    †     |ニニニ ミ、
┌───────────────────────┐
│そうだ、そうすれば人材不足も補えるし          │
│人 一人くらい逃しても すぐにバレやしないだろうし。  .│
│早速今夜、 いや蛮族は大抵 暗視もあるし翌日昼にでも|
│捜索してみようと思い立つ。                    │
└───────────────────────┘
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140◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:00:04 ID:uZgiKapI
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         .ゞミ ノ"''ー-、,_i____,/''-,i_,ii__,i________________________,ii__,i ||
          |i |       ゙i,ミノ"'ー-,=ニ/-'---'---'---'-----'-----'-----'---'---'--ニ- : |l: :|
          |i |      |i |.   ヽ;;i゙`::、:.:.:.:...:.:...:.:    .:.:.:..:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.:..:: ..イ::...: :.i ::|l ::|.
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          |i |      |i | ,_,-'::::::::::::...:.:::::::::.:.........:::::::::::::::::                    `|l ::|
          |i |      .ノ=ゝ":::::::................       ....:::::::::::::                 ,|l ::|
          |i |  _,,-''"::::::::::::......                            ......::::::::::::::::::::,|l: :|

141◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:00:18 ID:uZgiKapI

       f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
       | ウィーイック…….
   __i,,,,_. ヽ______乂_...,.i;.. __i,,,,__i,,___,_i,,,,__i,,____i,,,,_゙l__i,,,,__i,,
   ,,,,__i,,____i,,,,__i,,___i,_.「フ. .l _i,,,,__i,,__, 、,_i,,,,__i,,____i,,,,_゙l__i,,,,__i,,
  ... ,,__i,,,___i__i,,,___i_ ` . ,.| __i,,,,__i,,___,_i,,,,__i,,____i,,,,___i,,,__
   __i,,,,__i,,___.,,__i,,____ .l_ . ノ」: _i,,,,__i,,__ l~-ー、/i.i,,____i,,,,_゙l__i,,,,__i,
   ,,__i,,,___i_,/::::`、,___i___i,,,,__i,,___,_i,._-;;;「;;;/;;;;>.,,,,_:._i,,,__.r、 ,、-''~ヽ/l___
   __i,,,,__i,,____i,,,,__i,,___,_i,,,,__i,,__/__i,,,,_ ヽ/ヾ;;ミ;;;_ゝl__i,,,,__i,,.ヽ~    / ,i:::i  '''-、
   ,,__i,,,___i_ _i___i___i,,,,__i,,___,_i,,,,_.〈__r、ゝ;;;_ゝ_ ゙l,,_./ ̄ト''-'''!   i::::i    ヽ
   コニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニニニiニニiニニニiニニiニニi. ゙l、 l.ニiニニi /    i_,,-''7  i::::i     l
                                ゙l、゙l-、  / /~ ,、,、 r''、 /:::::i   __  }
        .,,.、,、,,,从仆ミ           Wiiw  . ゙l~〉┴''  !  ヽ二! l::::::::::::i r'' _,ヾ
                   ,,、,,、     ,,、,,、    ...! _,,ノ   人_ ─ `-'::::::::::::ゝ''  '''ゝ
     ,,::::,,::::::::::::::::::;;;,,::::,,:::::::::::::.........       ,.、,.、.. .`l、 l _-l/  __..--'''::::::::::::::::::゙ー、__ ー-ゝ
                                  `-´ ト-'''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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   __i,,,,__i,,;;;;;`,____i,,,,__i,,___,.i;.. __i,,,,__i,,___,_i,,,,__i,,____i,,,,_゙l__i,,,,__i,,
   ,,,,__i,,____i,,,,__i,,___i,_.「フ. .l _i,,,,__i,,__, 、,_i,,,,__i,,____i,,,,_゙l__i,,,,__i,,
  ... ,,__i,,,___i__i,,,___i_ ` . ,.| __i,,,,__i,,___,_i,,,,__i,,____i,,,,___i,,,__
   __i,,,,__i,,___.,,__i,,____ .l_ . ノ」: _i,,,,__i,,__人_i,,,,__i,,____i,,,,_゙l__i,,,,__i,
   ,,__i,,,___i_,/::::`、,___i___i,,,,__i,,___,_i,,,__i,,____i,,,,_:._i,,,___ ,,,
 l~-ー、/i.__i,,____i,,,,__i,,___,_i,,,,__i,,__/__i,,,,__i,,__.:.:.:.:.:. ゙l__i,,,,__i,,__
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ヽ/ヾ;;ミ;;;_ゝ.iニニiニニi. ヽ~    / ,i:::i  '''-、...ニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニニiニ
〈__r、ゝ;;;_ゝ    / ̄ト''-'''!   i::::i    ヽ ))
    ゙l、 l  .... /    i_,,-''7  i::::i     l    .Wiiw      '~'~`    `"'~
    ゙l、゙l-、  / /~ ,、,、 r''、 /:::::i   __  }  ))      .Wiiw
    ゙l~〉┴''  !  ヽ二! l::::::::::::i r'' _,ヾ  ......,.、,.、          ,.、,.、
     ! _,,ノ   人_ ─ `-'::::::::::::ゝ''  '''ゝ
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       ||      ||.   ,!::.:.:.:.:.:.:.:.:..:.\  || .: .::.:.:. : .   ||. :. :. :..<____>     ..乂______ノ
       ||    :.  ||  / . :. :. :. :. :. : ..\!!    . :. :. :┌--――|_. エ_+ェ|―┬--┐
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                                 ,-/ |. ̄工    ̄Т ̄ / ̄ ̄7/ ,>―- 、
                               / (_/ヽ_ __┬_|__工工_ / \/ ._  |
                               iヽ+工/   ∨__|    ⊥⊥_/  / ̄   ̄ヽ
                               Vっし    /   -二二 工エ|  l⌒l⌒.l⌒l⌒l
                                  ̄    /\__l T__/\ i\_|_|__/_/
                                  /  T /  ̄   _>   ヽ`-―´

143◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:03:17 ID:uZgiKapI


            @ニ,ニニニニ,ニニ
              | ̄ ̄ ̄|
              |: 【檻】 :|  _ _,,.. .-‐ ''' "´]
      __ .      ̄ ̄ ̄~ [_ _,,.. .-‐ '''" ~|
      | |  |             |``|.          |
: : : : : : : : :l__,l、._|             |  |        |
`'ー-、_: : : :`‐-、_|: : : : : : ...     |  |        |
  ー、 `'ー-、_: : : : : : : : : : : : : : : : :i|  |        |
    ̄ヽ___ `'ー-、_: : : : : : : : : : : l|  |        |: : : . ....
  ー‐  丶__  、_ `'ー-、_: : : : : :||  |        |: : : : : : : : : .:.. ....
 _____   、___ 、_ 、   `'ー-、_l|_|.._       |: : : : : : : : : : : : : : : ....:....::.....
         ヽ   、        `'ー-、`゙'ー-、_   .|: : : : : : : : : : : : : ....:....::...:::....::::::::
   ー‐‐‐‐   ̄    ̄ `ー ヽ___,  ``'ー-、 ゙'ー,|: : : : : : : : : : : .....::.:....:.::..::...:::::::::::
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 ‐‐─ヽ        ̄ヽ    ̄ `ー   ヽ___     `'ー-、_: : ......::..:...:.::....::::::::::::::::
                                      `'ー-、_::.....:..::...::::::::::::::
        ヽ‐‐ー─‐‐ヽ    ヽー‐ ー‐‐、__          `'ー-、_::::::::::::::











  __                       ______
   :||                        ||┌────┐|| .φ
   :||           θ           ||│ ____,,│||::ミ
   :||                        ||│[∥∥∥]│|| ∞
   :||::   :;  ; ,,       ::     :||│.  ̄ ̄ ̄ ;│||  ::
   :||::   :;           :    ..;||◎ニニニニニ ||
   :||;::: #   ..:            ,, ;;....;:||│        │||;;:..::
   :||;:::      ..:   ..:   . ,,, ;;#....;:||│        │||;;;k、,,,
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:

144◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:05:03 ID:uZgiKapI


     __, ,_____, ,__, ,__,, ,__, ,__
     ||::|: | |    | |    | |    | |    | |   ||
     ||::|: | |    | |    | |  / :| |    | |   ||
     ||::|: | |   .: | | : .  | |: /  | |    | |   ||
     ||::|: | | ./  | |    | |    | |    | |   ||
     ||::|: | |// .: | |:.:.. ::| |    | |    | |   ||
     ||/ ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄| | ̄ ||
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                          . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                         .:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
                         :.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ::.:::::|
                         .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::::/         ヽ. .|
                         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  /   \  .  | .|
                         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|    /\      i:.|
                         ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\_ / ̄\   .⌒| |
                         ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄/⌒/⌒/ / |..::|
                         ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(つ/_/ /\.|::::|
                         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(____/  .ヽ::|
                         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;/ / \  ._丿|
                         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(__(___):: ̄::::::.:|
                         ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : :::::|

145◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:06:16 ID:uZgiKapI


    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
    | ……もしもし。 |
    乂______ノ                        r‐┐
                                    /\   |  |
                          . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:..\  \.:.|_|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                         .:.:.:::::::::::::::::.<\ \/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
                         :.:.::::::::::::::::::::::\>:::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ::.:::::|
                         .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::::/         ヽ. .|
                         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| /   \     .| .|
                         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   /\       i:.|
                         ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\_/ ̄\    .⌒| |
                         ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄/⌒/⌒/ / |..::|
                         ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(つ/_/ /\.|::::|
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146◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:08:57 ID:uZgiKapI




  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::┌- ::: :_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| ll¨ '! : ‐-::::.:::_:::::::::::::::::::::
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l|_|| l| l| || l| l| || || |::___. -
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l|::::] |j || || l|.,r-‐-y´: : : : :`ヾ⌒ヽ
_||_||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l|゙「 || l| || l.{  f´/: : : : 、: : : : :ヽ }                  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
  || ̄||  ̄||  ||冖||¬||=|:::::::::::::|i=l|'=l| ||:-l| l| ..|l....l|.l∫,.'i: : i : l: :l :l l : : :.i/                       | 誰だ、アンタ。
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l|.ヾl: 从卅从ノ卅レ': : l                        ヽ______乂_
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l.|: : :イヌi  、__,|/: :/
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l.ヾ: ミ`‐" __, ノ: :/    元レジスタンスの方と
_||_||__||_||_||_||  |:::::::::::::|__||__|| ||__||__||_,」|__||__||_||ヾハ>r-f彡´...    お見受けしましたが、
゚::::::::::::||  ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|:::::::::::::| ̄!¨「 || ll  ̄  ̄|l::::::::||../ 「`:x´:  ̄|`ヽ   間違っておりませんかね?
゚::::::::::::||__||_||_||_||_|:::::::::::::|_!_,|| ||__||_ ___|l:::::::/ /‐x´: : : : :ヽ  \
 ̄|| ̄||  ̄|| ̄|| ̄|| ̄||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| ̄.ヽ {: : : : : : : : : }   ノ
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l|. |` ヾ;r―v―-< i´
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l|. | /|  |  | ヽ ヽ
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::|__||__|| ||,, l|.. l| ||=:l|-:l|./´  .|  |  |   、
  ||_||__||_||  ||==||=|:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l|{    .|  |  |    >
 ̄|| ̄||  ̄||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l|::::] |j || || l| l| ヽ_ -‐z_l__ト-i-‐ ´
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| ,」!../: : : : : : : : : : : :|
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || 」 l! '' ¨  ./ !: : : : : : : : : : : :.l
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::|_, j.- ^          .i: l '; : : : : : : : : : : : l
┌──────────────────────────────────┐
│蛮族や魔法生物ゴーレムの監視をこっそりとやり過ごし、               │
│食ったあの武将オーガの知識を頼りに 華扇は人族を収監する檻へとやってきた。│
└──────────────────────────────────┘

147◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:12:37 ID:uZgiKapI


    ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /   /   \   丶
   │     /\     .|
   |    / ̄ ̄\    |   ……いや、俺は違うよ。
    \ _         /
    /   \       \    俺はただの囚われの騎士だ、
     |     \, -‐- 、-‐- 、  人違いじゃないかね。
     |\     \.  (" ̄ .入                       f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ        ∧
    |  \    "  ̄ ̄ ̄  )                       | あらら。                  ,′∨
    |  / \,,_______人                           | 人違いでしたか。         ,′. ∨
     |      /\    \  \                     ヽ________乂_      {    !
    ヽ,____/;___\    \,,_ \,,__                                          人___ ノ
              (______)___)
┌───────────────────────────────────┐
│「記憶」によれば、このあたりにはすぐには殺さない方がいい人族、            .│
│あるいは実力があり 殺すには惜しいと思われた人族などが収監されているらしい。  |
│その中から華扇は、自分の眼を頼りに「実力の高い人物」を探して選んだのだが。. .│
└───────────────────────────────────┘

148◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:15:23 ID:uZgiKapI

                         .==ミ    __,.ィ'ノ__   ..-=ミ
                          ' /////,心.'´:::ィ'-‐‐-:::::::::`::::寸//ハ
                         {///////,]《::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\//}
                    八'//////ノリ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ≧
                     ` ァ主彡'^:::::::::::::::::::::?睚:::::::::',::::::::::`ヽ、
                         ′:::::::::::::::: l::/::/ !:l |: |:::::::::l :::!:::l:::ヘヽ.
                      |:::::::::::::::::::::::l/::/ l / l:::|:::.イ:l l::::i:::::ハ '
                      |::::::::::::?睚 ::::|:/‐‐リ- |::::/ ::i-‐l:::::l:::::l
                        八::::. .: :| :l::i__二ニ,.. !:/ ::l,=ォ|:::/:ハl
                         \ヽ::r'f゙rl:::l弋゚リ l/  ノトソl:::イ:::i !
                          ヽ`{ヘソ⊂⊃    ,  ⊂⊃イ:./
                           ハj:::|::i:ト、    .、_,、_, /l/リレ
                            ハルノ!‐'介o。, _   /|/ /     でも、実力は確かなようですし
                         /////「`く//! i|:´         勿体ないですね……
                        ,.-‐く /////:|'/∧小 ㏍
                     /     V,小刈//ハ|/`|i|'/        よければ、ここから逃がすので
                        ′     W//リ/> '゙//|∧ `ヽ      後々 協力していただけませんか?
                    {    ?睚}// ///////リ'∧   :.
                          レ////////////// \|
                         W///////////////, ヽ
                           W////////////////ハ





    ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /   /   \   丶
   │     /\     .|
   |    / ̄ ̄\    |
    \ _         /     協力?何をさせる気だ、
    /   \       \     捕虜に落ちた身でも
     |     \, -‐- 、-‐- 、   悪事には手を染めんが……    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
     |\     \.  (" ̄ .入                          | いえ、腕が立つようなので
    |  \    "  ̄ ̄ ̄  )                          | 出来れば新米の戦士たちに教鞭をと。
    |  / \,,_______人                        | 今、領中のレジスタンスで指導者が不足してまして。
     |      /\    \  \                        ヽ______________________乂_
    ヽ,____/;___\    \,,_ \,,__
              (______)___)

149◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:24:29 ID:uZgiKapI




                                                    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
         ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\                               | それで、腕だけは自信のある私が
         /   /   \   丶                              | ここへ指導者になりうる人物を
        │     /\     .|                             | 探しにやってきたんですが。
        |    / ̄ ̄\    |   ああ……それで              ヽ_______________乂_
         \            /   レジスタンスの奴を探してるのな。
        /⌒ヽ   ー‐    ィヽ_
        /  、     、  〆ヾ ̄ `i
      /  /      ゙  lヾ_ ,|ヽ─ヘ
      /  /l         `、´/     ヽ
     /  / ヽ  ,____   `  ,ヽ  ヽ
   -─ヽ イ_ ヽ /     ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ Y   ゝ‐-、
  ( _i _i_ト、__)  ヽ、___⊥____ノ 「___ノ


  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
  | 確か、最近 左行って突き当たりにある          .|             ―――
  | 奥の牢屋にぶち込まれた奴がそうだったはずだ。  |    z<  ̄ `Y: : : : : : : : : : : : : : : >、 __
  乂_____________________ノ. ./        }: : : : : : : : : : : : : : : : : : \  `ヽ
                                         {         ∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∨   ハ
   f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ           .乂       ノ: : : : : : :/ミvミへ: : : : : : : : : :∨   }
   | それに、ここにいても退屈だ。    ..|           _>ー―≦: : : ∧‐-/、     i斗‐-: : : : : : ∨ ノ
   | 蛮族の暇つぶしになるくらいなら  ....|           .〉/::::/il : : : : i: : | ヽ:j      l :八 : : : : : : : ハ'′
   | 教卓にでも何にでも立ってやるさ。.. .|          く:::::::::/ ト、: : : :ト、:j           レ   }: : ハ : : : :メ、:::\
   乂_______________ノ         \/  { \ ハ r==ミ     ィ==ミノ /: : ,イ  ヽ/
                                         乂 冫⊂⊃             ⊂⊃ノ ノ
                                               `{: : ハ    、_,、_,    /: :} '′
               .それはどうも、ご参加ありがとうございます。  {`ヽ_:/ ト、   ヽ ノ    イ: : :i}
                                              ヽ  `  l  ≧ー   ―≦  ハ: /
               .では魔法で一気に飛ばしますから、         .ノ   て`ヽ{    }={ト  /:`ヽ
               .抵抗しないようお願いします。             .乂 )_ ノ::〉 / ハ\〈::::::::i
                                                   ̄ヽ:::::〃::::::::::::::::》 イヽ

150◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:31:10 ID:uZgiKapI




                                   f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
                                   | 飛ばす……転移の魔法か?  .|
  ||  ||¨ '! ‐-  . :: _::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.| それだけ腕がある奴が       .|
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::┌- ::: :_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| よくこんな辺境にいるものだ。.. .|
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| ll¨ '! : ‐-::::.:::_.乂_____________ノ
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l|_|| l| l| || l| l| || || |::::::::::┌-
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l|::::] |j || || l| l| || || |::::::::::|||:...
_||_||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l|゙「 || l| || l| l| || || |::::::::::|||:...               f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
  || ̄||  ̄||  ||冖||¬||=|:::::::::::::|i=l|'=l| ||:-l| l| ..|l....l|,,_l|_||_||_|::::::::::|||:...               | 一応、冒険者ですので。
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l| || || |::::::::::|||:...               | ちょっとヘマして
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l| || || |::::::::::|||:...               | 街から追い出された身ですが。.
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l| || || |::::::::::|||:...               ヽ______________乂_
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゚::::::::::::||  ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|:::::::::::::| ̄!¨「 || ll  ̄  ̄|l::::::::|| || |::::::::::|||:...
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 ̄|| ̄||  ̄|| ̄|| ̄|| ̄||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| ̄「|| || |::::::::::|||:...
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l| || || |::::::::::|||:...    バシュッ!
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l| || || |::::::::::|||:...
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 ̄|| ̄||  ̄||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l|::::] |j || || l| l| || || |::::::::..
┌──────────────────────────┐
│元レジスタンスのメンバーではなかったが、              │
│実力のある騎士を一人確保し、それらしい情報をゲットする。  │
└──────────────────────────┘

151◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:36:12 ID:uZgiKapI

¨ - :||lll|: : : |l幵l||    . . . . . . . . . . . . . . .. ..|:::::::::::::| |:::| |:::|   |::|  |:::| |::|
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幵|  「||li;, ‐ l:=‐-x、. . . . . . . .:.:.:‐-≧三三||  |:::::::::::::| |:::| |:::|   |::|  |:::| |::|
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幵|  |ll彡'                ,     |:::::::::::::|:::::::::::::|:::|:::::::::::::::::::::|:::|::::::::::::
ll斗 ,´       、                  |::::::::::::::囗__囗::::匚 ̄l::匚 ]::::囗:::匚
´                        ′     |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
       ;,,   ,   ゚              |:::::::::::::| 丁:「^|:::| ̄ 丁l ̄ |:::l ̄::| ̄
┌────────────────────────────────────────┐
│そしてここまで来るのに用いた各種 隠密魔法、一般的な知覚から                   │
│透明になる【インビジビリティ】、衣擦れなど意図的でない騒音を防ぐ【サイレントムーブ】、     .│
│およびゴーレムなど特殊な知覚から感知されなくなる【スニーク】などをかけ直して捜索に戻る。  │
└────────────────────────────────────────┘

152◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:39:24 ID:uZgiKapI



      _______         _______         _______
    || ____   | |       || ____   | |       || ____   | |
    || |    ||   .||       || |    ||   .||       || |    ||   .||
    ||.  ̄ ̄   ||       ||.  ̄ ̄   ||       ||.  ̄ ̄   ||
    ||.        ||       ||.        ||       ||.        ||
    ||.        ||       ||.        ||       ||.        ||
    ||.  |三三| ...||       ||.  |三三| ...||       ||.  |三三| ...||
    ||______| |       ||______| |       ||______| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


┌─────────────────────────────┐
│檻の錠前は見たところいたって普通の鍵であるため、            │
│鍵開けの魔法【アンロック】等で出入り出来なくもないのだが       .│
│少しでも騒音を防ぐためにあえて【テレポート】で侵入するようにした。. │
└─────────────────────────────┘








          |   / \,      ,|| .|| .|| .|| .|| .||
  ,, ,,, ,,,,   |    ̄ ̄~~  ,    || .|| .|| .|| .|| .||
    ,,, ,,, ,,, |  _____ ,, || .|| .|| .|| .|| .||
          | ,┃∥∥∥∥┃ ,|| .|| .|| .|| .|| .||
 ,,,, ,,,,   ,  | ,┃∥∥∥∥┃, || .|| .ii‐ii‐ii‐ii
,,,,  ,,,, ,    |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  || .|| .ll .|| .|| .||
          | ,,     ,,,     || .|| .|| .|| .||=||D
 ,   ,,,,  ,, |___,,____,,,,__||_,||_,||_,||_,||_,||_____________
        /,.  .,  . ,   ,,  ,,\|| .|| .|| .|| .||
      / , ,,,           ,   \!!、|| .|| .||.
    / ,,            ?,,, ,, \!!、|| .||.
  /    ,,.          ,,,  ,,,,     \!!、||
/,,_________________,,\!!

┌─────────────────────────────────┐
│それら余計な気配りからなる消費もあって、                         │
│いかに多数の魔法技能を持つことで最大MPが極端に増えてる華扇であっても  |
│救出出来るのは 魔晶石を消費してようやく残り2セット、というところだ。    ...│
└─────────────────────────────────┘

153◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:50:01 ID:uZgiKapI



   . ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .
  . : :左の突き当り、一番奥……: : .
  . : :このへんですかね。     : : .
   : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :       |  |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|    |
                              |  |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|    |
                              |  |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|    |
                              |_|┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻|__|
                            /                     \
                                                    \
                                                      \
                                                       \

┌──────────────────────────┐
│MPを回復する手段も少ないし、軽々しく街に戻れぬ今は   ...│
│なるべくアイテムの消耗も避けねばならない。特に魔晶石は、...│
│この一連の隠密魔法で所有する3割ほど消費してしまった。.. .│
└──────────────────────────┘


    (ああ、いたいた。
     確かに実力も間違さそうですね)

                                        __, ,_____, ,__, ,__,, ,__, ,__
                                        ||::|: | |    | |    | |    | |    | |   ||
                                        ||::|: | |    | |    | |  / :| |    | |   ||
               ,..イ〉                         ||::|: | |   .: | | : .  | |: /  | |    | |   ||
              r<:::::;' ,...--..、___                     ||::|: | | ./  | |    | |    | |    | |   ||
             _|::::::::::'´::::::::::::::::::::::::: ̄二ア            ||::|: | |// .: | |:.:.. ::| |    | |    | |   ||
         ,.ィ⌒`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く_              .||/ ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄| | ̄ ||
        ムァ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::ヽ`ヽ、           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ,!/ 、___:::::::::::/.::::::::::::___;:: _,.',:\ハ:\ハ、
           .リ:{l、....__./ ___.,l...-l、':::ト、::';::::.\ト-`:'ト、
        厶;}l::;::: |::jl:::ハ::::::::::|l∨:lⅣ::';::::::::::::::ハ‐'⌒ヽ〉
        _./_';ハ::l:バ' V}i::::::'.`ー‐∨i:::::::::/`ヽ〉'´ ̄`ヽ
       ._仁ヽ`ヽ Ⅵ弋歹Ⅵ:、::',弋歹¨ヽ:l|;/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ、
      ノ‐ 、   V:{.       `ー__   .}リ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l|∧
     ,r‐ゝ-、__ ,ィ´.人     /  _.〉   イ:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:リ ハ
      リ:.:.:´:.:.:;-=-'ミ;__:>..._/   .、_〉イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〃  ',
     .ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .l   __ 〉_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.>'    .',
    |::.>::.::._._:_:.::.::.::.::.::;′,'   .,ィ_ノ:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;:イ       .人、
     >ミ、_:_::.::.:::>-::.:_l  {ー</ ::.:::.:::.:::.:::.::.:::.:::./ .__..,...<::.:::.::.\
┌────────────────────────────────────┐
│2度目の潜入が出来ない、というわけではないが                       │
│連日で沢山の捕虜がいなくなったと知れれば 警備の強化、                      │
│あるいは人狩りにもつながりかねんし、何度も出来るとは思わないほうがいいだろう。.  |
└────────────────────────────────────┘

154◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:55:20 ID:uZgiKapI



    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
    | おうい。……今度こそ  . |
    | 元レジスタンスの方で  . |
    | 間違いありませんか?. .|
    乂__________ノ
                                              ,.<7        _,ィ
                                         〈:::::;'イ⌒二二ニ二ノ_
                                      / ̄`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
                                     /イア:::::::::::::/.::::::::::::::::::::、:::\:_'.,
                                        l}、‐‐-;-/:-.:-:-.l-‐ T: ̄ヽ,..ィ、:\
                                        トr―-}-ハ-.--_:ハ‐<::´::l:::l:::i:ハ`ー`
                                     从:::::::-/¨.Vト、 ::l`ヽ:ト;:::::ハリハ!:;:l
                                    〈__〉VN__'l 乂:|__;::l:::l::::::::ト|
                                      V∧Ⅵ  ̄     ̄  Ⅵ'lハ;:::l|
                                         〈∧ !          __ノハリ
                                           V〉>.  △   ..ィl;ィ≠ニ}‐ミ、  ………………
                                       ∨〉:::/≧=≦iィ三三/:.:.:.ハ_
                                           〉ilィ_Yミ三l{{三ニ彡':.:.,ィ' ̄ ̄ヽ
                                         _,〈// }>、::::Y}:::::::_;:<   ,ィ´¨ハ
                                       〈_Уハ  V//∧.}}. :||  .:i  /.:.:.:.:.:.:.l
                                         ̄|:∧ Ⅳ'/∧}} .||  ::|.l/.:.:.:.:.:.:.:.:|
┌───────────────────────────────────┐
│わずかに開けた檻の窓から見える空でしか、                           │
│時間の経過も分からないような檻に区切られた空間。                        │
│そんなジメジメした石の上に散りばめられた藁の筵を寝床とし                │
│膝を抱えて体力の温存に、あるいはただ時の流れに身を任せている人間の青年。   |
└───────────────────────────────────┘

155◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 04:56:38 ID:uZgiKapI
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 ....::.:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :《》: :《》: : : : : : : : : : : : : : : :
 ....::.:|                                       《》 《》
 .....;::|                         ,.、t''T叮了丁丁Ti¬-、      《》 《》
 .....;::|                       ,.<ヽ>‐ ´ || ̄|| ̄||`^''く,r`>、    《》 《》
 .....;::|                     .,心>イ'__||_||_||_||_||__ヾk,. ヘ   《》 《》
 .....:::|   ;; : . .    , ;..      ム,.//' ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||;V‐''',   《》 《》
 .....;::|         _  ___   |ニ:!;{_||_||_||_||_||_||_||_,lYニl   《》 .《》
 .....;::|.. ./ ̄>' ::´:;`:´:: :: :: ::`::.ヽrァ'´ ̄`ヽ.| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||`|''r┤   《》  《》
 .....:::| /  /:: :: :: ;: :: :: :: :: ::ヽ;: ::「i       i._||_||_||_||_||_,|ー-|   《》.  《》
 .....:::| \/:: :: :: :: / :: :: :: :: :: :: ヽ::乂.     i. ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||`|ー-|   《》  《》
 .....:::|   /:: :: :: :::イ:; ::; :: :; :: :: :: ::.l::V \____ ノ|_||_||_||_||_||_,|ー-|   《》   《》┨
 .....:;:|. `|:: :: :: :/ |:ll:::; :: ::; :: ::; :: ::l:: :: :: :: ::l. || ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||[|ー-|   《》  《》
 ..::::::|   |イ:|::,::メ |l l::lヽ:: |:: :: ;: :: l:: :: :: :: ::l  ||_||_||_||_||_||_,|ー-|   《》.  《》
 .....;/|   .l:|::l:リ  | ヽl-‐::ト:: :; :: l:: :: :: :: :/ ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||`|ー-|   《》  《》
       ヾl:l イ;メ   _  ヽl: /‐-、:: ::/
        |7 `,    lj:クヽl:/   l:/
        |:ヽ       rュ 〃o イ'
        |:: l_ヽr ヽ  _  イ / l        あのう?
        レ '  `‐ <lヽ /: : :/` ヽ
       / ヽ      ヽll※ /: : : : : :`ヽ   もしもーし。
       /   /ヽ, , l、 ヽ l :: : : : : : : : , ': :ヽ
     /  /:l: '/ / / ヽ | |: : : : : :.:.:;:': : : : :ヽ
      /  //:ゝ/メ  ゞ': : : : : ※;':.:. : : /ヽ
    /   /':.: : : : : : : .... : : : : : : : :.:.l:.:. / ',/
   /   /l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.::.:.lイ     ',
┌────────────┐
│そんな彼に声をかけたが、. │
│すぐには返事が飛ばず。   │
└────────────┘

156◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:00:44 ID:uZgiKapI

f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| うわ、まじったな。      .|
| ……1セット損したか?. |
乂__________ノ
   f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
   | やっぱり MPケチって危険を犯してでも、   ....|
   | 先に外から声をかけるべきだったかしら……  |
   乂___________________ノ
                                      ,.<7        _,ィ
                                 〈:::::;'イ⌒二二ニ二ノ_
                              / ̄`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
                             /イア:::::::::::::/.::::::::::::::::::::、:::\:_'.,
                             .l}、‐‐-;-/:-.:-:-.l-‐ T: ̄ヽ,..ィ、:\
                                トr―-}-ハ-.--_:ハ‐<::´::l:::l:::i:ハ`ー`
                             从:::::::-/¨.Vト、 ::l`ヽ:ト;:::::ハリハ!:;:l
                            〈__〉VN┌┬'l 乂:|r‐┬';::l:::l::::::::ト|
                              V∧Ⅵ  ̄     ̄  Ⅵ'lハ;:::l|
                                 〈∧ !          __ノハリ
                                .V〉>.  △   ..ィl;ィ≠ニ}‐ミ、
                               ∨〉:::/≧=≦iィ三三/:.:.:.ハ_
                                   〉ilィ_Yミ三l{{三ニ彡':.:.,ィ' ̄ ̄ヽ
                                 _,〈// }>、::::Y}:::::::_;:<   ,ィ´¨ハ
                               〈_Уハ  V//∧.}}. :||  .:i  /.:.:.:.:.:.:.l
┌────────────────────────┐
│まいった、もしかしてこれは外れを引いて、            │
│もとい生きる気力をなくしているか?と            │
│自らの判断を後悔した矢先、しばし遅れて返事が飛ぶ。. │
└────────────────────────┘

                                              l  /
                                      ,.<7        _,ィ  .....′/
                                 〈:::::;'イ⌒二二ニ二ノ_
                              / ̄`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
                             /イア:::::::::::::/.::::::::::::::::::::、:::\:_'.,
                             .l}、‐‐-;-/:-.:-:-.l-‐ T: ̄ヽ,..ィ、:\
                                トr―-}-ハ-.--_:ハ‐<::´::l:::l:::i:ハ`ー`
                             从:::::::-/¨.Vト、 ::l`ヽ:ト;:::::ハリハ!:;:l
                            〈__〉VN ┬-、l 乂:|┬‐ュ';::l:::l::::::::ト|
                              V∧Ⅵ  ̄     ̄  Ⅵ'lハ;:::l|   ……ん。
                                 〈∧ !          __ノハリ
                                .V〉>.   △   ..ィl;ィ≠ニ}‐ミ、  .あなたは誰だ。
                               ∨〉:::/≧=≦iィ三三/:.:.:.ハ_  どこから入ってきました?
                                   〉ilィ_Yミ三l{{三ニ彡':.:.,ィ' ̄ ̄ヽ
                                 _,〈// }>、::::Y}:::::::_;:<   ,ィ´¨ハ
                               〈_Уハ  V//∧.}}. :||  .:i  /.:.:.:.:.:.:.l
                                 ̄|:∧ Ⅳ'/∧}} .||  ::|.l/.:.:.:.:.:.:.:.:|

157◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:05:13 ID:uZgiKapI

            ____
        /  ̄      ̄ `丶、
      /             ヽ
     /                 \
    /    /     !、        y ⌒ヽ、
   〃   ,' | | | | 丶 丶 | i {    }
  /|   ||| ハ|  ヽ ', ! |{    |
. ′| | || .ハ | | !    ヽ i | !ゝ、  /
 |  | | ト ハ i | | |!   / ヽ.| | r、 トr ′
 丶、丶 ヘ | | ト-+.レ_ |   `〒巧ヾ | !) 〃    あ、良かった。
   ` | { | i| TE巧 |   |:::::::リ | レ′     どうも、私 通りすがりの冒険者ですが、
.    ヾ 、!| |::::::リ      ` ̄  | !´       .元レジスタンスのメンバーを探していまして―――
     ヽヽ | ` ̄         / ! |
      ` { !ヽ、   、_,、_,   /、 ノ ′
       丶、  `" 7ェ-__´レ |
         `  ,f-┐┌-´ ` t
          / `-┴┴ ´    `丶
.        /               `
       /
┌─────────────────────┐
│ハズレを引いたわけではないと、 華扇は安心して │
│先ほどの元騎士に喋ったのと同じような説明を、   |
│目の前の青年に話しかける。               │
└─────────────────────┘


                                      __
                                     ,.イ:::/
                                     /..:::::/,.ィ==‐-....__
                                  〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<
                                 /⌒`:::::::::::::::::::::::::::::=ニ二二:.ヽ
                                  /.^V.::::::::::;:.::.::.:..、::<::.::.::.::..ヽ:.:、:\
                                  ,'::;イ:::::::;:/l‐-:::、::∨::.ヽ::::::::::::ト、ヘヽl
                              i:/ l::i、:::lト、:;l、::::::::::l:V:::::::ヘ:::|i:::|:::ハヘ,`
                                   ∨ト、|lイハli\:::::';::::::::::∧.l:::::::::::∧ハ
                                     Ⅵ ト、}リ  ヽ::l::::::::::::::リ:::::::::::::ハリ
                                  ソ     .YV:::::::::::::::::::::::;イ
       ……間違いありません。              ∧      ,' 从::::::::::::::ハY′
       あなたの言ってる人かは分かりませんが、.  丶 ‐-  ./,.....-リ从ルリ、′
       俺は元幹部格のメンバーだ。               `r=≦:.,.:..-‐::.:'::::.::.≧x、
                                  f´ ̄>'::_::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.ヽ
                                      ∨.:..:..:..:..ィ_:;:ニ二ミx::.::.::.::.::/
                                   ノ:..::.<        `∨.::{
                                   〉ィチ       ,....-...、 ∨:ノ
                                      / 〃  ,   /..:..:.冫:`ー':ソ
                                  / 〃 .,:′ /..:.:.:.::〃::.::.::.:/
                                   ,' 〃  ;' /..:..:..:..:..;'.::.::.::.::/
┌────────────────────────────┐
│少し前まで魂と気力が抜けていたように感じられた この青年も、   │
│私の話を聞くごとにまるで生きる望みを取り戻したかのように   ....│
│目に生気を取り戻し、食い入るように瞳の灯火を再燃させていた。  |
└────────────────────────────┘

158◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:07:42 ID:uZgiKapI

              __    , . .- ‐‐ ‐- . ,  ,__
          /   r'ヽ '": : : : : : : : : : : :``´、r 、  ヽ、
            /   r'./: : : : : : : : :, : : : :ヽ: : : : 、ヽtォ   l
         l   r'./: : :/: : :.l: : /: :l: : :,: : :.l: :l: : '; : ヽ、 ,.l
            \ l",': : :;': : : : l: : i: : :l: : :l: : :.l: : : : ',: : ヽソ
           ヾ、.l: : :l: : l : :.l: : :l;.:i:.';: :.l: :./l:./: :./: : : :l
                 l: : :l: : ヽ: l',:.:,' !ハィ;ハ|;/ l: ;、: l : : : ;'
                l: : y、: : : :i V ┃      ┃V : //
             ',l: :',_',: : :.',  ┃      ┃ l ://    良かった。では、
                ヽ: : : : :⊂⊃      ⊂⊃;'      .貴方を魔法で新アジトまで送りますから
                 \: : 'ゝ   ` -    イ;ソ      良ければ他にもう一人くらい、元メンバーの方を
                 `ヽ>r―-r―=≦         ご存知ありませんか?
                     ∨   ヽ
                    |    |
                    |    |
                    |    |






  |::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::Ⅳ.::::::::::::::::::::::::::::::::|     \::::::_:メ:::::::::::::l:|::::::::::::l::::::::::::::::::::::
  |:::l|::::::::::::::::::::::::::::::::::!丶::::::::::::::::.\:::::::::',    _,>\::::::::ハヽ:::::::::l:!::::::::::::!:::::::::::;:::::::::
  |:::リl:::::::::::::::::::::::::::::::::;  \:::::::::::::::..\::::::,ー '"´-'  ___メ_:_:'_.V:::::リ::::::::::::;:::::::::/:!::::::::
  |:;イj::::::::::::::::::::::::::::::::::';.ー―\:::::\::::::`ー:',   ' ィ/イ ̄.ヽメ;:}ハ::::;!:::::::::::;!:::::;:'::;'::::::::::
  |l |:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ___三ミ、:.\:::::::∧   ゙.:  l,\_.ノ! }ハ〉.∨!::::::::::;'::;::'::::;':::::::;::::
  || l:|::::::::::::::::::::::::::::::::::l;:〃'¨//.Y`\〉`<∧  :: l|::::::::l|! ;   .,'::::l|:::::l:/:::::::;::::::/|::::
  リ.:l:';:::::::::::::::::::::::::::::::::{ヾ〉 Ⅵ、_,ハ     `ヽ〉  ::...乂'/;ソ/   ,':::::リ::::::/!::::::;::::/::;!::/
  l ヘ::.\::::::::::::::::::::::::::::';:.\ ∨:::::l}                ;:::::/:::::イ.l|:::::;:::/:::::レ'::
  .  `ヽ::\:::::::::::::::::::::ハ. `ー`¨´                 ,::::::::〃_ノl::::;':/:::::::::::::;
     .\:.\、:::::::::::::::::ヘ       ノ             ,'.:::〃 ./:::〃:::::::::::::::i   俺は先月……
        \ハ\::::::::::::::ヽ        ヽ            ,'::;:イ-イ:::::::::/:::::::::::::::::::|   いや、先々月くらいに
          \〉 .`ヽ;:::>、:\                     /イ./ V|::}!::::::::::::::::l::::::::リ    捕まった奴だが、他に一緒に
                 ∧ ̄`     tニニ=          ., '   ハ:::|∨;::::-‐'ニ二二   .檻に入れられた奴の話は聞かないな。
                    :..、                _/__..,>'<:::::::::::::::::::::::::::
                   > 、   _,....-‐:::':: ̄::::::::::/-:‐:-:ミ::::::::::::::::::::::::  多分、その時 他の連中は殺されたか、
                     ィ.≧':´:::::::::::::::::::::::::;: '/:::::::::::::::::::::::..`ヽ::::::::::::::::  もしくは逃げたかしただろうけど……。
                   ,..<::::::::::::::::::::::::::::::::::::/...〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\::::::::::

159◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:12:22 ID:uZgiKapI

┌──────────────────────────────┐
│とりあえず、これで二人目は決まりだろう。                      │
│もう一人分くらいは余裕あるし、他に出すべき人間は             │
│いないかと聞いたのだが……ここで、この青年が妙なことを言い出す。  .|
└──────────────────────────────┘

                           ,....――ミ::::::::::〉__
                          〃:::::::::::::::::::::::/.::::.\
                         /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::-ヘ
                        ./ヽ:___:::::::::-==ニ::、::::::::|
                       /.イ:::;': ̄ ̄:;::::ハ:ハ::::Al‐:::::i:l
                           |::;':::i:::::::/_|厶';ハ:/ィナiイリ′
                          l::i::::|::::〈..ーじ'  '   |イ__       だから、それ以来このあたりの檻には
                         Ⅵ:::!i::ハ     ′ ,イ:..:.L、     .他にレジスタンスの奴は……いや、待てよ。
                         `∨|∨∧、.....'_`イ:..:..'´; -l、_
                             Ⅵ 〉ト、ヽ-<..:..:..:/     .>、    もう一人 連れていけるんだったな。
                            N:〈_:..:》:..:..:/     /:..:.:.:i    すまんが向こうの檻にいる子を
                            |:.l//>Уl′  :.、 /.:.:.:.:.:.|    出してやってくれないか?
                            |::∨//ハ ||    :::∨.:.:.:.:.:.:.l、
                            |::::Ⅳ//,l.|}   丶::';:.:.:.:.:.:/:.l
                            |l:::| ヾ/∧       ヽ;:::::::::::::::|
                            .,リ、:lー‐ヾ∧.―――‐l|::::::::::::::l
                            ∧::リ::::::::::Ⅳ〉:::::::::::::::::l|:::::::::::::::;
                           ./.::::У、:::::::::l|∨ハ:::::;::-:、li:::::::::::::::i




         ..==ミ    __,.ィ'ノ__   ..-=ミ
.          ' /////,心.'´:::ィ'-‐‐-:::::::::`::::寸//ハ
.         {///////,]《::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\//}
       八'//////ノリ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ≧
        ` ァ主彡'^:::::::::::::::::::::?睚:::::::::',::::::::::`ヽ、
            ′:::::::::::::::: l::/::/ !:l |: |:::::::::l :::!:::l:::ヘヽ.
         |:::::::::::::::::::::::l/::/ l / l:::|:::.イ:l l::::i:::::ハ '
         |::::::::::::?睚 ::::|:/‐‐リ- |::::/ ::i-‐l:::::l:::::l
.        八::::. .: :| :l::i__二ニ,.. !:/ ::l,=ォ|:::/:ハl
            \ヽ::r'f゙rl:::l弋゚リ l/  ノトソl:::イ:::i !
             ヽ`{ヘソ⊂⊃    ,  ⊂⊃イ:./
              ハj:::|::i:ト、      __   /l/リレ       「子」?
               ハルノ!‐'介o。, _   /|/ /
            /////「`く//! i|:´            ……というと、子どもですか?  f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
           ,.-‐く /////:|'/∧小 ㏍                                  | ああ。女の子なんだ、
        /     V,小刈//ハ|/`|i|'/                                   | よく分かんないけど近くに放り込まれてる。
.        ′     W//リ/> '゙//|∧ `ヽ                                 ヽ__________________乂_
       {    ?睚}// ///////リ'∧   :.
             レ////////////// \|

160◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:17:08 ID:uZgiKapI

            _  ___
       / ̄>' ::´:;`:´:: :: :: ::`::.ヽrァ'´ ̄`ヽ
     /  /:: :: :: ;: :: :: :: :: ::ヽ;: ::「i       i
     \/:: :: :: :: / :: :: :: :: :: :: ヽ::乂.     i
      /:: :: :: :::イ:; ::; :: :; :: :: :: ::.l::V \____ ノ
      |:: :: :: :/ |:ll:::; :: ::; :: ::; :: ::l:: :: :: :: ::l
      |イ:|::,::メ |l l::lヽ:: |:: :: ;: :: l:: :: :: :: ::l
       l:|::l:リ  | ヽl-‐::ト:: :; :: l:: :: :: :: :/
       ヾl:l イ;メ   _  ヽl: /‐-、:: ::/    .何か勘違いしてらっしゃいませんか?
        |7 `,    lj:クヽl:/   l:/
        |:ヽ       rュ 〃o イ'       可愛そうだから助けてやってくれ、
        |:: l_ヽ丶  _  イ / l        というだけで最後の三人目に
        レ '  `‐ <lヽ /: : :/` ヽ      その少女を選ぶ気は起きませんよ。
       / ヽ      ヽll※ /: : : : : :`ヽ
       /   /ヽ, , l、 ヽ l :: : : : : : : : , ': :ヽ
     /  /:l: '/ / / ヽ | |: : : : : :.:.:;:': : : : :ヽ
      /  //:ゝ/メ  ゞ': : : : : ※;':.:. : : /ヽ





                 _.....-......._
        , -‐- 、 ,.-.:'"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``ヽ、
      /   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ r‐t_, -─- 、
     /    /:.:.:.:.:/:.;.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:y /   ,r‐-、 ヽ
.     i    /:.:i:.:.:/.:.:l:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.ヽ:.:.:7 〉  !:::r‐_'  i
    i   /:.:.:!:.:.i:.:.:ハ:.:!:.:.:.:.i:.i:.:.:.:.:.:、i:.:.:.:.:ヽ:.ヽ k  ヽ:::V.iiフ .!
    ヽ  l:.:.:.l:.:.:l:,彳_i:.i!:.:.:.:.i:.:i:.:.:.:_.:.iヽ、:.:.:i:.:,オ !   ヽ/  ./    元々、ここへは
      \i:.:.:i!:.:.:i:.:.i   'i!:.:.:.:i:.:i..:.ハ.:.i:.:.:.:.:.l:.ヽ ヽ     ノ    新たなレジスタンス組織に足りない
       l:.:ハ:.:.:.:! i|__  ̄ `___ヽ:.:.i:__.Lにr-‐ ´     指導者層を補填しにやってきたんです。
        / i. ーt- i! ̄ ̄ ,    ̄ ̄ ̄ 〉´ i/ l
       / i   ヽ_.i ( _,、 __ ノ  ⊂⊃‐' 丿      それを置いといて 慈善事業なんて
     γ⌒⌒⌒⌒ヽ、          ,r'⌒⌒⌒⌒ヽ.     こちとら 情にほだされて
       i        i!` ‐───イ        i!     目的を見失うつもりはありませんて。
      ヽ __,___,___,_ ノ         ヽ __,___,___,__ ノ

161◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:20:40 ID:uZgiKapI
┌──────────────────────────┐
│何を言うかと思えば                           │
│「見ず知らずの子どもが可愛そうだから助けてやってくれ」だ。 │
│口に出してるとおり、それだけで動く気は、幾らなんでもない。 │
└──────────────────────────┘

                 |////,.<////////////>、
                 |'/////////////////////,>、
                ,ィzz'/////////////////////////ヽ、
              ///,///////////////////,ヽ'////,ヘヽ|
             //イ/////////////////////,ハ\|ハ|ヘヽ
           ー' ´ .,'///////////ト、∧'//////////////トミ、
              .:i/l//l∧V/////,__メヘ‐∨///////////l  ヽ
               l/l'////A////∧´ \| \'/////////,'l
               |/.∨//| \'ト、'∧    ,ィ  ヽ:::リハ:::::::ハ'|     分かってる。
               ′ .ヾ/,l ミ彡ヽ!`ヽ',:ミ彡′  .';/ノ:;イ/  `     その分の損失は
                   ヾ!.   !        .イ ̄ ̄ ̄¨≧x    俺が一生懸命 働いて取り返すさ。
                    ゝ、      ,...<:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.冫
                       >-^イ:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:../
                         /イ:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.>ヘ:..:..:..:..∧
                       〈イ:..:..:..:..:..:..:..:..:.>´   \:..:..:ハ
                      \:.:.:.:.:.:.::>´ __.       ヽ:.:..∧
                      イ/:>'  /.:..:..:..:..:.>..、   \:∧
                     l´ /´   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:...、. Vl|





            _  ___
       / ̄>' ::´:;`:´:: :: :: ::`::.ヽrァ'´ ̄`ヽ
     /  /:: :: :: ;: :: :: :: :: ::ヽ;: ::「i       i
     \/:: :: :: :: / :: :: :: :: :: :: ヽ::乂.     i
      /:: :: :: :::イ:; ::; :: :; :: :: :: ::.l::V \____ ノ
      |:: :: :: :/ |:ll:::; :: ::; :: ::; :: ::l:: :: :: :: ::l
      |イ:|::,::メ |l l::lヽ:: |:: :: ;: :: l:: :: :: :: ::l
       l:|::l:リ  | ヽl-‐::ト:: :; :: l:: :: :: :: :/
       ヾl:l _ _   __ヽl: /‐-、:: ::/
        |7        u l:/   l:ノ
        |:ヽ       rュ 〃o イ'       尽くしてもらうのは
        |:: l_ヽr- 、 _  イ / l        当然のことじゃないですか。
        レ '  `‐ <lヽ /: : :/` ヽ
       / ヽ      ヽll※ /: : : : : :`ヽ   多少 やる気になったからで
       /   /ヽ, , l、 ヽ l :: : : : : : : : , ': :ヽ.  一人が二人分に化けることがあれば
     /  /:l: '/ / / ヽ | |: : : : : :.:.:;:': : : : :ヽ 何事も苦労はしませんよ。
      /  //:ゝ/メ  ゞ': : : : : ※;':.:. : : /ヽ
    /   /':.: : : : : : : .... : : : : : : : :.:.l:.:. / ',/
   /   /l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.::.:.lイ     ',

162◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:25:18 ID:uZgiKapI



                                 ,..イ〉
                                r<:::::;' ,...--..、___
                               _|::::::::::'´::::::::::::::::::::::::: ̄二ア
                           ,.ィ⌒`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く_
                          ムァ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::ヽ`ヽ、
                           ,!/ 、___:::::::::::/.::::::::::::___;:: _,.',:\ハ:\ハ、      ……確かに、かわいそうだと
                                リ:{l、....__./ ___.,l...-l、':::ト、::';::::.\ト-`:'ト、    感じて言ってるのは違いない。
                          厶;}l::;::: |::jl:::ハ::::::::::|l∨:lⅣ::';::::::::::::::ハ‐'⌒ヽ〉
                          _./_';ハ::l:バ' V}i::::::'.`卅‐∨::::::::::/`ヽ〉'´ ̄`ヽ   けど、それだけじゃないんだ。
                            _仁ヽ`ヽ Ⅵ弋歹Ⅵ:、::',弋歹¨ヽ:l|;/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ、
                        ノ‐ 、   V:{.       `ー__   .}リ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l|∧
                       ,r‐ゝ-、__ ,ィ´.人     /  _.〉   イ:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:リ ハ
                        リ:.:.:´:.:.:;-=-'ミ;__:>..._/   .、_〉イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〃  ',
                          ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .l   __ 〉_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.>'    .',
                      |::.>::.::._._:_:.::.::.::.::.::;′,'   .,ィ_ノ:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;:イ       .人、



        __(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー丶
       /;;|;;;;;;;|ミ;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
       | ヘ;;;;;;;|;;, ィ`丶リハ |;;;;;;;;;;;;;\;;.|
       ,  V丶 lイ  `ヾノ;;;;;;;;;;;;;|丶|
          ノ     ` |;;;;;;;; リヾ|      このあたりの檻に入れられてるのは、
          \ _     |ハーィ、       「使い道があって殺さない」か、
           \ /丶イ ̄    >、    あるいは「殺さずに引き入れたい」人族のはずだ。
             | ̄´   イ ̄ \〈
             ヽ  イ´イ ̄\ 〉   俺じゃ分かんなかったけど
             ヽ//,/  ̄\丶|   その女の子だって、例外なく蛮族にとって
             /|~ イ      | | |   何かしら「使いどころ」か「目の付け所」があるはずなんだ。
            / |  .|     〈 .| |
           /  |  ノ      | |/
           |  .| 〈       |/
           |  .| )      /

163◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:28:30 ID:uZgiKapI

┌────────────────────────────┐
│まあ、確かにオーガからの「知識」では、このあたりの檻の使い道は│
│そう決まっていると伝えられている。だが、だからどうした。       .│
└────────────────────────────┘

            _  ___
       / ̄>' ::´:;`:´:: :: :: ::`::.ヽrァ'´ ̄`ヽ
     /  /:: :: :: ;: :: :: :: :: ::ヽ;: ::「i       i
     \/:: :: :: :: / :: :: :: :: :: :: ヽ::乂.     i
      /:: :: :: :::イ:; ::; :: :; :: :: :: ::.l::V \____ ノ
      |:: :: :: :/ |:ll:::; :: ::; :: ::; :: ::l:: :: :: :: ::l
      |イ:|::,::メ |l l::lヽ:: |:: :: ;: :: l:: :: :: :: ::l
       l:|::l:リ  | ヽl-‐::ト:: :; :: l:: :: :: :: :/
       ヾl:l イ;メ   _  ヽl: /‐-、:: ::/
        |7 `,    lj:クヽl:/   l:/    ふうん……
        |:ヽ       rュ 〃o イ'
        |:: l_ヽ丶  _  イ / l       .それだけですか?
        レ '  `‐ <lヽ /: : :/` ヽ
       / ヽ      ヽll※ /: : : : : :`ヽ
       /   /ヽ, , l、 ヽ l :: : : : : : : : , ': :ヽ
     /  /:l: '/ / / ヽ | |: : : : : :.:.:;:': : : : :ヽ
      /  //:ゝ/メ  ゞ': : : : : ※;':.:. : : /ヽ





                         \:...、 _
                     ,..-'"´ ̄ ̄`::::::::`ヽ、  l:、
                  _,..二,..-'´::::::::::::::::::::::::::::::::\!:::',
                  ,.イ,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L
                /,イ::::::::_,..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
        .         /:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\`ヽ`
                /:::/::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::\:ヽ
                |:/::l:::::/:::::::::::::::/:::::::/!::::::::l::::::l:::::::::::::::;::l
               /l:::l::::/::::::/::::::/:::::/l::::::::::l::::/!::::::::::::::/!   ……いや、まだある!
             _,...-'`、:l、l::::l:::::/:::/`//-'/::::://ー!:::::::l::/
           /ヽ、   ヽ:∨!l:/:::/ '⌒ヽ、/:://,-‐、.l::/!/      見聞きしたんだ、蛮族が
          /: : : : :.ヽ  ',: :、',::/     ' ´      /!/ヽ   ....なんて言ってるのかわかんなかったけど、
          !: : : : : : : ',  ヽ: :\、    _____ '   .ノ:l   /:',    あの子を檻に入れる時に大事そうな口調で喋ってたのを――
          l: : : : : : : : :.l   \: \ 、 (__∨_,.イ/   /: : l
          l: : : : : : : : : :l    \: \` ー - '"´: /    /: : : l
          |: : : : : : : : : :l     `-,-__ll:_:, -'"´    /: : : : l

164◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:33:11 ID:uZgiKapI
    / ̄ フ'´  .:::::::::::::::::::::::::::::::::\  ヽ
    l  /  :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  l
   ヽ /:::::/::::/:::::::::i::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::ヽ,く
     ン;l:::::.l::.,イ::::i|::::|:::::::::::::||::.|l::::l::l:::::::ll!;;;;j、
  /;;ィ!:::::.|::.|::|::.::ハ,::ト::::::::::::|!.l::ヽ.|i::l!::::|.|i;;;lヘ
  `vイ;r|:::::.|::l::.l.ィ-‐!.|!、:::::::ノl!:::::::メ、|! .||!l;;;;i⊿
   |;;;l .l:::::::il'´!ナ\ヽ!ヽ::/ !_/l! .lj-、:l;;;;l
    |;;;l |、::::ヽ  __ _   i _ __ !::/ )|レ!
   └'   l ト、_ヽ. ̄ ̄    ̄ ̄ .!,イ 丿
       ヽ、ヽ⊂⊃ _____ ⊂⊃‐'´     外に聞こえます、お静かに。
          ``丶、_ ソ´|`lノ /
               「|.i´|`i|イ、         それに言葉もわからないのに
           __,ァ'´i .| | .l.|ノ|lヽ、__        なんとなく で言っているのでは
          ノ  ll: : |   |  |: _j: 、ll ヽ    .口からのでまかせと同じじゃありませんか。
       ./  /: : j  |  .|: : : ヽr   ヽ
       l   7.: : : ソ  |  ヾ: : : : ヽ  l
┌────────────────────────┐
│レジスタンスのリーダー格なだけあって、             .│
│さぞかし義憤に燃えると見える。だが私はこの場において.│
│その感情だけで動くつもりはないと断言してやる。    ....│
└────────────────────────┘





   f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
   | 他に言い訳はありませんね。  |           |::\
   | じゃあもう、送りますから      |.   _____\::::`ー 、
   | 魔法には抵抗しないでください。 | ∠:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
   乂_____________ノ.   \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ハ
                          /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::',
                        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
                       ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
                      ノ:;ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ \._,
                         ´ ノ:::::::::イ:::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::|::::::::|:::::::::::::::::::ヽ  } {
                        /:ハ::::::ノ|:::::::/|:::::::::::イ:::/ .|::::::::|::::::::|:::::::::::::::::::::|   ⌒\
                        |/|:イ |:::::/ |:::::/-レ-‐/:::::::::|::::::/::::|:::::::|:::::::|
             \  /      .<´::::::レ ヽ |:::/ |/ \  /::::::/レヘ::::::|::::::|ヽ:::|
               ×         >::::::::::::::::|/      ̄ ̄ /:::/__ |:::::|:::::| |/
             /  \..__/:::::::::::::::::::::ハ         V  \   /::::∧::|     まってくれ、
                 /\   ̄\::::::::::::::\ ヽ、         ∧/ |/      .まだあr
                   /:::::::::::\    \::::::::::::::\ ヽ、r‐-、_   , イ\
               /:::::::::::::::::::V    \::::::::::::::\ ヽ二´, イ:::::::ノ. |
              __人__.:::::::::::::::V     \::::::::::::::\____|:::::ノ. ―┼―
               `Y´::::::::::::::::::::|      `'ー;:::::::::::::::::::::://::::ノ  ..|
┌───────────────────┐
│いい加減、うるさくなってきたし           │
│騒ぎになる前に強制的に送ることにした。   │
│何か喋っているが、どうせでまかせの続きだ。│
└───────────────────┘

165◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:35:01 ID:uZgiKapI

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  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l| || || |::::::::::|||:...         ο         / バシュッ!
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || l| l| || l| l| || || |::::::::::|||:...           O     /      ο
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 ̄|| ̄||  ̄||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l|::::] |j || || l| l| || || |::::::::..     .-―==ニ二 ;:     :; 二ニ=―‐‐
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  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::| l| l| || 」 l! '' ¨                  O   //`v:: 、
  ||  ||   ||  ||  ||  ||  |:::::::::::::|_, j.- ^                                //   |   ヽ
                                                     /    ο    O
                                                    /
┌──────────────────────────────────┐
│バシュン と擬音を残し 元メンバーは魔法でアジトへ飛ばされてった。          .│
│ここで話の途中だと抵抗されたら MPの無駄になってどうしようかと思ってたけど、..│
│流石にその程度の分別は彼もきちんと有していたようだ。                 │
└──────────────────────────────────┘

166◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:38:02 ID:uZgiKapI
                               |  |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|    |
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            _  ___                 |_|┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻|__|
       / ̄>' ::´:;`:´:: :: :: ::`::.ヽrァ'´ ̄`ヽ   ./                     \
     /  /:: :: :: ;: :: :: :: :: ::ヽ;: ::「i       i                                \
     \/:: :: :: :: / :: :: :: :: :: :: ヽ::乂.     i                            \
      /:: :: :: :::イ:; ::; :: :; :: :: :: ::.l::V \____ ノ                                  \
      |:: :: :: :/ |:ll:::; :: ::; :: ::; :: ::l:: :: :: :: ::l
      |イ:|::,::メ |l l::lヽ:: |:: :: ;: :: l:: :: :: :: ::l
       l:|::l:リ  | ヽl-‐::ト:: :; :: l:: :: :: :: :/
       ヾl:l イ;メ   _  ヽl: /‐-、:: ::/
        |7 `,    lj:クヽl:/   l:/
        |:ヽ       rュ 〃o イ'
        |:: l_ヽ丶 u _  イ / l     ふう……
        レ '  `‐ <lヽ /: : :/` ヽ
       / ヽ      ヽll※ /: : : : : :`ヽ
       /   /ヽ, , l、 ヽ l :: : : : : : : : , ': :ヽ
     /  /:l: '/ / / ヽ | |: : : : : :.:.:;:': : : : :ヽ
      /  //:ゝ/メ  ゞ': : : : : ※;':.:. : : /ヽ
    /   /':.: : : : : : : .... : : : : : : : :.:.l:.:. / ',/
   /   /l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.::.:.lイ     ',
  /    l/ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ..l.',   ',
┌────────────────────────┐
│彼を飛ばして 数拍置き、少し休憩してから           │
│転移で檻の外に出、隠密魔法の数点セットをかけ直す。 │
└────────────────────────┘





      _______         _______         _______
    || ____   | |       || ____   | |       || ____   | |
    || |    ||   .||       || |    ||   .||       || |    ||   .||
    ||.  ̄ ̄   ||       ||.  ̄ ̄   ||       ||.  ̄ ̄   ||
    ||.        ||       ||.        ||       ||.        ||
    ||.        ||       ||.        ||       ||.        ||
    ||.  |三三| ...||       ||.  |三三| ...||       ||.  |三三| ...||
    ||______| |       ||______| |       ||______| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


┌───────────────────────────┐
│残りのMP残量的に、飛ばせるのはあと一人くらいだ。        │
│その後は潜伏するにもMPが足りないし、私自身も【テレポート】で.│
│アジトに戻らなければならないだろう。                      │
└───────────────────────────┘

167◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:41:35 ID:uZgiKapI
  __                       ______
   :||                        ||┌────┐|| .φ
   :||           θ           ||│ ____,,│||::ミ
   :||                        ||│[∥∥∥]│|| ∞
   :||::   :;  ; ,,       ::     :||│.  ̄ ̄ ̄ ;│||  ::
   :||::   :;           :    ..;||◎ニニニニニ ||
   :||;::: #   ..:            ,, ;;....;:||│        │||;;:..::
   :||;:::      ..:   ..:   . ,,, ;;#....;:||│        │||;;;k、,,,
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:

┌────────────────────────────┐
│では、今度も檻の中を見て周り                      │
│最後の一人を探す人選を始めようか……                    │
│                                            │
│と思い立つ前に、一応 彼の主張は                         │
│少し聞き入れてやろう、と言われた「向こう」の檻を覗き見てやる。. │
└────────────────────────────┘

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┌───────────────────────────┐
│その檻の中も暗いが、 格子窓を通して日中の光が入り込むため..│
│暗視がなくても中にいる人物を覗き見るくらいには十分である。. │
└───────────────────────────┘

168◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 05:53:32 ID:uZgiKapI

┌─────────────────────────────┐
│あの青年がああまで主張するくらいだ、                   │
│もしかすると さぞかし可愛い女の子で                     │
│気に入りでもしたのかな?なんて思いながら中にいる姿を見ると……. │
└─────────────────────────────┘

                                    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:\
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                    ,.:.:.:.:.:.:..:.:/   i/  ::::      ::: ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:ー --.==ミ、
                  ノ:.:.:.:.:.:.:.:/   /              ヽ:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.<
                 /:.:.:.:.:.:.:.:.::'    j     |         > 、:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:ヽ
                 :.:.:.:.:.:.:.:.:/..   /     ,.             `'' ー=ミ:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.、:.:.:.:.:.\
┌──────────────────────┐
│なるほど、確かに見た目は悪くない。            │
│檻の中で飢えかけた男なら 発情するくらいには  .....│
│可愛い女の子と思えるが、それ以上ではないかな。 │
└──────────────────────┘


            __        __
            /:.:.:.',.,. -─‐-∠:.:.:.ヽ
         {:.:.:.:.:.}:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:'、:.:}
         ヾ;,;,ソニニニニ===ニニ}メ
          /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ、:.:、
           ;.:.:{ ヽ:.:./'>、-ュ ゝ 、:.:、
            j:.:.! ノ,. -'´     _\:.:.ー、
      _,. -' ,..イ´     ,r:';ニ-‐= `ヽ.:.)
     (_:.:.r''(_ |__メ、 //      }   \
      `        ) __ノr‐-、 ノ 、  /:::::、
               `ー ヽ:::::::::ヽ─'`ー─ '
                   `ー-‐′
┌────────────────────────────────┐
│また容姿に反して、別に高い技能や能力を持っているということはなく    ...│
│華扇の目に映るのは、あくまで成人男性以下の単なる弱小な女の子だろう。..│
│いや、あえていうなら一点だけ 面白いものが目につくか。              .│
└────────────────────────────────┘

169◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 06:03:08 ID:uZgiKapI
┌───────────────────────┐
│丁度 彼女はこちらに背中を向けていなければ     ..│
│私もそれに気付かなかったろうが、今ならよく見える。. │
└───────────────────────┘

                 /´ ̄  | l  l  l  ' l
                     /       |ハ  l  l  ハ|ヽ
              /     _    ∨l∨ゝイ  }
                ノ     ,. '´  '';..   .'  .:;'' ;
                     ,.ィ' .   ''::. ':.  .' ..::' .:'' /
                  ,.-' { :    ''::.....:' .' ':...:''./
             ._'_,. --'.:         .'     /
                 |        .'   /
                  l       .'    /
                   l      .'   ,/:::::::
                    l      :    {.:.:.:.:.
                      /       :.   ',
                 ,'         :.   ヽ......
                 ,'            ヽ:.:
┌────────────────────────────┐
│彼女の柔い肌にほんのりと浮かぶ、 まるで羽のような模様のアザ。 |
│あれは、ナイトメアの真逆で 人族の中で極稀に現れる、       │
│神の祝福を受けて産まれた「ヴァルキリー」の証ではないかと思う 。 │
└────────────────────────────┘

170◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 06:10:41 ID:uZgiKapI

                   _j|_
                . ̄|! ̄
                 _  ___...|
            / ̄>' ::´:;`:´:: :__j|__.. ̄`ヽ
          /  /:: :: :: ;: :: :: :: :: ::. ̄|「 ̄     i
          \/:: :: :: :: / :: :: :: :: :: ::...|!::乂.     i
           /:: :: :: :::イ:; :.十.:; :: :: ::..|.l::V \____ ノ
           |:: :: :: :/ __j!__ ::; :: ::l:: :: :: :: ::l           (ふうん……
    人     ..|イ:|::,::メ |l l ̄|! ̄. :: ;: :: l:: :: :: :: ::l            私が言うのもなんですけど、
   `Y´        .l:|::l:リ  | ヽl-‐::ト:: :; :: l:: :: :: :: :/              .他愛無い小娘ですね )
         i    .ヾl:l イ;メ   _  ヽl: /‐-、:: ::/
       __人__   .|7 `,    lj:クヽl:/   l:/
        `Y´    .|:ヽ       rュ 〃o イ'  ←透明       (何かしら戦闘技能を持ってるわけでもなし、
        !      .|:: l_ヽ丶  _  イ / l     人         一応 冒険者的な伸びる素養は
             レ '  `‐ <lヽ /: : :/` ヽ  `Y´         あるようには見えますけど……別に
            / ヽ      ヽll※ /: : : : : :`ヽ   .i      人材に困ってるわけじゃない)
            /   /ヽ, , l、 ヽ l :: : : : : : : : , ': :ヽ __人__
          /  /:l: '/ / / ヽ | |: : : : : :.:.:;:': : : : :ヽ...`Y´
           /  //:ゝ/メ  ゞ': : : : : ※;':.:. : : /ヽ  !
┌───────────────────────┐
│意識があるかぎり落下死することはなく、           │
│また他人にほんの僅かな幸運の祝福を与えられたりと . |
│人間には無い特徴を持つヴァルキリー。          .│
└───────────────────────┘




                 _.....-......._
        , -‐- 、 ,.-.:'"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``ヽ、
      /   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ r‐t_, -─- 、
     /    /:.:.:.:.:/:.;.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:y /   ,r‐-、 ヽ
.     i    /:.:i:.:.:/.:.:l:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.ヽ:.:.:7 〉  !:::r‐_'  i
    i   /:.:.:!:.:.i:.:.:ハ:.:!:.:.:.:.i:.i:.:.:.:.:.:、i:.:.:.:.:ヽ:.ヽ k  ヽ:::V.iiフ .!
    ヽ  l:.:.:.l:.:.:l:,彳_i:.i!:.:.:.:.i:.:i:.:.:.:_.:.iヽ、:.:.:i:.:,オ !   ヽ/  ./   (物珍しさで あえて殺さずに
      \i:.:.:i!:.:.:i:.:.i   'i!:.:.:.:i:.:i..:.ハ.:.i:.:.:.:.:.l:.ヽ ヽ     ノ     檻の中で飼育されてるって線でしょうかねぇ)
       l:.:ハ:.:.:.:! i|__  ̄ `___ヽ:.:.i:__.Lにr-‐ ´
        / i. ーt- i! ̄ ̄ ,    ̄ ̄ ̄ 〉´ i/ l         (いや、それならむしろ
       / i   ヽ_.i  _,、 __    ⊂⊃‐' 丿         「奴隷」として飼った方が確実なのか?
     γ⌒⌒⌒⌒ヽ、          ,r'⌒⌒⌒⌒ヽ         牢番がまさか つまみ食いする可能性も否めないだろうし)
  ̄ ̄ ̄i        i!` ‐───イ        i! ̄ ̄ ̄
      ヽ __,___,___,_ ノ         ヽ __,___,___,__ ノ

┌─────────────────────────────────┐
│珍しいといえば珍しいが、だがそれだけだ。                        │
│今探しているのはもの珍しさよりも即戦力になりうる仲間であり            │
│どこぞの「魔動天使」のような種族的なチート特徴を生まれ持つわけでもない。 │
└─────────────────────────────────┘

171◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 06:16:31 ID:uZgiKapI
┌─────────────────────────┐
│だが、その物珍しさと                             │
│先ほどの元レジスタンスが言い残した言葉が気になってか、.│
│華扇はその価値の真贋を決めつけられずにいた。        │
└─────────────────────────┘

                                             ____
                                         /:.:.:.:.`ヽ
   (うーん?なんだろ、                        ,. -、_./:.:{:.:/:.:.:.:}ー-、
 O 特に他愛も無さそうなこの少女が              /:.:/:.i:.:.:ノ:.:ヽ:.:.:.:.!,:x<"´ ̄!
o   どうして囚われてるのかがわかりませんねぇ)    .,:.:.:./:.:.:.:.{:.:.:.:.{:.:.:ヽ:/       |
                                  {:.:./ニ二!:.ヽ,;,;,;,;,;:イ¨~`''ー- ..__!
                                       ゞハ:.:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.:.|~''ー- ..、__   ',
o                                     ,:.:.:.i!:.:.:.:!:.:.:.!:.:.,-|:.|:.:.{;/ {:.ハヽー\
 O                                 |:.:.:.|ヽ:.:|:.:.:.|:.〈 |:.i:.:.i.ィt 、 }:..\  \
   (魔法で聞き出してみる?んーいや、           .,:.:.:.:|. `|:.:.:.!:.ノー|:.ハ:.:ヾソ ,ィ:.:.:.} ー- 、ヽ
    何をするにせよ、ここで動くと               ,:.:.:.j:.!  |:.:.::j′'´ ̄ ヾ.,,, {ノj/ー-- ‐'
    魔法が解けちゃうし三人目の分がパーになる).  /:.:.::/   .|::./        }}..イ
                                 ,:.:.:.:/   ./.::'       /:.!:.:|
                                  /:.:.:/    /:/        ∧j从|
                                   /:.:.:/    レ'     /   、
┌───────────────────────┐
│普段なら、「いらん」とその場で切り捨てたのだろうが。  |
│ヴァルキリーという特異性が引っかかってか、      │
│華扇もこの少女に気を引かれつつあった。        .│
└───────────────────────┘

172◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 06:19:40 ID:uZgiKapI

        >.:´:.:.:.:.:> ´         `ヽ
   _   /:.:.:.:.:.:.:./                \                >
   :.:.:.:`ヾ:.:.:.:.:.:.:./          -―― =-く             >.:":.:.:.
   :.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:/       > ´  ,,>  ~´ ̄  ー 、        /.:.:.:.:.:.:.:.:
   :.:.:.:.:.:..:.:.:.:∨     .> ´  > ´     ,.>イ二,,ノ       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
   :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!    ./  > ´      ,.<>イ:.く       /:.:.:.:.:.:.:.> " ´
   :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   /  /      ,. ィ 彡イ、\.:.:.:.:\ _,,..彡:.:.:.:> "´
   :.:.:.{:.:.:.:.:.:.::i!. /  /       ,.ィ > ´ {弐} 》∨)、:.:.:.ヽ:.:.ー-=<
   :.:.:.:';.:.:.:.:.:.ハ∨ /     //    乂ソ  V:.:.:.\:.:.:.:\:.:.:.:.:.:`ヽ
   :.:.:.:.:.ヽ:.ノ:.:i:.∨ー-- .. ノ/心     、   !_ ̄´ \:.:.:.:.ヽ ̄~ヾ!   フルッ
   ー=...イ:.:.:.:|:.:.:rマー-=彡く弍刃         ハ ヽ   \:.}:.:.!...-_-. 、
      j:.:.:.:.|:.:.:{ iヽ:.:.:.:.\ `¨¨           / ',. ∨   )ハ:.!  . `i 丶
      ,:.:.:.:.:.!`>:.__\:.:.:.:.:\       -    /__ ハ. ∨      ._ ,ノ ) )
     ./:.:.:.:.:.;      \::.:.:.:.\  __  .イ  / /  ヽ   .- ---´, ´
    /.:.:.:.:.:.;  r''´ ̄~~ ヾ:.:.:.:.:.ミ:.、 ( ヽヽ, --= ./ / .,...--==''''' "´
   /:.:.:.:.:.:./   ヽ   / {`''ー=ミ:.:ヽ  } }ー--.、ー-く,ィ'  i
   :.:.:.:.:.:.:./      \   ハ \   ヾ;) //    >=-ヽ  !ヽ
   :.:.:.:.:/       /ヽ.ノ ヾミ二≧==彡            `iィ!/!
   :.:/        ⌒i         ,           , i
┌───────────────────────┐
│そうこう華扇がじっと少女を見据えて考えているうちに、.│
│ふと何を感じたのか 突然こちらを振り向く。          │
└───────────────────────┘





                               _
                 ,..--..、  __     /:.:.:.:.:.`ヽ
               /:.:.ヽ:,.イ´-― -- 、`:V.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.ハ
              /:.:..:.:./´   ___    `:{:.:.:.:.:.:.:ノ.:.:.:.:i
                  ,:.:.:.:.:/  ,.ィ´ __ >x ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.!
              {:.:、__,}/彡 ´     ` <. ヽ:.:.:.:..:.:.ノ:./
                 ',:.:.:.:j/ ,.ィf=== - .,,___ .ィ メ、:.:.:.:ノ
                 >'',..ィ", =rヾ:.:.:{ ィ'ハ沁 》:.:.',:.:.i:.:{
                `¨i!:.:.:|《 泛ハ ヾ! 代_ソ }:.:.:.V:.:.:!
                  !i:.:.:|ヽ `¨´ ,      ,ィ!:.:.:.:}|:.:.:',
                  ,.:|:.:.:.! ヽ   r , / j:.:.:.:! ',:.:.:', _))
                  ,:.:.|:.:.:.:',  ≧= - ´i⌒/ィi:/  ';.:.:.ヽ. ̄
              /:.:.ハ:.:.:.:.ゝ--r= }   ヾ~}} r=- 、ヽ:.:.:.:ヽ
               /.:.:.:.; ヾトミ    ,   、 \   \ヽ:.:.:.\
             /:.:.:.:./   i    /    ー-.く  `ヽ ∨、:.:.:.:\
┌──────────────────────────────┐
│まさか透明化が失敗していたのか、と一瞬ギョッとしたが             │
│どうやら目があったのは単に偶然のようで、すぐさま別の点を見据えた。. |
└──────────────────────────────┘

173◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 06:27:40 ID:uZgiKapI





           _ , '´ ̄ ̄ ̄ ̄`丶
         , '´/ イ ,イ /   ! ! 、、 ヽ ¬、
         i  / // l,.斗i   LL、」_ヽ 、  l
         l i  i/ ,⊥ トj   jリ 寸 ヘ!  ! j
       r 入|  {| {frJミ ヾ. / f'三ト i  jK‐ 、    (何をビビってるんだか、私は)
       'ィ ,ハ.  ヘゞ= "  ∨  ゞ='" | ヘヽヽ、〉
       //  lヽ、 ⊂⊃   _   ⊂⊃j / ノ ヽ j
          `丶、ゝU  ´ `   ク‐'   `
┌─────────────────────────────────┐
│バカバカしい。                                          │
│流石にそろそろ切り上げろと私の理性はしきりに訴えているが、          │
│それでも今の目があったのに何かした理由をつけたがろうと私の本心が疼く。.  |
└─────────────────────────────────┘





            / ̄ヽ-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、´ ̄ヽ
             ヽ__/:::::::::::::::::::::::::::::::::\ノ
            //::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::ヽ
            〃::从::从::从::从::从:l::|:::|
            レ!小l( - ) (- )从::::|;:::|
        r‐ぅ__   レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃:::|ノ/    (しかし、「情にほだされて」ですか)
      (⌒ 厂  . ヾソ 、 ゝ._) u .j:://
      ` ´      レヾヘ,、 __, イシ丿        (自分で言っておきながら
            γー/フ |ヽ  / .iー/フ.、     自分が一番 気になってるじゃないですか)
            {  / /    /  / /  .i
            |_,/ /_____,__//r  i
           /:::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::`:y .l
┌───────────────────────────────┐
│単なる偶然だとは分かっていても、気になってしまうのは              │
│ヴァルキリーとナイトメアの類似性だろうか。“穢れ”と「神の祝福」、    ...│
│生まれ持つ特性は全然違うけれども、人族同士の間に 百や万分の一の   |
│極めて稀な確率で産まれる点において、その両種族は一致する。     ..│
└───────────────────────────────┘

174◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 06:34:14 ID:uZgiKapI

            / ̄ヽ-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、´ ̄ヽ
             ヽ__/:::::::::::::::::::::::::::::::::\ノ
            //::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::ヽ
            〃::从::从::从::从::从:l::|:::|
            レ!小l( - ) (- )从::::|;:::|
             レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃:::|ノ/
               ヾソ 、      u j:://
               レヾヘ,、 __, イシ丿     ………………
            γー/フ |ヽ  / .iー/フ.、
            {  / /    /  / /  .i
            |_,/ /_____,__//r  i
           /:::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::`:y .l
┌───────────────────────────────────────┐
│華扇は、別にナイトメアの種族特性を疎んではないし、                         │
│むしろ積極的に利用しているほどだが、それでもナイトメアとヴァルキリーは             │
│人生に何度も会えるとは思えない珍しい存在だと思うと、どうしてもどうしてもやはり気になる。 │
└───────────────────────────────────────┘




                               (馬鹿か。馬鹿だ)
          ο         / バシュッ!
            O     /      ο
      ο         //  O
             ,;:''"゙゙'':.,/
   -―==ニ二 ;:     :; 二ニ=―‐‐
         O   :、,. ..,::'、‐-  _  ,、.
       O   //`v:: 、
          //   |   ヽ
         /    ο    O
        /

┌────────────────────────────┐
│なんだかんだ言ってるが、華扇は要するに                    │
│この少女に同族意識を抱いていると自己分析する。間違いない。. .│
│そう割り切って、ここで踵を返すのは簡単だが 後々夢に見るなり、.│
│後悔なりなんなりしてしまうだろう、と自分の心に言い訳をする。.    |
└────────────────────────────┘

175◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 06:34:54 ID:uZgiKapI
              :  : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
         _,. -'''" ̄"''- ._: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
       ,.-'"_;;- ''⌒''ー- ;;__"'-、: : : : : : : : : : : : : : :
     /:/      : : : : ヽ::::ヽ.: : : : : : : : : : : : :
    /:/    _,,,,_ : : : : : : : \::ヽ: : : : : : : : : : : :
   ./:::/   ,,.‐'"   `' -、 : : : : : :ヽ::ヽ: : : : : : : : : :
  /:::/   / ', "⌒ ヽ、 \`、: : : : : ::',:::',: : : : : : : : : :
  i::::i  .// /::/⌒ヽ:::ヽ.: ヽ:',: : : : : :!::::!: : : : : : : : :
__ l::::l  ,i:i ,'//:::::::::::::::ヽヾ', l::l .: : : : l::::l: : : : : : : : :    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
- ニ}::::}ニ==};=レ:::::::::::::::::::::',',::i l::レ、,-, / l::::l, 'ヽ: : : /     | おおい、ここの女の子。
  `''   i  |::::::::::::::::::::::r=-lYYi i :i  l::::;'  i : :i      .ヽ__________乂_
   i   i  |:::::::::::::::::::i l  :|.!_||,,_| :|  |::i   | ,'
   i   i  |:::::::::::::::::::i |  :|.| || |=::|_|:i   i i
   i   i  |:::::::::::::::::::i |  :|.| || | :|  |:|ニニニ l i_
   i   i  l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i |,,__,|.ト.,|.. | :|  |:|:    | |_
   i   i / .. ..        . ',:::ヽ.| :|  |:|     | |
   i     /.. ..  .. ..   .. ..  ',::::::ヽ.:|_ |:|     | |
   i   /                 ,::::::::ヽ_ |:|     | |
   i  ./     ..  ..  ..   ..   ',::::::::::`l:|_ ._._ | |
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   i./     ..      ..    ..   ' ,::::::::::::::\ | |

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176◆iWAc./ZK.62014/09/15(月) 06:41:41 ID:uZgiKapI
今夜はここまで

 「ヴァルキリー」…… 神様の祝福を受けたとされる、人間の間に稀に産まれる特殊な種族。

              ナイトメアと違って、人間の間にしか生まれない(とされている?)が、
              ナイトメアと違って生まれ持つのが“穢れ”ではないこと、
              銀や属性弱点のような有害な特徴を持たず むしろ目に見えて有益な能力を有することから
              「神に祝福されし子」「光の子」だとか言われる。

              種族特徴として「ゆっくり落ちるので落下ダメージを受けない」「他人を短時間だけちょっぴし強化する」等を有する
              が、人間ではないので、その幸運(剣の加護/運命変転)は持たない。
              その点でいえばある意味不幸な気もする。

179小さな名無しさん@この板は300レスまで2014/09/15(月) 07:25:38 ID:76NtTySk
乙ぱい


メイガスがないのがきついな ※これがあれば今回のMPをかなり削減できた

183小さな名無しさん@この板は300レスまで2014/09/15(月) 09:32:17 ID:76NtTySk
>アンデッドはトラファーでMP回復できる
ゆえにミニレングスが恐ろしいんだよな 
実質無限に増殖しつつトラファーできるの召喚してMP回復しやがる

184小さな名無しさん@この板は300レスまで2014/09/15(月) 11:11:43 ID:gGLz7C4U
おつー

なんでや!牢獄にいなくても発情できるくらいオッパい大きいやろ!

185小さな名無しさん@この板は300レスまで2014/09/15(月) 11:33:51 ID:vYjuZCWg
おつでした

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